自分の強みはどう見つける?自己分析の方法や面接での伝え方を解説

面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問がの1つが、「あなたの強みは何ですか?」というものです。定番の質問だけに、しっかり答えられないと採用が遠のいてしまうかもしれません。自分の強みを見つける方法や伝え方を押さえて、面接に臨みましょう。

仕事における「自分の強み」とは何か

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

強みと長所は同じような意味で使われることもありますが、ビジネスシーンにおいては違う意味として考えると良いでしょう。まずは、仕事における強みとは何を指すのか解説します。

成果に結びつくスキルのこと

ビジネスにおける強みとは、「仕事の経験によって手に入れたスキル」で、仕事の成果に直結する能力を指します。秀でたスキルがあっても、仕事に生かせる能力でなければ、面接でアピールできる強みにはなり得ません。

具体的には以下のようなスキルは、チームを引っ張るリーダー職における強みといえます。

  • 分析力
  • 問題解決力
  • マネジメント力

プライベートなシーンで使う「長所」は、その人の性格などで優れたポイントを指します。面接で強みを聞かれたときは、単なる長所ではなく、応募するポジション・職種で生きる優れたポイントを答えましょう。

強みは3種類に分類できる

3本指を立てるスーツの男性

(出典) pixta.jp

仕事に関する強みは、ポータブルスキル・専門的スキル・ヒューマンスキルの3つに分けられます。違いを理解した上で具体例を知っておけば、自分の強みを考える際の糸口になるでしょう。

幅広く活用できるポータブルスキル

ポータブルスキルとは、多種多様な企業・業種・職種で力を発揮するスキルを指します。「ビジネス基礎力」とも言い換えられる能力です。

ポータブルスキルは、仕事上のあらゆる場面で活用できる汎用性の高さが特徴なので、身に付けておくと転職活動の際に強力な武器になります。ポータブルスキルの具体例は以下の通りです。

  • マネジメント力
  • 論理的思考力
  • 課題解決力
  • 交渉力
  • 語学力

強みを考える際には、まずポータブルスキルの中から自分が持っているものを探すのが近道といえるでしょう。

特定の職種や業務で生かせる専門的スキル

専門的スキルとは、特定の職種や業務に特化したスキルのことで、専門性の高い知識や資格・特定の業界での業務経験などを指します。

専門的スキルは、中途採用の場で高く評価される強みです。一方で、ポテンシャルや人柄を評価する新卒採用では、あまり重要視されない傾向があります。専門的スキルとして挙げられるのは以下のようなものです。

  • プログラミングスキル
  • デザインスキル
  • FP2級保有
  • 専門性が求められる分野での業務経験

応募先の企業に合った専門的スキルを持っているようなら、積極的にアピールするとよいでしょう。

長所にも近いヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、その人の性格や人柄に関する能力のことです。社会人として円滑な人間関係を築く上で、求められるスキルともいえるでしょう。ヒューマンスキルには以下のようなものがあります。

  • 協調性がある
  • 気配りができる
  • 他人を尊重できる
  • 責任感が強い

転職者の場合、面接でアピールする強みがヒューマンスキルのみだと、社会人としての経験が不足しているように見える可能性があります。

アピールできるポータブルスキルや専門的スキルが少ない場合に限り、ヒューマンスキルを重点的に伝える方がよいでしょう。

自分の強みがなかなか見つからない理由

手帳を見ながら考えている

(出典) photo-ac.com

どのようなスキルや能力が強みとなるか分かっていても、実際に自分の優れたポイントを発見するのは難しいと思う人もいるでしょう。強みを見つけにくくなってしまう原因と、自分のアピールポイントを探しやすくする考え方を紹介します。

特別な能力を強みと捉えているから

自分の強みが見つからない人は、強みを「特別な能力」と思い込んでいるかもしれません。他を圧倒するようなスキルやエピソードだけを強みと考えれば、やはり見つかりにくくなります。

しかし、強みは他人と比較して秀でた能力ではなく、自分の中で優れているスキルや資質を指します。他の人より突出した能力がなくても、自分の強みを探すことは可能です。

少しでも誇れる経験やスキル・特性の中で応募する仕事に生かせるものは、すべてが強みになり得ると考えましょう。

「これが強みだ」と言い切る自信がないから

自己肯定感が低い場合も、持っている能力や資質を強みとして認識しにくくなります。自らを過小評価して「こんなことは誰にでもできる」と思ってしまうと、せっかく経験やスキルがあっても強みとしてアピールできないでしょう。

