パートを辞めたい!辞める手順や角が立ちにくい辞め方を紹介

パートを辞めたいのに辞められず、悩んでいませんか。パートを辞めたい人に向けて、退職するまでの手順を解説します。角を立てず円満に辞めるポイントや、新しい仕事を見つける方法も併せて、パートを辞めるか迷っている人は参考にしましょう。

パートを辞めるメリットとデメリット

悩む女性

(出典) pixta.jp

仕事の内容が合わない、人間関係がつらいなどの理由からパートを辞めたいけれど、辞めた場合の収入が不安という人もいるのではないでしょうか。退職してから後悔しないよう、まずはパートを辞めるメリットやデメリットを確認します。

パートを辞めるメリット

パートを辞めるメリットの一つは、家族と過ごす時間を増やせる点です。パートをしていると、本来なら家族と過ごせる時間を犠牲にせざるを得ないことも少なくありません。

パートを辞めれば、自宅にいる時間が多くなるので、家族とのコミュニケーションも増えるでしょう。

また、仕事のストレスから解放されるというメリットもあります。パートに出ていると、仕事内容や人間関係など、多少なりともストレスが付きものです。ストレスで心身に不調が出ていた人は、仕事を辞めると体調不良が治る可能性もあります。

さらに、よりよい条件の仕事に出合える可能性もあるでしょう。自分に合った仕事に転職できれば、ストレスを感じることなく収入を得られるかもしれません。

パートを辞めるデメリット

パートを辞めるデメリットで一番大きいのは、収入源の一つが失われることです。転職先を見つけずに辞めてしまうと、パートで得ていた収入はなくなります。

パートの収入で家計の一部をまかなっていた場合、生活が苦しくなり、教育資金などのために貯金する余裕もなくなるでしょう。

主婦業に専念した場合、それまでパートを通じて関わっていた社会との接点が薄れてしまう可能性もあります。人によっては、強い疎外感や孤独感を覚えるかもしれません。

また、仮に次のパート先が見つかったとしても、必ずしも今のパートより好条件とも限りません。今のパートの待遇がよいほど、それ以上に好条件のパートは見つからない可能性もあります。

パートを辞める手順

退職届

(出典) pixta.jp

パートを辞めるデメリットよりメリットの方が大きいという人は、思い切って退職するのもおすすめです。しかし辞め方を間違えると、角が立ってしまう可能性もあります。円満かつスムーズにパートを辞める手順を確認しましょう。

上司に退職したい旨を伝える

パートを辞めると決めたら、まず退職の意思を直属の上司に伝えることが必要です。伝えるタイミングは、職場が一番忙しい時間帯を避けましょう。

できれば就業時間外がベストです。退職したいと伝える際には、辞める意思を明確に表示することが重要といえます。

「人手不足なのに申し訳ない」「辞めてしまうと迷惑をかける」など、辞めることに迷いを感じてあやふやな態度を取ると、引き止められる可能性も少なくありません。辞めたい気持ちが揺らがなければ、退職の意思をはっきりと伝えましょう。

上司と相談して退職の時期を決める

パート先に辞めたい旨を伝えたら、上司と相談して退職の時期を決めます。民法第627条では、期間に定めのない雇用契約の場合、退職の意思を示してから2週間で退職は可能とされています。

しかし実際には、2週間のうちに後任を決めたり、業務の引き継ぎをしたりするのは困難な職場もあります。そのため、少なくとも意思表示から1カ月程度の余裕を持って退職することで、引き継ぎもスムーズになりますし、円満退職がしやすくなります。

また、雇用契約書に「退職は2カ月前までに申請する」などの記述があれば、その内容に従って退職日が決められますので、まずは契約書を確認しましょう。

参考:民法 | e-Gov法令検索

必要なら退職届を作成して提出する

パートやアルバイトの場合、基本的に退職届を提出する必要はありません。口頭で伝えるだけでも退職は可能です。

しかし勤務先によっては、パートでも退職届の提出を求められるケースもあります。その場合は、決められた提出期限日までに作成し、上司に直接手渡しましょう。

デスクの上に置いておくなどすると紛失の可能性があるためNGです。万が一、上司が退職届を受け取ってくれない場合は、会社宛に内容証明郵便で郵送しても問題ありません。

源泉徴収票を受け取る

パートを辞める際は、職場から源泉徴収票を受け取ります。源泉徴収票とは、勤務先から支払われた給与や徴収された所得税の額が記載された法定調書を指します。

年末調整や確定申告で必要になるので、必ずもらっておきましょう。新しい仕事が決まった場合は、勤務先から元のパート先でもらった源泉徴収票を提出するよう求められます。

源泉徴収票は、辞める時点まで支払われた給与が記載されるため、退職後に発行されるケースもよくあります。会社は退職から1カ月以内に交付するよう義務づけられているので、1カ月を過ぎても発行されない場合は催促してみましょう。

