仕事を辞める人が出す前兆は?職場の人数が減る際に知っておくこと

仕事を辞めそうな人がいると、他の従業員に影響があるのではと心配になります。実際に退職を決意する前に、前兆はあるのでしょうか?主なケースと、黙って辞める人が目立つ理由を紹介します。引き継ぎのコツや、自分が退職する場合の流れも見ていきましょう。

仕事を辞める人の前兆は?

悩む男性ビジネスマン

(出典) pixta.jp

急に仕事を辞める人がいると、引き継ぎや業務の増加で残った従業員に負担がかかることもあります。辞める人には、何らかの前兆があるのでしょうか?主なパターンを紹介します。

早退や欠勤が増えてくる

仕事を辞めたい人が早退・欠勤をする理由は、主に2パターンあります。

1つ目は、仕事に対する熱意を失っているか、職場に行きたくないという気持ちを持っており、早退・欠勤をしてしまうケースです。早退も増えるようであれば、仕事に対してプレッシャーを抱いている可能性もあります。

2つ目は、転職活動を始めた結果、忙しくなり早退・欠勤を繰り返すケースです。面接や職探しのため、有給休暇の申請や事前申請による早退・欠勤が増えます。

他の理由で早退・欠勤が増えるケースもありますが、他の明確な事情がないようであれば辞めたいと考えている可能性は高いでしょう。

仕事へのやる気が見られなくなった

仕事に対して以前のようなやる気が見られなくなったときも、仕事を辞める前兆かもしれません。

モチベーションが下がっているときは、転職へのハードルが下がります。魅力的な仕事が見つかれば、辞めてしまう可能性もあるでしょう。

新しいプロジェクトへの関与を渋ったり、普段の仕事も能率が低下していたりなど、前兆があったときは仕事への熱意を失っていると考えられます。

元々あまり仕事を増やしたくない性質で、入社直後は無理に頑張っていた可能性もありますが、モチベーションが低下している点では同じです。

コミュニケーションが消極的

元々コミュニケーションが活発だった人が消極的になる場合は、仕事を辞めようと考えている可能性があります。何らかの事情で人間関係が悪化すると、仕事を辞めたいと感じることもあるでしょう。

また、辞める決意が固まり、人間関係を気にする必要がなくなったとも考えられます。「飲み会の誘いを断る」「シフト変更を断る」「休憩時間のコミュニケーションが減る」などが該当するでしょう。

プライベートが忙しくなっただけとも考えられますが、仕事にやる気が見られず、欠勤も増えているようであれば、退職を悩んでいる可能性は高いかもしれません。

髪形・雰囲気が変わっている

転職活動の際は、暗めの髪色やすっきりとしたヘアスタイルを心がける人もいます。急に雰囲気が変わったときは、仕事を辞めるために転職活動を開始したサインかもしれません。

もちろん、髪色・髪形・服装・メイクの変化は、単なるイメージチェンジというケースもあります。他にも仕事を辞めたいのかもしれないと疑う出来事があり、雰囲気の変化もあれば可能性は高くなるでしょう。

早退して面接に行く場合、シンプルなリクルートスーツで出勤することも考えられます。普段華やかなスタイルを好む人であれば、雰囲気が変わって見えるでしょう。

本当に辞める人は黙って辞める?

頭を抱える男性ビジネスマン

(出典) pixta.jp

辞める人の多くは日頃から「辞めたい」とは言わず、突然申し出るイメージもあります。なぜ、突然退職を決意する人が多いのでしょうか?

水面下で進めていることが多い

仕事や職場に不満があったとしても、気持ちをそのまま口にする人はほとんどいません。退職を疑われると、これ以上仕事を教えても仕方がないと捉えられ、周囲からの扱いが悪くなる可能性もあり得ます。

転職活動をしていることも、同僚・上司には伝えにくいでしょう。すでに今の仕事に興味を失っているように見えてしまい、居心地が悪くなるリスクもあります。

引き留めや異動の打診、有給休暇取得への苦言など、さまざまな問題を危惧し、次の仕事が決まるまで黙っている人も多いのです。

周囲が前兆に気付かないままでいると、急に辞めると言い出したように見えるケースもあるでしょう。

会社に期待していないケースも

会社の評価や待遇に納得していない人でも、改善が難しいときはそのまま黙っているケースがあります。相談相手がおらず窓口がない場合、伝える方法が分からずそのままになっているだけともいえるでしょう。

他の社員に対する扱いを見て、伝えても待遇が変わらないと考えていれば、期待をせず次の仕事を探す方向に切り替える人もいます。

突然辞めたように見えても、本人の中では長期間待遇が変わらないため、不満が募ったと考えられるでしょう。

仕事を辞める人が出ると職場はどうなる?

