履歴書サイズはA4・B5どちらが正しい?失敗しない選び方を解説

履歴書にはA4だけでなくB5サイズのものもあるため、どちらを使えばよいのか悩んでいる人もいるかもしれません。サイズによる違いはあるのでしょうか。履歴書の選び方から、送付するまでの注意点を詳しく解説していきます。

履歴書のサイズはA4とB5のどちらがよい?

履歴書

(出典) photo-ac.com

履歴書にはA4以外にB5サイズのものもあります。どちらも二つ折りの状態になっており、見開きにするとA4はA3サイズ、B5はB4サイズです。

フォーマットにもいくつか種類があり、同じ様式でサイズが2通りある場合、どちらを使えばよいのか分からない人もいるのではないでしょうか。履歴書のサイズの選び方や入手方法について説明します。

指定がなければA4・B5どちらでもOK

履歴書のサイズについて企業から特に指定がない場合、A4またはB5のどちらの用紙を使ってもOKです。履歴書の用紙サイズが、選考に直接影響することはありません。それでは、なぜ履歴書には2種類のサイズがあるのでしょうか。

1980年頃までは、B5サイズの履歴書が主流でした。当時、行政関係の文書には全て、B5やB4の「B判」と呼ばれる用紙が使われていたため、履歴書をはじめとするビジネス書類にもB判サイズが用いられていたのです。

しかし1990年代に行政文書がA判化され、A4やA3へと移り変わるのに合わせて、一般で使われる書類もA判のものが主流となりました。履歴書にもA4サイズが登場した一方で、従来のB5のものもそのまま残ったというわけです。

インターネットでダウンロードも可能

履歴書は文具店をはじめ、書店やコンビニ、スーパーマーケットや100円均一ショップなどで販売されています。住所や氏名といった基本情報や、学歴や職歴などの必要な内容を記載できる形式であれば、どこで購入したものを使っても構いません。

昨今は、インターネット上にあるWordやExcel形式の履歴書を、無料でダウンロードして使う人も増えています。インターネット上の履歴書はフォーマットにパソコンで入力して印刷できるので、手書きが苦手な人にとっても便利です。

パソコンの操作が苦手な人は、フォーマットを印刷して市販の履歴書のように手書きしてもよいでしょう。

履歴書のサイズの選び方

履歴書と封筒

(出典) photo-ac.com

履歴書はA4・B5どちらのサイズでもよいとはいうものの、選び方にルールなどはあるのでしょうか。履歴書のサイズを選ぶポイントを紹介します。

指定があればそのサイズを使う

応募先の企業からサイズの指定がある場合は、その大きさの履歴書を使いましょう。指定がある場合は、企業の公式ページや求人サイトの募集要項などに記載されているのが一般的です。

企業によってサイズの呼び方が異なる場合もあるので、間違えないように注意します。A4サイズはA4判・A判・A3、B5サイズはB5判・B判・B4などと呼ばれるケースがあります。

ビジネスシーンではA4がおすすめ

基本的にはA4・B5どちらのサイズを使っても問題ないですが、ビジネスシーンで使われる書類はA4がほとんどなので、ビジネス文書である履歴書もA4を選ぶのがおすすめです。

ただし職歴などがあまりなくスペースを持て余してしまいそうな人や、自己PRなどをコンパクトにまとめて書きたい人は、B5サイズでも構いません。

同封書類とサイズを合わせる

履歴書を選ぶ際に、職務経歴書などの同封書類とサイズを合わせるのもよいでしょう。履歴書を受け付けた企業では、応募者の書類を一式そろえて管理するケースが多いものです。書類のサイズが統一されていれば、まとめて保管しやすくなります。

大きさを合わせなかったからといって、特別不利になるわけではありませんが、添付する職務経歴書や書類を封入する際に使うクリアファイルなどもA4サイズなので、A4の方がすっきりまとまるでしょう。

履歴書を印刷する方法

コピー機

(出典) photo-ac.com

購入した履歴書ではなく、インターネットからダウンロードしたテンプレートを印刷して使う人も多いでしょう。ここでは履歴書を印刷する方法を説明します。

見開き1枚か片面2枚で印刷する

A4・B5にかかわらず、見開きで印刷するのが一般的です。A4サイズならA3、B5サイズならB4の用紙をそれぞれ用意しましょう。できればコピー用紙ではなく、履歴書用の専用紙を使うのがおすすめです。

見開きにしない場合は、左右半分ずつをA4用紙2枚に印刷します。その場合も薄手のインクジェット紙ではなく、厚めの上質紙を使うとよいでしょう。印刷するときは両面印刷にはせず、必ず片面に印刷します。

自宅やコンビニで印刷する

作成した履歴書は、自宅のプリンターやコンビニで印刷します。自宅のプリンターがA3サイズに対応していない場合は、専用用紙を使うと見開き印刷が可能です。

専用用紙はあらかじめ二つ折りの状態でのり付けされており、そのまま剥がさずに片面ずつ印刷します。プリンターのタイプによっては専用用紙を使えない場合もあるので事前に確認しましょう。

コンビニで印刷する際は、作成した履歴書のPDFデータをUSBメモリーやSDカード、スマホの指定アプリなどを使って持ち込みます。ネット登録型のプリントサービスを使えば、ExcelやWord形式の履歴書も印刷が可能です。

コンビニの場合は、備え付けの用紙に見開きまたは片面で印刷しましょう。

履歴書を送付するときの注意点

履歴書と封筒とペン

(出典) photo-ac.com

完成した履歴書を送付する上でも、いくつか注意する点があります。マナーを守って送れるよう、しっかりポイントを押さえておきましょう。

A4がそのまま入る白い封筒を使う

履歴書を入れる封筒には、A4がそのまま入る角形2号のサイズが最適です。一回り小さい角形A4号の封筒でもよいですが、送付する書類が多くなると入らない可能性もあります。

封筒の色には特に決まりはありませんが、茶封筒より白い封筒を使うのがおすすめです。送付書類が何枚かある場合はクリップで留め、郵送中に折れたり濡れたりしないようクリアファイルに入れてから封入しましょう。

封筒に「履歴書在中」と書く

封筒の表面の左下に、赤色の油性ペンで「履歴書在中」と書きましょう。企業には毎日さまざまな郵便物が届きます。封筒に赤字で「履歴書在中」と書いてあれば、他の郵便物に埋もれず、担当者の手元へ届きやすくなるためです。

「履歴書在中」と書かないとマナー違反になるわけではないので、万が一書き忘れてしまっても問題ありません。しかし採用の応募書類ということがすぐ分かるようになっていれば、企業側も仕分けしやすくなるので書いておく方が親切です。

切手の料金に注意

郵送する際は、切手代にも注意しましょう。料金に不足が出ないように、郵便局の窓口で重さを量ってから送ると安心です。料金が不足すると、返送されてしまうか企業側が足りない分を負担することになります。

返送された場合は、応募期限に間に合わなくなるかもしれません。企業が不足分を負担することになればマナー違反となり、第一印象を悪くしてしまいます。

履歴書を送る角形2号の封筒は、定形外郵便物の規格内サイズの料金になるので、郵便局が近くにない場合は、重さに余裕を持たせて140円切手を貼っておくとよいでしょう。

転職用の履歴書はA4がおすすめ!

履歴書とペン

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履歴書のサイズをA4とB5のどちらにしても、選考に直接影響することはありません。しかしビジネスシーンの書類はA4が主流となっているため、企業側から特に指定がなければA4の履歴書を選ぶのが無難でしょう。

A4、B5どちらの場合も、記載内容に漏れがないようしっかりチェックしてから提出しましょう。