web面接をスマホで受ける準備や注意点。イヤホンなしでもOK? 

web面接をスマホで受ける際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。パソコンとの違いやイヤホンの使い方なども、気になるポイントです。スマホならではの注意点や、いざという事態への対処法についても解説します。

スマホでweb面接を受けても大丈夫?

スマホで面談する様子

(出典) pixta.jp

web面接でパソコン以外のデバイスを使うと、合否に影響が出るのではと不安になる人もいるでしょう。スマホでweb面接を受けることに、問題はないのでしょうか。

企業側から指定がなければOK

web面接は、企業側から特別な指定がない限り、どのデバイスでも受けられます。カメラ・マイク・面接に使うツール・インターネット環境がそろっていれば、スマホでももちろんOKです。

ただし、ほとんどの企業はパソコンを使って面接を実施するため、こちらも同じ環境にしておく方が、トラブルが起きにくいため安心でしょう。

面接官や自分の表情を画面上でチェックしやすいのも、パソコンの大きなメリットです。スマホとパソコンで迷ったら、できるだけパソコンで受けるとよいでしょう。

スマホで受ける際の準備

スマホを操作する手元

(出典) pixta.jp

スマホでのweb面接をスムーズに進めるためには、さまざまな準備が必要です。必ずチェックしたいポイントを4つ紹介します。

通信環境を確認する

まずは面接を受ける場所の通信環境を確認しましょう。一般家庭のWi-Fiは、混雑する時間帯などは不安定になりがちです。面接の途中で通信が切れる可能性も考えられるため、自宅で受ける人は携帯キャリアの電波に切り替えておくと安心です。

またWeb面接は通信容量を多く消費します。スマホの契約プランによっては制限を超えてしまい、急に速度が低下する可能性があるでしょう。

契約プランや通信容量の消費状況を確認して、足りない場合は大容量プランに変更するなどの対策が必要です。

ツールをインストールする

web面接では、Zoom・Skype・Whereby・Google Meetなどのツールを使用します。スマホの場合は、ほとんどのツールで専用アプリをインストールする必要があるため、日程が決まったら早めに準備・設定を済ませておきましょう。

インストールできたら、必ず事前にログインして基本設定まで行い、使い方を把握します。アプリのプロフィールには、面接にふさわしい情報を設定しましょう。

アカウント名は本名のフルネームを、画像は履歴書と同じものを使うのがおすすめです。一目で本人と分かるため、面接官の印象もよくなることが期待できます。

フルに充電しておく

スマホの場合、面接が長引くとバッテリー切れの恐れがあります。特にイヤホンと充電ケーブルを同時に使えない機種を使っている人は、途中で充電が難しいため注意が必要です。Web面接の開始時には、バッテリー残量が100%になるように充電しておきましょう。

面接では、万が一の事態に落ち着いて対処できるかどうかも見られています。もしバッテリーが切れそうになっても慌てずに済むよう、充電ケーブルやアダプター、モバイルバッテリーなどを手の届く場所に用意しておくとよいでしょう。

面接を受ける場所の環境を整える

web面接を受ける場所は自由ですが、どこでもよいわけではありません。できるだけ静かで、落ち着いて会話できる場所を確保しましょう。

自宅で受ける場合は、音を立てないように家族に協力してもらい、インターホンや電話の音も消しておくと安心です。余計なものが映り込まないように、部屋の片付けも念入りに行いましょう。

小さな子どもがいる、線路や幹線道路の近くで騒がしいなど、自宅でのWeb面接が難しい場合は、コワーキングスペースのオンライン会議用個室や、レンタル会議室を利用するのも有効です。

ただし、不慣れな場所では準備に手間取る可能性もあるため、事前に下見を済ませておきましょう。

スマホの置き方

スマホとスタンド

(出典) pixta.jp

web面接では、スマホの置き方も重要なポイントです。面接に集中でき、相手の印象もよくなる置き方を解説します。

横向きに置く

スマホの向きが合否に直接影響することはありませんが、面接官の立場で考えると、横向きに置くのがおすすめです。面接官はほとんどがパソコンを使っているため、スマホもパソコンと同じ横向きにする方が、相手に違和感を与えずに済みます。

画面が左右に広く、身振り手振りが伝わりやすいのも横向きのメリットです。対面での面接に近い状況で、自己アピールができるでしょう。

一方で、横向きの場合は画面に余計なものが映り込み、どんな部屋に住んでいるのかが相手に分かってしまう恐れもあります。部屋を映したくない場合には無理をせず、縦向きで面接を受けるようにしましょう。

目線に合わせる

スマホでweb面接を受ける際にもっとも注意したいのが、画面の高さです。スマホは小さいため、机にそのまま置くと画面が自分の顔よりも低くなりがちです。

顔よりも低い位置に画面があると、面接官を見下ろす姿勢になり相手に威圧感を与えかねません。面接では第一印象も大切なため、いきなり相手よりも上からの目線で映るのは避けるべきでしょう。

