仕事をやりたくないのはなぜ?理由と対処法から転職の判断方法まで

仕事をやりたくないと感じているときは、理由を把握し、適切な対処法を試すことで改善されることもあります。そこで、主な理由や対処法について、やる気を引き出す方法やNGな行動などとともに紹介します。転職の判断方法や進め方についても確認しましょう。

仕事をやりたくないのはわがまま?

パソコンを前に悩む女性

(出典) photo-ac.com

仕事をやりたくないと感じるのは、単なるわがままなのでしょうか? やる気が出ないときに、まず試してほしいことについても紹介します。

誰にでも起こりえる気持ち

仕事をやりたくないと思うのは、単なるわがままではないかと思い、誰にも相談できずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。特に周りに仕事を楽しんでいる同僚がいたり、仕事にやりがいを感じている友人がいたりすると、つい比較してしまいがちです。

しかし、実際には多くの社会人が仕事をやりたくないと感じた経験があるでしょう。まずは、わがままではなく誰にでも起こり得る気持ちであることを知り、思い詰めないようにしましょう。

理由を把握して解決策を探る

自分を責めるのではなく、理由に目を向けることが大切です。なぜ仕事をやりたくないと考えてしまうのか、冷静になって考えてみましょう。理由を把握することで、解決への糸口を見つけられることも珍しくありません。

理由を自覚している場合とそうでない場合があります。つらい気持ちにとらわれてしまうと、冷静さを失い理由が見えづらくなってしまうため、意識して客観的に分析することが大切です。

まず、仕事に抵抗を覚える原因が身体的なものか心理的なものかを考えてみましょう。どのようなときに強く感じるのかを考えてみると、対策も見えやすくなります。

仕事をやりたくないと思う理由は?

パソコンを前に悩む男性

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仕事をやりたくないと思う理由は人それぞれですが、ここでは主な理由を3つ紹介します。自分が仕事をやりたくないと思う理由を探る手掛かりになるかもしれません。

仕事そのものに満足できない

仕事をやりたくないと思う大きな理由は、自分にとって仕事そのものが満足いくものではないことです。例えば、入社前に自分が思い描いていた業務内容と違うと、モチベーションを保つのは難しいものです。

また、ルーチンワークばかりだと単調になりがちで、退屈で面白くないと感じることもあるでしょう。逆に自分のスキルでは手に負えないほど難しい仕事であったり、仕事量そのものが多すぎたりすると、やる気が出なくなることもあります。

体調に不安がある、私生活で悩みがある

仕事が激務で残業が多いと、睡眠時間が不足したり疲れがたまったりして、仕事に行きたくないと感じることがあります。拘束時間が長ければ、プライベートな時間が十分にとれないため、ストレスがたまり、やる気が起きないこともあるでしょう。

私生活の悩みも仕事に影響します。例えば、恋人と別れたときや友人とけんかしたときは、落ち込んで何も手につかなくなることも珍しくありません。家庭がある人は、夫婦間の問題や子育ての悩みなどで頭がいっぱいになり、仕事に対する意識が低下することもあります。

職場の人間関係に問題がある

職場での人間関係の悩みが、仕事をやりたくない原因になることがあります。職場に苦手な人がいると、できるだけ顔を合わせたくないという感情がわくため、仕事に行きたくないと思うものです。

特に業務をこなす上で関わりの深い上司や同僚との相性が悪いと、不満がたまりやすくなります。不満がたまると、会社に行くのがつらく感じるでしょう。

パワハラなどのハラスメントに悩んでいる場合も、大きなストレスになり、仕事をやりたくない原因になります。

仕事をやりたくないときに効果的な対処法

カーテンを開ける女性

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仕事をやりたくない気持ちから抜け出せないときは、どうしたらよいのでしょうか? 現状を変える効果的な対処法を3つ紹介します。

まとまった休みをとってみる

疲れや睡眠不足など、ワーク・ライフ・バランスの乱れが原因の場合は、まとまった休みをとるとよいでしょう。身体的な疲れだけでなく精神的なストレスの場合も、仕事と離れ十分な休息をとることで心身ともにリフレッシュでき、やる気がでることもあります。

睡眠障害や食欲減退など、体調に影響が出ている場合は、心身に大きな負担がかかっている状態です。仕事を休むことに罪悪感を抱く人もいるかもしれませんが、体調不良を悪化させないためにも、できるだけ早く休みをとるようにしましょう。

上司や専門部署に相談する

悩みを誰にも相談できず、1人で抱え込んでしまっている人もいるのではないでしょうか。特に職場の人間関係の悩みは相談しづらいものですが、上司や専門部署に相談することで解決することもあります。

毎日残業をしなければいけないほど仕事量が多い場合は、1人ですべてをこなそうとせず、周りに頼ることも大切です。助けを求めれば、快くサポートしてくれる人がいるはずです。その結果、部署内の仕事の効率がアップすることもあります。

上司に相談しても仕事量や残業が多すぎる場合は、総務など適切な相談窓口に頼りましょう。

部署移動ができないか考えてみる

現在の部署から離れることで、悩みが解決することもあります。例えば、仕事にやりがいを感じられない場合や人間関係に疲れ果ててしまった場合などです。同じ職場とはいえ、部署が変われば仕事内容も関わる人も変わります。

部署移動を希望する場合は、自分がどのような業務や環境であれば満足できるのかよく考えましょう。また、希望を申し出る際は、希望の理由がたとえ上司に対する不満だとしても、心象が悪くならないようにポジティブな理由にすることが大切です。

やる気を引き出す方法はある?

