ツアーコンダクターになるには?仕事内容や必要な資格、スキルを紹介

旅行会社が実施する企画旅行の添乗・管理をメインに担当するスタッフを、ツアーコンダクターと呼びます。業界未経験からツアーコンダクターに転身するには、どのような方法があるのでしょうか?具体的な転職のルートと、必要な資格・スキルを解説します。

未経験からツアーコンダクターになるには?

旅行の添乗員

(出典) pixta.jp

業界・業種未経験からツアーコンダクターになるには、旅行会社に転職して必要な資格を取得しなければなりません。具体的には、どのようにすればよいのでしょうか?求人探しから資格取得までの流れを、簡単に解説します。

参考:ツアーコンダクター - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

未経験者を対象にした求人に応募する

ツアーコンダクターになるという思いを実現するなら、まずは旅行会社に入社しましょう。未経験者を対象にしたツアーコンダクター候補者の求人も存在するため、そのようなものに応募するのがおすすめです。

ほかにも、旅行会社に対して添乗員を派遣している、派遣会社に転職する道もあります。派遣会社である程度の経験を積み、よりよい条件で旅行会社への転職を目指すのもよいでしょう。

まずは求人情報を実際にチェックし、転職市場の状況を把握してどのルートで目指すのか考えるのも有効な方法です。

入社後に旅程管理主任者資格を取得する

ツアーコンダクターとして働くには、原則として「旅程管理主任者資格」を取得しなければなりません。旅程管理主任者資格は、旅行業法によって定められた資格で、企画旅行の管理業務を担当する上で不可欠です。

管理業務を担当できる範囲により、「国内旅程管理」と「総合旅程管理」の2つに分けられます。

資格を取得するには、所定の研修を修了する必要があり、会社単位で受講を申し込む仕組みです。転職前に個人で受講して取得するルートはないため、旅行会社に入社してから取得します。

参考:旅行業法 | e-Gov法令検索

ツアーコンダクターの仕事内容

観光バス

(出典) pixta.jp

ツアーコンダクターが担当する仕事は、企画旅行催行中の添乗・管理業務のみではありません。

ツアーコンダクターとして働く場合に担当する、主な仕事を3種類紹介します。いずれも、旅行をスムーズに進め、安全を確保するために欠かせません。

旅行実施前の準備・手配

旅行商品の企画や目的地の下見、関係各所との打ち合わせ・調整なども、ツアーコンダクターの重要な仕事です。顧客に喜んでもらえる旅行商品を展開し、無理のない安全な計画を立てる上で欠かせません。

宿泊施設の予約や現地ガイドの手配など、旅行を実施するのに必要な準備をきちんと整えて、滞りなく旅行できるようにします。

参加者を募集する段階になると、応募者に連絡して必要な情報を伝える仕事も併せて担当します。催行前から、こなさなければならない仕事が多いことが分かるでしょう。

旅行中のスケジュール管理

旅行の催行中は、旅程が予定通りに進むように管理するのが、ツアーコンダクターの仕事です。これを「添乗業務」と呼び、初日の集合から最終日の解散までの時間を参加者とともに行動し、必要な管理を担当します。

スケジュール管理では、予期しないトラブルにより旅程の遅れが発生した場合に調整したり、天候などの状況に応じて予定を変更したりするケースもあるでしょう。十分な判断力と、臨機応変な対応力が求められます。

各地の観光スポットを巡る際には、都度人数を管理するのもツアーコンダクターの業務範囲です。出発前に全員が戻ってきているか、異常がないかといった点を確認します。

緊急事態発生時の対応

旅行で各地を巡っていると、さまざまな事態が発生します。登山旅行を催行中に悪天候に見舞われたり、地震などの自然災害が突然発生したりする可能性もあるでしょう。場合によっては、旅行中に紛争に巻き込まれるケースもあります。

そのような場合には、自分と参加者の安全を確保しながら、無事に帰還するために必要な対応を取るのがツアーコンダクターの役割です。

所属会社や現地の公的機関などと連絡を取り、どのように対処するかを考えなければなりません。自分の行動が参加者の安全に直結する、重要かつ責任の重い仕事といえます。

旅行会社のツアーコンダクターに必要な資格

研修のイメージ

(出典) pixta.jp

旅行の添乗業務を担当する上で必要な、2つの資格をチェックしましょう。資格を取得しないとツアーコンダクターとして働けないため、旅行会社に入社したら以下で紹介する2つの資格のうち、いずれかを取得します。

