仕事が決まらない人には特徴がある?原因や対策を基本からチェック!

転職活動を始め、時間がたっても仕事が決まらないことがあります。不採用が続くと、ストレスもたまるでしょう。仕事が決まらない人にありがちな、よくある特徴を紹介します。仕事探しの対策やメンタルケアのコツ、利用できるサービスも確認しましょう。

仕事が決まらない人の特徴は?

落ち込む男性

(出典) pixta.jp

何度も応募して書類選考や面接を受けるも、結果的に不採用となる人には、どのような特徴があるのでしょうか?仕事が決まらない人の特徴に当てはまる場合、適切な心構えと対策が必要になるかもしれません。

転職の軸・目標が定まっていない

転職の際は、希望職種や条件を設定し、自分の得意・不得意やできることを見極める必要があります。軸となる希望・目標の設定ができていないと、仕事探しが長期化しがちです。

適当に応募すると、適性の違いや企業の求める人材との不一致で、採用が遠のいてしまうためです。企業側からミスマッチな人材と判断されると、面接でいくら頑張っても効果は出にくいでしょう。

そのほか、給与・福利厚生などの条件にこだわりすぎても、なかなか仕事が決まりません。魅力的な条件の企業は競争率が高く、書類選考や面接を通過できない可能性も高くなります。

自分を客観視できていない

客観的な自己評価が不足していると、企業選びや希望条件の設定に失敗しやすくなります。例えば、自己評価が過剰である場合、能力以上のレベルの企業にばかり応募してしまい、仕事が決まる可能性が低くなります。

自身のスキル・資質に合った仕事を選ばず、強みを生かせない職種に応募すると、選考での評価が得られず通過が難しくなるリスクがあるでしょう。

一方で、自己評価が低すぎる場合、優秀な人材を求める企業に転職するチャンスはあるかもしれませんが、自身が理想とする仕事に就くことは困難になる可能性があります。

面接対策がおざなり

転職活動では、書類選考・筆記試験・適性検査などを経て、最終的に面接によって採用・不採用の結果が決まることが少なくありません。職歴・スキルがあるからと面接対策をしていない場合、仕事探しは難航するでしょう。

面接では、さまざまなポイントを見られています。身だしなみやあいさつなどのマナーのほか、話し方も確認されるでしょう。社会人としてのマナーに欠けていると判断されると、敬遠される可能性があります。

面接対策をしておらず受け答えができない場合は、熱意や真剣さを疑われてしまいます。企業研究や、聞かれやすい質問への対策はしておきましょう。

そもそも転職にかかる期間はどのくらい?

スケジュール帳

(出典) pixta.jp

一般的に、多くの人はどのくらいの時間をかけて転職しているのでしょうか?仕事が決まらないと思っていても、一般的な期間に該当する可能性もあります。平均的な転職活動の期間を探っていきましょう。

1~3カ月程度が多い

性別・年齢や状況によってばらつきはあるものの、転職活動の期間として多いのは1~3カ月程度です。

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、「転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間」は全体の28.8%が1~3カ月未満に該当します。1カ月未満も18.3%となっており、転職活動開始から離職までの期間は短い傾向です。

また、「直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間 」の総数を見ると、離職期間なしが26.1%、1カ月未満が27.6%です。多くの人が1~3カ月未満で転職活動を終了し、離職後短期間で次の転職先にて勤務を始めていることが分かります。

出典:令和2年転職者実態調査の概況 3.転職について P.20、P.21|厚生労働省

仕事が決まらないときの対策について

ノートに書き込むスーツの女性

(出典) pixta.jp

不採用の数が増え、仕事が決まらない期間が長くなってきたときは、対策が必要です。書類選考・面接に挑む前に、できることがないか確認しましょう。

深い自己分析をする

仕事が決まらないときは、自分の強みをうまく伝えられていない可能性や、適職を見極められていない可能性を考え、もう一度自己分析をしてみましょう。

すでに自己分析をしているとしても、結果が伴っていない場合、どこかに問題があるかもしれません。

インターネット上で配布されている自己分析用のシートや質問項目を使って、より細かく過去の経験や自分の価値観を深堀りしてみましょう。

自己分析を転職活動とつなげるために、「将来の理想像」や「どうすれば理想の自分になれるか」など、未来についても考えます。今の自分に足りない部分や、理想を発見できれば、仕事探しの軸が決まるかもしれません。

