フロアレディとは?仕事内容や給与の目安、注意点などを解説

フロアレディとはお客さまの隣で接客する女性スタッフのことです。フロアレディとして働くには、どのようなスキルが求められるのでしょうか?これからフロアレディとして働いてみたいと考えている人の参考になるよう、仕事の内容や待遇、注意点などを紹介します。

フロアレディとは?

接客するキャバクラ嬢

(出典) pixta.jp

フロアレディとはどのような仕事なのでしょうか?まずはフロアレディの特徴と、仕事内容が似ているカウンターレディとの違いをチェックしましょう。

お客さまの隣に座って接客する女性スタッフ

来店したお客さまの隣に座り接客をするのがフロアレディの仕事です。お客さま1人に1人のフロアレディがつく場合もあれば、複数人のお客さまに1人のフロアレディが付く場合もあります。

お客さまに会話を楽しんでもらいながら、水割り・お湯割り・ロックなどのお酒を作り提供するのが基本です。コミュニケーションを取りながら、楽しく時間を過ごせる雰囲気づくりも行います。

また飲み物のオーダーが多く入ると売り上げのアップにつながるため、上手に勧めるスキルも必要です。

おしゃれを楽しめるのがメリット

フロアレディの仕事には、ヘアメイクやドレスアップをして臨みます。自分に似合うドレスの色や形を発見したり、ドレスに合わせたヘアメイクをしたりすることで、普段とは異なるファッションを楽しめるのはメリットです。

ネイルやピアスなども、ドレスやヘアメイクに合わせたゴージャスなものを選べます。ファッションの幅が広がり「これまで以上におしゃれに興味を持つようになった」「普段の生活でもおしゃれに気を使うようになった」という人もいるそうです。

カウンター越しの接客はカウンターレディ

お客さまと会話をしながらお酒を作って提供する仕事には、フロアレディの他にカウンターレディもあります。来店したお客さまを楽しませるという点はフロアレディと同様です。

異なるのはカウンター越しに接客する点です。一定の距離を保ったままで接客をしたいと考えている場合には、カウンターレディの方が向いているかもしれません。

フロアレディの待遇

お酒を作る女性

(出典) pixta.jp

これからフロアレディとして働きたいと考えているなら、平均的な待遇について知っているとよいでしょう。安すぎる給与で働いたり、長く働きすぎたりすることを回避できるよう、給与や勤務時間について解説します。

給与は高め

フロアレディの給与は全国的に高めに設定されています。平均的な時給は2,000円です。地域によって差があり、東京都内では時給4,000円以上・日給4万円以上の仕事も見つかります。

またキャリアによって給与に大きな差が出るのも特徴です。入店したばかりで固定客が付いていないフロアレディと、お店の売り上げに貢献する固定客が多く付いているフロアレディとでは、固定客の多いフロアレディの方がより多くの給与を受け取れます。

働く時間帯は夜

お客さまが来店するのは、仕事や昼間の用事が終わり夜になってからがほとんどです。フロアレディの勤務時間はお客さまが来店する時間帯に合わせて、20時からというケースが多いでしょう。中には17時出勤のお店もあります。

フロアレディの働くお店は風営法の対象です。同法13条にある通り、営業時間は原則として0時までと定められています。0時を過ぎて営業できるのは、都道府県の条例で定められている地域のみです。

出典:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 第13条 | e-Gov法令検索

フロアレディに必要なスキル

お酒を酌み交わす男女

(出典) pixta.jp

お客さまを楽しませるフロアレディとして活躍するには、コミュニケーション能力に関わる複数のスキルが必要です。求められるスキルについて、具体的に紹介します。

お客さまの話を聞く力

フロアレディのいるお店に来店するお客さまは、会話を楽しみにしていることが多いでしょう。お客さまが楽しく時間を過ごせるようにするには、気持ち良く話せる雰囲気づくりが必要です。

興味を持って話を聞いていることが伝わるよう、話の内容に合わせた表情や適度な相づちを意識します。ただ単に受け身で聞いているだけでは、お客さまを退屈させる恐れがあるため、話を広げることも重要です。

幅広いジャンルに対応できる知見の広さ

幅広い知識もフロアレディに求められるスキルです。来店するお客さまが好む話題はさまざまで、趣味のゴルフや釣りについて話したい人もいれば、政治や経済について話したい人もいます。

どのようなジャンルにも対応できるよう幅広い知識を身に付けていると、どのお客さまのテーブルについても楽しく会話できる雰囲気づくりが可能です。

知見の広さを得るには、自分の好きな話題だけでなく、時事ネタや経済ネタなども含めた幅広いニュースに触れるとよいでしょう。出勤前に新聞を読むことを習慣づけるのもおすすめです。

先回りして行動する気遣い

会話を楽しみながらお酒を飲み、楽しい時間を過ごしたいと考えて来店するお客さまに、不快な思いをさせてはいけません。お客さまにとって快適な時間となるよう、フロアレディには先回りして行動する気遣いも必要です。

お客さまがたばこを取り出したときにはさっと火を付ける、グラスの水滴でお客さまの周囲や衣類がぬれないようすぐに拭くなど、さりげなく周りをチェックして素早く必要な行動を取るよう心掛けましょう。

フロアレディとして働くときの注意点

接客する女性

(出典) pixta.jp

高い給与やおしゃれができる点に魅力を感じてフロアレディへ応募しようと考えている場合、併せて注意点も押さえておく必要があります。勤務が始まってから「こんなつもりじゃなかった」と後悔することがないよう、チェックしておきましょう。

お酒を飲む機会が増える

フロアレディとして働いていると、お客さまからお酒を勧められることが多く、飲酒量が増える点に注意が必要です。少しのお酒で酔いやすい人は、お店側にその旨をあらかじめ伝えておきましょう。

お店によっては、ドリンクが入ったときに、お酒に似たノンアルコールドリンクを用意するといった配慮を受けられるかもしれません。お客さまにも飲めないことを素直に伝えておくと、無理をしてお酒を飲まなければいけない事態を避けやすくなります。

ドレス代といった費用がかかることがある

華やかに着飾って仕事をするフロアレディには、ドレスとヘアメイクが欠かせません。お店によってはドレスのレンタル代やヘアメイク代をフロアレディが負担するケースもある点に注意が必要です。

深夜の送迎サービスを利用するための料金が必要な場合もあります。フロアレディは給与が高めとはいえ、負担する費用が多いと実際に受け取れる金額が少なくなってしまいます。

自己負担をできるだけ減らすには、入店前にこれらの料金を誰が負担するのか、必ず確認しておきましょう。負担がないことを確認しておくと安心です。

待遇や必要なスキルをチェックして応募しよう

お酒を渡す女性

(出典) pixta.jp

来店したお客さまの隣に座り、楽しく会話できる雰囲気づくりをしながらお酒を提供するフロアレディは接客のプロです。

どのお客さまに付いても会話を盛り上げて話を広げられるよう、幅広い知識が求められます。またお客さまに快適な時間を過ごしてもらえるよう、常に気遣いすることも忘れてはいけません。

給与は高めに設定されていますが、飲酒量が増えがちな点と、ドレスのレンタル代やヘアメイク代などの費用負担が発生する可能性がある点には注意が必要です。

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