バイトのホールとキッチンではどちらが楽?仕事内容と適性を解説

飲食店の求人では、ホールとキッチンのバイトを同時募集している場合があります。どちらでも構わない人にとっては、選択が難しいこともあるでしょう。ホールとキッチンではどちらが楽なのでしょうか?両者の仕事内容やメリットとともに解説します。

バイトのホールとキッチンではどちらが楽?

注文を取る男性スタッフ

(出典) pixta.jp

飲食店のバイトの求人では、ホールとキッチンを同じタイミングで募集しているところも少なくありません。それぞれの仕事に興味を持って応募する人も多い一方、どちらに応募すべきか迷う人もいるでしょう。

ホールとキッチンのバイトで、楽なのはどちらでしょうか?

一概にどちらが楽とはいえない

ホールとキッチンのバイトは、一概にどちらが楽と決められるものではありません。

具体的な仕事内容やシフトの時間などを確認した上で、自分に合った方を選ぶ必要があります。個人の性格や得意・不得意な分野などによって、どちらが向いているか判断することが大事です。

ただし、一般的に求人数が多いのは、キッチンよりもホールのバイトです。店舗によって求められるレベルは異なるものの、キッチンは調理の技術が必要となるので、若干ハードルが高い面があります。

なお、実際にバイトとして働き始めた後に、ホールからキッチンに移ったり、逆にキッチンからホールを任されたりするケースもあります。

適性があることは確か

基本的に仕事内容が異なるため、ホールとキッチンでは適性のある人が変わってきます。

誰でも十分なパフォーマンスを発揮できるとは限らず、ホールの仕事は得意でも、キッチンの仕事は向いていない人もいるでしょう。逆に、キッチンの仕事に適性がある人でも、ホールは向いていないケースもあります。

結局のところ、仕事が楽かどうかで判断するよりも、自分に向いている方を選ぶことが肝要です。両者の仕事内容を理解した上で、どちらが長く続けられるか考えてみましょう。

ホールの仕事内容とメリット

飲食店のアルバイト

(出典) pixta.jp

飲食店のホールのバイトは、主に以下の仕事を担当します。仕事の内容やホールとして働くメリットを知っておきましょう。

接客全般

ホールの最も重要な仕事は接客です。来店したお客さまを席に案内し、注文を受けたり配膳したりするのが仕事です。食事が終わったお客さまの会計を担当する場合もあります。

小規模な飲食店では、さまざまな仕事を1人でこなす場合も多いので、慣れるまで時間がかかる人も少なくありません。ただし、ある程度はマニュアル化されているため、働いているうちに体が自然に動くようになるでしょう。

ホールはバイトの立場であっても、店舗の顔としてお客さまと直接関わるので、丁寧な言葉遣いを心掛け、物腰柔らかく接する習慣をつけることが大事です。

店内の清掃も仕事の1つ

店内を掃除するのも、ホールの重要な仕事の1つです。お客さまが食べ終わった後の皿を下げ、テーブルを拭いてきれいにします。他の仕事と並行しなければならない場合も多いので、優先順位を判断しながら、効率的に仕事をこなす必要があります。

また、開店前・閉店後の店舗の清掃を、バイトに任せている飲食店も少なくありません。清掃の方法や場所は店舗によって変わってくるものの、開店前からシフトに入るスタッフの場合、店内の清掃から仕事がスタートするケースもよくあります。

ホールのバイトをするメリット

ホールのバイトを経験すれば、接客のスキルが身に付くのに加えて、コミュニケーション能力を高められるのがメリットです。

他者と接するのが苦手な人でも、ホールの仕事を経験したことで、スムーズにコミュニケーションが取れるようになった例は多くあります。

さらに、お客さまと直接顔を合わせる立場のため、感謝の言葉をもらえる機会も少なくありません。ミスによりお客さまからクレームを受ける可能性もありますが、直接感謝の言葉を聞くことで、仕事へのモチベーションが上がる人も多いでしょう。

