サラリーマンの平均月収はいくら?手取りを増やす方法をチェック

220980自分の月収が低いと感じているのなら、サラリーマンの平均月収を知っておきましょう。もらっている給与が平均より低いと分かれば、早めに対処することが可能です。サラリーマンの平均月収を年齢別に紹介し、収入を増やすコツも解説します。

サラリーマンの平均月収

給料袋とスケジュール帳

(出典) photo-ac.com

世の中のサラリーマンは、どのくらいの月収をもらっているのでしょうか。月収と月給の違いを理解した上で、公的データから分かるサラリーマンの平均月収を確認しましょう。

月収と月給の違い

サラリーマンの平均月収を知る前に、まずは月収と月給の違いを解説します。求人票を見る際は、どちらで記載されているか区別しなければなりません。

基本給に固定手当を足したものが月給です。1カ月あたりの賃金を指します。残業手当や通勤手当などの変動手当は含まれません。

一方、月収とは月給に変動手当やボーナスを足した金額です。年収(総支給額)を12で割って算出します。手取りは月給ではなく月収で計算しなければなりません。

月給+変動手当・ボーナスの合計からが月収が産出されるため、一般的に月収は月給より金額が高くなります。

サラリーマンの平均月収は36万円

国税庁による「民間給与実態統計調査」を見ると、サラリーマンの平均給与が分かります。2020年におけるサラリーマンの平均年間給与は、433万1,000円です。

給与とは会社から支給されるお金の総額を指すため、年間給与を12で割れば月収を算出できます。2020年のサラリーマンの平均月収は433万1,000円÷12カ月=約36万円です。

なお433万1,000円という数値は、年齢・男女・雇用形態にかかわらずすべての労働者を対象とした平均値です。

参考:民間給与実態統計調査 2020年 調査結果(全データ) P15 第8表 平均給与 | 国税庁

年代別で見る平均月収とは

データと電卓

(出典) photo-ac.com

国税庁のデータをもとに、サラリーマンの平均月収を年代別に紹介します。自分の月収が平均より高いのかどうか比較してみましょう。

参考:民間給与実態統計調査 2020年 調査結果(全データ) P21 第14図 年齢階層別の平均給与 | 国税庁

20代サラリーマンの平均月収

<20~24歳の平均月収>

  • 男女計:260万円÷12カ月=約21万7,000円
  • 男性:277万円÷12カ月=約23万1,000円
  • 女性:242万円÷12カ月=約20万2,000円

<25~29歳の平均月収>

  • 男女計:362万円÷12カ月=約30万2,000円
  • 男性:393万円÷12カ月=約32万8,000円
  • 女性:319万円÷12カ月=約26万6,000円

20代前半は入社間もない時期であるため、男女差が小さいですが、20代後半になると男女差が広がります。

30代サラリーマンの平均月収

<30~34歳の平均月収>

  • 男女計:400万円÷12カ月=約33万3,000円
  • 男性:458万円÷12カ月=約38万2,000円
  • 女性:309万円÷12カ月=約25万8,000円

<35~39歳の平均月収>

  • 男女計:437万円÷12カ月=約36万4,000円
  • 男性:518万円÷12カ月=約43万2,000円
  • 女性:311万円÷12カ月=約25万9,000円

30代になると、月収の男女差はさらに広がりを見せます。女性の平均月収は20代後半からほぼ横ばいです。

40代サラリーマンの平均月収

<40~44歳の平均月収>

  • 男女計:470万円÷12カ月=約39万2,000円
  • 男性:571万円÷12カ月=約47万6,000円
  • 女性:317万円÷12カ月=約26万4,000円

<45~49歳の平均月収>

  • 男女計:498万円÷12カ月=約41万5,000円
  • 男性:621万円÷12カ月=約51万8,000円
  • 女性:321万円÷12カ月=約26万8,000円

男性の平均月収は年代が上がるごとに増え、40代後半になると50万円を超えます。男性の平均月収のピークは50代後半です。女性の場合は、40代から50代にかけても20代後半の水準と変わりません。

月収を上げるにはどうする?

仕事をするスーツの男性

(出典) photo-ac.com

自分の今の月収が平均より低いのであれば、以下に挙げる方法を検討してみましょう。月収を増やすためにできることを紹介します。

出世・昇進を目指す

現在の会社で出世・昇進が可能な場合は、自社でキャリアアップすることで月収を上げられるでしょう。働く環境を変えたくない人におすすめの方法です。

出世や昇進を目指すのなら、頼まれたことに付加価値を加えて対応するようにしましょう。企業を取り巻く環境の変化を歓迎することも、出世・昇進しやすくなるポイントの1つです。

出世・昇進により基本給が上がれば、基本給をベースに計算される残業手当やボーナスも増えるため、非役職者との年収差はさらに広がっていくでしょう。

資格取得を目指す

今より月収を上げるためには、資格取得を目指すのもおすすめです。資格手当をもらえる会社にいる場合、手当の対象となる資格を取得すれば、月収を増やせます。

資格手当がないケースでも、将来の転職を見越して資格取得を頑張れば、勉強する意味があるでしょう。資格が必要な仕事に転職できれば、月収も上がりやすくなります。

難易度の低い資格を習得しても、将来的な収入アップにはつながりにくいでしょう。それぞれの資格が持つ付加価値を調べた上で、年収を増やせる資格を選ぶことが大切です。

給与水準の高い企業に転職する

今の会社にいても昇給を見込めない場合や、同業種の月収水準と比較して自分の月収が低い場合は、給与水準の高い企業への転職も視野に入れましょう。

業務での成果を適正に評価してくれる会社に転職できれば、仕事内容が今の会社とほとんど変わらなくても、転職により月収が上がる可能性があります。

今より月収が高い企業を探すなら、求人検索エンジン「スタンバイ」を活用しましょう。国内最大級の豊富な求人情報が掲載されているため、理想の会社を探しやすくなります。

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月収が低いと感じたら早めに行動を起こそう

働くビジネスパーソン

(出典) photo-ac.com

サラリーマンの平均月収は約36万円です。20代後半になると男女計の平均が約30万円となり、男性の場合は年代が上がるごとに月収も増えていきます。

30代になっても月収が30万円台に届かないようなら、月収アップの方法を考えてもいいでしょう。今の会社で収入アップを見込めない場合は、転職も検討するのがおすすめです。

拝野洋子
【監修者】All About 年金・社会保障ガイド拝野洋子

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