スマホが目線より高すぎるのも、上目遣いになってしまうためNGです。高さ調節ができるスタンドや厚めの本などを使って、画面が顔の正面に来るように調整しましょう。

スタンドでスマホを固定する

画面の向きと高さが決まったら、スマホが動かないようにスタンドで固定します。スマホを手で持ったままでは、画面がぶれる上にメモも取れず、面接官の印象が悪くなる恐れがあります。面接が長いと腕が疲れて、集中できなくなるのも問題です。

壁や本などにスマホを立てかけたとしても、何かの拍子に倒れる心配があり、万全とはいえません。スマホスタンドを使えば、適切な高さや角度で画面を固定できます。

ほかのweb面接や就職後のテレワークで使う可能性もあるので、持っていない人は買っておくとよいでしょう。

スマホでのweb面接は「音」に注意

スマホを操作する手元

(出典) pixta.jp

対面での面接と違い、web面接では声が聞き取りにくかったり、周囲の音に邪魔されたりするケースがあります。万全な状態で臨むためにも、音に関する注意点をチェックしておきましょう。

マイク付きイヤホンを使う

web面接をスムーズに進めるには、マイク付きのイヤホンが欠かせません。もちろん、イヤホンがなくてもWeb面接を受けることは可能です。しかしイヤホンを使用すれば面接官の声を聞き取りやすく、自分の声も相手にきちんと伝えられます。

周囲の雑音も気にせずに済み、会話に集中できるでしょう。使用するイヤホンは、有線でもワイヤレスでも構いません。ただしデザインはシンプルなものを選び、ワイヤレスの場合は事前に充電を忘れないようにしましょう。

着信音が鳴らないようにする

スマホでweb面接を受ける場合は、電話の着信やアプリの通知音に注意が必要です。面接中に着信があるとカメラが止まってしまう上、ひんぱんに通知が表示されると会話に集中できません。

面接で使用するアプリ以外は、あらかじめ動作を停止させましょう。着信やアプリの通知を止める方法は、スマホのOSにより異なります。iPhoneは「おやすみモード」、Androidは「通知の鳴動制限」で設定できるので、活用しましょう。

参考:
iPhone や iPad の集中モードでおやすみモードを使う - Apple サポート (日本)
通知の鳴動制限 | HUAWEI サポート 日本

web面接をスマホで受ける際の注意点

スマホとパソコン

(出典) pixta.jp

web面接では、想定外の事態が起こる可能性も考えられます。本番で慌てないための心構えを解説します。

緊急時の連絡先を控えておく

web面接が始まる前に、面接官の氏名・電話番号・メールアドレスなどの連絡先をノートやメモ帳に控えておきましょう。

事前準備をきちんとしていても、当日になってスマホが動かなくなったり、回線が切れたりする事態は十分にあり得ます。自分の落ち度でないとはいえ、トラブルへの対応は早いに越したことはありません。

面接官の連絡先がすぐに分かるようにしておけば、スマホを開けなくても速やかに対応できます。固定電話や家族のスマホ、メール送信できる別のデバイスなど、予備の通信手段も確保しておくと安心です。

身だしなみに気を付ける

web面接も対面の面接と同様、スーツで臨むのが常識です。髪形やメイクも、面接にふさわしいものに整えましょう。上半身だけスーツを着るのもNGです。

面接中にふとした動きで腰から下が見えてしまい、上下の服装が異なることがバレる可能性があります。画面越しだからと油断する気持ちが面接官に伝われば、マイナス評価は避けられないでしょう。

身だしなみが整っていると気持ちが引き締まり、受け答えにも自信が持てます。面接開始前にビデオ通話を利用して、家族や友人に見てもらうのもおすすめです。

スマホで面接を受けることを伝える

スマホでweb面接を受けることは、先に企業側に伝えておきましょう。スマホはパソコンに比べると通信環境が不安定になりやすく、途中でアプリが落ちることもよくあります。

マイクやスピーカーが正常に動作せず、音声が聞こえなくなる事態も考えられます。こちらのデバイスがスマホだと面接官が知っていれば、トラブルがあっても事情を理解してもらえるかもしれません。

事前に伝えられなかった場合は、面接開始直後に一言断りを入れるとよいでしょう。

入室方法やカメラ映りを確認する

面接用ツールを初めて使う人は、ツールの公式サイトで入室方法を予習しておきます。カメラやマイクのオン・オフ、音量調節のやり方なども覚えておくと安心です。

面接当日は早めにスマホを固定し、実際のカメラ映りを確認します。座る位置によっては顔が切れてしまったり、片付けたつもりのものが映ったりする可能性もあるため、しっかりチェックしましょう。

カメラ映りのチェックは、スマホの動作確認にもなります。バッテリーの状態や電波の強弱も、再度確かめるようにしましょう。

スマホでweb面接を受けるなら入念に準備

スマホを操作する手元

(出典) pixta.jp

web面接を実施する企業は、ほとんどの場合パソコンを使用します。スマホでweb面接を受けるなら、パソコンを意識して準備するのが基本です。画面は横向きに置き、距離や高さはパソコンモニターの前に座っているのと同じ環境にするとよいでしょう。

電波の安定性や着信音・通知音の存在など、スマホならではの特性も考慮する必要があります。入念に準備してWeb面接に臨み、採用をつかみ取りましょう。

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