仕事の種類や内容を一覧で紹介!業界・業種・職種別の仕事31選

自分に合った仕事を見つけたいけれど、そもそもどんな職種があるのかよく分からないと感じている人は多いのではないでしょうか。世の中にはさまざまな業界や仕事があり、それぞれに求められるスキルや適性は異なります。自分に合った仕事を探すには、まずどのような職種があるのか知っておくことがおすすめです。多種多様な仕事の中から、代表的な職種を業界・業種別に紹介し、仕事内容や向いている人の特徴を解説します。気になる仕事があれば、まずは情報を集めて一歩踏み出してみましょう。

この記事のポイント

9つの業界の特徴を紹介
製造・IT・サービス・医療福祉・金融・建設不動産・アパレル・教育・物流運輸の業界の特徴を紹介します。
業種別の職種を31選紹介
各業界から主な業種→職種という階層に分けて、多種多様な仕事を紹介します。
職種別の仕事内容を紹介
職種ごとに、特徴や仕事内容を紹介します。

製造業界の仕事

作業服の男性

(出典) pixta.jp

製造業界には、いわゆるメーカーと呼ばれる企業が含まれます。さまざまな分野がある中から、食品メーカーと自動車メーカーの仕事について見ていきましょう。

食品メーカー

食品メーカーと一口にいっても、冷凍食品・インスタント食品・調味料・乳製品・菓子類・飲料など、さまざまなジャンルに分かれています。また、コンビニで売られている弁当などを専門に製造するメーカーもあります。

食品メーカーの職種は、商品の企画から加工・仕分け・包装までさまざまです。製造の現場以外にも、営業やマーケティングなどの職種があり、仕事内容によって必要なスキルも異なります。

加工

加工では、原材料を受け取ってから商品として出荷できる状態に仕上げるまでの一連の工程を担います。カット・加熱・味付け・包装などの工程を、工場の製造ラインで担当することも少なくありません。

効率的に生産することが求められる一方で、衛生管理に関する高い意識も必要です。食品衛生責任者や調理師などの資格を取得していると、より活躍できる可能性があるでしょう。また、原材料を運ぶ際にフォークリフトを使うこともあります。

商品企画・開発

商品企画や開発は、市場のニーズを把握しながら、新しい商品や改良品を考案する仕事です。トレンドを意識したアイデア出し・実際の試作・品質チェック・パッケージデザインなど、多くの工程に関わります。

消費者の声を形にする役割であり、企画力や発想力、マーケティングの知識が必要です。また、開発する食品の分野によっては、見た目やおいしさだけでなく栄養面などについても考慮することが求められます。

自動車メーカー

自動車メーカーは、自動車の設計から製造・販売・アフターサービスに至るまで幅広い業務を担う業種です。乗用車・トラック・バスなど、製造する製品は多岐にわたり、自動車が好きな人にはうってつけの仕事といえるでしょう。

製造の現場では、工場のライン作業となることがほとんどで、マニュアル化されているのが特徴です。未経験でも働きやすく、需要も安定しているため突然仕事がなくなるといった可能性も少ないでしょう。

期間工や派遣社員としての契約もあるので、短期間で稼ぎたい人にとってもおすすめです。

製造・生産管理

製造・生産管理は、自動車の製造に直接関わる職種です。溶接や塗装、組み立てなど多くの工程があり、それぞれの仕事を担当します。例えば、ボディの溶接は機械で行うことが多く、作業員は溶接部分の検査や機械のメンテナンスなどを担当するケースがほとんどです。

生産管理は、こうした工程全体を管理する役割を担います。部品の在庫管理や資材の手配、製品の品質管理なども生産管理の仕事です。

営業

自動車メーカーにおける営業の主な業務は、ディーラーや官公庁・企業などへの自社製品の販売です。一般的な消費者に直接販売することはありません。

また、自社製品の販売を促すために、ディーラーやサブディーラーをサポートするのも自動車メーカーの営業の役割です。顧客のニーズを把握し、製品を提案するためのコミュニケーション力のほか、自動車に関する基本的な知識が欠かせません。