また、自信がないと弱みばかりに注目しがちです。失敗した経験の記憶が成功体験を隠してしまうことで、本来アピールできるはずのスキル・資質を見つけにくくなります。

強みを強みとして認め伝える自信を持つには、努力したことや成功した体験を客観的に洗い出し、素直に褒める意識が大切です。

強みの発見に有効な自己分析法

ノートに書き込む男性

(出典) photo-ac.com

自分の強みを見つけるためのマインドを把握したら、次は具体的な見つけ方を見ていきましょう。アピールできるスキルや経験・資質の発見には、すでに手法が確立された自己分析法を使うのが効率的です。

自分を掘り下げる「マインドマップ」

マインドマップとは、中心となるテーマを決め、そこから関連する言葉を分岐させるように書き出していく思考整理法です。浮かんだ言葉同士を線でつないでいくことで、自分が何を考えているのかを可視化できます。

マインドマップを活用するメリットは、自らの思考を効率的に掘り下げられる点です。連想ゲームのように考えをつなげていけば、それまで気づけなかった強みに出合える可能性があります。

強みを発掘する目的でマインドマップを作成する場合は、アルバイト経験・将来の夢・得意なことなどをメインテーマに据えるとよいでしょう。

経験を時系列でまとめる「自分史」

自分史とは、幼少期から現在までの自分の体験を時系列にまとめたものです。自分史を活用すると経験や記憶を整理できるので、具体的なエピソードから強みを導き出す際に役立つでしょう。

年表を作って印象に残っている出来事を書き込んでいきます。当時その行動を選んだ理由や感じたことも、併せて記入しましょう。

完成したら年表全体を眺めて分析します。強みを見つけたいときは、時間や労力をかけてきたこと・成果を上げたこと・他人から褒められたことに注目してみましょう。

やる気を可視化する「モチベーショングラフ」

モチベーショングラフとは、幼少期から現在に至るまでのやる気の変化をグラフに表したものです。やる気の波を可視化できるメリットがあります。

グラフをすると、モチベーションの源泉がどこにあるのかの把握が可能です。どのようなシチュエーションだとモチベーションが上がるのか、下がるのかを客観視できます。

強みを探すにあたりモチベーショングラフを活用するのであれば、やる気が低下したケースに注目してみましょう。マイナスの状況を覆すために選んだ行動から、自分の強みが見えてくるはずです。

自分の強み見つける方法は他にも

前向きな表情の女性

(出典) photo-ac.com

自己分析法になじみがないと、強みを発見するハードルが高く思えるかもしれません。今すぐアピールできる強みを知りたい人は、紹介する方法を試してみましょう。自己分析法と併用して精度を高めるのも、1つの方法です。

「当たり前にできること」から導き出す

自分にとっての「当たり前に」スポットを当てるのは、強みを見つけるのに効果的です。何の苦労もなくできてしまうことに、強みが隠れている場合があります。

自分では当たり前にこなしていることでも、他人から見たら特別であるケースは少なくありません。難なくできているために他の人も当然にできるはずと思って、強みと認識していない可能性が考えられます。

「他人も当たり前にできるだろう」という気持ちは一度置いておき、まずは自分が現在の仕事や日常生活でこなせている事柄を書き出してみましょう。

弱みを強みに言い換える

弱みから強みを導き出すのも、アピールできるポイントを探す上で有効な方法です。強みと弱みは表裏一体のため、捉える角度や切り口を変えると仕事に生かせるスキルや資質が見えてきます。

以下のような言い換えが一例です。

  • 理屈っぽいところがある:論理的に物事を考えられる
  • 他人に影響されやすい:人の意見を素直に受け入れられる
  • リスクを深く考えずに行動してしまう:失敗を恐れないチャレンジ精神と行動力を持つ

弱みならいくらでも挙げられるという人には、視点を変え、強みに言い換えていく方法がおすすめです。

友だちや家族に聞く

自己分析だけだと自分の強みに自信が持てない人は、親しい間柄の人に「私の強みって何だと思う?」と質問してみましょう。優れているポイントは自分では気づきにくいものです。他人の視点を取り入れることで、予想外の強みが見つかるケースがあります。

