転職の初日はどう過ごすべき?一般的なスケジュールと疑問点を解説

転職初日のスケジュールや業務は、普段とどう違うのでしょうか?一般的な1日の流れや、服装・出勤時間などの注意点を紹介します。あいさつを求められたときのポイントや、退勤のタイミングについても見ていきましょう。

転職初日の一般的な流れ

書類に記入する女性

(出典) pixta.jp

転職後の出勤初日には、何をするのでしょうか?初出勤の日には、普段と違う手続きや仕事もあります。主な手続きや流れ、仕事内容を確認しましょう。

入社手続き・研修

転職後の初出勤日には、入社手続きや研修が行われるのが一般的です。書類の記入や貸与物の受け渡しなど、一通りの事務処理が終わってから勤務開始となるでしょう。

会社から持参するよう指示があった書類・身分証明書などを提出し、入社手続きを済ませます。

研修は入社前に時間を取るケースもあり、初出勤日に行うとは限りません。入社前に研修を受けていない場合は、当日にオリエンテーションや部署案内が行われると考えられます。

会社や業務内容によって研修に要する時間は異なるため、簡易な説明で終わるパターンもあるでしょう。

部署・デスクへ移動

初出勤日には、実際に仕事をする部署やデスクへの案内・移動があります。入社手続きや研修は部署に案内されてから行われるケースもあり、順序に決まりはありません。会社の都合や、研修の方向性によって変わります。

上司または指導担当の社員が部署・デスクへ案内し、同僚社員を紹介する流れが一般的です。部署の人数や状況によっては、案内の時点で自己紹介を求められる場合もあります。

仕事の説明を受け、特別な手続きがなければ業務開始です。指導担当の社員に確認を取りながら作業を進めることになるでしょう。

PCの設定・引き継ぎ

業務でPCを使う場合は、設定が必要なケースがあります。社内にシステム担当がいれば設定が終わっている可能性もありますが、パスワードや方法を聞いて自分で設定する場合も多いでしょう。

メールや社内で使用するシステム、プリンター設定など、PC業務がメインの仕事であれば設定項目は多様です。初日は仕事よりも、設定や使い方の説明で終わることも考えられます。

退職予定者がいる場合は、初日から引き継ぎが始まる可能性も想定しておきましょう。すぐに業務が開始できる職種では、簡単な引き継ぎの後、初日から通常業務に移るケースもあります。

あいさつを求められた場合のポイント

お辞儀をするスーツの女性

(出典) pixta.jp

転職初日はあいさつを求められる機会が多いため、内容を考えておくとスムーズに自己紹介を終えられます。あいさつのポイントや緊張をほぐすコツを紹介しましょう。

基本の笑顔を忘れない

転職初日には、部署内の仲間に覚えてもらうため、全員の前であいさつを求められるケースがあります。緊張してこわばってしまいがちですが、笑顔を忘れないよう心掛けましょう。

にこやかにあいさつができれば、第一印象がよくなります。自己紹介は聞き取りやすいよう大きな声で、はっきりと発音しましょう。

人前で緊張していても、周りの人たちの顔を見てうつむかないよう注意しながら話すと好印象です。うつむいてしまうと顔が見えなくなり、声が通りにくくなるデメリットもあります。

前職の内容を簡単に盛り込む

自己紹介の内容は自由ですが、名前とあいさつ以外に一言オリジナリティのある内容を盛り込むと印象がよくなります。

前職の内容に問題がなければ、今までの経験を伝える意味でも仕事について触れるのもよいでしょう。仕事だけでなく、プライベートの趣味や出身地など、周囲の共感を得られる内容でも問題はありません。

「よろしくお願いします」と伝えるだけで終わるより、周囲の印象に残りやすくなります。ただし、長々と話し続けるのはよくありません。業務中に時間を取ってもらっていることを意識し、あいさつと一言程度で終わるよう簡単にまとめましょう。

あいさつの緊張をほぐすコツ

転職初日のあいさつで緊張してしまう場合は、緊張をほぐすコツを覚えておくと役立ちます。まずは深呼吸やゆっくりとした動きで、体や心を落ち着かせましょう。

深呼吸は、どこでもできる簡単な方法です。息を大きく吸い、吐くだけです。鼻から息を吸って、口からゆっくりと吐き出します。緊張をほぐすのが目的なら、ポジティブなイメージを頭に浮かべながら深呼吸をしてみるのもおすすめです。

深呼吸だと周りに気付かれてしまいそうな場合は、筋弛緩法を試してみるのもよいでしょう。筋肉に力を入れて10秒ほど待ち、一気に力を抜くのがポイントです。手を握り、ぱっと離す動きなら簡単にできます。

転職初日に特有の注意点はある?