応募数を増やす

求人に応募しても、全てが書類選考や面接を通過するとは限りません。ゆっくり転職活動をするつもりであれば順番に応募してもよいですが、仕事が決まらず悩んでいるなら応募数を増やしてみましょう。

いくつかの企業に応募すると、内定が出る可能性は高くなります。興味のある求人を探し、同時進行で進めていきましょう。

しかし、働きながら転職活動を続けている場合、同時に話を進められる企業の数には限りがあります。面接日程のスケジュールや仕事の都合を考えて、無理のない数に抑えましょう。

応募先の幅・雇用形態を広げる

書類選考で不採用となる場合、基準を満たしていない企業を選んでいる可能性があります。面接に進めない応募先が多いときは、条件を見直すことが内定への近道です。

まずは、自分が許容できる条件をいくつかピックアップし、幅を広げてみましょう。給与・年間休日・福利厚生・企業規模・残業の有無以外に、雇用形態も検討の余地があります。

例えば、給与が月30万円以上の求人に絞って探していて、もう少し下がっても許容できるのであれば、月28万円以上に変えてみるといった広げ方です。

雇用形態は、正社員以外に、契約社員や限定正社員、正社員登用前提などの条件もあります。

履歴書の見直し

書類選考で不採用となる場合、履歴書に魅力がない可能性があります。履歴書は、単なるプロフィールではなく、志望動機や自己PRなどアピールできる内容も多い書類です。

特に、履歴書を使い回している場合や、内容をほとんど変えずに使っている場合は、見直しの余地があります。応募企業に合わせた内容に、書き換えを検討しましょう。

企業の方針や特徴を取り入れ、求められている人材を意識すると、採用担当者の目に留まる可能性は高くなります。

仕事が決まらないときにやりがちなNG行動

バツ印

(出典) pixta.jp

転職先が決まらず悩んでいると、普段ならしないような行動を取ってしまうケースもあります。転職に失敗しないためにも、NG行動を理解しておきましょう。ついやりがちな行動を紹介します。。

転職先を選ばなくなってしまう

仕事が決まらない状態が長く続くと、焦ってしまいます。たとえ仕事が決まらない焦りがあったとしても、手当たり次第に応募し始めるのはNGです。

条件の幅を広げると採用の可能性は高くなるものの、採用されるならどこでもよいという考えは改めましょう。仕事が決まったとしても、譲れない条件を満たしていない企業では、すぐに辞めたくなるかもしれません。

特に、在職中であれば、条件の合う仕事をじっくり探す方が転職後の環境は良くなります。

不必要に自分を責める

仕事が決まらなくても、過度に自分を責める必要はありません。タイミングや企業との相性で、たまたま仕事が見つかりにくい時期もあります。

不採用が続くとネガティブな気持ちになりやすいため、適度な休憩・ストレス発散を取り入れながら転職活動を続けましょう。

客観的に不採用の理由が想像できるときは、転職活動を続ける前にスキルアップを目指す方法もあります。自分を責めすぎず、ポジティブな方向に考えてみましょう。

1人で抱え込んでしまう

仕事が決まらない悩みを1人で抱え込むと、ストレス・焦りで余計に能力が発揮できなくなります。面接でも緊張しやすくなり、ケアレスミスが増えるでしょう。

求人サイトや応募媒体を利用してもなかなか仕事が決まらず、自分1人での仕事探しが難しいと感じたときは、専門機関を頼るのもおすすめです。

地域にある一般・若者・女性・シニア向けのハローワークを活用し、人に相談する機会を設けるのもよいでしょう。

ストレスを抱え込むと、周囲と自分を比べてしまうこともあります。できるだけ他者とは比較せず、自分の成長を客観的に判断できるよう、気持ちをリラックスさせましょう。

仕事が決まらないときのメンタルケア

落ち込む男性

(出典) pixta.jp

仕事が決まらないときは、周囲からのプレッシャーや不採用が続くストレスでメンタルが弱ってしまうケースもあります。落ち込まないために、気持ちを切り替える方法を取り入れてみましょう。

