卒業旅行の予算の相場は?必要な費用や足りないときの対策も紹介

卒業記念に、仲の良い友人同士で旅行を計画している人は多いでしょう。学生最後の旅行を思い切り楽しみたいと思いつつも、気になるのが予算です。卒業旅行に必要な費用の相場や、旅行資金が足りないときの対策について解説します。

卒業旅行の予算の相場は?

旅行のイメージ

(出典) pixta.jp

卒業旅行を計画するときに、考えなければならないのが予算です。まずは、高校生や大学生の卒業旅行の予算相場について確認しておきましょう。

高校生は平均3万~5万円

高校生が卒業旅行にかける予算の平均は、3万~5万円です。ただし、宿泊数や行き先、時期などによって違いがあるため、全体的な予算には1万~10万円ほどの幅があります。

高校生の場合、予算的にも海外への旅行はハードルが高くなるので、国内旅行になることが多い傾向です。限られた予算の中でなるべく費用がかからないよう工夫しながら、近場の観光地へ出かけたり、宿泊せずに日帰り旅行を楽しんだりする人もいます。

予算を抑えつつ、高校生最後の良い思い出をつくっている人が多いと考えてよいでしょう。

大学生は平均5万~10万円

大学生の卒業旅行の予算の平均は、5万~10万円です。大学生になると海外旅行も選択肢に入ってくるため、20万円程度までを予算と考えるケースもあります。

国内旅行の場合は、少し足を伸ばした観光地へ出かけたり、宿泊数を増やしたりなど、予算をぜいたくに使う計画を立てる人も多いようです。

海外旅行の場合も、行き先によって予算は大きく変わります。国内旅行より予算は高くなるものの、社会人になると長期休暇を取りにくくなることから、「少し無理しても、学生のうちに楽しんでおこう」と考える人もいるでしょう。

卒業旅行の予算の内訳

財布からお札を出す

(出典) pixta.jp

卒業旅行の予算を立てるときは、旅行中にかかる費用の内訳を考慮しておくことが大切です。卒業旅行の予算の内訳についても、知っておきましょう。

宿泊・交通費

卒業旅行の予算の中でも1番多くかかるのが、宿泊費と現地までの往復の交通費です。宿泊費は、宿泊先によって金額に幅がありますが、国内旅行の場合は1人当たり2万円程度と考えておくとよいでしょう。

交通費は、利用する交通手段や行き先までの距離によって変わります。予算を抑えたいときは、宿泊と交通費を組み合わせたセット旅行を利用するのがおすすめです。

学生向けのプランを用意している旅行会社もあるので、チェックしてみるとよいでしょう。ただし、キャンセルできる期限が早いことや、宿泊先や交通手段を自由に選べないなどの注意点もあります。

現地での移動費用

現地での移動費用も、考えておく必要があります。観光地をバスで回ってくれる添乗員付きのパック旅行などもありますが、一般的なセット旅行の場合、現地では自由行動になっていることがほとんどです。

行きたい場所が数カ所あれば、その都度交通費が発生します。旅行先によっては、レンタカーやタクシーを使わなければ行けない場所もあるので、移動方法も併せて事前に確認しておきましょう。

飲食費・お土産代

宿泊費に食事が含まれていない場合は、食事代を別途用意しておく必要があります。夕食のみが付いていることもありますが、その場合も朝食・昼食の費用は必要です。観光地で食べ歩きをしたり、小腹が減ったときに間食したりすることもあるでしょう。

また、家族や自分用のお土産を購入することも考えて、お土産代も予算に入れておくことがポイントです。飲食費やお土産代を含めて、1万~1万5,000円程度の予算を考えておけばよいでしょう。

卒業旅行の計画を立てるときのポイント

ノートに書き込む手元

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卒業旅行の予算は、旅行の計画の立て方によっても変わるものです。計画を立てる際のポイントを、3つ挙げて解説します。

場所や目的から決める

まず、場所や目的から決めましょう。旅行にかかる費用は、行き先や旅行先でのアクティビティによっても変わります。

人気の観光地から選んでみるのもよいですが、旅先でやってみたいことを1人ずつ提案していくのもおすすめです。例えば、アウトドアスポーツを楽しみたい・食べ歩きをしたい・テーマパークに行きたいなど、目的が決まれば行き先も絞られます。

場所や目的を決めるときは、メンバー全員が納得できるように、1人1人の意見をできるだけ取り入れることが大切です。

予算の上限を決めておく

予算の上限は、あらかじめ決めておきましょう。旅先で楽しみたいことを全て詰め込んでしまうと、どうしても予算が膨れ上がってしまいます。ある程度の上限を決めておくことで、予算的にも無理のない計画を立てられるでしょう。

予算の上限を決める際は、参加するメンバー全員が合意できる範囲に収めることが大切です。同じ学生同士でも、家庭の事情や生活環境などによって、金銭感覚は異なります。

例えば、実家暮らしの人にとっては無理なく出せる金額でも、一人暮らしで厳しいという人もいるかもしれません。予算内でいかに楽しめる計画を立てるかも、卒業旅行の面白さの1つです。

早割や学割がないかチェックする

予算を抑えたいときは、早割や学割を利用するのもおすすめです。旅行会社の中には、早めに申し込むことで早割料金を適用しているところもあります。早割が適用される時期は旅行会社によって異なるので、あらかじめ確認しておくことがポイントです。

また、卒業の時期が近づくと、学割が利くパッケージプランを販売する旅行会社も多くあります。中には、現地のテーマパークの入場料などがセットになったプランもあるので、上手に活用するとよいでしょう。

早割や学割を利用して少しでも予算を抑えれば、浮いた分のお金を他に回せるというメリットもあります。

卒業旅行の予算が足りないときの対策

考える女性

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旅行には行きたいものの、資金が足りないという人もいるかもしれません。また、学生最後の旅行だからこそ、多少無理してもぜいたくしたいと考える人もいるでしょう。予算が足りないときは、どのように対策すればよいのでしょうか?