試乗や納車などをサポートすることもあるため、運転免許証を取得しておく必要があるでしょう。

IT業界の仕事

プログラマー

(出典) pixta.jp

IT業界では、ソフトウエア・ハードウエア・インターネット・Web・情報処理など、さまざまな業種が存在します。論理的な思考が得意な人や問題解決能力のある人に向いている業界です。

ソフトウエア開発

ソフトウエア開発は、文字通り、ソフトウエアを開発する企業が集まっている業種です。開発するソフトウエアには、表計算や音楽再生など特定の作業をするためのアプリのほか、アプリを開発するためのツールなども含まれます。

ソフトウエア開発に関わる職種も、プログラマー・システムエンジニア・プロジェクトマネジャーなど、さまざまです。これらの職種が連携し、企画から設計・開発・運用までを進めていきます。

デジタル化が進む現代では、生活のさまざまな場面でソフトウエアが欠かせません。今後もますます需要が高まる分野と見てよいでしょう。

プログラマー

プログラマーは、スマホやPCで使われるアプリや、企業が使う業務ソフトなどを動かすためのプログラミングをする仕事です。

例えば、ショッピングサイトなどのような一般消費者のためのサービス構築から、金融機関のメインフレーム開発まで、さまざまな場で活躍しています。また、製品の開発だけでなく、バグの修正や機能改善もプログラマーの仕事です。

使用するプログラミング言語には、Java・JavaScript・Pythonなどさまざまな種類があり、開発する製品によって異なります。ITパスポート試験や基本情報技術者、応用情報技術者などの資格を取得していると役立つでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントの要望をもとに、どのようなシステムを作るかを設計する仕事です。システム設計における「上流工程」を担当する職種で、「下流工程」を担うプログラマーと連携しながら工程全体の流れを管理します。

システム運用後も、トラブルが発生した際の対応や機能改善などの保守作業などを担当するのが一般的です。ITに関する深い知識やスキルが求められるほか、顧客のニーズを聞き出すヒアリング力や、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント力も必要とされます。

インターネット・Web

インターネットやWeb業界は、スマホやSNSの普及とともに急成長を続けている分野です。企業の公式サイト・ECサイト・Web広告など、日常のさまざまな場面で目にするサービスの多くは、Web業界で働く人々によって支えられています。

デザイン・ライティング・プログラミング・マーケティングなど、職種も多様で、それぞれに異なるスキルが求められます。AIやARなどの技術の進化に伴い、今後もますます需要が高まることが期待されるでしょう。未経験からチャレンジしやすい仕事が多い点も魅力といえます。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトを設計する仕事です。例えば、企業のコーポレートサイトやECサイトのほか、さまざまなコンテンツの構成やレイアウトなどをデザインします。

レイアウトや配色、フォントなどをデザインするために、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトを自在に操作できるスキルが必要です。

また、コンテンツをユーザーにとって使いやすく設計する必要があるため、UI(ユーザーインターフェース)に関する知識も身に付けていることが求められます。Webサイトのコーディングを行うために、HTML・CSS・JavaScriptなどの言語に関する知識も必要です。

サービス業界の仕事

女性カフェ店員

(出典) pixta.jp

サービス業界は、人と接する仕事が多く、相手の満足度がやりがいにつながりやすい業界です。業種もさまざまで、飲食業・宿泊業・清掃・警備業などが含まれます。

飲食業

飲食業は、サービス業界の中でも代表的な業種の1つです。レストラン・カフェ・居酒屋・ファストフード店など、さまざまな種類の店舗があります。飲食業での主な仕事は、店舗での接客や調理ですが、販売促進・店舗開発・商品開発などの職種も存在します。

職種によっては未経験から始められることも多く、働きながら接客マナーや調理の基礎を学べる点が魅力です。人と接するのが好きな人や、食に興味がある人にはぴったりの仕事といえるでしょう。

