子どもが長期にわたって休む夏休みには、パートを休みたいと考える人も多いかもしれません。預け先の確保が難しく、昼間の家事が増えることも関係し、普段通りには働けないケースもあるでしょう。預け先の種類や、休みを取りやすい働き方を紹介します。
夏休み中のパートはどうする?
子どもが夏休みのとき、パートの仕事は休めるのでしょうか?普段は子どもが通園・通学しているため、夏休み期間中の仕事をどうするか、悩む人も多いはずです。主なパターンを確認しましょう。
少なめだが休むケースもある
子どもの夏休み期間中、パートを休むというケースもあります。学校や幼稚園に関わる施設では仕事がなくなるため、長い休みを設けているパターンが多いでしょう。
職場がシフト変更や長期休暇の申請に寛容な場合も、夏休み期間中に休むケースが考えられます。
そのほかには、子どもの預け先が確保できず、やむなくパートを休ませてもらうという人もいるでしょう。夏休みの全期間ではなく、会社が休みになるお盆期間中に休暇を取りたいと考える人もいます。
いつも通り働く
夏休み中でも、多くの職場は営業しています。夏休み・冬休みの期間に繁忙期を迎える仕事もあり、簡単に休暇を申請できない場合は、普段通り働く人が多いようです。
子どもだけでの留守番ができる年齢なら、普段通り働いていても特に問題はありません。預け先がある場合も、休むことなく働けます。
一般的に、短期の雇用契約でない限り、夏休み期間中にまったく出勤しないという働き方は難しいのが実情です。普段通りに働くか、時間を減らしてもらうなどの工夫をしている人が多いでしょう。
子どもと一緒に休む・働き方を変える方法
夏休みに子どもと一緒に休みたい場合、どのようにすればパートを休めるのでしょうか?働き方を変える方法を紹介します。
職場に相談して長期で休む
子どもが小さいうちは、1人で留守番をさせられないケースもあります。長期休暇に寛容な職場であれば、申し出てみるのもよいでしょう。
しかし長期休暇の予定は本来、採用面接時に伝えておくべき内容です。調整が難しい職場では退職を勧められる恐れもあるため、できる限り早めに相談しましょう。誰も休んでいないような職場であれば、詳しい事情を確認される可能性もあります。
夏休みにシフトが減るような職場や、出勤したい人が多い職場であれば、交渉次第で休める可能性もあります。学生が多い職場なら、夏休みの間だけシフトを代わってもらえるかもしれません。
同年代の子どもを持つパート社員がどのようにしているのか、相談してみるのもよいでしょう。
シフトを変えてもらう
夏休みの全期間は休めないとしても、シフト変更は比較的気軽に相談できます。しかし、夏休み全体のシフトを変える場合、多くの人に影響が出るかもしれません。
採用時に申し出ておくと、トラブルが起きるリスクが小さくなります。入社後に状況が変わったのであれば、なるべく早く上司に相談しましょう。
夏休み中は、学生のスケジュールも変わっているため、時間帯の変更やシフト減を打診しやすくなります。
お盆だけ休んだり、どうしても預け先が確保できない日だけ休んだりなど、一時的な休暇を検討するのもよいでしょう。
仕事をする場合の子どもの預け先
普段は子どもが通園・通学をしているため、短時間のパートにはほとんど影響がありません。しかし、夏休みを含む長期休暇には、預け先が必要になるケースもあるでしょう。主な預け先を紹介します。
学童保育を活用
小学生は、学童保育を利用できます。子どもだけでの留守番に不安が残る年齢であれば、利用を検討しましょう。
地域によっては、定員や夏休みだけの利用はNGなどのルールがあり、利用できないケースも考えられます。民間の施設の活用も併せて検討すると、選択肢が広がるでしょう。
学童保育に通う同級生と友達なら、子どもにも負担がかかりにくいかもしれません。仲良しの友達が学童保育に通っていない場合、子どもの意見も聞きながら検討する方がよいでしょう。
実家・義実家に預ける
