学歴にコンプレックスを感じる可能性は誰しもあるでしょう。きっかけは学生時代の環境や経験にある場合が多く、コンプレックスを持つ人には共通した特徴が見られます。コンプレックスを克服するためには、行動と意識を変えていく努力が必要です。
この記事のポイント
- 学歴コンプレックスとは
- 自分の学歴を他者と比較し、ネガティブな感情や他者に対して攻撃的になるなどの負の感情を抱くことをいいます。
- 学歴コンプレックスの人の特徴
- 「人からの評価が気になる」「何でも人と比べて優劣を決めたがる」「プライドが高い」などの特徴があります。一方で、自分に自信がなくて保守的になるなどネガティブな感情を持つ人も少なくありません。
- 学歴コンプレックスを克服するには
- 学歴コンプレックスを克服するためには、今を充実させること コンプレックスの根本となる原因を解消することです!スキル・資格を身に付けて充実した時間を過ごすといいでしょう。
学歴コンプレックスとは何か?
学歴にコンプレックスを感じているというのは、どのような状態を指しているのでしょうか。学歴コンプレックスの原因や克服法について考える前に、まずは学歴コンプレックスの定義を確認します。
学歴コンプレックスとは
学歴コンプレックスとは、自分の学歴に後ろめたさや劣等感を抱くことです。他者と比較したときに自分の学歴に劣等感を抱いてしまう場合があります。
学歴が重視される機会が多いとされる日本社会では、学歴を強く意識せざるを得ない状況が多く訪れるでしょう。
学歴コンプレックスには2つのタイプがあります。1つ目はコンプレックスからネガティブな感情が生まれてふさぎ込むタイプ、もう一方は嫉妬心や羨望の気持ちから他者に対して攻撃的になるタイプです。
両タイプはコンプレックスを表現する方法が異なりますが、負の感情につながる点は共通しています。
学歴にコンプレックスを持つ原因
学歴にコンプレックスを持つようになるきっかけは、学生時代の環境や経験にあるのが一般的です。抑圧された環境や失敗した経験が原因となるケースが多く見られますが、失敗したからといって必ずしも学歴コンプレックスを持つわけではありません。主な原因をみていきましょう。
学歴至上主義の環境で育った
まずは生まれ育った環境が原因で、学歴にコンプレックスを感じるようになるパターンです。学歴至上主義の環境で育ち、ネガティブな評価を受けることがあると、ささいなことでも自分には価値がないと感じてしまうものです。
さらに学歴で人の優劣を判断する姿勢が刷り込まれてしまい、いつの間にか自分自身も学歴で他者を判断するようになってしまいます。
親からのプレッシャーや学校からの不適切な指導で、偏差値の高い学校への進学をあおられていると、学歴にコンプレックスを感じることになる可能性があります。
学歴で不平等感・劣等感を抱いた経験がある
世の中にはさまざまな考え方の人がいて、学歴だけで人の価値を判断する人もいるでしょう。無神経な相手に自分の学歴をばかにされると、学歴について嫌な思いをしてコンプレックスにつながるケースがあります。
ばかにされた経験に加えて、学歴による不平等感を抱いた経験も学歴コンプレックスを持つようになる原因の1つです。
多くの会社で就職や出世においては、高学歴な人ほど優遇される傾向があります。十分な成果を出していても実力が評価されないことから不平等感を抱き、学歴コンプレックスを感じる結果になります。
志望校に落ちた経験がある
希望の学校に入学できなかったことが心の片隅に残り、学歴コンプレックスを感じることになるケースも見られます。志望校に落ちた経験を強い挫折として記憶してしまい、劣等感を抱くのです。
高学歴の人でも志望校に合格できなかった場合は、コンプレックスを持つことがあります。むしろ受験前までは優れた成績を取っていたり、多くのものを犠牲にして勉強に打ち込んでいたりするほど、大きなコンプレックスにつながりやすいといえます。
学歴にコンプレックスを感じている人の特徴
学歴にコンプレックスを感じていると、どうしても普段の言動に影響が出てしまうことがあります。学歴コンプレックスを持つ人がとりがちな言動を紹介します。
自分が学歴コンプレックスを持っているのか、チェックするための基準として参考にするのもいいでしょう。
すぐに人との優劣を比較してしまう
人からの評価が気になって、何でも人と比べて優劣を決めたがる人は、学歴をコンプレックスに感じやすい傾向があります。自分と他者を評価する基準の1つとして学歴を用いるようになり、学歴コンプレックスを感じるようになるのです。
優劣を決めるためには、まずお互いの学歴について把握する必要があります。学歴で優劣を決める癖がある人は、学歴の話を振ることが多く、さまざまな手段を用いて相手の学歴を知ろうとします。
プライドが高くてマウントを取ろうとする
プライドの高い人も、学歴コンプレックスを感じやすい傾向にあります。プライドが高い人は相手よりも学歴で劣っていることを許容できません。
そのため学歴で負けている分を取り返そうとして、ほかのことで優位に立って自尊心を満たそうとするのです。具体的にはブランド品で身を飾ったり夫の学歴や収入を自慢したりするほか、知識をひけらかそうとしたりします。
自分に自信がなくて保守的になる