ホールスタッフ

ホールスタッフは、主に飲食店での接客を担当する職種です。来店時の案内・オーダー取り・料理の提供・会計など、接客に関する仕事を全て担当します。

客が退店した後に、次の客を案内できるよう、素早くテーブルのセッティングをするのもホールスタッフの役割です。ホールスタッフの対応が店の印象を大きく左右することもあるため、店の顔といっても過言ではありません。

居酒屋やホテルなど、職場によって求められるスキルや接客マナーは異なりますが、経験を重ねるうちに身に付けられるため、接客業が初めての人でも挑戦しやすい職種です。

キッチンスタッフ

キッチンスタッフは、店で提供される料理を調理する仕事です。キッチンスタッフの仕事には、料理をする「調理」・仕込みや調理場の整理整頓、食材や備品の在庫管理などをする「調理補助」・洗い物専門の「洗い場」があります。

店舗によっては調理方法がマニュアル化されているケースも多く、調理師免許がなくても働ける職場が少なくありません。料理が好きな人にとっては、おいしいと言われることでやりがいを感じられる仕事でしょう。効率良く料理を提供するためには、段取りの良さや柔軟な対応力が求められます。

宿泊業

宿泊業は、ホテルや旅館、ゲストハウスなどでの滞在を提供する仕事です。宿泊客に直接対応するフロント業務から、客室や施設内の清掃・管理などを行う裏方業務までさまざまな職種が連携し、訪れる人々を迎えます。

ホテルや旅館の種類も多種多様で、中にはハイレベルの接客スキルが求められることもあります。また、宿泊業には多くの仕事があり、他業界への転職の際に役立つスキルが身に付くのも魅力です。

近年では、インバウンド需要の高まりに伴い外国人への対応も増えており、語学力を生かしたい人にもおすすめの業種です。

フロント係

フロント係は、宿泊客の受付や案内を担当する、ホテルの顔ともいえる存在です。チェックイン・チェックアウト業務のほか、宿泊客から要望があれば、館内の施設説明や観光地の案内など、さまざまな問い合わせにも対応します。

語学力や接客マナーが問われることもありますが、マニュアルや研修が用意されている職場も多く、未経験から挑戦しやすい点も魅力です。24時間体制で対応するため夜勤や長時間勤務があるものの、宿泊客から直接感謝の言葉をかけられるなど、やりがいを感じることも多いでしょう。

また、フロント係として経験を積むことで、チーフやフロント支配人などへのキャリアアップの可能性もあります。

客室清掃

客室清掃は、宿泊客が快適に過ごせるように客室を整える仕事です。ベッドメイキング・バスルームの清掃・備品の補充などを限られた時間内で終わらせなければならず、効率良く仕事を進める力が求められます。

チェックアウトから次のチェックインまでの短時間で何部屋も仕上げるため、チームワークとスピードの両方が必要です。

清掃する部屋数はホテルによって異なり、1人当たり10~20部屋となることも少なくありません。体力的な負担を感じる人もいますが、未経験でも仕事に就きやすいのが魅力です。

清掃・警備業

清掃や警備業も、サービス業界に含まれます。建物や施設の安全で快適な環境を維持するために欠かせない仕事で、オフィスビル・商業施設・病院・学校など、働く場所もさまざまです。

どちらも将来的に安定して需要が見込まれている一方で、人手不足が課題となっている業種でもあります。

そのため、未経験者でも採用されやすく、副業やアルバイトとしても働きやすい仕事です。人と接することが少ないので、黙々と作業したい人に向いています。

清掃スタッフ

清掃スタッフは、施設や建物の内外を清潔に保つ仕事です。仕事の内容は勤務する施設や建物によって異なります。例えば、オフィスビルや商業施設の場合、トイレ掃除や床掃除など、共用部分の日常的な清掃が中心となります。

外壁や窓などの大がかりな清掃を定期的に行うこともあるでしょう。ただし、高所での作業が含まれる場合は、専門的なスキルが求められます。勤務時間は職場によって異なりますが、早朝や深夜の作業になることも多いでしょう。