角を立てずにパートを辞めるためのポイント

上司に説明する女性

(出典) pixta.jp

どのような職場でも、円満に退職するのが理想です。角を立てずにパートを辞めるポイントを3つ紹介します。

面と向かって退職の意思を伝える

退職の意思は、必ず上司に対面で伝えるのが基本です。辞めたいと面と向かって言うのは気まずいからといって、メールやLINEで伝えようとする人もいますが、相手によっては、「そんな重要なことはちゃんと会って話すべき」と怒る人もいるでしょう。

 

退職など重要なことは、対面で言う機会があるのなら、直接話すのがマナーです。

メールやLINEだと、こちらの意思が伝わりにくくなる可能性も考えられます。アポをしっかり取り、面と向かって伝えることが大切です。アポを取る際は、「退職したい」という表現は使わず、「お話ししたいことがある」と伝えればよいでしょう。

アポを取るためのメールや電話は、マナー的に問題ありません。どうしてもアポが取れない場合も、メールではなく電話で伝えましょう。

退職理由を嘘で固めない

退職理由を聞かれたら、なるべく正直に答えましょう。本当の理由を言いにくいからといって、嘘をつくのはおすすめできません。もっともらしい理由をでっち上げても、つじつまが合わず、どこかで嘘だとバレてしまう可能性もあるからです。

トラブルを避けたいがためについた嘘のせいで、かえって面倒な事態にが生じる可能性も考えられます。とはいえ、「人間関係が苦痛」「仕事が合わない」など正直に答えてしまうと、しこりが残って気持ちよく退職できなくなるかもしれません。

「家族との時間を大切にしたい」「親の介護のため」など、なるべく現実に近く、相手が踏み込みにくい理由にするとよいでしょう。

仕事に対する不満を口にしない

パートを辞めたいと伝える際は、職場への不満を言わないことが大切です。退職したいと思っているからには、パート先に対して何かしらの不満はあるでしょう。

しかし、辞めていく人の口から職場の悪いところを聞かされるのは、残る人にとって気持ちのいいことではありません。

たとえもう会わないからといって愚痴などを洗いざらい話してしまうと、思わぬトラブルへと発展する可能性もあります。角を立てず、円満にパートを辞めたいなら、不満があっても飲み込んでおくのが無難です。

自分に合ったパートを見つける方法

スマホで検索する女性

(出典) pixta.jp

ストレスのたまる職場で働き続けるのは、精神的にも消耗します。しかし、パートによる収入源がなくなることを考えると、退職したいと思っても、なかなか辞められない人が多いかもしれません。

そのような場合は、今のパートを辞める前に、自分に合った仕事を見つけておけば安心です。新しいパート先を見つける方法を紹介します。

自分の得意と不得意を確認する

仕事を探す際は、自分の得意分野や不得意分野など、適性を知っておくことが大切です。今のパートを辞めたいと感じているのは、自分に合わない仕事をしているからかもしれません。

合わない仕事をしているとストレスがたまり、続けるのが苦痛になります。得意なことを生かせる仕事なら、スムーズに進むのでストレスもなく、やりがいを感じながら働けるでしょう。

自分の適性を知るには、過去の経験を振り返ってみて、苦労せずに成果が出せたことや努力するのが苦にならなかったことなどをピックアップするのがおすすめです。

パートに求める条件を洗い出す

自分に合った職場を探すには、希望する仕事の条件を書き出してみるのもいいでしょう。

例えば、「子どもが帰る時間まで働きたい」「学校行事がある日は休みたい」「徒歩で通える場所がいい」「未経験でもできる仕事」など、思い付く限りの条件を書き出してみましょう。

こうすることで、パートに求める条件が明確になり、自分に合った求人を探しやすくなります。家事や育児と両立させて働くには、「これだけは譲れない」という条件を決めておくことも大切です。

パートを辞めたい場合のポイントを知ろう

女性の後姿

(出典) pixta.jp

パートを辞めたいと思っているのなら、次の仕事を探すことから始めてみましょう。パートを辞めようか迷っている人も、新しい仕事の目処が立っていれば辞める勇気も湧いてきます。

パートを探すときは、自分の適性に合った仕事を選ぶことがポイントです。求人数が豊富なスタンバイは、さまざまなこだわり条件で検索できるので、自分に合った仕事を見つけやすいのが魅力といえます。

パートを辞めたいと考えている人は、スタンバイを活用してみてはいかがでしょうか。

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