アルバイトの面接で失敗しないために。必要な準備や注意点を解説

はじめてアルバイトに挑戦する際、どのように面接に臨めばいいのか、分からない人もいるでしょう。面接で失敗しないために、必要な準備や注意すべきポイントを解説します。面接の時間に遅れないのはもちろん、服装や身だしなみにも気を遣いましょう。

アルバイトの面接では何を準備すればいい?

履歴書とシャープペン

(出典) pixta.jp

アルバイトの面接は就職・転職の面接とは違い、それほど堅苦しいイメージを持っていない人がほとんどでしょう。しかしアルバイトといえども、面接に通るための準備を怠るのはNGです。まずは、面接で準備すべきものを確認しましょう。

面接当日に持って行くもの

面接の当日に持って行く必要があるものは、以下の通りです。

  • 履歴書
  • 身分証明書(運転免許証・健康保険証・学生証など)
  • 筆記用具
  • 通帳・印鑑
  • マイナンバーが分かるもの(マイナンバーカードなど)
  • 応募先の地図や情報を記載したメモなど

まず、履歴書と身分証明書は必須です。履歴書の所定の欄に住所・氏名やアルバイトに応募した理由などを記載し、忘れずに持参しましょう。なお、かつては履歴書にも押印が求められましたが、近年は特に必要ないとされています。

また、面接官が応募者の年齢や本人確認をするために、身分証明書の提示が求められます。特に学生のアルバイトの場合、仕事によっては未成年ではないかチェックしなければならないため、学生証や運転免許証などを忘れずに持って行きましょう。

アルバイト先によっては、その場で面接に合格を出されてすぐに契約を結ぶケースもあります。そのため、必要に応じてマイナンバーカードや通帳、印鑑も持って行きましょう。

遅れないように場所も確認

土地勘のない場所で面接を受ける場合は、遅れないように場所を事前によく確認しておくことも大事です。

応募先の地図をダウンロードしたり、地図アプリで確認したりしながら、10分前には目的地の周辺に到着するように家を出ましょう。もし場所が分からなくなった場合に備えて、先方の連絡先も控えておく必要があります。

応募先への連絡はもちろん、場所の確認もスマホのアプリなどを使う場合は、途中で端末が使えなくならないように、充電にも注意が必要です。

一般的なアルバイト面接の流れ

面接を受ける女性と面接官

(出典) pixta.jp

必要な持ち物に加えて、アルバイトの面接の流れも押さえておきましょう。業種によっては多人数で面接を受ける場合もありますが、多くのアルバイトでは面接官と1対1で面接を受けます。大まかな流れを理解した上で、準備をしておきましょう。

面接当日の流れ

一般的なアルバイト面接の流れは、以下の通りです。

  1. 面接会場(企業や店舗)に到着する(5~10分前)
  2. 受付に声をかけて案内を受ける
  3. 面接場所で担当者が来るのを待つ
  4. 面接官が来たらあいさつをする
  5. 履歴書を渡して面接を受ける
  6. 質疑応答
  7. 面接結果の連絡方法を聞く
  8. あいさつをして会場から退出する

面接場所には5~10分前には到着しておき、受付に声をかけて会場への案内を受けましょう。店舗の場合は店員に声をかければ、会場に案内してもらえる可能性もあります。

面接会場に入ったら、担当者が来るまで落ち着いて待ちましょう。すでに担当者が待っている場合もあるので、その際はあいさつをして、そのまま面接に入ります。

面接では主に履歴書に記載した事柄や応募動機など、さまざまな質問がされるので、そつなく答えられるように準備しておくことが大事です。

仕事の内容や給料などの話を含めて質疑応答が終わったら、最後に面接結果の連絡方法が伝えられるので、聞き漏らさないようにしましょう。

面接が終わったら、担当者にしっかりあいさつをして、会場を後にします。業種や仕事の内容によっても異なりますが、アルバイトの面接ならば、30分程度で終わるケースがほとんどです。

アルバイトの面接でよく聞かれる質問

カフェでの打ち合わせ

(出典) pixta.jp

アルバイトの面接に合格するためには、質問にしっかり受け答えしなければいけません。その場の思いつきの返答ではなく、面接官が納得するような答えを準備しておくことも大事です。アルバイトの面接でよく聞かれる質問を確認しましょう。

応募した理由

アルバイトに応募した理由は、当然ながらどの職種でも必ず聞かれます。「時給がよかったから」「自宅から近いから」など、単純な理由から応募する人も多いですが、面接担当者が一緒に働きたいと思えるような理由を伝えることが大事です。

なぜそのアルバイトに興味を持ったのか、働きたいと思った理由などを熱意とともに伝えましょう。

シフトに入れる回数や勤務時間

アルバイトはシフト制の場合がほとんどのため、希望する勤務時間帯や曜日、仕事ができる日数なども聞かれます。「週に2日から3日、午後10時までならば仕事できます」といったように、率直に答えましょう。

面接に合格するために、無理なスケジュールを答えてしまう人もいますが、伝えた時間帯にシフトに入れないと、迷惑をかけてしまう結果になります。正直に希望を伝えて、面接官から要望があった場合は、その時点で調整できるか考えるようにしましょう。