第三者から尊敬できる・真似できない・うらやましいといった評価を受ける特徴は、そのまま強みになり得るスキルや資質です。質問して挙がった要素から、応募する仕事に関係するものを絞り込んでいきましょう。

入りたい企業の特徴から逆算する

企業研究を進めてみるのも、仕事上の強みを探す方法の1つです。求人情報や公式サイト・SNSの公式アカウントから志望する企業が求める能力を調べ、自分に当てはまるものがないかチェックします。

入社を希望する企業が求める人物像に合致したスキルでなければ、アピールポイントとして十分に機能しません。企業研究から自分の強みを設定できれば、求める人材像に即したアピールができるようになり、採用が近づきます。

面接で強みを聞かれる理由

向かい合って面接をする様子

(出典) pixta.jp

そもそもなぜ面接では強みを聞かれるのか、疑問に思ったことはありませんか?面接官に刺さる伝え方を知るためにも、質問の目的を押さえておきましょう。

自分を理解できているか知りたい

面接で強みを聞く理由の1つは、応募者がしっかりと自己分析をし、自らを客観視できているかを判断するためです。

自己分析の不足は、転職者だけでなく企業側にもデメリットがあります。人材のミスマッチが起こり、早期退職につながるリスクがあるのです。

採用側としては、自己分析を徹底し、しっかり自分に合う仕事を選んで応募している人材を採用したいと思います。伝える強みの内容から、自らを深く理解できているかどうかを測られていると考えましょう。

入社後に期待できる成果を見極めたい

入社後に仕事を任せられる人材かどうか判断することも、面接官が強みを応募者に聞く目的です。応募した仕事に必要なスキル・資質を持っていなければ、採用後の活躍は期待できません。

例えば、営業職として提案力がある人材が求められているにもかかわらず、論理的思考力を強みとしてアピールする人は、採用しても期待した成果を上げてくれないだろうと判断されるでしょう。

強みを伝えるときには、「この人は採用する価値がある」と思ってもらえるように、採用後の活躍がイメージできるような内容・伝え方を意識する必要があります。

面接で自分の強みを伝えるポイント

面接を受ける男女

(出典) pixta.jp

自分の強みを洗い出したら、その魅力を最大限に引き出せる伝え方を考えます。どれだけ優れた内容でも、伝え方を間違えるとアピール力が半減しかねません。面接で強みを語る際のポイントを紹介します。

結論ファーストで話を組み立てる

面接で強みを聞かれた際は、全体の構成を考えて話す必要があります。思いつくままにだらだら話していては、魅力的な自己アピールにはつながりません。

自分の強みをアピールする際の基本は、「私の強みは〇〇です」と結論が分かるフレーズから話を始めることです。前置きや経緯の説明が長いと、面接官は結論を推測しながら話を聞くことになってしまいます。

結論から話し始めれば自然と話にインパクトが生まれるので、印象的な自己アピールにもなるでしょう。

エピソードや経験を織り交ぜて話す

面接では全般的に、話の根拠を提示することが大切です。結論だけでは説得力が生まれません。強みにも具体的なエピソードを盛り込みましょう。

強みの根拠にあたるのは、自分史で振り返るような具体的なエピソードです。エピソードは具体的であればあるほど、根拠としての信頼性が高まります。担当していた仕事や上げた成果の内容などは特に、固有名詞や数字を用いて具体的に伝えましょう。

仕事での生かし方まで具体的に伝える

面接で強みを伝えるときは、最後に志望する仕事でどう生かすつもりなのかを付け加えるのも大切です。強みの生かし方までアピールすれば、採用後のイメージがわきやすくなるでしょう。成果につながる可能性を示すことで、評価がよくなります。

例えば、論理的思考力を強みとしてシステムエンジニアの仕事に応募するなら、「前職で身に付けたロジカルな思考力で、課題解決法を論理的に導き出せるエンジニアとして活躍したいです」というように、強みの生かし方を一言添えましょう。

NGな自分の強みの伝え方

手帳を見ている女性

(出典) pixta.jp

自分の強みについてベストな伝え方が分かっていても、知らずのうちに評価を下げる要素が入っているかもしれません。伝える文章を考えて整理したら、紹介するNG例に当てはまる部分がないかをチェックしておきましょう。

