働いている人なら誰しも、「仕事がだるい」「仕事に行きたくない」と感じたことがあるのではないでしょうか?そんな仕事へのだるさを改善するために、仕事がだるいと感じる主な原因やタイミング、おすすめの対処法について紹介します。
仕事がだるいと感じやすいタイミング
だるいと感じる瞬間は人それぞれですが、大きく分けて3つのタイミングがあります。まずは、自分がどんなタイミングで仕事がだるいと感じているのかをチェックしてみましょう。
出勤前の朝
多くの人にとって、まだ寝たいのに起きなければいけない朝はつらいものです。特に朝が苦手な人や冬の寒い日などは、布団から出て仕事に行かなければいけない現実にだるさを感じるでしょう。
また、家から職場までが遠い場合や、満員電車に乗らなければならないときは、職場に向かうまでの通勤時間もだるいと感じてしまいます。
「起きたくない」「これから満員電車に乗るのが嫌だ」など、出勤前の朝はどうしても仕事がだるいと感じる人が多くなる傾向です。
休み明け
楽しい時間を過ごした後の休み明けのタイミングは、仕事への意欲が下がってしまう人も少なくありません。
特に連休明けは休日の余韻が残っていることも多く、仕事モードに切り替えるのはなかなか困難です。
また、休日の間に夜遅くまで起きていたりお昼まで寝ていたりなど、生活リズムの崩れもだるさを引き起こす一因となります。
仕事の日と休日で、寝る時間・起きる時間をできるだけ変えないようにすると、だるさを軽減できるでしょう。
昼食後
お昼ご飯を食べて満腹になると眠気が襲ってきて、午後の仕事に対してだるさが湧いてくる経験をしたことがある人も多いでしょう。
満腹時に眠気・だるさを感じるのは、なかなか避けられないことです。そのため、お昼ご飯はお腹いっぱい食べるのではなく、腹八分目までにとどめるなど食べる量を調整する工夫が求められます。
また、食後に15~20分程度の昼寝を取り入れるのも効果的です。短時間の昼寝をすることで、午後からの仕事のパフォーマンス向上が期待できます。
仕事にだるさを感じていると生じる影響
だるいと思いながら仕事をしていると、どのような弊害が生じるのでしょうか?だるさが仕事に与える主な影響について説明します。
自分自身の仕事のパフォーマンスが下がるだけでなく、周囲に迷惑をかける可能性もあるため十分に注意しましょう。
仕事に集中できない
仕事に対してだるさを感じていると、集中して仕事に取り組むことができなくなります。
注意力が散漫になってミスが増えたり、1つのタスクに対して普段よりも時間がかかってしまったりと、作業効率が低下するのです。
また、ミスの多さや仕事の遅さが原因で、自分自身だけでなく周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
ダラダラと仕事をしていることでやる気がないと思われ、周囲からの評価が下がってしまう可能性もあるでしょう。
遅刻や欠勤が増える
仕事に対してネガティブな気持ちが強くなると、遅刻や欠勤が増えることもあります。頑張る気持ちがなくなり、「間に合わないけどまぁいいか」「今日は休んじゃおう」と楽な方向へ流されてしまうケースです。
急な遅刻や欠勤は、一緒に働いている人に迷惑がかかるため、会社に行けない状態になってしまう前に心身の声によく耳を傾けましょう。
ただし、「出勤しなきゃと思っていても体が言うことを聞かない」という場合は、精神的にかなり追い込まれているサインなので注意が必要です。
頭では分かっているのに体が動かないという場合は、休職を検討したり・医療機関に相談したりなど、早めに対処する必要があるでしょう。
仕事がだるいと感じる原因【身体編】
仕事がだるいと感じる身体的な3つの原因について解説します。身体的な原因の場合は、休息を取ることで改善されるケースも多いため、まずはしっかりと体を休めることが先決です。
睡眠不足
睡眠には心身の疲労を回復する働きがあるため、寝不足の状態だと体や脳の機能が低下してだるさを感じる原因となります。
また、睡眠不足が引き起こす症状には、倦怠感のほかに疲労感、注意力・判断力の低下、気持ちの落ち込みなどがあり、睡眠がうまく取れていないと心身ともに不調をきたすリスクが高くなります。
特に日本人は世界でも睡眠時間が短いことで知られており、睡眠不足による弊害に悩まされている人も少なくありません。
慢性的なだるさを感じている人は、適切な睡眠時間が確保できているかどうかを確認してみましょう。
疲労がたまっている
体調不良や疲れがたまっているなど、体の状態が万全でないと仕事へのやる気も出ないことがほとんどです。
特に週の後半にだるさを感じやすい人は、毎日蓄積されていく体の疲れが原因である可能性が高いでしょう。
1日の終わりに熱い湯船に浸かったり、1週間の終わりにマッサージに行ったりなど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけられると疲労の回復に役立ちます。また、日常的に運動する習慣を取り入れ、体力をつけるのも効果的です。
労働時間が長い
残業が多くて1日における労働時間が長いと、休息時間や睡眠時間の確保が困難になり、身体的に疲弊する原因となります。
また、長時間労働は体だけでなく精神的にも大きな負担を与え、仕事へのモチベーション低下にもつながります。長時間の残業や頻繁な休日出勤などが心身に与える影響は想像以上に大きなものです。