考え事をする女性ビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

退職者が出ると、職場環境にも影響が出ます。残った従業員がどのような状況になるのか、主なケースを確認しましょう。

業務が忙しくなる

仕事を辞める人がいると、その人が対応していた業務を誰かが引き継がなければなりません。すぐに代わりが見つかればよいですが、退職の申し出から辞めるまでの時間が短いと難しいでしょう。

元々余裕のない人員配置であれば、残業や休日出勤が増える可能性もあります。特に、多くの仕事に関わっていた人が辞めると、影響は大きいでしょう。

新しい人員が採用されるまで保留できる仕事でない限り、残った従業員にしわ寄せがいく形になります。全員に影響があるとは限りませんが、何かしらの業務を頼まれることは想定しておきましょう。

仕事を見直す機会にもなる

仕事を辞めた人にとって、今の職場は退職を決意するような場所だったと考えられます。辞めた理由が推測できるときや、職場に問題があると感じるようなら、現状を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

今の職場に満足はしていないけれど転職に不安があるときは、副業・資格取得など新しいスキルを身に付ける行動を起こしてみてもよいでしょう。

もし退職した人と同じ悩みを持ち、仕事を辞めようか考えているときは、「スタンバイ」で自分に合う仕事があるか調べてみるのもおすすめです。条件がよく、魅力的な求人が見つかれば、本格的に転職を検討してもよいでしょう。

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辞める人の仕事を引き継ぐときのコツ

仕事の引継ぎ

(出典) pixta.jp

仕事への熱意がなくなり急に辞めてしまう人が出たときは、引き継ぎが難航します。突然仕事を頼まれて、自分の業務に支障が出ることも考えられるでしょう。引き継ぎをスムーズに済ませるには、いくつかのポイントがあります。

分からないことはすぐ聞く

退職者が出ると、誰かが業務を引き受けなければ仕事が進みません。引き継ぎを頼まれたときは、できるだけ疑問点を解消しておきましょう。

前任者がきちんと説明をせず、周囲への根回しもしていない状態で業務を引き継いでしまうと、聞いていない仕事が後から出てくるかもしれません。説明不足が原因で、余計なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

必須業務や優先順位はどうなっているのか、退職前に詳細を聞いておけば、自分の業務と兼任できるような仕事量なのかも判断しやすいでしょう。もし無理がある場合は、どの業務を優先して進めるか、上司への確認も必要になります。

やり方を勝手に変えない

退職する人が担当していた業務を残った従業員で対応する場合、今までのやり方では時間が足りないケースもあります。従来のやり方を変更する場合は上司に報告し、可能であれば退職者にマニュアル作成や、関わる人への根回しをしてもらいましょう。

社内で完結する業務であれば、各所の業務に支障がない限り変更自体に問題はありません。取引先・顧客など、社外の関係者が関わる業務の場合、相手にとって何が必須項目なのか、把握しておく必要があります。

やり方の変更が難しく、細かいルールが多数ある業務の場合は、複数の従業員による分担も検討しなければなりません。

自分が転職・退職をする場合は?

退職届

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もし、仕事を辞めようと考えているなら、まず何から始めればよいのでしょうか?辞める前に転職先を見つける方がよいですが、ここでは職探し以外の流れを紹介します。

退職の意思表示をする

退職の意思表示は、職務規定・就業規則を確認した上で早めに行いましょう。次の仕事が決まるか、めどがつき次第伝えておくとスムーズです。

急な退職は周りに迷惑をかけてしまうだけでなく、就業規則違反と見なされトラブルになる可能性もあります。通常は2週間前までに伝えれば問題ないとされていますが、規則があれば従う方がよいでしょう。

引き留めに遭ったときは、退職の意思をはっきりと伝えます。あいまいな言い方ではさらに強く引き留めに遭う可能性が高くなるため、「○○のため、○月で退職させてください」「退職します」と言い切る方がよいでしょう。

業務の引き継ぎ

業務の引き継ぎは、明確に後任者が決まっているかどうかで変化します。新しく全ての業務を引き継げる相手がいるなら、マニュアルを作成した上で、一緒に業務を行いながら重要なポイントを伝えていきましょう。

後任者が決まらないときや、一時的に誰かが対応するケースでは、マニュアル作成と短時間にまとめた報告が基本です。内容を読めば誰でも作業ができるように、必要事項をまとめておきましょう。

引き継ぎにかかる時間は、業務量・業務内容・会社の方針によって変わります。上司に確認し、退職後に混乱が起こらないよう引き継ぎを進めましょう。

退職当日までに行うこと

退職の意思を示した後は、普段の業務と引き継ぎを行いながら、有給休暇の消化や片付けを始めます。転職先が決まっていないときは、転職活動も同時進行となるでしょう。

はっきりと日程が決まり、上司の許可を得た後には、部署の仲間や取引先へ退職の挨拶も進めなければなりません。

返却物や受け取る書類があるときは、退職前にどうするか確認しておくとスムーズです。退職後の受け取り・返却が必要であれば、郵送や宅配便も活用しましょう。

辞める人がいたら仕事を見直す機会かも

デスクワーク

(出典) pixta.jp

辞める人がいると業務が忙しくなり、引き継ぎの問題も発生します。仕事を辞める前兆を見抜いたとしても、職場環境が変わらなければ退職を止めるのは難しいかもしれません。

退職した人を見て、今の職場に問題を感じる場合は、転職を検討してもよいでしょう。まずは求人をチェックして、やりたい仕事を見つけるのが近道です。「スタンバイ」でも仕事を探せるため、活用してみましょう。

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