ネクタイを整える男性

(出典) pixta.jp

転職初日は、新しい会社で働き始める大切な日です。前日や当日に心掛けたいポイントを紹介します。転職先に受け入れられるために、初日は慎重に行動しましょう。

家を出るのは少し早めに

転職して初出勤の日に遅刻してしまうと、印象が悪くなります。通い慣れていない道、慣れない交通機関を使うことも考え、少し早めに家を出ましょう。迷う可能性があるなら、かかる時間や道を事前に確認しておくとスムーズです。

遅刻の心配がないとしても、会社ごとに特有のルールが設けられているケースもあります。勤務開始時間ぴったりの到着が適切かどうかは、会社の雰囲気によって異なるでしょう。少し早めに到着しておけば、周囲の雰囲気を知るきっかけにもなります。

「オフィスカジュアル」の服装について

転職先に服装の指定がある場合は、会社のルールに従いましょう。制服やスーツと規定があれば悩むことはありませんが、「オフィスカジュアル」を指定される場合もあります。

オフィスカジュアルは、フォーマルウェアよりもややカジュアルな服装です。明確な定義はなく、「スーツよりややカジュアルでビジネス向きのもの」を指すケースが多いでしょう。

転職前に上司や同僚を見る機会があれば、服装の雰囲気を確認しておくと失敗が少なくなります。基本的にはシンプルなワイシャツ・ブラウス・カットソー、落ち着いたカラーのジャケット・カーディガンなどが該当します。

ジーンズのようにカジュアルすぎるものではなく、派手すぎないパンツやスカートを用意しましょう。

転職初日にまつわるQ&A

考える男性社員

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転職初日には、分からないこともたくさんあります。持ち物や退勤のタイミングなど、気になるポイントを確認しましょう。

転職初日は菓子折りを持っていくべき?

基本的に、初出勤日に菓子折りを持参する必要はありません。会社のルールも分からず、人数や好みも判断できないため、せっかくお菓子を持っていっても失敗のリスクがあります。

お菓子の持ち込みが禁止されているケースでは配るのが難しく、会社や部署内の独自ルールにより、受け取ってもらえない可能性も考えられるでしょう。日持ちや食べやすさを考慮する必要もあり、転職初日に菓子折りを持参するのはハードルが高くなります。

お世話になるお礼と考えるなら、ある程度会社に慣れてから、お土産として持っていく方がスムーズです。

帰るタイミングはどう決める?

転職初日は、帰るタイミングが分からない可能性もあります。ほとんどの場合は上司や指導担当の社員から退勤するよう声を掛けられますが、周囲が忙しそうにしているときには定時に帰ってもよいのでしょうか?

初出勤日の場合、残っていてもできる仕事が少なく、退勤時刻になると帰ってよい場合が大半です。上司や担当者に声を掛け、どうしたらよいか確認した上で退勤しましょう。

できる仕事があれば手伝いを求められることや、退勤前の作業、打刻方法を伝えられることもあります。「退勤時刻なので帰ります」と伝えるよりも、手伝える仕事があるかの確認や、退勤前の作業を確認する方が、よい印象を残せるでしょう。

笑顔と学ぶ姿勢で好印象を与えよう

勉強する女性

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転職初日は、分からないことがたくさんあります。会社の雰囲気によって初日のスケジュールは異なりますが、上司や指導担当者の話を聞いて指示に従いましょう。

あいさつや自己紹介を求められるケースも考え、事前に内容をまとめておくとスムーズです。業務中は指示を待つだけでなく、積極的に質問し、学ぶ姿勢を見せると好印象です。

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