参考:旅程管理研修|TCSA 一般社団法人日本添乗サービス協会

国内旅程管理主任者

日本国内を目的地とした企画旅行で働く場合は、国内旅程管理主任者の資格を取得しなければなりません。

この資格は、以下のルートで取得します。所定の研修を修了すれば資格を取得できるため、取得難易度は低めです。

  • eラーニングで基礎添乗業務研修を受講する
  • 2日間の国内旅程管理研修を修了する
  • 旅程管理実務研修を受講する

所属している旅行会社によっては、基礎添乗業務研修が免除されるケースがあります。

旅程管理実務研修は、企画旅行のアシスタント添乗員などの実務を、旅程管理研修修了日の前後1年以内に1回以上、または研修修了日から3年以内に2回以上経験しなければなりません。

総合旅程管理主任者

国内旅行だけでなく、海外旅行でも働きたいと考えているのであれば、総合旅程管理主任者の資格を取得しましょう。こちらも、所定の研修を修了することで取得できます。

取得までの流れは、以下の通りです。

  • eラーニングで基礎添乗業務研修を受講する
  • 3日間の総合旅程管理研修を修了する
  • 旅程管理実務研修を受講する

基本的な流れは国内旅程管理主任者と同様ですが、研修カリキュラムに海外添乗実務・添乗外国語(英語)が含まれるため、1日長いのが特徴です。

内容が増える分、取得難易度は多少上がるものの、研修を修了することで資格を取得できるため、そこまで難しいものではありません。

ツアーコンダクターに求められるスキル

接客する女性

(出典) pixta.jp

企画旅行の添乗員を担当し、スムーズかつ安全に旅行を催行しつつ顧客満足度を高めるには、さまざまなスキルが必要です。これからツアーコンダクターを目指す人が、習得しておきたいスキルセットを紹介します。

さまざまな事態に対処する臨機応変な対応力

旅行中には、さまざまなトラブル・緊急事態が発生するケースがあります。台風の接近に伴い旅程の変更を余儀なくされたり、ルートに支障があり別ルートへの迂回を求められたりする場合もあるでしょう。

そのようなケースでは、状況を冷静に分析・判断して、臨機応変に対応するスキルが求められます。海外旅行中に紛争に巻き込まれそうになった場合などには、対応の仕方が自分と参加者の命を左右する可能性もあるためです。

ツアーコンダクターとして添乗業務を担当する場合は、目的地やそこに至るルート上で起こり得るリスクを想定して、どのように対処するかある程度考えておくとよいでしょう。

接客に必要なホスピタリティ

ツアーコンダクターの仕事は、参加者の受付・各種手続きのサポート・問い合わせへの対応・旅行中のスケジュール管理など、多岐にわたります。場合によっては、観光スポットの案内・通訳も担当するケースがあるでしょう。

上記の業務はいずれも、参加者の満足度を高めるために欠かせません。どうすれば参加者に満足してもらえるかを考え、心から提供するホスピタリティマインドが求められる分野です。

添乗業務で必要とされるホスピタリティマインドには、参加者が何を求めているかを考え、必要なサポートを先回りして提供する姿勢も含まれます。

このスキルを高めるには、常に相手のことを考えて行動するトレーニングを積むとよいでしょう。

外国語を用いてのコミュニケーションスキル

添乗業務を担当する上で、外国語に関するスキルは欠かせません。海外旅行を担当する場合は、現地のガイド・宿泊施設のスタッフなどとコミュニケーションを取る際に、外国語のスキルが求められます。

国内旅行を担当するケースでも、参加する外国人観光客に対して十分なサービスを提供する上で必要です。旅行業界で働くのであれば外国語スキルは必須になるため、日頃から時間を確保して学習することをおすすめします。

英語・スペイン語・中国語といった、話者人口の多い言語を扱えるようになれば、強力な武器になるでしょう。

未経験からツアーコンダクターを目指そう

ツアー添乗員

(出典) pixta.jp

未経験者を対象にしたツアーコンダクター候補者の求人は多数存在しており、比較的転職しやすい環境が整っています。旅行会社に入社して旅程管理主任者の資格を取得すれば、ツアーコンダクターとしての活躍の幅が広がるでしょう。

自分の新たなキャリアとしてツアーコンダクターを目指したいと思っているなら、まずは求人を探して旅行会社への転職を実現しなければなりません。

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