現在の仕事が激務である場合は、異動や転職など環境を変えることも検討する必要があるでしょう。
仕事がだるいと感じる原因【心理編】
続いて、仕事がだるいと感じる心理的な3つの原因について解説します。心理的な原因については、上司や会社に相談して環境の改善が必要になる可能性もあるため、まずはだるさの要因を明確にしましょう。
仕事にやりがいを感じていない
仕事の内容にやりがいを感じていないと、モチベーションを保つことは難しくなります。
- やりたい仕事ではない
- 慣れで仕事が流れ作業になっている
- 仕事が単調でつまらない
このような場合、ほかの人が担当している仕事を教えてもらったり、後輩の指導係として立候補したりなど、同じ職場内でも新しいことに挑戦できると気分も変わるでしょう。
どうしても現状に変化をつけるのが難しい場合は、異動や転職など自ら環境を変えることを考える必要があるかもしれません。
人間関係に悩んでいる
職場の人間関係に悩みがあると、仕事にも大きな影響を及ぼします。組織で働く以上周囲との連携は不可欠であり、その関係性がうまく築けないと、仕事に対しても否定的な気持ちになってしまうでしょう。
ミスすると上司に激しく叱咤されたり、職場に苦手な人がいたりなど、人間関係においてのストレスは仕事がだるいと感じる要因の1つとなります。
人間関係は自分だけの努力ではどうすることもできないケースも多いため、部署異動を希望するのも1つの方法です。
また万が一、パワハラ・セクハラなどのハラスメント行為がある場合は、すぐに上司や人事に相談しましょう。
評価されていないと感じる
いくら頑張って働いても正当に評価されていないと感じると、仕事がだるいと感じる原因となります。
- 会社に貢献しているのに昇給・昇格につながらない
- 上司の好き嫌いで評価が決まる
- 全然仕事をしない先輩が高い給料をもらっている
特に年功序列制度を採用している会社では、この傾向が顕著に表れやすいといえます。仕事の成果を評価に直結させたい人は、成果主義の会社に転職するのも1つの手段です。
仕事がだるいときの対処法
それでは、仕事がだるいと感じたらどのように改善すればよいのでしょうか?だるさを軽減するために有効な、5つの対処法を実践してみましょう。
睡眠の質を改善して早起きする
朝はギリギリまで起きられず、結局慌てて家を出ることになる人も少なくないでしょう。しかし、時間に追われていると気持ちに余裕がなくなり、仕事へのモチベーションも上がりにくくなります。
多くの人がだるさを感じやすい朝の時間を充実させることで、すっきりとした気持ちで仕事に臨めます。
まずは、寝る前にスマホ・テレビなどを見るのは避けて、睡眠の質を上げましょう。質のよい睡眠が取れていると、朝の目覚めもよくなります。
余裕を持って起床することで朝の時間を有効に使え、仕事に行くまでに英気を養うことが可能です。コーヒーを入れたり、カフェに立ち寄ったりなど、気分が上がる朝のルーティンを決めるのもおすすめです。
時間を決めて業務を行う
だるいと感じているときは、ついダラダラと時間をかけて仕事をしてしまいがちです。しかし、時間がたてばたつほど余計にやる気がなくなり、タスクがたまっていくという悪循環になりかねません。
そのため、だるいときこそ時間を決めて、集中して業務に取り組むことが重要です。やるべきことの優先順位を決め、「〇時までにこの仕事を終わらせる」と細かくスケジュールを設定しましょう。
また、複数のタスクを同時に進行すると焦り・集中力欠如の原因となるため、1つのタスクが終了したら次のタスクと、順に作業していくのがポイントです。
小まめに休憩を取る
集中できないときに無理に仕事をしようとすると、ミスが増えたり時間がかかったりと作業効率が低下します。
トイレ・水分補給・ストレッチなど小まめに休憩を取り、気分をリフレッシュしながら集中力を継続させましょう。
集中できない状態でダラダラと1時間デスクに向かうよりも、15分集中作業・5分休憩・15分集中作業のように、小まめに休憩を挟みながら短時間の集中作業を行う方が効率がぐっと上昇します。
「そんなに頻繁に席を立てない」という場合は、コピー機まで歩く・伝言を歩いて伝えに行くなど、仕事に絡めた動きをするとよいでしょう。
仕事後に楽しみな予定を作る
仕事の後に、友達との約束やデートなど楽しみな予定を入れるのも効果的です。「仕事が終われば楽しみが待っている」と思うことで、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めます。
人との予定だけでなく、好きなものを食べる・エステに行く・家でゲームをするなど、自分へのご褒美を楽しみとして設定するのもよいでしょう。
また、仕事後に予定があることで、勤務時間内に業務を終わらせられるようにテキパキと動けるというメリットもあります。
有給休暇を取ってリフレッシュする
仕事がだるいと感じるときは、有給休暇を取得してゆっくり過ごす選択をするのもよいでしょう。
有休中は仕事の連絡は受けず、仕事のことも考えないのがポイントです。どうしても仕事のことを考えてしまう人は、電波の届かない場所に旅行してデジタルデトックスを行うのもおすすめです。
完全に仕事から離れる時間を作ることで、心身ともにリフレッシュでき、仕事への活力が再び湧いてくることもあります。
仕事がだるくて辞めたい場合はどうする?