実家・義実家が協力的で近くに住んでいるのであれば、パートの時間だけ子どもを見てもらう方法もあります。子どもが祖父母に懐いているなら、精神的な負担も少ないでしょう。
しかし、パートの日数・時間数によっては、祖父母に大きな負担がかかる可能性があります。祖父母とよく相談した上で、預かり施設や留守番との併用も検討しましょう。
できるだけシフトを減らしてもらえるようパート先に相談し、どうしても出勤しなければならないときだけ実家・義実家に頼るのであれば、負担は最小限に抑えられます。
ファミリーサポートを利用する
ファミリーサポートは、援助活動を行う団体が運営する事業です。子どもの送迎・預かりなど、一時的な援助を依頼できます。
利用するためには、事前に会員登録が必要です。預かりを依頼すると、援助を行う会員が対応してくれます。どうしてもパートを休めないときは、利用を検討してみましょう。
ファミリーサポートの利用は有償です。地域・時間帯によって謝礼金の金額は異なりますが、1時間につき700~1,000円程度が多いでしょう。パートの時給によっては、ほとんどが預かり・送迎の費用で消えてしまう可能性があります。
ファミリーサポートだけを利用するのではなく、留守番や身近な人に預かってもらうなど、複数の方法を組み合わせて活用するのがおすすめです。
長期休暇を気にしなくて済む仕事もある?
一般のパートでは、夏休みを含む長期休暇のシフトに悩むケースが多くなるでしょう。しかし、働く場所によっては、子どもの預け先やシフト変更に悩む心配はありません。
子どもだけで留守番できない場合は、長期休暇を気にしなくてよい仕事を検討しましょう。
学校関係の施設で働く
学校関係の施設では、夏休みに長期休暇が取りやすい傾向です。特に給食センターや食堂のパート職員は、学校が休みになると仕事がほとんどありません。
学校以外にも食事を提供している施設でなければ、長期休暇を設けているところが多いでしょう。もし営業している場合でも、必要な職員の数が少なく、休みが取りやすい環境です。
応募前に、夏休み・冬休み・春休みの休暇について確認しておくと、スムーズに予定が立てられます。ただし、休暇中は賃金が支払われないケースが多いため、収入がなくなっても問題がないか、確認が必要です。
学生の同僚が多い仕事に就く
学生が多い職場では、夏休みに働きたい人が多い可能性があります。シフトを増やしたい学生がいるのであれば、問題なく長期休暇が取れるかもしれません。
しかし、学生全員がシフトを増やしたいわけではなく、受験や帰省、就活などで忙しい可能性もあります。お互いの希望が一致していれば、休みが取りやすくなると考えておきましょう。
飲食店やコンビニは学生が多く、パートも働きやすい職場です。応募の際に学生のシフト状況を確認し、夏休みが取れるかどうか確認してみてもよいでしょう。
在宅ワークという方法も
在宅ワークであれば、休みを取らなくても子どもと一緒に過ごせます。仕事をしながら、子どもの様子を確認できるでしょう。
1人で留守番をさせるのが心配で、預け先の確保が難しい場合は、自宅でできる仕事がおすすめです。
しかし、普段は幼稚園・学校に行っている子どもがずっと家にいると、仕事が思うように進まない可能性もあります。食事の準備や様子の確認にも、時間を取られるでしょう。
小さい子どもは、仕事中でも気にせず声をかけてくるかもしれません。負担がある場合は、短時間でも預け先を確保できるか検討してみましょう。
仕事と子育てを上手に両立させよう
パートをしていて、夏休み中の出勤が気になる場合は、早めの相談が基本です。あらかじめ出勤が難しいと分かっている場合は、夏休みに休めるパートを選ぶか、面接の段階で相談しておきましょう。
短期のパートや、在宅ワークを選ぶ方法もあります。どうしても長期で休む必要があり、今の職場では難しいようなら、家庭の都合を優先できる仕事を探してみましょう。
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