特別な資格がなくても始めやすく、経験を積めば現場の責任者などへキャリアアップする道もあります。

警備員

警備員は、施設や人々の安全を守る仕事です。警備員の仕事は、「施設警備」「交通誘導警備または雑踏警備」「輸送警備」「身辺警備」の4つに分類されます。

どの分野も、事故や事件などの防止が基本的な仕事ですが、勤務する場所によっては来場者や来客への案内業務も含まれるでしょう。入社後に法定研修を受けてから現場に出ることが義務付けられていますが、特別な資格がなくても勤務可能です。

また、勤務先によっては週払いや日払いに対応しているところもあるため、すぐに収入を得たい人にも向いています。

医療・福祉業界の仕事

女性看護師

(出典) pixta.jp

医療・福祉業界は、病院・クリニック・介護施設などの業種が含まれる分野です。活躍の場が幅広く、専門的な知識や資格が求められる職種が多い中、未経験から挑戦できる仕事もあります。

病院・クリニック

病院やクリニックでの仕事には、医師や看護師など、医療の資格や知識が求められるのが特徴です。大規模な病院では診療科ごとに役割が分かれており、より高度で専門的な医療を提供するための知識が求められる職種もあります。

一方、クリニックは地域に密着した身近な医療施設となり、アットホームな雰囲気の中で働ける点が特徴です。どちらの職場にも、医師や看護師のように専門知識が必須とされる仕事のほかに、未経験からでも目指せる事務職などの職種があります。

看護師

看護師は、医療現場で患者に最も近い存在だといわれています。外来勤務・病棟勤務によって異なりますが、血圧や体温の測定といった診察補助や、入院患者の体調管理や世話などが主な仕事です。

医師の指導のもと、注射・点滴・採血などをすることもあります。看護師として働くには、国家資格である看護師免許が必須です。

看護師の資格を取得するには、大学・短期大学・専門学校・看護師学校などを卒業後、国家試験に合格する必要があります。人の命に関わる責任のある仕事ですが、やりがいも感じられる職種です。

医療事務

医療事務とは、医療機関で必要な事務作業を担当する仕事です。主に、受付・会計・カルテの管理・診療報酬の請求業務(レセプト業務)などを担当します。

特に、患者に直接対応する受付や会計は、クリニックや病院の印象を左右する存在なので、丁寧な応対が求められます。レセプト業務のように専門知識が必要な仕事をする場合は、医療事務技能審査試験などを取得しておくと就職や転職に有利です。

介護福祉施設

介護福祉施設は、高齢者や障害のある人の生活を支援する場です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの入所型施設のほかに、デイサービスやショートステイといった通所型施設があります。

入所型施設での仕事は、主に、入居者の日常生活全般の介助です。一方、通所型の施設では、日中だけのサポートや一時的な宿泊支援を行います。施設ごとに業務内容が異なるため、自分の適性や希望する働き方に合った場所を選ぶことがポイントです。

介護士

介護士は、高齢や障害などによって介護が必要になった人々の生活を支援する仕事です。食事や入浴、排せつといった日常生活の介助によって、利用者を身体的・精神的にサポートします。

通所型・入所型の介護福祉施設での勤務のほか、自宅で生活する人を支援する訪問介護の仕事もあります。介護士は、資格や経験がなくても目指せる仕事です。

しかし、介護職員初任者研修や介護福祉士の資格があれば、より専門的なケアに関われるほか、キャリアアップにもつながります。人と深く関わる仕事がしたい人や、人の役に立ちたい人に向いています。

金融業界の仕事

シニア夫婦に説明するビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

金融業界には、お金を通じて個人や企業の暮らしや事業を支える業種が集まっています。代表的な業種について、具体的に見ていきましょう。

銀行

銀行は、規模やサービスの特性によって都市銀行・地方銀行・ネット銀行・信託銀行・信用金庫などに分類され、取引先や仕事内容も変わります。しかし一般的には預金・融資・為替といった業務を通じて、個人や企業の資金管理をサポートするのが主な仕事です。