どうしても仕事がだるくて辞めたいと感じているのであれば、環境を変える必要があるでしょう。働く環境を変えるには、次の3つの方法があります。
まずは上司に相談しよう
労働環境や業務内容などがだるさの原因である場合、まずは信頼できる上司に相談してみましょう。
例えば、残業が多いことがストレスの原因であれば、残業を減らすために業務の振り分けを考えてもらうことができるかもしれません。
あるいは、担当している業務に面白さを感じないのであれば、別の業務をやらせてもらうよう交渉できる可能性もあります。
部下が働きやすい環境を整えるのも上司の仕事なので、第一の動きとしてまずは上司に相談して解決策を見出してもらいましょう。
異動願いを出す
部署内の人間関係が原因である場合や、社内でほかにやりたい仕事があるときは、異動願いを出すのも1つの方法です。
異動が必ずしも実現するとは限りませんが、異動願いを出すことで新しい環境に身を置くチャンスが舞い込んでくる可能性は高くなります。
「ほかの場所で活躍したい」「新しいことに挑戦したい」という意思表示のためにも、異動願いを出すのは有効な手段であるといえるでしょう。
転職する
いくら休みを取ってもリフレッシュできないときや、現状の環境を変えることができないのであれば、転職して心機一転新たなスタートを切るという選択肢もあります。
だるさを感じながら嫌々仕事を続けるよりも、やりがいや楽しさを感じられる仕事を探す方が有意義な人生を送れるでしょう。
取り扱い求人数1,000万件以上のスタンバイなら、自分に合った求人を探すことができます。
キーワードや働き方など希望の条件から、自分に最適な仕事を見つけられるため、転職活動に活用してみましょう。
転職先で同じ失敗をしないためには?
せっかく転職したのに、転職先でも仕事がだるいと感じてしまったら元も子もありません。転職先で同じ失敗を繰り返さないための、2つのポイントを解説します。
だるさの原因を明確に把握する
今の仕事がだるいと感じている原因をきちんと突き止めることで、同じ要因が生じそうな会社を避けることができます。
- 労働時間の長さが原因→残業のない職場を選ぶ
- 業務内容が原因→他業種の仕事に挑戦する
- 社内の雰囲気が原因→全く違った社風の会社に転職する
このように、自分にとってストレスの元になっている要素を明確にすることで、転職先に求める条件が見えてきます。
次の会社で同じ思いをしないように、だるさの原因や自分の望む条件などをきちんと分析しておきましょう。
第三者の意見も取り入れる
転職先選びには、第三者の意見を取り入れることも大切です。両親や仲良しな友人などに、強みや得意だと思うことを聞いてみると、自分では気付いていなかった意見をもらえることもあります。
第三者目線の客観的な意見を参考にすることで、より自分に合った求人を見つける手助けとなるでしょう。
また、転職すべきかどうか迷ったときも、他者に意見を聞くことで冷静な判断を下すことが可能になります。
転職の是非や転職先選びには、自分の感覚だけでなく、信頼できる第三者の意見も取り入れましょう。
仕事がだるいと感じたら心の声に従おう
仕事がだるいと感じる瞬間は、働いていれば誰にでも訪れるでしょう。重要なのはだるさの原因が何なのかや、その原因が解消可能なものなのかどうかということです。
「仕事の仕方や生活習慣を改善すれば解決可能なのか?」「今の職場では改善が見込めないのか?」などしっかりと考えて原因を突き止めることで、次に取るべき行動が変わってきます。
仕事は人生の多くの時間を費やすものなので、だるさを感じながら働くよりも、せっかくならば楽しみながら働いた方が日々も充実したものになります。
自分にとって仕事がだるいと感じる原因を把握し、だるさを解消するためにできる行動をしていきましょう。