歩く仕事には何がある?代表例やメリット・注意点などを解説

体を動かす仕事の中には、歩くことがメインのものも少なくありません。歩く仕事の代表例やメリット・注意点などを解説します。働きながら体を動かしたい人や、歩いて健康を維持したい人などは、ぜひ参考にしてください。

歩くのがメインの仕事とは?

ビジネスパーソンの足元

(出典) pixta.jp

体を動かしながらお金を稼げる仕事は数多くあります。まずは歩くのがメインの仕事には、どのようなものがあるか知っておきましょう。近年は「歩く広告」やGPSシステムのテスターなど、ユニークな仕事が注目されています。

「歩く広告」の仕事

「歩く広告」の仕事とは、動画再生用のデバイスを背負い、特定のエリアを歩くことで収入を得られるものです。

広告用の動画を再生しながら、繁華街を歩いて多くの人に広告を見てもらいます。エリア内を歩くだけなので、経験や特別なスキルは不要です。

物珍しさもあり注目されているアルバイトで、特別なスキルは必要なく始められる手軽さも人気の理由です。現在は「アドマン」が有名ですが、今後さらに同じようなアルバイトが登場する可能性もあります。

出典:新しいマス向け広告サービス『歩く広告!アドマン』

GPSシステムのテスター

GPSの測位システムが問題なく働いているかを確認するGPSシステムのテスターも、基本的には歩くだけの仕事です。指示された地点に出向き、しばらく歩き回った後、パソコンやスマートフォンのボタンを押すだけで完了します。

散歩感覚で働けるため、学生からシニア層まで幅広い人気があり、求人が出るとすぐに埋まってしまうのも特徴です。案件を見つけたらすぐに応募するのがよいでしょう。

歩く時間が長めの仕事もチェックしよう

フードデリバリー

(出典) pixta.jp

歩く以外にも作業は発生するものの、特に歩く時間が長い仕事も押さえておきましょう。ポスティングスタッフやウォーキングデリバリーなど、さまざまな仕事があります。

ポスティングスタッフ

ポスティングは歩き回る仕事の代表格で、特定エリアの住宅のポストにチラシを入れて回るのが仕事です。

求人案件によりますが、1日6~7時間ぐらいが稼働時間で、歩数にすると2万歩以上になる場合が多くあります。ある程度は体力に自信があり、積極的に体を動かす仕事がしたい人におすすめです。

自宅から現場に直行し、チラシを配り終わったら直帰できる案件も多いので、会社員が副業として土日のみ働くことも可能です。ほとんどが出来高制の仕事であり、1枚ポストに入れるごとに数円の収入になります。

ウォーキングデリバリー

「Uber Eats」の徒歩配達をはじめ、歩いて食事や荷物をデリバリーする仕事です。顧客に荷物を渡したり、届け先の住所を確認したりといった作業は必要ですが、勤務時間のほとんどは届け先に歩くことになります。

自転車やバイクを使った配達に比べると短距離で済むケースがほとんどで、遠くても店舗から1.5km以内の範囲が届け先になります。顧客との荷物のやりとりや地図を読むことに苦手意識がなければできる仕事のため、未経験でも始めやすいといえるでしょう。

サンプリング

イベント会場や商業施設・商店街などで、参加者や通行人に広告付きのティッシュやパンフレット、商品のサンプルなどを配布する仕事です。移動する場所や範囲は限られており、配布物を渡す作業は発生しますが、基本的には歩き回る仕事といえるでしょう。

ただし、イベント会場でサンプリングする案件の場合、イベント運営スタッフとして会場案内をはじめとした役割を担うケースもあります。各地の繁華街やイベント会場・行楽施設など、さまざまな場所で働ける仕事です。

ペットの散歩代行

飼い主に代わり、犬の散歩をする仕事もあります。多くは「ペットシッター」として、餌やりやブラッシングなどの仕事も含まれますが、散歩がメインの案件もあります。

散歩をするペットはもちろん、飼い主と良好な関係を築く必要があるので、コミュニケーション能力が欠かせない仕事です。

一般的にはペットシッターのサービス会社に登録し、研修を経て、顧客の自宅でペットの世話をするところからスタートします。本格的な仕事を始めるまでに相応のスキルを身に付ける必要はありますが、ペット好きにとっては魅力のある仕事といえるでしょう。