自分の希望だけを優先するのではなく、ある程度は応募先の都合に柔軟に合わせる姿勢も必要です。

これまでの仕事の経験やアルバイト履歴

面接では、過去の仕事やアルバイトの経験などを聞かれるケースも多いものです。面接先と同じような仕事の経験がある場合は優遇される場合もあるので、積極的に伝えるようにしましょう。即戦力として考えてもらえる可能性もあります。

特に履歴書に書いた職務経歴やアルバイトの経歴に関しては、どういった仕事でどのような役割を担っていたのか、明確に答えられるようにしておきましょう。突っ込んだ質問に対しても、そつなく回答できるように準備が必要です。

前のアルバイトや勤務先を辞めた理由

履歴書に仕事の経歴やアルバイト歴などを記載している場合、前の勤務先を辞めた理由を聞かれる可能性もあります。ネガティブな印象を与えないよう、回答には気を付けなければいけません。

「給料に不満があった」「人間関係が嫌だった」などの理由で、仕事やアルバイトを辞める人も多くいますが、不満を伝えるのではなく、前向きな表現に言い換えられないか考えることが大事です。

面接で嘘をついてはいけませんが、例えば「新しい仕事に挑戦したかった」「資格のために勉強を優先したかった」といった理由があるならば、それを答えるのもよいでしょう。

強みや長所について

企業への就職・転職の面接に比べると、それほど聞かれるケースは多くありませんが、強みや長所について質問される場合もあります。普段、自分の強みについて考えたことがない人でも、よいアピールポイントになるので、どう答えるか考えておきましょう。

何を長所として伝えればよいか分からない場合は、家族や友人などに聞いてみるのもおすすめです。裏付けや根拠があると説得力が増すので、具体的なエピソードを交えながら答えられると効果的です。

服装や身だしなみにも注意

シンプルな服装の男性

(出典) pixta.jp

アルバイトの面接は私服で問題ないケースがほとんどですが、常識的で清潔感のある服装を心掛ける必要があります。基本的な身だしなみや服装のマナーについても、きちんと押さえておきましょう。

基本的な服装と身だしなみ

一般企業への就職・転職の面接はスーツが基本ですが、アルバイトの面接は一部の職種を除き、私服でも問題はありません。ただし、服に汚れやしわなどがないのはもちろん、清潔感を与えられる服装であることが重要です。

派手な色や柄の服は避け、シンプルなコーディネートを心掛けましょう。職種によってはシンプルなパーカーやジーンズでも問題ありませんが、無地のシャツとパンツを基本に考えることをおすすめします。

男性の服装マナーとポイント

男性の場合は無地の白シャツやチノパンなどが、シンプルで好印象を与えられます。よりフォーマルな印象を与えたい場合は、襟付きのシャツにするとよいでしょう。

工場やコールセンターなど内勤が中心の職場の場合は、ジーンズにスニーカーで問題ないケースも多くあります。

ただし、オフィスでの仕事や塾講師などの場合は、スーツで面接に臨んだ方がよいでしょう。私服で問題ないと事前に伝えられている場合でも、できるだけフォーマルな服装を選びましょう。

女性の服装マナーとポイント

女性の場合も、清潔感のある服装が大前提で、過度な装飾や柄のない服装が基本です。シンプルなブラウスとパンツ、スカートなどを選びましょう。

男性と同様にオフィスワークや塾講師など、スーツで仕事をするアルバイトの場合は、面接でもスーツを着用した方が無難です。

アパレルショップなどセンスが問われるような職種の場合は、派手な柄や色の服装は避けつつも、その店舗のコンセプトや雰囲気に合った服装を選ぶと好印象でしょう。職種に合わせてコーディネートを考えることも大事です。

アルバイト面接に関するQ&A

Q&Aのイメージ

(出典) photo-ac.com

事前にしっかり準備をしていても、当日予期せぬトラブルで遅刻しそうになったり、面接に行けなくなってしまったりする可能性もあります。問題が起こった際の対応についても知っておきましょう。

遅刻しそうになったらどうする?

面接場所への道を間違ってしまったり、寝坊してしまったりなど、面接に間に合わない可能性が高い場合は、すぐに先方に連絡して遅れる旨を伝えましょう。遅刻してしまうことを謝罪した上で、いつぐらいに到着できるか伝える必要があります。

時間によっては、先方から日程を改めるように指示される可能性もあるので、その場合は再度日程の調整をしなければいけません。少しでも遅れる可能性があると思ったら、すぐに連絡を入れるようにしましょう。

面接の日時を変更したい場合は?

面接当日にどうしても外せない用事が発生したり、体調不良になってしまったりして、面接の日程を変えてもらいたい場合もあるはずです。

面接に行けなくなったら、できるだけ早く連絡して日程を変更してもらいましょう。前日までに連絡すれば、変更してもらえる可能性があります。

ただし、当日急に行けなくなってしまった場合は、面接を断られてしまうかもしれません。その場合は仕方がありませんが、きちんと謝罪した上で、可能であれば日を改めて面接を受けさせてもらえるように依頼してみましょう。

しっかり準備をして面接に臨もう

スマホを見ている女性

(出典) pixta.jp

アルバイトの面接では、事前に履歴書や身分証明書などを用意しておき、忘れないようにすることが大事です。面接場所が分からない場合は、事前にマップを確認し、早めに家を出るように心掛けましょう。

また、事前に質問内容を想定し、スムーズに答えられるようにしておく必要もあります。準備を万全した上で、面接に臨むようにしましょう。

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