仕事の内容に関係のない強みを伝える

面接ではそもそもの前提として、応募先の仕事に関連しない強みを挙げるのは避けましょう。その仕事に絡めて伝えられないスキルや資質は、アピールにならないと考えるのが基本です。

例えば、目標の達成が重要視される営業職への応募で、同僚をサポートする力をアピールしても、企業側のニーズに合わないので面接官には響きません。

無意味なアピールにならないよう、自分が伝えたい強みと企業が求めているスキルにずれがある場合には、再び自己分析をして強みを探し直すことをおすすめします。

印象に残りづらい言葉を使う

面接で伝える強みに、面接官の興味を刺激しない言葉を使うのは避けましょう。

特にヒューマンスキルのアピールは、「積極的」「ポジティブ」「コミュニケーション力が高い」といった言葉に終始しがちです。しかし、このような表現ばかりを使って強みを構成しても、印象に残らないアピールになってしまいます。

また、ありきたりなワードでは自己分析が甘いのではないかと思われてしまう可能性もあります。自分なりの言葉で強みを語れるように準備しておきましょう。

強みである根拠を盛り込まない

強みを裏付ける根拠を具体的に示さないのも、面接で避けたい伝え方です。アピールポイントとざっくりしたエピソードだけでは、本当に強みなのか判断しにくくなります。客観的な事実を添え、話に説得力を持たせましょう。

具体的なイメージを持たせるのに効果的なのが数字です。「売上を30%向上させた」「来客数を1.5倍に伸ばした」などの数字が提示できると、話の説得力がぐっと高まります。

数字を示せない場合には、どのような仕事をしてきたか細かく描写するようにしましょう。

自分の強みを伝える文章の例文

ノートに書き込む

(出典) pixta.jp

例文を参考にして強みを構成すれば、面接官に刺さる文章が作れるはずです。強みの中でも、職種を問わず参考にできるポータブルスキルをアピールする例文を紹介します。

リーダーシップを押し出す場合の例文

飲食店でバイトリーダーを務めている人が、営業のリーダー候補への転職でリーダーシップをアピールする場合の例文を紹介します。

私の強みはリーダーシップです。私は〇〇(店舗名)でホールスタッフとして勤務しており、バイトリーダーを務めています。

バイトリーダーになって数カ月した頃、スタッフの士気が下がった時期がありました。このままでは店のサービスに影響が出ると考え、店舗としての目標を共有するため、週1回のミーティングを業務に組み込んだのです。

その結果、スタッフのやる気が底上げされ、職場に活気が戻りました。この経験を生かし、リーダー候補の営業職として同僚たちをまとめながら、成果に向かって邁進したいと考えています。

「私の強みは〇〇です」という結論から始まり、エピソードと応募先の仕事での生かし方を述べる、理想的な構成です。具体的なエピソードを提示しているのもポイントといえます。

問題解決力を押し出す場合の例文

個別指導の塾講師をしている人が営業職に転職したいとき、問題解決力を強みとして打ち出す場合の例文を紹介します。

私の強みは問題解決力です。私は、個別指導塾の〇〇(塾名)で講師として働いています。〇〇では、学習の成果がなかなか成績に反映されない点が課題でした。

解決策を考える中で、生徒1人ずつに個性があって得意な勉強法が違うと気づき、視覚的なアプローチが有効な生徒には図解を多く用いたテキストを使用させるというように、生徒の個性に合った指導法を実践したのです。

その結果、生徒の成績が少しずつ伸び、教室全体のレベルアップが実現しました。この経験を生かし、顧客のニーズを徹底的に探り、顧客の心を捉えた提案ができる営業職として、成果に貢献していきたいです。

課題に対する具体的なアプローチ方法を例示している点がポイントです。話に具体性が生まれ、説得力が高まります。

行動力を押し出す場合の例文

アパレルショップでアルバイトをしている人が、企画職への転職で行動力をアピールする場合の例文を紹介します。

私の強みは、成果につながる行動を自発的に起こせるところです。私は駅前のショッピングモールに出店している〇〇(店舗名)でアパレル店員をしています。

アルバイトを始めて1年ほどが経った頃、ショッピングモールに同じ客層をターゲットにするショップが開店し、お客様を奪われる事態になりました。

このままでは店の存亡が危ぶまれると思い、顧客対応を改善するため、スタッフ同士でスキルを磨き合う勉強会を企画しました。

その結果、丁寧な接客からリピーターになってくれるお客様が増え、1年後には売上が約1.5倍にまで上昇しています。企画職でも持ち前の行動力を生かし、成果につながる企画を立案していきたいと考えています。

