志望動機の上手な締めくくり方は?例文や避けたい伝え方も紹介

転職活動で、面接での志望動機をどうまとめればよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。志望動機の締めくくりの考え方やおすすめの例文、避けた方がよいケースを解説します。スマートに締めくくり、採用を勝ち取りましょう。

志望動機の締めくくりの考え方

履歴書を読む

(出典) pixta.jp



面接官に好印象を与える志望動機を作るには、いくつかのポイントを意識する必要があります。締めくくり方を考えるときの要点を3つ解説します。

ポジティブな言葉を使う

志望動機の締めくくりにはポジティブな言葉を使い、前向きな姿勢をアピールしましょう。転職活動ではほとんどの場合、ネガティブな人よりはポジティブな人の方が歓迎されます。

人間は最後に与えられた情報が、強く印象に残る傾向にあります。ポジティブな言葉で締めることで、志望動機全体が前向きな印象になるでしょう。

また、スキルや経験が多少不足していても、どのようにカバーするのかを前向きに伝えることで、面接官の不安を払しょくできます。

具体的に述べる

締めのフレーズに限らず、志望動機は具体的に述べることが重要です。そのためには、自分と企業との接点をアピールするとよいでしょう。

自分の経験や能力を事業に生かす方法や、他社ではなくその企業に応募した理由を語ることで、面接官は応募者の入社後の様子をイメージしやすくなります。

具体的な話をするためには、事前に自己分析と企業分析を行うことが重要です。

断定形を使う

志望動機では断定形を使い、自信をアピールします。未経験の職種に応募するときや、求められる能力に自信が持てないときは、つい「お役に立てるか分かりませんが」などと言いがちです。

しかし、それでは面接官も不安になってしまうため、避けた方がよいでしょう。「〜したいと思います」「~しようと思います」のような、あいまいな表現もNGです。

自信を持って言い切ると、面接官の安心感にもつながります。ただし、「数年後には社長になって見せます」のように、現実的でない約束はしないよう注意しましょう。自分が入社後に取れるアクションを約束するのがポイントです。

志望動機を伝える目的

履歴書を渡す

(出典) pixta.jp

上手に締めくくるためには、なぜ志望動機を伝えるのか理解する必要があります。基本に立ち返り、志望動機を伝える目的を再確認しておきましょう。

志望度の高さを伝えるため

面接で志望動機を聞かれる理由は、言葉の通り応募者の志望度や熱意を確認するためです。面接官は応募者が本当に自社で働きたいと思っているのか、なぜ他社ではなく自社なのかを知りたがっています。

そのため、志望動機は具体的であればあるほど熱意が伝わります。逆に具体性に欠ける内容では今一つ志望度が伝わらず、面接官に好印象を与えられません。

その会社でしかできないことや、他社と比較したときの強みを調べ、自分の言葉でまとめましょう。

ポテンシャルをアピールするため

面接では、自社で活躍できる人材かどうか、即戦力となってくれるかなど、応募者のポテンシャルも見られています。

志望動機を通してどのように会社に貢献するのかをアピールすることで、面接官に応募時点でのポテンシャルが伝わりやすくなります。

具体的には、入社後に自分が提供できる価値や、実現したいビジョンなどを盛り込むとよいでしょう。自分がその会社で働く姿を面接官に想像させられるような、ストーリー性を持たせることがポイントです。

志望動機の締めくくりの例文

履歴書を記入する

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締めくくりのポイントを理解したところで、実際に例文を見ていきましょう。面接官に与えたい印象によって、3つの方向性で例文を紹介します。

熱意やポジティブさを伝える締めくくり

応募先への熱量や前向きな姿勢を伝える締めくくりとしては、以下が挙げられます。

前職で培ったヒアリング能力を生かし、御社のクライアントを1人でも多く課題解決へ導きます。

業界シェアNo.1を目指す御社の一員として、当事者意識を持ってビジョンの達成に貢献します。

「1人でも多く」「当事者意識を持って」など、企業へのコミットメントを述べると、熱意が伝わるでしょう。また「導きます」「貢献します」と言い切ることで、強い自信や責任感、ポジティブさをアピールできます。

唯一無二の具体性を持たせる締めくくり

具体性を持たせて熱意をアピールしたいときは、以下のように締めくくってみましょう。

まずは営業部で部署トップの成績を目指します。そして肌で感じた顧客のニーズをもとに、ゆくゆくは商品企画部で他社の追随を許さないような商品を生み出したいと考えています。

5年後には自分のチームを持ち、業界を切り開くパイオニアとして活躍したいと考えています。

入社後の具体的なビジョンを語ることで、ほかの候補者に埋もれない、印象に残る志望動機にできます。「5年後」といった数字を使うのも分かりやすく、効果的です。

将来性を感じさせる締めくくり

若手の転職や未経験の職種に挑戦する場合は、以下のようにポテンシャルや入社後の伸びを感じさせる締めくくりも有効です。

顧客の課題を本質的に解決するには、製品への深い理解が欠かせないと思っています。そのため、営業の業務には直接関係ありませんが、プログラミングを勉強しています。

不動産業界でいち早く活躍するために、独学で宅地建物取引士の資格を取得しました。

目標に向けて実際に行動を起こしている事実を伝えることで、主体性をアピールできます。面接官は入社後すぐにキャッチアップし、最前線で活躍する応募者の姿をイメージするでしょう。

印象が悪い?避けた方がよい締めくくり

履歴書を持つ女性

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印象を悪くしてしまう恐れのある、避けた方がよい締めくくりを2つ解説します。いずれも無意識にやってしまいがちなので、注意しましょう。

抽象的・テンプレ感がある

「頑張ります」「御社に貢献できるよう精進します」など、抽象的でテンプレ感がある締めくくり方は、面接官の印象に残りません。

定型的な表現だけでは応募者の本心かどうかが判断できない上、手を抜いていると思われてマイナス評価を受ける可能性もあります。

多少ぎこちなくても、自分の言葉で伝える方が面接官に好印象を持ってもらえます。無難にまとめようとしすぎて、テンプレ的な表現になっていないか見直してみましょう。

消極的・受け身な印象を与えている

「未熟ですが」「学ばせていただきたい」「与えられた仕事は全力でこなします」など、受け身で消極的な表現もNGです。根拠のない自信や現実味のない発言はよくありませんが、謙遜しすぎてもよい印象を与えません。

特に「学びたい」という言葉は、社会人としてふさわしくないでしょう。会社は学校ではないため、お金をもらいながら勉強する姿勢でいると、社会人としての意識に欠けると思われてしまいます。

また「与えられた仕事」という表現は、自ら指示待ち人間と言っているように受け取られかねません。しっかりとした自己分析した上で、現実的かつ受け身にならない志望動機を考えましょう。

スマートに締めくくり採用を勝ち取ろう

履歴書に書き込む

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志望動機の締めくくりは、話全体の印象を左右する重要なパートです。解説したポイントを押さえることで、面接官に響く締めくくりを作れるでしょう。

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