期間工がきついといわれるのはなぜ?メリットや仕事選びのポイントも

期間工の仕事に挑戦してみようか迷っている人の中には、仕事がきついと聞いたことがあって不安に思う人がいるかもしれません。期間工がきついといわれるのはなぜなのでしょうか。また、期間工になるメリットや職場を選ぶ際のポイントも解説します。

期間工がきついといわれる理由

工場で作業する男性

(出典) photo-ac.com

工場などで決まった期間だけ働く「期間工」は仕事がきついといわれています。なぜきついといわれるのか、その理由を具体的に見てみましょう。

体力的負担

工場で働く期間工は、体力的な負担が大きい仕事です。初めて期間工を経験する人にとっては、慣れない仕事で体力が持たないと感じることもあるでしょう。

工場によっては、大きな部品の組み立てや高温でアルミや鉄を溶かす鋳造のような、きつい工程があるのも確かです。たとえ部品が小さくても、1日中腰をかがめていたり指先を使っていたりすると、意外に体への負担となります。

また、工場内は空調があまり効いていないことも多いため、夏場の暑さをきつく感じる人もいるかもしれません。

夜勤がある

工場は24時間稼働していることが一般的です。期間工は2交代制または3交代制で働くため、慣れるまでは夜勤や深夜勤務がきついと感じる人もいます。日勤と夜勤を交互にこなすシフトの場合、不規則な生活になりがちで、体調を崩す人もいるようです。

しかし交代制のシフトに慣れてくれば、自分なりの生活リズムを作れます。夜勤をすると深夜手当が出るというメリットもあり、管理職もいない場合が多いので、気楽に働きたい人にはおすすめです。

単純作業

工場での作業は、ほとんど毎日同じことの繰り返しです。単純作業が苦手な人は、精神的にきついと感じるかもしれません。仕事に慣れるまでは緊張感を持っていても、慣れてくると簡単すぎてつまらないと思う人もいるでしょう。

特別な技術やスキルが身に付くわけではないため、やりがいがないと感じる人も出てくるかもしれません。仕事が単調になりがちなときは、自分なりに目標を決めることがおすすめです。

QC(品質管理)活動をして工程に詳しくなり、QCサークル大会などに出てみるのもよいでしょう。表彰されれば、正社員登用の可能性も期待できます。

人間関係

上司や同僚とうまく人間関係を築けず、仕事に行くのがつらくなる人もいるようです。工場内は機械の音が大きく、危険を回避するためもあって、大声を出して怒鳴るような話し方になることもあります。慣れない人にとっては、その話し方がきついと感じるかもしれません。

また、年齢や価値観の違う人たちが一定の期間だけ集まって仕事をしているので、積極的に人間関係を構築しようとしない人もいます。コミュニケーションの取り方に難しさを感じる人もいるでしょう。

寮生活

期間工の募集の際は、寮が完備されていることがほとんどです。他人との共同生活が苦手な人は、ストレスを感じてしまうでしょう。

最近の寮は、ワンルームマンションのようにプライベートな空間が確保されていることも多いですが、トイレや風呂などは共同のケースもあります。

職場だけでなく、寮でも同僚と顔を合わせることになるため、息が詰まってしまう人もいるかもしれません。気の合わない同僚がいる場合、気まずく感じてしまうこともあるでしょう。

期間工にはメリットもある

電話する作業着の男性

(出典) photo-ac.com

期間工は、仕事面や生活面できついこともありますが、デメリットばかりではありません。期間工のメリットを具体的に紹介します。

給料が高く、寮制なら生活費がかからない

期間工は給料が高いことが最大のメリットでしょう。正社員とは異なり、期間工の給料は日給や時給で計算されるのが基本です。

時給そのものは平均的な金額ですが、残業代や食費補助などの各種手当も含めると、年収400万円程度とかなり高額になります。深夜勤務や夜勤シフトが多い場合は、年収500万円を超えることもあるでしょう。