物憂げな表情の男性社員

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頭では「気持ちを切り替えて頑張ろう」と思っていても、行動が伴わないことも珍しくありません。そこで、誰でも簡単に試せるやる気を引き出すのに役立つ方法を紹介します。

仕事の目標を作る、目的を持つ

仕事に関する目標や目的が見いだせないままだと、どうしても不安に駆られたり、やる気を失ったりしがちです。

目標や目的を明確にし、それらを達成することで充実感を得られ、やる気につながることもあります。特にやりがいを感じられないことが、やる気のなさにつながっている場合に有効です。

大切なポイントは、達成可能な小さな目標や目的にすることです。短いスパンで何度も達成感を味わうことで充実感が増し、やる気につながるでしょう。

仕事上の目標が見つからない場合は、「仕事を頑張って毎週末においしいスイーツを食べる」など、仕事とまったく関係のないことでも構いません。

仕事以外の時間を充実させる

モチベーションを保つには、うまく気分転換することが大切です。プライベートを充実させることで気分転換になり、気持ちに余裕が生まれ、仕事を楽しめるようになることもあります。

例えば趣味に没頭したり、友人と食事に出掛けたりするだけでも、気分転換になります。自然豊かな場所を訪れる、運動で汗を流すなど、自分にとってリフレッシュになるものを探してみましょう。

また、ドラマ・映画・漫画などは気分転換になるだけでなく、モチベーションが高まることもあるのでおすすめです。共感できたり刺激になったりする映画やドラマをあらかじめ見つけておくとよいでしょう。

仕事をゲームに見立てる方法もアリ

仕事だと思うとネガティブにとらえがちでも、ゲームだと思うとポジティブに受け止められることがあります。業務にゲームの要素を取り入れることで、モチベーションを高めるのもおすすめです。

例えば、やる気が起きず仕事をダラダラとやりがちな人は、それぞれのタスクをミッションに見立てるとゲーム性が生まれます。「10分以内に資料作りを終わらせられたら勝ち」のようにゲーム感覚で楽しんでみましょう。

攻略したいという気持ちから仕事の効率がアップしていけば、やる気につながることがあります。

仕事をやりたくないときのNGな思考や行動

NGのイメージ

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仕事をやりたくないときに、やりがちなNGな思考や行動があります。知らないと、さらに状況が悪くなったり、つらくなったりするため、しっかり理解しておきましょう。

自分はダメな人間だと思ってしまう

NGな思考の1つとしてやってしまいがちなのが、自分を必要以上に責めてしまうことです。「自分は甘えすぎている」「なんて怠け者なんだ」と自分を卑下してしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなります。

罪悪感を抱いているため、誰にも相談できなかったり、誰とも会いたくないと思ったりしがちです。つい1人で自分を追い込んでしまうこともあるでしょう。

まずは、仕事に対するやる気が起きないことは誰にでもあるものだと考え、気持ちを立て直すことが大切です。

必要以上の夜ふかし

何かに夢中になっているときや楽しい時間を過ごしているときは、つい時間を忘れて夜ふかしをしがちです。しかし、夜ふかしをすると集中力や判断力が低下し、仕事のパフォーマンスが落ちます。得られる結果や評価も下がり、余計に仕事をやりたくないと思ってしまう悪循環に陥ることになります。

また、寝不足で朝起きるのが余計につらくなり、会社に行きたくないと思ってしまうことも増えるでしょう。できるだけ、規則正しい生活を心掛けることが大切です。

突発的に仕事を辞めてしまう

仕事をやりたくない気持ちが強まり、「一刻も早く仕事を辞めたい」と思うこともあるでしょう。しかし、そのときの感情にまかせて突発的に仕事を辞めてしまうと、自分をより追い詰めてしまう状況になる可能性もあります。

勢いで退職すると、転職活動でマイナスな印象を与えることもあるでしょう。経済的な不安などから早く再就職しようと、希望とは異なる仕事に就くことになる可能性もあります。

また、無断欠勤もしないようにすることが大切です。上司や同僚に迷惑がかかるだけでなく、周囲の人に嫌悪感を抱かれて居心地が悪くなるかもしれません。そうなると、さらに仕事に行くのがつらくなってしまいます。