お金を扱う仕事なので、金融に関する知識のほかに、正確性や責任感を備えていることが求められます。顧客と接する機会も多く、コミュニケーション力も必要です。銀行で働くために特別な資格は不要ですが、新卒採用が多い業界ともいわれています。

窓口業務

銀行の窓口業務はテラーとも呼ばれる職種で、店舗に来店した顧客に対応するのが仕事です。主に、口座の開設や解約・振込や送金の手続き・預金やローンの相談受付などを担当します。

正確さとスピードが求められる上、ミスが許されない業務が多く、集中力や責任感が必要です。業務を担当するに当たって特別な資格は不要ですが、金融商品に関する知識が求められます。

金融窓口サービス技能士やファイナンシャルプランナー資格などを取得すると、キャリアアップに役立つ可能性があるでしょう。また、顧客対応が中心となる仕事なので、コミュニケーション力が必要とされます。

営業

銀行の営業職には、個人営業と法人営業の2種類があります。個人営業はリテール営業ともいわれ、個人の顧客に対し、ライフプランに合わせた金融商品の提案などをする仕事です。

法人営業は、企業からの融資に関する相談に乗るなど、資金計画を支援します。事業承継や資産売却、M&Aの相談に対応することもあるでしょう。個人営業も法人営業も、数字が得意で分析力のある人に向いています。

また、顧客のニーズに応えるための専門知識に加え、相手の話を丁寧に聞き取る力や提案力が必要です。成果が数字で見える分、やりがいも大きく、実力次第でキャリアアップの道が開けます。

保険会社

保険会社は、事故や病気、災害など、もしもの事態に備えるサービスを提供する企業です。生命保険・損害保険・医療保険といった種類があり、個人・法人を問わずさまざまなニーズに応じた保険商品を取り扱っています。

多くの保険会社では営業職や事務職が中心となって業務を進めており、顧客のライフスタイルやリスクに応じた最適な提案をします。社会貢献性が高く、専門知識を生かしながら働ける環境が整っている業種です。

保険営業

保険営業は、顧客のライフプランに合わせて、必要な保障や補償内容を提案する仕事です。例えば、結婚や出産、住宅購入などのタイミングに合わせて保険を見直す提案によって、将来の不安を取り除くサポートをします。

提案には保険の仕組みや商品の知識が必要ですが、多くの保険会社では研修制度が充実しており、未経験からでもチャレンジしやすいのが魅力です。入社後にファイナンシャルプランナー資格を取得すれば、より専門的なアドバイスが可能になるでしょう。

なお、保険会社に勤務して自社の商品を販売するほか、複数の保険会社と契約している保険代理店で働く方法もあります。

保険事務

保険事務は、保険会社や保険代理店において、契約書類の処理や顧客情報の管理、保険金の支払手続きなどを行う仕事です。具体的な仕事内容は、生命保険と損害保険によって異なります。

損害保険会社の場合、事故や災害が発生した際に顧客からの連絡や問い合わせに対応することもあります。正確性が重視される業務が多く、事務処理能力やパソコンスキルを生かせるのが特徴です。

顧客と直接やりとりする機会は少ないものの、コールセンターとしての業務を担当することもあるため、傾聴力やコミュニケーション力が必要です。また、新しく商品が切り替わるたびに知識をアップデートする必要があり、勉強するのが苦にならない人に向いています。

建設・不動産業界の仕事

建設業の男性

(出典) pixta.jp

建設・不動産業界は、住宅や商業施設、インフラ整備など、土地建物に幅広く関わる分野です。建設業・不動産業の主な職種について見ていきましょう。

建設業

建設業には、部門ごとに大きく分けて、施工管理・設計・営業・技術・事務の5種類の職種があります。建設業の仕事は、公共事業や民間プロジェクトなど、手掛ける案件の規模もさまざまです。