挫折経験がきっかけとなって学歴コンプレックスを持つようになった人は、自信を失ってネガティブな考えが頭の中を駆け巡る場合があります。自信を喪失しているため、現状を打破するためにチャレンジする心意気が薄れ、保守的になってしまいます。
自信を取り戻すために人からよい評価をもらおうと、わざと自虐してみせるのも、よく見られる傾向です。あえて自分の学歴が低いことを伝えることで、褒める言葉をかけられるのを待っているのです。
聞いていないにもかかわらず、学歴が低いことの言い訳を口にするシーンもよく見られます。「本当はもっといい大学に行けたけど」というのも、一種の自己防衛です。
関係ないことも学歴のせいにしてしまう
学歴コンプレックスを感じていると、学歴ばかりが気になり、自分の学歴に対してどんどん不満や劣等感がたまっていきます。負のスパイラルにはまり、ネガティブな考えばかりが頭の中を巡るようになってしまうでしょう。
うまくいかないことがあると、全ての原因は学歴にあると次第に思い込むようになります。関係ないことまで学歴が低いことに原因があると短絡的に考えて、本質的な問題から目を背けていると、いつまでたっても状況は好転しません。
克服のためにできること
学歴コンプレックスを克服するためにできる行動には、2つの種類があります。1つ目は今を充実させること、もう1つはコンプレックスの根本となる原因を解消することです。今を充実させるには、スキル・資格を取得するか、納得できる仕事に就く必要があります。
スキル・資格を取得する
具体的なスキルや能力、資格を持っていると社会的な評価が高まり、自信がつきます。学歴よりもスキル・資格が重視される職種もあるため、学歴によって差別されることもなくなり、学歴コンプレックスの解消が期待できます。
スキル・資格を持っていると自信が付いて、仕事に積極的に取り組めるようになるほか、転職する際にも有利に働く可能性が考えられるため、今の暮らしを充実させることにつながるでしょう。
納得できる仕事に転職する
学歴への不満や劣等感は、仕事での失敗や不満から生じる場合が多いものです。好きな仕事ができていなかったり、十分な収入を得られていなかったりすると、学歴を理由にひがんでしまうこともあるでしょう。
そのため学歴コンプレックスを克服するためには、自分が納得する仕事に就くことが重要です。納得のいく仕事ができて納得のいく収入を得られていれば、過去を振り返ってネガティブな考えを巡らすことがなくなります。
高校・大学に入り直す
学歴コンプレックスを克服するためには、高校や大学に入り直して、根本的な原因を排除するのも1つの手です。学校に入り直して卒業するまでにはかなりの時間がかかりますが、努力が後に役立つ可能性もあります。
通信制や夜間制の学校に入るほか、社会人枠として会社の援助を受けて大学や大学院に通う選択肢が考えられます。高卒資格を取得するために高卒認定試験を受けることも可能です。
学歴自体を変えられるため、コンプレックスの克服につながることが十分に期待できますが、明確な目的がないままだと途中で挫折する恐れがあります。何のために勉強するのかはっきりさせた上で入学を決めるのが大切です。
克服のために意識すること
行動を変えなくても意識を変えるだけでも、学歴コンプレックスを解消できる可能性があります。学歴コンプレックスのわなにはまらないために、気を付けるポイントについて解説します。
ビジネスに役立つ能力を伸ばして結果を残す
学歴が高いからといってビジネスで成功して、充実した人生を過ごせるようになるわけではありません。仕事では論理的な思考力や豊富な知識のほかに、コミュニケーション能力や忍耐力も必要とされます。
いくら学歴にこだわっても、今の状況が好転するわけではないのです。変えられないことに固執するのではなく、学歴だけでは測れない能力を伸ばすことに注力するのが重要です。
学歴が低いことを逃げ道にするのではなく、ビジネスで結果を出して自信を付けていきましょう。
学歴で判断する人や会社を避ける
学歴主義の風潮が強い環境に身を置いていると、学歴だけを見てばかにされることから逃れられません。自分の学歴を嘲笑される機会が多いと、学歴に対する劣等感が募る一方です。
学歴だけで人の価値を判断する人や会社は一定数ありますが、学歴以外の視点を重要視している人や会社もたくさんあります。まずは学歴主義の環境から抜け出して、周囲から悪い影響を受けることがないようにするのが重要です。
自分に合った環境で過ごせば学歴だけで判断されることが減り、自分自身も必要以上に学歴に捉われないようになれるでしょう。
今を充実させて前向きに行動しよう
学生時代の学歴偏重の環境や挫折経験がきっかけとなって、学歴コンプレックスを感じるようになるケースは多く見られます。
学歴にコンプレックスを感じている人は、自己防衛としてすぐに他人と優劣を比較するか、逆に自信を失ってふさぎ込んでしまう傾向があります。
学歴コンプレックスを抱いたままだと、問題の本質から目を背け続けて、状況が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
学歴コンプレックスを克服するためには、偏差値の高い学校に入り直すか、スキル・資格を身に付けて、学歴以外の分野で充実した時間を過ごすといいでしょう。学歴とビジネスでの成功には直接的な関係がない点を意識することも大切です。