つらい場合は転職も検討してみる

パソコンを操作する男性

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現職場で仕事を続けるのは、心身ともにつらすぎるというケースもあるでしょう。どうしてもつらい場合は、転職を検討するのも1つの解決策です。転職すべきか否かを決める際の考え方や転職のメリット・デメリットについて紹介します。

まずは落ち着いて今の状況を整理する

最初にやるべきことは、冷静に現在の状況を整理することです。なぜ仕事をやりたくないのか、理由を把握すると対策を立てやすくなります。

転職すれば問題が解決するのか、今の職場のままで解決できる方法があるか考えてみましょう。他部署への異動など、今の職場で解決できることであれば、最初の段階で試してみることです。

理由によっては、自分ではどうすることもできない場合や、努力をしたけれど解決に至らなかったという場合もあります。また、自分のやりたいこととはかけ離れていて将来につながらないというケースもあるでしょう。そのような場合は、転職を検討してみるのもおすすめです。

転職のメリット・デメリットを比較

転職することが、あらゆる問題を解決するとは限りません。転職にはメリットだけでなく、デメリットもあるため、両方を把握した上で検討することが大切です。

例えば、転職には人間関係をリセットできるというメリットがあります。しかし、新しい職場で良好な人間関係を築けるという保証もありません。転職することで年収が増える可能性がある一方で、退職後の転職活動に時間がかかると、収入がなくなる期間も生じます。

さまざまな観点から比較検討し、メリットが多いと感じるのであれば、転職を前向きに検討してみましょう。

満足できる転職のために考えること

手帳に記入する男性

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転職を決意した場合に、やっておくべきことや考えておくべきことを紹介します。満足のできる転職にするために、しっかり把握し、準備を整えましょう。

前向きな転職になるよう目的を明確にする

なぜ転職したいのか、目的を明確にすることは、転職の成功に欠かせない要素の1つです。たとえ仕事をやりたくないことが転職を決意した理由であるとしても、プラスの理由を考えておくことが重要なポイントになります。

例えば「上司からの不当な扱いに耐えられないので、職場環境のよい会社に転職したい」というのが目標だとします。しかし、これでは業務とは関係ないためアピールになりません。

また、転職先の職場環境が自分に合うとは限らないため、目標を達成できないこともあります。本当に転職が必要なのか、今一度確認することが大切です。

目的を述べるときは、「自分のスキルをより生かしたい」というようにプラスの理由に置き換えるようにしましょう。

丁寧な自己分析・キャリアの棚卸をする

求人を探す前に丁寧な自己分析や経歴・スキルの整理をすることが肝心です。これまでの業務内容や何ができるのか、今後どう生かしていきたいのか、じっくり時間をかけて考えましょう。そうすることで、求人探しや履歴書の作成がスムーズになります。

自己分析と同時に、現職場で仕事をやりたくない理由と、改善策についても吟味しましょう。例えば、仕事内容が想定と異なり、満足できないことが理由であるとします。転職時の面接で仕事内容を詳しく聞けるように質問事項を準備しておくことで、自分が求めている業務なのか判断しやすくなるでしょう。

現実的な転職スケジュールを立てる

漠然と転職活動をしても、時間ばかりがすぎてしまうことが多いため、現実的なスケジュールを立てることが大切です。一般的に転職に要する時間は3~6カ月です。転職月を決め、そこから逆算して大まかなスケジュールを立てましょう。

仕事をやりたくないという気持ちが高まると、今すぐ転職したいと思ってしまいます。しかし焦ってしまうと、あまり満足のいく転職になりません。まず、今の仕事をすぐにでも辞めないと心身ともに過度な負担になるのか考えてみましょう。

情報収集はしっかりと

転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、情報収集や企業研究をしっかり行うことが大切です。特に今後伸びていく業界であるかどうかは、将来に関わる見逃せない要素です。

例えば、給与面で多少劣っていても、将来的に好条件になる可能性があります。逆に好条件でも、衰退していくことが予測される業界の場合は、好条件でなくなるリスクがあるといえるでしょう。

また、現在の仕事をやりたくない理由と照らし合わせて、問題解決になる職場なのか見極めることも大切です。思いがけないところからマッチする求人が見つかることもあるため、常にアンテナを張り巡らせておくようにしましょう。

モチベーションを取り戻して仕事を楽しもう!

前向きに仕事をする女性のイメージ

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仕事をやりたくないという気持ちは、多くの人が抱く感情のため、自分を責めないことが大切です。まずは理由を分析して、それぞれに合う解決策を考えてみましょう。休暇をとったり部署移動をしたりすることで解決することもあります。

小さな目標を作り、プライベートを充実させると、やる気がでることもあるでしょう。仕事をゲームに見立てるのも楽しく仕事をする方法の1つです。

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