キッチンの仕事内容とやりがい

皿洗いをする手元

(出典) pixta.jp

キッチンの仕事内容やメリットを紹介します。キッチンの仕事はある程度の技術が求められるので、調理を担当する前に調理補助や洗い場の仕事を任されるのが一般的です。

最初は調理補助・洗い場

キッチンのバイトを始める場合、最初のうちは調理を任されることは多くありません。

仕事に慣れるまでは、食材の下ごしらえや盛り付け・洗い物などを担当する場合がほとんどです。高級な飲食店の場合、調理はプロの料理人が担当し、バイトは調理補助や皿洗いのみといった場合もあります。

一方、チェーン店のように、調理方法が完全にマニュアル化されている店舗では、バイトでも数日で調理の一部を担当するケースもあります。

慣れてきたら調理も

キッチンのバイトが調理補助や洗い物からスタートする飲食店でも、仕事に慣れてきたら本格的に調理を担当できるようになるでしょう。

ただし、難しい調理は社員やベテランのスタッフに任されており、バイトは簡単な軽食や揚げ物などを担当する店舗も多くあります。

特に難しい味付けや盛り付けなどの料理では、プロの料理人が最終的な調理をするケースも珍しくありません。

キッチンのバイトをするメリット

飲食店のキッチンでバイトをするメリットは、調理のスキルを身に付けられることです。日常生活で自炊をしている人は、料理のレパートリーを増やせる場合もあるでしょう。

仕事でお客さまに提供している料理をベースとして、自分なりにアレンジして楽しめるのも魅力です。さらに、自分の調理した料理をお客さまに食べてもらえるので、人によっては大きな喜びを得られるでしょう。

特に、将来的にプロの料理人として活躍したい人は、バイトをきっかけに料理の腕を磨けるのもメリットです。具体的な調理方法に加えて、キッチンでの動き方なども実地で学べます。

ホール・キッチンに向いている人の特徴

キッチンスタッフ

(出典) pixta.jp

ホールとキッチンの仕事について、向いている人の特徴を簡単に解説します。どちらのバイトを選ぶべきか悩んでいる人は、この機会に自分の性格や強みなどを把握し、それぞれ適性があるか考えてみましょう。

ホールスタッフに向いている人

ホールの仕事は、さまざまなお客さまと接する必要があるので、コミュニケーション能力に優れた人が向いています。

相手に合わせて話し方を変えたり、お客さまの気持ちや都合などを理解して、臨機応変に対応したりするのが得意な人ならば、ホールスタッフとして評価されやすいでしょう。

また、ホールはスタッフ間の協力が必要な仕事のため、周囲とうまく協調できる人でなければ長続きしない可能性があります。周りとうまく協力しつつ、効率的に仕事を進めるのが得意ならば、ホールのバイトがおすすめです。

キッチンスタッフに向いている人

キッチンの仕事は、お客さまに料理を提供することなので、料理が好きな人におすすめです。調理の手順や方法はマニュアル化されているケースが多く、自分でアレンジを加えることはできませんが、作り方やノウハウを学べるメリットがあります。

ただし、長時間にわたり動き続ける場合も多いので、ある程度の体力は必要です。細かい作業や地味な作業が求められる一方で、チームワークが必要な場面も多いため、うまく折り合いを付けながら働ける人に向いているでしょう。

どちらの仕事も欠かせない大切な仕事

キッチンで働く男性

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ホールとキッチンのバイトは、一概にどちらが楽と決められるものではありません。飲食店にとっては、どちらも欠かせない重要な仕事です。

両者の仕事内容をよく理解した上で、自分の性格や強みなども考慮して、適性のある方を選びましょう。どちらでも構わないと考えている人でも、仕事の向き・不向きはあるものです。

どうしても自分の適性が分からない人は、ホールとキッチンのどちらにも移れるバイト先を探すのもよいでしょう。飲食業界の求人も多く掲載している「スタンバイ」なら、さまざまな条件で自分に合った求人を探せます。この機会にぜひ、利用してみましょう。

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