職種によっては専門的な知識や資格が必要になることもありますが、未経験からスタートし、実務を経験しながら成長していける環境も整っています。チームで協力し合いながら1つのものを完成させる達成感を味わえるほか、地図に残る仕事に携われる点も大きな魅力です。

施工管理

施工管理は、工事現場の進行状況を把握し、作業の品質・安全・工程・予算を総合的に管理する役割を担います。具体的には、現場で働く職人たちの調整や、工事の進捗状況の確認などをする仕事です。

また、建設施工管理・土木施工管理・設備施工管理・プラント施工管理など、担当する現場の違いによってさまざまな職種が存在します。

建設施工管理技士などの資格を持っていれば有利ですが、未経験から現場に入り、仕事を覚えていくことも可能です。施工管理技士の資格を取得すれば、主任技術者や管理技術者への道も開けます。

工事・技術

工事・技術職は、実際に現場で作業する職人や、技術開発を担うエンジニアとして働く仕事です。職人の中にも、高所で作業する「とび職人」・鉄筋を組む鉄筋工・電気配線工事を担当する電気工事士などの職種に分かれており、それぞれに専門的な知識やスキルが求められます。

また、建設機械を操作するには、資格や技能を身に付けておくことが必要です。現場で体を動かしながら手に職を付けたい人に向いているでしょう。

技術開発のエンジニアは、最新のテクノロジーを駆使して建設会社のDXを図るのが主な仕事です。建設材料のコストダウンや耐久性向上をねらった技術開発も行います。

不動産業

不動産業は、事業の内容によって「開発・販売」「賃貸」「管理」「流通」「投資」の5種類に分かれます。扱う物件は、マンション・戸建て・オフィスビル・商業施設・土地など多岐にわたり、営業・仲介・管理・企画など、職種も幅広いのが特徴です。

実力があれば年齢にかかわらず評価されやすい業界なので、若い世代で活躍している人も少なくありません。実力重視でバリバリ働きたい人にはぴったりの業種でしょう。人生の中での大きな買い物や契約に関わるため、責任感を持って取り組むことが求められます。

不動産営業

不動産営業は、主に販売・賃貸仲介・売買仲介の3つに分かれており、仕事内容がそれぞれ異なります。販売は、不動産の購入を考えている顧客に、自社が所有する戸建て住宅や分譲マンションを売る仕事です。

売り主が別にいる不動産を紹介する場合は、売買仲介になります。また、賃貸仲介とは、住宅や店舗などを借りたい人に物件を提案する仕事です。

宅地建物取引士や不動産鑑定士などの資格がなくても、不動産営業として働くことは可能です。しかし、資格を取得しておくことで、仕事の幅が大きく広がる可能性もあるでしょう。

アパレル業界の仕事

ファッションデザイナー

(出典) pixta.jp

アパレル業界では、洋服やファッション雑貨の企画・製造・販売を行います。トレンドを形にするクリエイティブな仕事が多く、感性やセンスを生かして働けるのが魅力です。

アパレルメーカー

アパレルメーカーは、洋服やシューズ、バッグなどのファッションアイテムを企画・生産する企業です。自社ブランドを持つメーカーもあれば、大手ブランドのOEM(受託製造)を担う企業もあり、役割はさまざまです。

OEMを担う企業は、縫製メーカーと呼ばれることもあります。アパレルメーカーには、企画・デザイン・パターン作成・生産管理・販売促進など、さまざまな職種があります。トレンドや消費者ニーズを読み取る力の高い人や、ものづくりに興味のある人にぴったりの業界です。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、衣料品や雑貨などのデザインを手掛ける仕事です。ブランドの世界観や、トレンドを踏まえたデザインを考案することが求められます。

コンセプトに合った素材や色などを選ぶのもデザイナーの仕事です。デザインが決まった後は、パタンナーや縫製工場と連携しながら、商品を形にしていきます。

状況によっては、展示会やファッションショーの開催から納品管理まで行うこともあるでしょう。デザイナーを目指すなら、美術系や服飾系の知識や技術を身に付けておくことが必要です。