親に援助してもらう

「旅行費用が少し足りない」または「バイトの給料日を待っていると支払い期限に間に合わない」などの場合は、足りない分を親に援助してもらう方法もあります。

中には、一人暮らしで仕送りをもらっているため、親に頼みにくいという人もいるでしょう。しかし、学生最後の思い出だからとしっかり説明すれば、親も納得してくれるかもしれません。

ただし、親からの援助とはいえ、社会人になってからしっかり返済することが大切です。

バイトで稼ぐ

卒業旅行まで時間があるときは、バイトで稼いで貯金するのもおすすめです。既にバイトをしている人やバイト代を生活費に充てている人は、シフトを増やしてもらうか、余裕があれば掛け持ちして収入を増やす方法もあります。

旅行資金をためる間だけ、早朝・夜間など時給が高いバイトをしてみるのもよいでしょう。旅行まで時間がないときは、短期や日払いのバイトをして、短期間で集中的に稼ぐという方法もあります。

バイト探しには、求人サイトを活用するのがおすすめです。「スタンバイ」には、夜間バイト・短期バイトなどの求人も多く掲載されています。卒業旅行の資金を稼ぎたいという人は、ぜひチェックしてみましょう。

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トラベルローンを利用する

親に援助を頼めない場合や、バイトをする時間がない人は、トラベルローンを利用するという方法もあります。トラベルローンとは、パック旅行などを予約したときに利用できるサービスです。

原則として18歳以上(高校生は不可)となることが多いものの、利用すると旅行代金の分割払いが可能になります。

分割できる回数は旅行会社によって異なりますが、借りた分は社会人になってから返済すればよいので、学生にも利用しやすいサービスといえるでしょう。

手持ちの資金が足りなくても旅行を諦めずに済むため、予算を増やして学生最後の旅行を奮発したい人にもおすすめです。

卒業旅行の注意点

いくつかのキャリーバッグ

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卒業旅行を最後まで楽しく過ごすためには、注意点についても知っておきましょう。主な注意点や、知っておくと便利なポイントを紹介します。

お金の管理は1人に任せない

旅行にかかる費用は高額になるので、お金の管理は1人だけに任せないことが大切です。1人だけに任せると、任された人に大きな負担がかかってしまいます。

特に、旅行会社への支払いに関しては、少なくとも2人以上で管理するのがポイントです。集めたお金を複数の人で確認し、代金を支払ったら領収書を添えて参加者全員に伝えましょう。

現地での飲食代・移動費などを1人がまとめて支払った場合は、必ずレシートを受け取り、その日のうちにきちんと精算するのがおすすめです。トラブルを防ぐために、あらかじめ費用を支払うルールを決めておくという方法もあります。

羽目を外しすぎない

旅行先では、羽目を外しすぎないようにしましょう。特に公共の場では、周りに迷惑がかかるような行動は慎むことが大切です。

大声で騒いだり、写真映えするからといって立ち入り禁止区域に入ってしまったりすると、マナー違反になるだけでなくトラブルの原因にもつながります。海外旅行の場合は、特に注意が必要です。

知らずに法律違反をしてしまうと、予定通り帰国できなくなるといった、大きな事態に発展する可能性もあります。また、高校生の場合は、開放感から飲酒などをしないように注意しましょう。

忘れ物に注意する

忘れ物にも注意しましょう。出発前になって忘れ物に気付き、慌ててしまわないように、荷造りの段階でしっかりチェックしておくことが重要です。

現地での移動時や飲食店・土産屋などに立ち寄ったとき、ホテルからチェックアウトするときなども、置き忘れがないか確認しましょう。特に、スマホ・財布などは忘れてしまうことも多いので、注意が必要です。

忘れ物を予防するには、事前に持ちものリストを作っておくという方法もあります。旅行に持っていくと便利なアイテムも、把握しておきましょう。

【あると便利なアイテム】

  • 健康保険証
  • 学生証
  • 携帯用のWi-Fiルーター
  • お金を管理するための電卓や封筒
  • 常備薬やばんそうこうなど

賢く予算を立てて卒業旅行を楽しもう

飛行機

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参加者全員が心から楽しめる卒業旅行にするには、無理のない範囲で予算を立てることがポイントです。セット旅行や学割の利用など、費用を抑えるための工夫をしながら、賢く予算を立てましょう。

現地での移動にかかる交通費など、見落としがちな予算についてもしっかりチェックしておくことが大切です。節度を守った行動を心がけながら、学生最後の卒業旅行を楽しみましょう。