大学生のバイトの平均月収は?高時給のバイトや探し方のコツも紹介

コツコツとバイトで働きながら、サークル活動や趣味、遊びなどに必要なお金を稼いでいる大学生も多いでしょう。大学生は月に平均いくらぐらい稼いでいるのでしょうか。大学生のバイトの平均月収や、高時給の仕事を探すコツを紹介します。

大学生のバイトの平均月収はいくら?

カフェでバイトする大学生

(出典) pixta.jp

大学生は、バイトでどのくらいの月収を平均的に得ているのでしょうか。さまざまなデータから、大学生のバイト事情について詳しく見ていきましょう。

大学生のバイトの平均月収は約3万円

独立行政法人日本学生支援機構の「令和2年度学生生活調査結果」では、家庭からの給付や奨学金の受給など、大学生の収入状況をまとめたデータが公開されています。データによると、2020年度に大学生がバイトによって得た年収は、36万6,500円でした。

つまり、大学生のバイトの平均月収は3万541円と分かります。2018年度の平均年収は40万1,500円だったため、大学生のバイト収入の額は、やや減少しているといえるでしょう。

ただしこれは、2020年からの新型コロナウイルス感染症の拡大によって、多くの飲食店を含むサービス業などが営業を自粛した影響もあると考えられます。

参考:独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査結果」

実家住まいと1人暮らしで異なるバイト月収

生活環境の違いによっても、大学生のバイトの月収の金額は異なります。全国大学生活協同組合連合会の「第58回学生生活実態調査」の結果では、2022年の自宅生のバイト月収は平均4万910円、下宿生の場合は平均3万2,340円でした。

バイト月収だけを見ると、自宅生の方が高い結果というです。しかし、バイト以外の「小遣い」「仕送り」「奨学金」の合計は、自宅生2万1,200円・下宿生8万8,290円と、下宿生が上回っています。

自宅生の場合、親からの小遣いが少ない分、バイトで稼ぐ必要がある可能性が考えられるでしょう。

参考:第58回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

大学生のバイトの平均勤務時間

全国大学生活協同組合連合会の調査結果によると、2022年にバイトをしていた大学生の平均勤務時間は、週に12.1時間でした。例えば1日約4時間勤務するとして、週に平均3日程度稼働していることになります。

勤務時間の内訳で見ると、以下のような結果でした。

  • 10時間未満:23.5%
  • 10~20時間:32.1%
  • 20時間以上11.6%

また、2022年10~11月の時点でバイトをしている大学生の割合は、全体の72.1%です。学年別の就労率は以下のように、大学2年生が最も高いという結果が出ています。

  • 2年生:77.8%
  • 3年生:75.6%
  • 4年生:71.0%
  • 1年生:64.5%

参考:第58回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

大学生がバイトで稼ぐには?

スマホで検索する

(出典) pixta.jp

有意義な学生生活を過ごすためにも、大学生にとってバイト代は重要な収入源といえるでしょう。大学生がバイトで稼ぐ方法を3つ紹介します。

時給が高いバイトを見つける

大学生がバイトで稼ぐには、時給が高い仕事を選ぶことがポイントです。時給が高いバイトなら、勤務時間は変わらなくても毎月の収入は増えるので、効率的に稼げるというメリットがあります。

時給が高いバイトは、塾講師やコールセンターなどある程度の知識やスキルが求められる仕事や、引っ越しや警備など肉体労働に近い仕事が代表的です。

飲食店やサービス業などの場合は、同じ系列の店でも都心や繁華街にある店舗の方が高時給になるケースもあります。

また、時給が高くても交通費の負担が大きいと手元に残るお金は減ってしまうので、通勤費の補助についてもチェックするとよいでしょう。

深夜や休日に働く

深夜や休日など、時給が高くなる時間帯に働くのもおすすめです。同じバイト先でも、深夜の時間帯は時給が上がります。

例えば、居酒屋などのバイトの場合、22時以降は深夜の時間帯になるので、時給が100円程度アップするケースも少なくありません。

週末や休日などの繁忙期に時給が上げるサービス業などで、学校がない土日に長時間のシフトを入れて、まとまった金額を稼ぐという方法もあります。

いわゆるナイトワークと呼ばれるバーやラウンジなども高時給で働ける仕事です。ただし深夜帯のバイトは、生活のリズムが狂う原因にもなるので、学業とのバランスを考慮しながら両立できる範囲で働くことが大切です。

バイトの掛け持ちや副業で稼ぐ

バイト先によっては、稼ぎたくても希望通りのシフトに入れないケースもあります。そのような場合は、複数のバイトを掛け持ちして働くのもおすすめです。

複数のバイトを掛け持ちすると、1つのバイト先でシフトを削られても、もう一方でカバーできるので、比較的安定して稼げるというメリットがあります。もしくは、バイト以外に副業を始めるという方法もあります。

例えば、ブログの運営やSNSの運用などは、大学生でもできる副業です。クラウドソーシングに登録して、自分の得意な分野を生かせる仕事を探してみるのもよいでしょう。

大学生のバイト探しのポイント

スマホを操作する手元

(出典) pixta.jp

求人サイトなどを見ると、さまざまなバイト先がありますが、どこに応募してよいか迷ってしまう人も多いでしょう。大学生がバイトを探す際のポイントを3つ説明します。

シフトを調整しやすいバイト先を選ぶ

大学生の場合、バイトよりも学業が優先です。試験期間中は休みを取れるなど、シフトを調整しやすい勤務先を選びましょう。

いくらバイトで稼ぎたいからといっても、プライベートの時間を削ってまで働いたり、学校を休んで単位を落としたりしては本末転倒です。

授業がない日には長時間シフトを入れても、休みたいときにはしっかり休めるなど、柔軟に対応してもらえるバイト先なら働きやすいでしょう。

バイトを掛け持ちする人は、すきま時間でも働けるよう「1日3時間から」など、最低限の勤務時間も確認しておくと安心です。

自宅や学校から近いバイト先を探す

バイトを探すときには、通勤のしやすさもチェックしておくことが大切です。自宅や学校から近いバイト先なら、移動に時間を取られないため長く働けるだけでなく、バイトに行くのが面倒になってしまうという事態も防げます。

