大学生の夏休みの過ごし方にはどのようなものがあるのでしょうか?長い夏休みを有意義に過ごす方法や就活につながる過ごし方を紹介します。大学で過ごすケースも含めて、自分にとって最適なスケジュールを立ててみましょう。
【大学生の夏休み】有意義な過ごし方は?
大学生になると夏休みをどう過ごすか、悩むことも多いでしょう。一般的な夏休みの期間と、有意義に過ごすためのコツを紹介します。
大学生の夏休みは中学・高校より長い
大学生の夏休みは、1カ月半~2カ月ほどです。公立中学校・公立高校の夏休みは地域差があり、ほとんどが30~40日程度に収まることを考えると、大学生の夏休みは長いといえます。
大学は、各学校のスケジュールによって夏休みの時期が変わります。おおむね7月中旬から9月中旬までか、8月中旬から9月末までの期間に分かれており、開始時期・終了時期は統一されていません。
追試や夏期集中講義が開催されている大学も多く、学業の進め方によっては夏休み中に大学へ行く機会も多いでしょう。
予定を詰めすぎないこともポイント
夏休みが長いといっても、予定を詰めすぎると余裕のないスケジュールになってしまいます。
特に大学生は、学業・留学・インターンシップ・免許取得・アルバイト・就活など、時間のある長期休暇にこなしたい予定が多くなりがちです。
体調不良や精神的なプレッシャーで挫折しないためには、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
夏休みだけで全てを終わらせようとするのではなく、大学4年間で達成したい目標を決めて動くことがポイントです。大きな予定は春休み・冬休みにも振り分けていくと、無理のないスケジュールで行動できます。
就活へつなげやすい過ごし方
大学3年生になると、就活を始める人も増えてきます。大学生活後半の夏休みは、就活につなげやすい過ごし方がおすすめです。
インターンシップへの参加
時間に余裕が生まれる夏休みには、インターンシップを開催する企業が増えます。学生も参加しやすく、企業での就業体験に力を注げるでしょう。
特に、長期のインターンやフルタイムでの就業を希望するのであれば、夏休みが最適です。大学の講義や単位を気にすることなく、企業との関係づくりに時間を割けます。
複数の企業に応募すると、比較もでき自分に合う社風・仕事内容を見つけやすくなります。大学の窓口や企業の採用サイトなどを夏休み前に確認しておきましょう。
ボランティア活動
夏休みの間に、ボランティア活動に参加するのもよいでしょう。長期や遠方での活動は、講義が実施されていない長期休暇にしかチャレンジできません。
特に、海外でのボランティア活動は異文化コミュニケーションを楽しめると同時に語学の勉強にもなります。事前に、ボランティアの募集状況を調べておきましょう。
国内では、合宿タイプのボランティア活動が適しています。協調性が身に付くだけでなく、普段は接することのできない人たちとの交流もできるでしょう。
夏休みには、なるべく短期間ではできないボランティア活動への参加がおすすめです。
余裕があれば短期留学
夏休みは短期留学も可能です。社会人になると長期での留学は難しくなるため、語学力の向上を求めている場合や、長期休暇が取りやすい大学生のうちに外国でチャレンジしたいことがあるなら、短期留学の計画を立ててみましょう。
短期留学は、長期の留学に比べると費用が安く設定されています。外国の文化に触れる機会をつくりたい場合は、まず短期での訪問を検討してみましょう。
目標を設定し、語学学習の計画を立てておけば、短期であっても高い効果が得られるはずです。
趣味・実益を兼ねた過ごし方
趣味や実益を兼ねた過ごし方も大学生の夏休みにおすすめです。長期休暇ならではの時間を生かして、夏休みを楽しみましょう。
アルバイトを頑張る
長期休暇には、アルバイトを頑張ってお金を稼げます。講義などがないことから、比較的自由にシフトを設定できるでしょう。
お金をためて大きなことにチャレンジしたい人や、就活前に働く経験を積んでおきたい人におすすめです。稼いだお金は、遊びだけでなく学費や生活費にも使えます。
面接では「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を聞かれるシーンが多く、アルバイトも就活対策に役立つでしょう。
アルバイトを探すときは、希望のシフトや職種で検索できる求人サイトが便利です。スタンバイで、自分に向いている仕事を探してみましょう。
サークル活動に励む
サークルに入っている場合は、イベントや合宿に参加するのもおすすめです。普段は難しい長時間の交流や、合宿先での非日常的な空間を楽しめます。
興味を持てるサークルがあれば、積極的に入会を検討しましょう。夏休み中の体験は、就活時の「ガクチカ」でもアピールできます。
特に、企画・運営に携わった経験は大きな財産になるでしょう。楽しみながら周囲をサポートしたりリーダーシップを取ったりする機会をつくれる点は、サークルの魅力です。
