バイト先に就職する方法は?正社員になるメリット・デメリットも解説

今のバイト先に就職したいと考える人は、少なくありません。会社側にとっても、業務内容を理解している人を採用するメリットは大きいでしょう。バイト先に就職する方法について解説します。正社員になる際の注意点も紹介するので、参考にしましょう。

バイト先に就職する方法は?

女性社員

(出典) pixta.jp

慣れ親しんだバイト先に、就職したい人も多いでしょう。バイトから正社員になる方法について解説します。

正社員登用制度を利用する

職場が正社員登用制度を導入していれば、利用することでバイト先に就職できる可能性があります。正社員登用制度とは、雇用形態を非正規雇用から正規雇用へと転換する制度のことです。

アパレル・飲食・福祉・建設・製造などの業界で、制度を導入している企業が多く見られます。正社員に登用される条件は企業によって異なりますが、一般的な採用の場合と同様に、筆記試験や面接を受けるケースもあるようです。

バイト先が正社員登用制度を導入していない場合は、制度がある職場に変えるという方法もあります。

バイト先に就職するメリット

給料のイメージ

(出典) pixta.jp

バイトから正社員になると、どのようなメリットがあるのでしょうか?主なメリットを3つ紹介します。

安定した雇用と収入を確保できる

正社員になると、雇用や収入が安定するというメリットがあります。基本的に、正社員は雇用の契約期間が決められていない「無期労働契約」の労働者となるため、正当な理由がない限り解雇されることはありません。

しかし、バイトは契約期間に満了日が設定されている「有期労働契約」の場合だけでなく、無期契約でも経営状態の悪化などによって整理解雇されることもあります。

収入面では、一般的に時給制から月給制になるため、休みが多い月は給料が減ってしまうという不安定さもありません。また、基本給そのものが上がり、ボーナスが支給される可能性もあります。

キャリアアップが可能になる

キャリアアップしやすくなるというのも、正社員になるメリットの1つです。正社員になると、任される業務の範囲も広くなり、仕事においてさまざまな経験を積めるようになります。

バイトにはない研修制度を受けられる場合もあるため、スキルアップや新しいノウハウなどを身に付けることも可能です。

バイトも、バイトリーダーとして他のスタッフのまとめ役や新人教育などを任されることはありますが、できる業務やキャリアアップの範囲は限られます。

慣れ親しんだ職場で働ける

バイト時代に職場の雰囲気や人間関係を把握できているため、正社員になってからミスマッチを起こすといったリスクを防げます。

新しい環境になじんだり、人間関係を構築したりする必要がなく、正社員としての仕事を覚えることに集中できるのがポイントです。

事業や業務の内容も理解できているので、バイト時代に培ったスキルを生かしながら、慣れ親しんだ職場で活躍していける可能性があるでしょう。

バイト先に就職するデメリット

悩む女性社員

(出典) pixta.jp

正社員になると、バイト時代にはなかったデメリットを感じる人もいます。どのようなデメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。

仕事の責任が重くなる

正社員になると、バイト時代に比べて業務量や任される仕事の幅が増えて、責任も重くなります。言われた仕事をこなすだけではなく、自分から積極的に業務に取り組む姿勢が求められることもあるでしょう。

また、職種によっては決められたノルマを達成し、実績を上げて会社の利益に貢献することも求められます。経験を積んでマネージャーやリーダーになれば、自分の仕事だけでなく、部下や後輩のフォローもしなければなりません。

やりがいも多い半面、責任の重さにプレッシャーを感じる人もいます。

バイトのような自由度はなくなる

基本的に所定労働時間のフルタイム勤務になるため、バイトより勤務時間が長くなります。バイトの場合は、シフトで決められた勤務時間が終わればそこで帰れますが、正社員になると仕事が終わるまで残業しなければならないケースもあるでしょう。