通勤費の補助なども考慮に入れて、自宅から電車で何駅まで・徒歩圏内・自転車やバイクで通える距離までなど、あらかじめ範囲を決めておくのがおすすめです。

深夜帯に働く場合は、終電の時間も忘れずに確認しておきましょう。徒歩でも帰れる範囲内で探しておけば、電車が止まったり終電を逃してしまったりしたときにも安心です。

単発や短期間のバイトにも着目

授業やサークルなどの予定が不規則で、決まったシフトを入れにくいという人は、単発のバイトを探すのもおすすめです。

複数掛け持ちして稼ぎたい人も、シフトを入れるバイトより単発バイトを組み合わせた方が、比較的掛け持ちしやすいでしょう。

夏休みなど長期休暇の間に稼ぎたいという場合は、イベントスタッフや繁忙期の引っ越しなど、期間限定のバイトがおすすめです。平日は学校が忙しくてバイトできないという人は、土日や祝日だけ単発バイトで稼ぐという方法もあります。

大学生がバイトする際の注意点

シフトをチェックする

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バイトをすると、できるだけたくさん稼ぎたいと思ってしまうものです。しかし、大学生がバイトをする際に注意すべき点もあります。

たくさん稼いだことが裏目に出たり、思わぬトラブルに巻き込まれたりしないよう、注意点についても知っておきましょう。

年収103万円の壁に注意

大学生がバイトで年収103万円を超えると、自分の収入に所得税がかかるだけでなく、親の税金が増えるので注意が必要です。年収103万円を超えると、税制上の親の扶養から外されます。

扶養から外れると、親の収入から控除されていた扶養控除がなくなるため、所得税や住民税の負担が増えることになるのです。

学生の場合、勤労学生控除を利用すれば、年収130万円までは自分の所得税はかかりません。住民税は124万円以下までなら非課税です。

しかし勤労学生でも、103万円を超えると親の扶養からは外れるため、103万円以上稼ぎたい人は、親に確認を取っておくことが必要です。

高収入につられて、怪しいバイトに手を出すのはNG

いくら稼ぎたいからといっても、明らかに怪しいバイトは選ばないように注意しましょう。法律に違反する「闇バイト」に関わってしまうと、知らなかったとしても罪を問われる可能性は十分あります。

特に高時給のバイトに応募する場合は、事前に仕事内容をしっかり確認しておくことが必要です。勤務時間や待遇などが求人票に記載されていた条件と異なっていたり、給料が支払われなかったりといった悪質なケースもまれにあります。

楽をして高収入を得ることはできません。時給が高い仕事には何かしらの条件があるのだという意識を持って、バイト先を探すことが大切です。

大学生におすすめのバイト

コールセンターで働く女性

(出典) pixta.jp

バイトを探すときには、収入面だけでなく、仕事の内容が自分に合っているかという点も大事です。大学生におすすめのバイトを3つ紹介するので、仕事選びの参考にしましょう。

コールセンター

コールセンターの仕事には、2種類の業務内容があります。顧客からの問い合わせに応対するインバウンド業務と、顧客に電話をかけて商品の案内などをするアウトバウンド業務です。

事務系のバイトの中でも時給が高めで、特にインセンティブが支給されるケースもあるアウトバウンド業務の方が、高収入を得られる可能性があります。

どちらの業務も、マニュアルがしっかり用意されているので、未経験者でも働きやすい仕事です。期間限定や短期で募集している求人も多いので、長期休暇だけ働きたいという人にもおすすめといえます。

居酒屋

居酒屋の仕事は、料理を運ぶホールスタッフと、厨房で働くキッチンスタッフに分けられます。夕方から開店する店が多いため、大学生でも働きやすいバイトの1つです。

繁華街に立地している居酒屋は高時給になるケースも多く、また22時以降の深夜帯のシフトもあるので、比較的稼ぎやすいバイトといえるでしょう。

週末などの繁忙期には手当が支給される場合もあるので、シフトの入れ方次第で効率よく稼げる可能性もあります。しかし、アルコールを提供する場なので、酔った顧客への対応などが苦手な人にとっては、負担が重いかもしれません。

塾講師

塾講師は、小学生から高校生までの学習を指導する仕事なので、教員を目指している大学生にもおすすめです。個別指導と集団指導の2種類があり、全体的に高時給なのが特徴といえます。

また、集団指導の方がより高時給になる傾向があります。ただし塾によっては、授業時間だけでなく、前後の準備時間も含めて1コマ分として計算するケースも少なくありません。

準備に要する時間によっては、時給が低くなってしまうので注意しましょう。塾講師のバイトには、科目についての知識に加えて、生徒に指導するスキルも必要です。

大学生でも稼げるバイト先を見つけよう

スマホを手にしている大学生の女性

(出典) pixta.jp

バイト先を探すにあたり、大学生の平均月収を知っておくと、どれだけ稼ぐのかという目安になります。大学生のバイトは、高収入を得るためだけでなく、授業やサークルなどとのバランスも考えて選ぶことが大切です。

学生生活に無理のない範囲で稼げるバイトを探しましょう。求人数が豊富なスタンバイには、大学生でも稼げるバイトが数多く掲載されています。これからバイト先を探す人は、ぜひ活用してみましょう。

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