アパレル小売業

アパレル小売業は、メーカーなどから仕入れたファッションアイテムを、消費者に直接販売する業種です。百貨店・ショッピングモール・専門店などのほか、実店舗を持たないオンラインストアもアパレル小売業に該当します。

アパレル小売業の職種は、販売スタッフ・バイヤーなどさまざまです。未経験でも始めやすい職種もあり、ファッションや接客が好きという人にとって、うってつけの業種でしょう。

バイヤー

バイヤーは、店舗で販売する商品の仕入れに関わる職種のことをいいます。中でも、商品の買い付け(バイイング)が、バイヤーの主な仕事です。

商品の企画・販売を仕切るマーチャンダイザー(MD)とともに計画した予算や販売戦略にもとづき、商品を選定して仕入れます。仕入れ交渉や発注、納期管理なども担当するため、商談力や数字への強さが求められます。

店舗で扱う商品を自ら選べる楽しさが魅力であると同時に、売り上げを左右する責任も伴う仕事です。未経験からバイヤーを目指すには、まず店舗での販売経験を積み、ステップアップしていくのが一般的です。

販売スタッフ

販売スタッフは、店頭で顧客にファッションアイテムを提案し、販売する仕事です。コーディネートの相談に乗ったり、試着のサポートをしたりしながら、楽しく買い物してもらえるよう接客します。

店内のディスプレイや商品の品出し、在庫の管理などを任されることもあるでしょう。最近では、セールや新作入荷などの情報をSNSで発信するなど、新規客の開拓や既存客の再来店を促す仕事も販売スタッフが担当しています。

未経験でも始めやすく、ファッション知識を生かしながら接客スキルを身に付けたい人におすすめです。

教育業界の仕事

塾

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教育業界は、学びを支える多様な業種が集まる分野です。子ども向けの学習塾や予備校のほか、大人向けの各種スクールや研修サービスなどが含まれますが、ここでは主に子どもの教育に関わる業種を見ていきましょう。

学習塾や予備校

学習塾や予備校は、学校の授業を補ったり受験対策を行ったりする教育機関です。対象となるのは小学生から高校生までと幅広く、授業の進度に合わせた補習型や、中学・高校・大学受験に特化した進学型など、運営スタイルもさまざまです。

また、指導の形式にも、個別・集団などの違いがあります。なお、学習塾と予備校には、学校教育法による「学校」かどうかという違いがあります。予備校は、基本的に学校教育法の第82条や第83条で認可されている専修学校や各種学校です。

出典:e-Gov 法令検索 学校教育法 第82条 第83条

塾講師

塾講師は、学習塾で国語・数学・英語などの教科を教え、生徒の成績向上や志望校合格を支援する仕事です。生徒の理解度に合わせて指導法を工夫したり、進学相談に乗ったりと、学力やメンタル面をサポートします。

学習塾などで指導するために必要な資格はありませんが、進学を控えた中学生や高校生を教えるには、一定の学力が求められるでしょう。特に、難関大学受験を目指す高校生の指導には、さらに高い知識や学歴などが求められる可能性もあります。

また、最後までしっかり指導をする責任感の強さや、本人や保護者の気持ちに寄り添う思いやりの深さも必要です。

保育・幼児教育

保育・幼児教育は、乳幼児から小学校入学前の子どもたちを対象に教育を行う仕事です。勤務先は、保育園・認定こども園・幼稚園などの施設で、遊びや学びを通して子どもの成長を支えます。

病院などで一時的に乳幼児を預かる託児所や、地域の子育て支援施設で働く人もいます。また、保護者からの依頼により自宅で乳幼児の世話をするベビーシッターも、保育・幼児教育の職種の1つです。

働く場所によって仕事内容が異なるほか、保育士や幼稚園教諭などの国家資格が必要な場合もあります。子どもと接するのが好きな人や、子育て経験のある人に向いている業種です。