行動力を発揮した成果を、数字で具体的に提示しているところが評価につながる点です。数字は強みを強力に裏付けてくれることが分かるでしょう。

英語力を押し出す場合の例文

飲食店のアルバイトから海外進出を図っている企業への転職で、英語力を強みとする場合の例文を紹介します。

私の強みは独学と現場で鍛えた英語力です。短期留学していた学生時代から英語が得意で、現在ではTOEICで800点をマークするまで成長しました。私は今、新宿の〇〇(店舗名)で働いています。

外国人のお客様が多いため、多くの従業員が接客で苦労していました。私は英語力を生かし、率先して外国人の接客にあたっています。しかし私が対応するだけでは限界があったため、自分が指導役となって店舗内で英語教室を開催しました。

その結果、スタッフ全体の英語力が底上げされ、接客の質が大きく向上しました。生きた英語を使ってきた経験を生かし、御社の海外進出に貢献したいと考えています。

取得した資格をスキルとしてアピールできるなら、積極的に資格名を出して話しましょう。TOEICのようにスコアが物を言う資格の場合には、具体的な得点も明示するのが基本です。

強みと一緒に弱みも洗い出そう

パソコンを見ながら考える女性

(出典) pixta.jp

自分の強みを考えるにあたっては、一緒に弱みも把握しておきましょう。強みと弱みは表裏の関係にあるので、一緒に洗い出すと効率的で採用にも有利です。弱みを伝える際のポイントや例文を紹介します。

弱みを伝えられた方がよい理由

面接では弱みについても問われる場面があるため、強みと一緒に説明できるように準備しておくと、さらなる面接対策になります。面接で弱みを聞く理由は、応募者の人格や人間性をより具体的に把握するためです。

仕事に必要な問題解決力があるかどうかを見極めるために、弱みが聞かれるケースもあります。自分の弱みに対してどのように対処しているか尋ねることで、仕事に付き物のトラブルに対する対応力を見ているのです。

弱みについて語るポイント

弱みを聞かれたときの大前提は、「弱みはありません」と答えない点です。たとえ弱みを見せるのが怖くても、ないと答えるのは回答を放棄しているのと同じと考えましょう。

また、仕事の成果に直結する弱みを伝えないことも大切です。チームプレーが求められる仕事で協調性に自信がないと言うと、明らかに向いていないと思われます。

弱みを改善するために取り組んでいる内容も一緒に伝えましょう。不得意や苦手とどう向き合っているか次第で、弱みの申告がアピールに変わる場合があります。

弱みを答えるときの例文

面接で完璧主義を弱みとして挙げる際の例文を紹介します。

私の弱みは、ついつい完璧主義になってしまうところです。介護士として日々の仕事を進める中で、完璧を求めすぎて作業がワンテンポ遅れてしまい、後半の業務へとしわ寄せが行って仕事の質が落ちてしまうことがあります。

このままではいけないと感じ、毎朝、仕事内容を精査して、完璧を目指すべき仕事とそうでない仕事を分け、メリハリをつけて業務に取り組むようにしました。

その結果、作業が遅れることが大幅に減り、仕事の質も均一化できるようになっています。

弱みを語るときは、弱みへの対処法もセットで話すようにしましょう。弱みを弱みのまま終わらせず、アピールに変える意識が大切です。

自分の強みを見つけて上手に伝えよう

面接で話す女性

(出典) pixta.jp

「あなたの強みは何ですか?」という質問は、面接でよく聞かれるものです。これから面接を受ける予定のある人は、必ずと言っていいほど対策が求められる項目といえます。

今すぐに強みが浮かばなくても、マインドマップや自分史といった自己分析法を活用すると、強みが見えてくるでしょう。他にも第三者に聞く、当たり前にできる事柄から探るなど方法はさまざまです。

面接でアピールする強みは、応募する仕事にマッチしている必要があります。企業が求める強みには具体的に何があるのか知りたいなら、スタンバイのように豊富な仕事が掲載されているサービスを活用して、実際の求人情報を見てみましょう。

企業が求める人材から逆算して強みを設定すれば、採用につながる自己アピールを作れます。

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