場合によっては、休日出勤しなければならないこともあるかもしれません。また、会社の勤務形態によっても異なりますが、休日は土日になるのが一般的です。

バイトのように自分の都合に合わせて休みを取れなくなるので、働き方の自由度は低くなります。

異動の可能性がある

異動の可能性があるのも、バイト時代との違いです。バイトから正社員になるタイミングで、他の部署に配属される可能性もあります。

慣れ親しんだ環境で働けると思っていた人にとっては、「こんなはずではなかった」というミスマッチにつながるかもしれません。拠点が多い企業の場合、引っ越しを伴う転勤を命じられることもあります。

正社員になると、よほどの事情がない限り、異動や転勤の辞令に従うのが原則です。異動によって、本来やりたかった仕事ができなくなる可能性もあります。

バイト先に就職している人の特徴

打ち合わせ

(出典) pixta.jp

実際にバイト先に就職しているのは、どのような人なのでしょうか?バイトから正社員に登用されやすい人の特徴を紹介します。

真摯な姿勢で仕事に取り組んでいる

正社員に登用されるには、与えられた仕事に真摯な姿勢で取り組んでいることが基本です。仕事への姿勢が周囲からも認められれば、会社側も正社員登用を検討してくれる可能性があります。

バイト先に就職する場合に限らず、正社員として採用されるには、仕事へのポテンシャルをアピールすることが必要です。

バイトから正社員になる場合、実際に仕事への取り組み方を見てもらえるため、アピールしやすいというメリットがあります。また、遅刻や無断欠勤がなく、周りのスタッフから信頼されていることも大切です。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力の高さも必要です。正社員になると人間関係の幅も広がり、自分の周りだけでなく、さまざまな人と関わりながら仕事をすることが多くなります。

仕事の進捗状況について上司に報告したり、同僚と良好な人間関係を築いたりすることが求められるため、コミュニケーション能力が不可欠です。

あいさつなどのマナーはもちろん、分からないことは自発的に聞いたり、社員とも会話をしたりと、日頃から積極的にコミュニケーションを取るよう意識しましょう。

バイト先に就職するときの注意点

履歴書をチェックする

(出典) pixta.jp

バイト先に就職するに当たり、いくつか注意する点もあります。主なポイントを2つ紹介するので、トラブルを防ぐためにも確認しておきましょう。

雇用条件をしっかり確認する

バイトから正社員になると、契約の期間が無期限になるだけでなく、その他の雇用条件も変わる可能性があります。勤務時間はもちろん、給与体系や福利厚生なども含めてしっかり確認しておきましょう。

例えば、基本給や手当にあらかじめ残業代が含まれていたり、成功報酬込みの金額になっていたりするケースもあります。

単純に収入が増えると考えるのではなく、内訳まできちんと確認することが、正社員になってからのミスマッチを防ぐポイントです。

無期転換ルールとの違いに注意

正社員登用制度と、無期転換ルールとの違いに注意が必要です。無期転換ルールとは、同じ企業に5年を超えて勤務している場合に、無期労働契約に切り替えできるルールのことをいいます。

雇用期間の定めはなくなりますが、雇用形態は非正規雇用のままとなり、正社員になるわけではありません。有期契約で働いていた人にとって、雇い止めの不安はなくなるものの、雇用条件や仕事内容などは基本的に変わらないことがほとんどです。

「無期契約への転換=正社員登用」ではないので、気を付けましょう。

出典:無期転換の概要 契約社員、アルバイトなどの方 | 有期契約労働者の無期転換サイト

バイト先に就職する方法を知っておこう

ネクタイを整える男性

(出典) pixta.jp

バイト先に就職する大きなメリットは、慣れ親しんだ場所で正社員として働き続けられることです。新しい環境になじむのが苦手な人にとっても、就職へのハードルが低くなります。

バイト先が正社員登用制度を導入しているときは、正社員になりたい意思を伝えてみるとよいでしょう。制度がない場合は、導入している職場に移ることを検討するのも1つの方法です。

新しくバイト先を探すなら、求人検索エンジン「スタンバイ」を活用するのがおすすめです。スマホからも検索できるので、気になる人はチェックしてみましょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイトなら