適性検査とは?対策方法や企業の目的、注意点を徹底解説!

転職の採用試験で多くの企業が導入している適性検査は、検査の種類に合わせた正しい対策を行うことが、試験を突破するための鍵となります。適性検査の主な種類や正しい対策方法、気を付けるべき点について解説します。

適性検査とは?

問題集を重ねて試験勉強のイメージ

(出典) photo-ac.com

適性検査とは、応募者が応募先の企業で働く適性があるかどうかを、判定するための検査です。主に能力検査と性格検査の2種類があり、検査結果によって応募者の能力や特性を測定します。

一般常識・基礎学力などを測る「能力検査」

能力検査は、基礎学力や論理的思考力、一般常識などを測定するためのものです。「言語分野」と呼ばれる国語問題と、「非言語分野」と呼ばれる算数問題が出題されるのが一般的です。

国語は語句の意味・用法や文章の並び替え、算数は計算問題や鶴亀算・損益算など、小学校から中学校レベルの問題が中心のため、難易度としてはそこまで高くはありません。

また、適性検査の種類によっては、英語や図形などの問題が出題されるものもあります。

人間性を測る「性格検査」

性格検査はその名の通り、応募者の性格や特性を測定するための検査です。それぞれの設問に対して当てはまる・当てはまらないを回答していき、全ての回答結果によって個人の考え方や人間性、価値観などを算出します。

性格検査は、応募先の企業の社風や求める人材像に適合しているかを判断するためのものであり、回答に正解・不正解はありません。

考えすぎずに自身の思うままに直感的に回答することで、より正確な測定が可能になります。

適性検査の主な種類

マークシートと鉛筆

(出典) photo-ac.com

適性検査はおよそ20種類以上あり、企業によって導入している検査は異なります。多くの企業が採用試験に導入している、主な4つの適性検査について紹介します。

SPI

SPIは、スタンダードな適性検査で、新卒・中途問わず多くの企業の採用試験で導入されています。

言語分野と非言語分野から構成される「能力検査」と、「性格検査」がセットになっていることが多く、出題範囲が広くて試験時間も長いのが特徴です。

マークシート形式の「ペーパーテスト」と、パソコンで受検する「Webテスト」の2種類があります。制限時間はペーパーテストが約110分、Webテストが約65分と形式によって異なります。

メジャーな検査のため参考書や問題集も多く販売されており、比較的対策はしやすいでしょう。

クレペリン検査

クレペリン検査は、1行ずつ羅列された数字を左から順に足し算していくもので、開発者である心理学者の名前を取って「内田クレペリン検査」とも呼ばれます。

前半15分・後半15分の計30分間、簡単な1桁の足し算をひたすら行うことで、受検者の処理能力や性格の特徴などを測定します。内容としては簡単なものの、冷静な判断力と高い集中力が求められるのが特徴です。

時間に追われた状態で効率よく作業ができるか、ミスなく作業ができるか、最後まで集中して計算できているか、といった点がチェックポイントとなります。

練習サイトやアプリ、本などで計算問題を解いて慣れておくことが最も有効な対策といえるでしょう。

玉手箱

玉手箱は、能力検査と性格検査の2つから構成されている点においてはSPIと同様ですが、「能力検査」の内容が特徴的です。

四則演算や図表の読み取りなどの「計数問題」、論理的読解や趣旨判定の「言語問題」、長文読解などの「英語問題」の3つのジャンルから計8種類の問題が出題され、その組み合わせは企業によって異なります。

玉手箱を採用試験に導入している企業も多いことから、対策本や対策サイトも充実しているので、事前に練習問題で対策しておくとよいでしょう。

CUBIC

CUBICは、「能力検査」と「個人分析特性」の2つから構成されています。能力検査は、言語・数理・図形・論理・英語の5科目の中から各20問が出題され、出題範囲が広く難易度もさまざまな点が特徴です。

一方の個人分析特性は、心理学から生まれたテストで、受検者の性格やストレス耐性などを測定します。20分で123問に回答する必要があるため、直感で次々答えていくことが求められます。

なお、CUBICに特化した対策本は多くはないため、SPI用の参考書や問題集を活用するとよいでしょう。

適性検査の対策方法は?

企業研究や試験勉強のイメージ

(出典) photo-ac.com

適性検査の中で、主に対策が必要となるのは能力検査です。ここでは、能力検査に向けての5つの対策方法を紹介します。

なお、性格検査については直感で回答するものなので、対策しなくても問題はありません。しかし、慣れておきたいという人は、サイトや本などで一度練習してみるとよいでしょう。

企業研究を行う

まずは、応募先の企業が過去にどんな適性検査を実施しているのかを、リサーチすることが重要です。

転職サイトなどに、採用試験情報や受検経験者の口コミが掲載されていることが多いので、情報収集から始めましょう。採用している適性検査の種類が分かれば、その試験の問題集や参考書で対策が可能になります。

また、企業が求めている人材や、どの分野に強い人が活躍できるかなど、人材像についての研究も併せて行うと性格検査や面接に役立てられます。

新聞やニュースをチェックする

適性検査の一般常識では、時事問題が出題されることが多くあります。新聞やニュースで最新の時事を把握しておくことで、時事問題対策になります。加えて、物事に対する自分の意見を述べられると、面接時の受け答えで役立つこともあるでしょう。

また、新聞のコラムや社説を読むことは、読解力を鍛える訓練としても有効です。文章を読むことはもちろん、書くことで国語力の上昇にもつながります。新聞やニュースで知った時事問題についての、自分の意見を書き出す習慣をつけるのもおすすめです。

語彙力を増やす

能力検査の言語分野では、同意語・反意語・ことわざ・熟語・文法など基本的な国語の問題が出題されます。

国語は、算数や英語といったほかの教科に比べ、語彙力や読解力など潜在的なセンスが求められます。語彙力や読解力を上げるには、本や新聞を読んで積極的に活字に触れることが大切です。

文章を読む量が多いほど語彙力の増加につながり、能力検査の対策になるだけでなく、面接での受け答えや入社した後の社会人生活にも有利に働くでしょう。また、採用試験に作文を取り入れている企業への対策にもなります。

計算問題を演習する

適性検査では、電卓の使用は禁止されていることがほとんどです。非言語の計算問題は、足し算や引き算など難易度としては簡単な問題が多いものの、問題数が多いため確実に素早く解くことが必要となります。

計算問題の演習で、短時間に多くの問題を解くことに慣れておくと、試験当日も慌てることなくスムーズに回答が出せるでしょう。

また、鶴亀算・損益算など中学生レベルで習う算数の公式は、意外と忘れていることも多いものです。

計算問題のスピードアップと算数問題の復習のため、適性検査用の参考書や学生時代の教科書で勉強すると効果的です。

問題集を解く

適性検査用の問題集は、数えきれないほど多くの種類が販売されています。応募先の企業が実施する適性検査の種類が分かったら、その検査用の問題集を購入して身に付くまで繰り返し解くことが大切です。

企業で実施している適性検査の種類が分からない場合は、SPIなどメジャーな適性検査の問題集でも大部分をカバーできるでしょう。

また、実際のテスト時間に合わせて模擬試験をすると時間配分の参考にもなるため、模擬試験付きの問題集を購入するのがおすすめです。

適性検査を受ける際の注意点

バインダーに記入する手元

(出典) photo-ac.com

最後に、適性検査を受けるにあたって、注意すべきポイントについて説明します。入社後に苦労する可能性や、そもそも試験が受けられない可能性もあるため、次の点には気を付けましょう。

ウソをつかない

性格検査の設問の中で、「こっちの回答の方が印象がよいだろう」と感じる質問が出てくることがあります。

例えば、「すぐにイライラしてしまう」という設問に対しては「いいえ」、「困っている人がいればすぐに助ける」という設問に対しては「はい」と回答した方が、社会人として評価されると思うかもしれません。

しかし性格検査は、基本的には回答内容によって合否が分かれるということはなく、あくまで社風や求める人材像にマッチするかを判断するためのものです。そのため、自分をよく見せようとウソをつくのはNGです。

同じような設問に違った回答をしてウソがばれたり、面接でボロが出たりする可能性もあるので、正直に回答しましょう。

時間配分に注意する

webテストやペーパーテストによって制限時間が異なったり、設問ごとや分野ごとに時間が設定されていたりなど、検査の種類や企業によって違いはあるものの、基本的に全ての適性検査には制限時間があります。

特に1問ごとに制限時間が設けられている場合は、悩んでいる時間が長いと回答の権利を逃してしまいます。1問ミスすると、どんどん気持ちが焦って思考力が低下してしまうため、時間配分に気を付けて進めることが重要です。

時間切れで全ての問題に回答できなかったということがないよう、あらかじめ問題集などで実際の試験時間内でテストを受ける練習をしておきましょう。

受検環境を整える

応募先の企業でペーパーテストを受けることもありますが、近年では自分のパソコンを使用して適性検査を受けるケースも増えています。

企業から自宅での受検を案内された場合は、まずインターネットが安定して通っているかや、静かに受検できる場所を確保できるかを確認する必要があります。

自宅にインターネット環境やパソコンがない人は、コワーキングスペースや自習室など、試験中に邪魔が入ることなくパソコンが使える環境を用意しましょう。

正しく対策して適性検査を突破しよう!

勉強しているデスク

(出典) photo-ac.com

応募者の一般常識・基礎学力を測る能力検査は、企業にとって採用の判断基準の1つとなるため、事前にしっかり対策をして試験に臨むことが重要です。

一方の性格検査は、企業と応募者との相性をチェックする目的と、入社後の双方のギャップをなくす目的があります。

企業によい印象を与えようと取り繕って回答すると、後々自分の首を絞めることになりかねないため、深く考えずに直感で答えるのが正解です。能力検査・性格検査ともに正しい対策を知り、適性検査を突破しましょう。