資格・運転免許の取得
夏休みには、数カ月程度かかる資格取得の勉強や、運転免許の取得を検討するのもおすすめです。
大学の予定が詰まっていない夏休みなら、資格取得のスケジュールも立てやすいでしょう。運転免許の合宿や、教習所にも通いやすくなります。
社会人になってから資格や運転免許の取得をしようとすると、仕事との兼ね合いを考えなければなりません。長期休暇のある大学生のうちにチャレンジしておくと、就職にも有利です。
休暇中も大学で過ごすケース
休暇中であっても、大学で過ごすケースもあります。学業に力を入れている場合や、何らかの目的があるときは、大学での過ごし方を夏休みに入る前に決めておくことも必要です。
夏期集中講義へ参加
多くの大学では、夏休み期間中に夏期集中講義を行っています。休暇中に短期間で単位取得を目指したいときや、興味のある講義が行われているときは、参加を検討するのがおすすめです。集中講義は大学外の講師が担当するケースが多いため、新たな学びを得られるでしょう。
ほとんどの場合、夏休み前に夏期集中講義の履修登録を行います。案内を忘れずにチェックし、気になる講義があれば申し込みを済ませておきましょう。
夏期集中講義の参加は必須ではありません。単位が十分に足りているときや、興味がある分野の講義が開催されていないときは、別の過ごし方を考えてみてもよいでしょう。
ゼミ・実習に参加
大学によっては、ゼミのチーム活動や実習が夏休みに行われます。
ゼミは加入が自由な大学も多いため、必修でなければ全員が参加するものではありません。しかし、加入するとさまざまな体験ができ、卒論に向けてチームで研究が進められます。大学生ならではの経験を就活でアピールしたいときは、ゼミへの加入や夏休みのチーム活動への参加も検討しましょう。
そのほか、学部によっては夏休みに「実習」が行われます。福祉・医療系の大学では、受け入れ先に出向いて実習に参加し、資格取得に向けて経験を積まなければなりません。
福祉施設や医療機関で実際の仕事を体験し、実技を学びます。実習は必須のため、夏休みの間も忙しくなるでしょう。
研究活動を進める
大学4年生は、就活に加えて卒業論文の提出も必要なケースが大半です。夏休みのうちに卒論に向けて卒業研究を進めておくと、ギリギリになって慌てることがありません。
特に、ゼミに加入していない場合は、時間のある夏休みのうちに個人で研究・フィールドワークを進めておきましょう。
テーマによっては大学の講義があるときより、休みの方が動きやすいケースもあります。遠方への外出が必要な場合や、時間がかかると分かっている場合には長期休暇の活用がおすすめです。
そのほか、理系大学では3~4年生になると研究室に配属されることが多く、スケジュールによっては夏休み期間中も研究室へ出向く必要があるでしょう。
より就活を意識してすべきことは?
大学生活後半になると、就活を意識する機会も多くなるものです。時間が取れる夏休みには、就活を見据えて準備を進めておきましょう。
自己分析
自己分析は、さまざまな方法で行えます。ノートにこれまでの経験を書き出す・自己分析シートを活用する・インターネット上の自己分析診断を利用するなど、適した方法を選びましょう。
自己分析の方法がよく分からないときは、楽しみながら結果をチェックできる性格診断や分析を取り入れてみるのもおすすめです。ある程度自分の性格傾向をつかんでから、昔の経験や自分の得意なことを深く考えてみましょう。
就活においての自己分析は、「興味のある業種・職種を決定する」「履歴書に書く志望動機や長所・短所を見極める」上で重要です。
性格的な特徴や強みを幅広く理解することは大切ですが、最終的には「仕事に役立つもの」をピックアップしましょう。書類選考や面接でアピールできるものを選ぶと、失敗しにくくなります。
業界・企業研究
夏休みのうちに、業界・企業研究を兼ねて企業説明会・インターンシップ・新卒者向けイベントに参加するのもおすすめです。長期休暇中は予定が立てやすく、大学3〜4年生向けに開催されているイベントも多くなっています。
インターネットを使って、企業のホームページやインタビュー記事を読むことも企業研究の一種です。口コミサイトの活用や、OB・OGの話を聞く機会をつくるのもよいでしょう。
興味を持てる業界・企業を見つけるには、時間がかかります。休みのうちに、計画を立てて取りかかりましょう。
息抜きしつつ将来を見据えた過ごし方を
大学生の夏休みは、中学、高校よりも長く設定されているケースが多く、有意義な過ごし方ができます。長期休暇を活用しやすい留学・アルバイト・免許取得に取り組むのもよいでしょう。
大学に通って、集中講義やゼミでのチーム活動に取り組むのも有意義な過ごし方です。特に、卒業が近づいてくると卒論のテーマも考えなければなりません。
就活に力を入れたい場合は、自己分析や企業研究を進めるのもおすすめです。