保育士・幼稚園教諭

保育士は、保育園などで子どもの身の回りの世話や、遊び・食事・昼寝などの生活全般をサポートする仕事です。一方、幼稚園教諭は、3歳から6歳までの子どもを対象に、小学校入学に向けた教育を中心に指導します。

なお、保育士になるには厚生労働省による保育士資格が必要ですが、幼稚園教諭は文部科学省の管轄となる幼稚園教諭免許状の取得が必須です。

資格によって勤務できる施設や役割に違いはあるものの、どちらも子どもの笑顔や成長を間近で見られる、やりがいに満ちた仕事です。

物流・運輸業界の仕事

倉庫で働く作業員

(出典) pixta.jp

物流・運輸業界は、モノや人の輸送に関わる業種が集まっている分野です。インターネット通販の普及に伴い、需要が年々高まっている業界としても注目されています。 

倉庫業

倉庫業は、商品や原材料を一時的に保管し、必要なときに出荷する業種です。保管するモノによって、普通倉庫業・冷蔵倉庫業・水面倉庫業・危険物倉庫・野積み倉庫の5種類に分けられます。

また、倉庫の種類も、倉庫の持ち主の荷物を保管する自家倉庫と、他者から預かった物品を保管する営業倉庫の2つがあります。倉庫業界の職種は、倉庫管理・倉庫事務・保管業務・運送手配などさまざまです。

預かっている物品をきちんと管理し、ミスなく出荷することが求められるため、集中力がある人や効率的に作業できる人に向いている業界といえます。

倉庫管理

倉庫管理の主な仕事は、預かる物品が入荷してから出荷するまでのさまざまな管理です。入荷した際は、伝票と照らし合わせて数量に違いがないか確認し、検品や仕分けなどの作業をします。

出荷指示が出た場合は、出荷伝票や指示書にもとづき、保管場所から荷物を集めるピッキング・ラベル貼り・梱包などを行います。また、保管中の物品の在庫管理や棚卸し作業をするのも倉庫管理の仕事です。

未経験でも始められるケースが多く、体を動かすことが好きな人や、裏方として支える仕事にやりがいを感じる人に向いています。

運輸業

運輸業は、人や荷物を安全かつ効率的に目的地へ運ぶ仕事が集まっている業種です。人を運ぶ場合は旅客輸送、荷物を運送する場合は貨物輸送といいます。

輸送手段も、トラック・鉄道・航空・船舶などさまざまです。旅客輸送には、バスやタクシーの運転手のほか、鉄道の運転士や駅係員などの職種があります。

貨物輸送にも、陸運・空運・海運それぞれに多種多様な職種が存在します。車の運転が得意な人や、体力に自信がある人におすすめの業種です。また、荷物や人の安全を守る責任感も求められます。

タクシー運転手

タクシー運転手は、乗客を安全かつ快適に目的地まで送り届ける仕事です。街中で乗客を探す「流し営業」や、駅前などで待機する「付け待ち営業」に加え、近年ではアプリを通じて配車されることも増えてきました。

完全予約制となるハイヤーや、介護・観光といった特定の用途専門で利用されるタクシー運転手の仕事もあります。

タクシー運転手として働くには普通自動車二種免許が必要ですが、入社後に取得支援制度を用意している会社もあり、未経験からでも始めやすいのが魅力です。人との会話が好きな人や、自由な働き方をしたい人に向いています。

自分の適性に合った仕事を見つけよう

仕事をする女性

(出典) pixta.jp

仕事には多くの種類があり、それぞれに求められるスキルややりがいが異なります。大切なのは、自分の得意な分野や、理想とする働き方のスタイルに合った仕事を見つけることです。

本記事で紹介した仕事以外にも、さまざまな業界や業種に多種多様な職種が存在します。自分にとって無理なく続けられる仕事を探したい人は、求人情報一括検索サイトのスタンバイを活用してみましょう。スマホからも検索できるので、スキマ時間にチェックしてみてください。

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