バイトがつらいと感じる理由は人それぞれです。勤務時間が長い、給料が低いなど待遇への不満はもちろん、人間関係の悩みが原因でつらさを感じる人も多いでしょう。バイト先の人間関係がつらいときの対処法や改善策、上手な辞め方を解説します。
バイトの人間関係がつらいときの対処法
人間関係の問題は職種にかかわらず、仕事がつらいと感じる要因の1つです。バイトの人間関係がつらいと感じた場合におすすめする対処法を紹介します。
つらい状況の原因を考える
まずは、具体的に何が原因で仕事がつらいのか、自分なりに明らかにすることが大切です。ひと口に人間関係といっても、多くの原因が考えられます。そもそもなぜ今の状況になってしまったのか、冷静に考えてみましょう。
人間関係上の問題は、大きく自分に原因があるケースとそうではないケースのどちらかに分類できます。もし自分に原因があると思うなら、少しずつ改善していきましょう。ただし不必要に自分を責めないように、注意が必要です。
また自分に非がないケースの場合は、職場の上司や管理者に相談してみましょう。上司との関係がうまくいっていない場合は、人事部門に相談する方法もあります。
身近な人に相談してみる
バイト先と関係のない友人や家族などに相談して、客観的な意見を聞いてみるのも有効です。自分では原因が分からなくても、第三者に状況を伝えることで、解決の糸口が得られる場合もあります。
職場の一部の人間関係だけがよくない場合は、良好な関係を築けている同僚に相談してみましょう。関係がよくない人と殊更に対立する必要はありませんが、職場で少しでも味方を増やしておけば、不利な立場にならずに済むでしょう。
ただし自分が原因で人間関係が悪くなっていることが分かった場合は、しっかりと反省して改善する姿勢を見せることが大切です。
自分から話しかけてみる
特に嫌がらせなどはされておらず、単に職場になじめないことでバイトがつらいと感じる人も少なくありません。人間関係が悪くないならば、気にする必要がないケースもあるでしょう。
とはいえ、少しでも楽しく仕事をするためにも、自分からよい人間関係を築く努力も求められます。積極的にまわりに話しかけてみるだけで、仲良くできる相手が増え、職場になじむことも可能です。
たとえ苦手に感じる人でも、あいさつだけはするといった配慮も必要です。日頃から明るく振る舞っておけば、困ったことがあっても助けてもらえるようになります。
無理に仲良くなろうと考えない
そもそも職場は、仲良くなるのが目的の場所ではありません。バイト先の人間関係は仕事を円滑に進められればよく、無理に仲良くしなくても問題ないケースがよくあります。このため波長の合わない人とは一定の距離を保てればよいと、割り切ることも重要です。
もちろん、冷たく接したり邪険に扱ったりするなど、わざわざ人間関係を悪くするような行動は慎むべきです。しかし相手によっては適度な距離を置くことで、かえって良好な関係を築けることもあります。
人間関係でバイトを辞めるのは甘え?
責任感の強い人ほど、人間関係の悩みを抱えていても我慢して働き続けるケースは少なくありません。むしろ自分の都合で仕事を辞めるのは、甘えだと考えている人もいます。人間関係を理由にバイトを辞めるのは、本当に甘えなのでしょうか?
つらいと感じる気持ちは甘えではない
ちょっとした理由で仕事を辞めてしまうのは、いわゆる「逃げ癖」が付いてしまう可能性もあり、決してよいことではないでしょう。
しかし人間関係がつらいのを我慢して、ただ頑張り続ければよいわけでもありません。人によっては我慢が限界に達し、心身に問題を抱えてしまうおそれもあります。
自分なりに解決策を模索し、実行した上でも解決できないなら、仕事を辞めたいと感じても仕方がないことです。自分を守るために、甘えという考えは捨てなければならない場合もあります。
すぐに辞めた方がよいケースも
人間関係がつらくて、バイトのことを考えると涙が出てくる、あるいは体調不良を起こしてしまうといった場合は、早急に対応が必要です。状況が改善される見込みがないならば、すぐに辞めた方がよいでしょう。
特に自分に非がないにもかかわらず嫌がらせを受けていたり、上司に相談しても相手にしてもらえなかったりする場合、人間関係以上にハラスメントの問題といえます。
すでに肉体面・精神面に悪影響が出ているなら、無理に頑張る必要はありません。退職を前提に仕事を休んだり、人事部門や労働基準監督署をはじめとした施設に相談したりすることが大切です。
バイトを辞めると決心した後の流れは?