寮に入ると家賃や光熱費などが無料のことも多いため、生活費がほとんどかかりません。娯楽などにお金を使い過ぎなければ、短期間で貯金できる可能性もあります。

未経験でも働ける

期間工の募集は未経験者でも受け入れているところが多く、仕事を見つけやすいのもメリットです。未経験OKの職場は、研修制度や作業マニュアルなどのサポート体制が整っているので、工場勤務の経験がない人でも不安を感じることは少ないでしょう。

ほとんどの求人が学歴不問で、資格を持っていなくてもできる仕事が多いため、高校を卒業できなかったなどの事情がある人でも転職しやすい職種です。

正社員登用のチャンスも

期間工は就業する期間が決まっていますが、働いているうちに正社員へ登用される可能性も期待できます。例えば大手自動車メーカーのトヨタでは、毎年数百人を正社員に採用している実績があります。

正社員に採用されやすくなるには、働きながら資格を取得しておくことがおすすめです。工場の仕事に役立つ資格には、電気主任技術者・電気工事士・危険物取扱者(乙種)・フォークリフト免許などがあります。部材などを運ぶためのクレーンの運転士資格があれば、建設重機などの工場での正社員登用にも有利でしょう。

期間工として働く際のポイント

工場作業に関する打ち合わせ

(出典) photo-ac.com

これから期間工として働くことを考えている人に向けて、働く際のポイントを3つ紹介します。

まずは3カ月続けてみる

期間工の契約期間は、半年や1年など企業によって異なります。初めての期間工で仕事ができるか不安なときは、3カ月更新の契約で始めるのがおすすめです。

初めから長期間の契約で働いてしまうと、期間が終わる前につらくなって途中で辞めてしまうかもしれません。契約期間を満了しないと、皆勤手当や満了金などをもらえないケースがほとんどです。

もう一度働きたいと思ったときも、途中終了した企業からは採用されにくいというデメリットもあります。契約途中での退職は自己都合となるため、失業保険の受給にも待機期間が必要となります。

稼ぎたいなら夜勤手当や残業手当を狙う

期間工でしっかり稼ぎたいなら、夜勤や残業など手当がたくさん出る仕事を選びましょう。期間工の時給はそれほど高くないので、手当がないと高収入は見込めません。工場によっては、休日出勤手当や交替勤務手当などが支給されることもあります。

夜勤手当の計算は、基本の時給×1.25倍などのように決められています。夜勤の回数が多いほど、手取りの収入は高くなるでしょう。

ただし夜勤シフトのみの工場では、夜勤手当として別途もらえない場合もあるので要注意です。また、高収入を狙って頑張りすぎると、体を壊してしまうこともあるので気を付けましょう。

寮の有無やタイプを確認

期間工を募集している企業は、遠方に住んでいて自宅から通えない人のために、寮を完備しているところがほとんどです。もし希望の仕事が自宅からは通えない距離にある場合、まずは寮の有無を確認しましょう。

期間工の寮には、風呂トイレ付きのワンルームタイプ・個室で風呂や台所などは共用のタイプ・マンションなどで複数の人と同居する相部屋タイプの3種類があります。

プライベートをきちんと確保したいなら、寮のタイプにも着目して選ぶことが大切です。また、光熱費などの自己負担金があるかどうかもチェックしておきましょう。

期間工はきつくても短期間で稼げる

工場で働く男性

(出典) photo-ac.com

期間工は、期間限定で工場に勤務する働き方です。単純作業が多く、仕事内容によっては体力を消耗する場合もあるため、きついというイメージを持つ人は多いでしょう。

交代制で夜勤もある場合は慣れるまでは大変ですが、未経験OKの求人が多く、手当を含めると高収入が期待できるというメリットもあります。

転職時に学歴などは問われませんが、仕事をしながら資格を取っておくと、正社員登用のチャンスがあるのも魅力です。初めて期間工に応募するなら、3カ月間の短期契約から始めてみましょう。

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