自分で自分を褒めてあげる

不採用を突きつけられると、自分が否定されているような気分になってしまいます。

そんなときは、自分だけでも自分を認め、褒めるように心掛けましょう。小さなことでも自分を褒め、ポジティブに振る舞うことで環境や周りの評価も変わっていきます。

「諦めずに仕事を探している」「転職に役立つ勉強をしている」だけでも、十分に頑張っている証拠です。

自分の長所や過去の実績をノートに書き出し、魅力的な部分を見つけ出すのもよいでしょう。転職活動時にうまくアピールする練習にもなります。

誰かに話を聞いてもらう

仕事が決まらないときは、誰かに話を聞いてもらう時間をつくりましょう。否定的な感情をぶつけてくる人は避け、親身に話を聞いてくれる相手がおすすめです。人に話して、自分の気持ちを整理できるケースもあります。

特に、仕事を続けながら転職活動を頑張っているのであれば、家族や身内も親身になって話を聞いてくれるでしょう。アドバイスを期待できる先輩や友人も、候補になります。

軽い運動やストレッチも効果的

運動を取り入れてみるのも、ストレスを軽減したいときにおすすめです。ジョギングやストレッチなど、軽い運動をしている間は余計なことを考えずに済みます。

体を動かすことで、気分転換にもなるでしょう。面接続きで緊張しているときは、こわばった体をほぐしてリラックスできます。

運動が苦手な人でも、入浴によるリラックスタイムの実践や、楽しみながら参加できるスポーツなら簡単に取り入れられるかもしれません。ストレス解消の時間をつくりましょう。

仕事が決まらないときに利用したいサービス

セミナーのイメージ

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どうしても仕事が決まらず、不採用の理由が「経験」「スキル」である場合は、資格取得を検討しましょう。在職中と離職後では、利用できるサービスが変わってきます。自由になる時間や費用を検討した上で、スキルアップを目指しましょう。

社会人向けのスクール

転職活動がうまくいかないときは、社会人向けのスクールで資格・技術を身に付けてから、再チャレンジするのもおすすめです。

仕事をしながら、休日・夜間や通信講座で学べるスクールもあります。特に、在職期間中に資格を取得できれば、資金面の不安もなくスキルを身に付けられるでしょう。

もちろん、取得の難易度が高く本格的な勉強が必要な資格にチャレンジするなら、退職の検討も必要です。社会人として働きながらでは、通えない学校もあるでしょう。

その場合は、在職中に学校に通う費用をため、就職支援や卒業後の進路が明確になっているかを確認した上で、挑戦する価値はあります。

ハロートレーニングを活用

退職予定日までに転職先が決まらなかったり、前職退職後の転職先探しが難航していたりする場合は、ハローワークが実施する「ハロートレーニング」の受講も検討しましょう。

離職者向けのハロートレーニングは、失業保険を受給しながら訓練ができます。基本的にかかる費用は無料(テキスト代などは自己負担)であり、スキルアップには最適です。

もし訓練中に失業保険の受給期間が終了してしまったとしても、ハロートレーニングを含む職業訓練を受講している期間は、訓練延長給付として失業保険の受給資格が延長されます。

出典:あなたのしごと探しに、役立つスキルを。ハロトレ特設サイト|厚生労働省

出典:ハロートレーニングについて知る|ハロトレ特設サイト|厚生労働省

仕事が決まらないと焦りすぎないことも重要

女性の後姿

(出典) pixta.jp

一般的に転職活動には、1~3カ月程度かかるといわれます。人によってはさらに時間がかかるケースもあり、納得できる転職先を見つけるのはなかなか難しいといえるでしょう。

仕事が決まらないと悩んでいても、焦るのは禁物です。特に、仕事をしながら転職先を探すのであれば、資金面の不安も少ないはずです。

無理なく時間をつくり、転職活動を進めていきましょう。応募数を増やせば早く決まる可能性もあるため、求人サイトを活用して仕事を見つけるとスムーズです。

「スタンバイ」を活用し、条件に合う仕事をチェックしていきましょう。

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