バイトを辞めると決心した場合は、どのように手続きすればよいのでしょうか?辞意を伝えるタイミングや伝え方を見ていきましょう。
辞める意思を伝えるのは1カ月前
労働基準法においては雇用形態に関係なく、辞める意思を伝えるのは2週間前で問題ないとされています。しかし円満に辞めることを望むならば、1カ月前には伝えておいた方がよいでしょう。
仕事の引き継ぎはもちろん、人によっては離職票の準備などが必要なので、できるだけ職場に迷惑がかからないよう、余裕を持って伝えることが大切です。
また辞職の旨は、直属の上司に直接伝えなければいけません。店舗でバイトをしていた場合は店長に、企業で働いていた場合は当該部署の課長や部長などの管理者に伝えます。休憩時間や終業後の時間帯に、話を聞いてもらうとよいでしょう。
退職理由の伝え方
退職の理由は「一身上の都合」で問題ありませんが、多くの場合は詳しい理由を聞かれます。正直な理由を伝えると人間関係がより悪化して、退職日までもっとつらい思いをするかもしれません。学業に専念するためや家庭の事情など、無難な理由を用意しておきましょう。
急に仕事を辞める場合は、迷惑をかけることに対する謝罪の気持ちとともに、お世話になったことへの感謝を伝えることが大切です。ただし曖昧な態度だと引き留められる可能性もあるので、辞める意思はしっかりと伝える必要があります。
バイト先の人間関係をよくするコツも
人間関係の問題はどの職場でも起こる可能性があります。少しでもよい環境を築くためにも、バイト先での人間関係をよくするコツを押さえておきましょう。
笑顔とあいさつを忘れない
仕事先では笑顔とあいさつを忘れないことが、人間関係を良好に保つコツです。新しくバイトを始める場合は、初日からしっかりとあいさつをしましょう。
明るい人は職場でも好かれやすく、周囲が好意的に接してくれるため早く慣れる効果も期待できます。逆に無愛想な態度を取ったり、あいさつをしなかったりすると、当然ながら人間関係がうまくいかなくなります。
話しかけやすい雰囲気を作るためにも、笑顔でいることを意識するとともに、自分から積極的にあいさつをする姿勢が重要です。
仕事を頑張る姿勢もポイント
仕事を頑張る態度を見せることも、人間関係の構築・改善につながります。上司や先輩から教えてもらったことは必ずメモを取り、不安なときはこまめに質問するように心がけましょう。
最初のうちは分からないことがあって当たり前ですから、覚えようとする姿勢をアピールすれば快く対応してくれます。逆にメモも取らずに何度も同じ質問をするようではやる気がないと思われ、その後の人間関係にも影響が出るでしょう。
暇な時間帯には、自分から積極的に仕事を見つけようとする姿勢も有効です。仕事を頑張ることで職場の人と接する機会も増え、良好な関係を築きやすくなります。
まとめ:バイトがつらいなら、楽しく働けるバイトを探そう
人間関係が理由で仕事がつらいと感じたら、まずは誰かに相談しましょう。状況を詳しく伝えることで、解決の糸口が見える場合もあります。
バイトのことを考えるだけで涙が出るなど、すでに追い詰められている場合は辞めるのも解決策です。職場が変われば人間関係も変わるため、ぐっと働きやすくなるケースもあるでしょう。
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