地図や環境の調査・各種統計調査など

特定の場所やルートを回り、地図と現況に違いがないか確認する調査の仕事もあります。

また、決められた範囲やルートで各家庭を訪問し統計を取る調査なども、歩くのがメインの仕事といえるでしょう。車を使って移動する仕事もありますが、徒歩で移動して調査をする案件も少なくありません。

調査の内容と給与体系などは案件によって異なりますが、さまざまな地域を長い時間歩けるので、散歩が好きな人におすすめです。調査の日程が合えば好きなタイミングで働けるので、会社員が休日の副業にするのもよいでしょう。

出典:統計調査員のお仕事をしてみませんか?:静岡市

歩く仕事を選ぶメリットは?

ペットの散歩

(出典) pixta.jp

歩くのがメインの仕事を選ぶメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。歩くことで健康の維持・増進につながるのに加えて、未経験から気軽に始められる仕事も少なくありません。

健康の維持・増進につながる

仕事を通じて歩く時間が多くなるので、健康の維持・増進に役立ちます。日常的に運動不足の人は、仕事をきっかけに運動を習慣化できる可能性もあるでしょう。充実した生活を送るきっかけにもなります。

プライベートでは能動的に運動するのが苦手でも、仕事ならば歩き続けられるという人もいるでしょう。平日はデスクワークが中心の会社員や、仕事をリタイアした高齢者でも、体を動かしながら働ける仕事が多くあります。

未経験やスキルなしで働ける仕事が多い

これまで仕事の経験がない人や、仕事で役立つスキルを持っていない人でも、すぐに始められる案件が多いのもメリットです。単発の求人案件も多いので、自分の都合に合わせて働けます。歩く仕事をきっかけとして、本格的に就職を目指すのもおすすめです。

また、仕事によっては特定のスキルを身に付けられるので、副業やアルバイトをきっかけに働く業界を変えてみるのもよいでしょう。

歩く仕事をする際の注意点

セルフフットマッサージ

(出典) pixta.jp

歩く仕事は多くのメリットがあるものの、以下の点には注意が必要です。一定時間、歩き続ける必要があるのはもちろん、単発の仕事が多く、収入が安定しない可能性があります。

体力的にきつい仕事もある

仕事の案件にもよりますが、1日に何時間も歩き回る仕事が多いので、人によってはきつい場合もあるでしょう。10代や20代の若年層の応募を前提とした仕事も多く、ミドルシニア層は体力的に長続きしづらい可能性もあります。

さらに体が資本の仕事なので、けがをしたり体調を崩したりすると、それ以上は続けられなくなるケースも考えられます。基礎体力や体の調子などを確認しながら、問題なく続けられる仕事を選ぶことが大事です。

収入が安定しない可能性も

歩く仕事は単発や短期の求人案件が多く、時給が低い仕事も少なくありません。長期的に働き続けるのが難しいため、収入が安定しない可能性があります。

ほかの仕事と組み合わせたり、副業として働いたりなど、収入を維持する工夫が必要です。

ただし、副業やアルバイトをきっかけに、正社員として勤務できる仕事もあります。当初はダブルワークでも、本格的に就職・転職を目指して働いていれば、結果的に歩く仕事を本業にできる可能性もあるでしょう。

歩く仕事を探して健康になろう

足元

(出典) pixta.jp

歩く仕事には動画広告に関するものや、GPSシステムのテスターなどがあります。さらにポスティングやウォーキングデリバリーなども、歩く時間が長い仕事です。

収入を得ながら健康の維持・増進も可能なため、本業がデスクワークの人や運動不足を解消したい人などにおすすめです。

ただし、体力的にきつい仕事や単発の仕事も多いため、どのように収入を安定させるか考える必要があります。自分の体力や理想とする働き方などを検討した上で、どのような仕事をするのがよいか検討してみましょう。

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