自分らしさが分からない?必要とされる理由や見つけ方をチェック!

「自分らしさが分からない」と悩んでいるとき、どうすれば自分のことを理解できるのでしょうか?転職活動や仕事をする上でも、個性は大切といわれます。自分を知るための分析方法や、転職面接で求められる「自分らしさ」も確認しましょう。

自分らしさが分からない?見つけ方は?

作業をする男性

(出典) pixta.jp

「自分らしさ」といっても、ずっと変わらない考えはほとんどないでしょう。常に考え方や行動は変わるのではないかと感じてしまい、いまいち自分のことが分からない人もいるかもしれません。自分らしさを見つけるには、どうすればよいのでしょうか?

好きなもの・得意なことを考える

本質的な傾向は、大きな転機によって変わる可能性があるものの、短期間で変化するものではないでしょう。

昔から好きなものや得意なことを思い浮かべてみれば、自分らしさを探る手がかりになるかもしれません。

好きなものや得意なことは、趣味・特技・好みに分類されます。昔から継続している趣味や、自分の中で得意と分類できることを書き出し、把握しましょう。

転職においては、好ましいと感じる業務内容・環境・働き方のスタイルなども該当します。

苦手なことから考える

飽きっぽく、趣味や好みがすぐに変わってしまう人にとって、長期間変わらない「好きなもの」を見つけ出すのは困難かもしれません。

明確な得意分野もあまり思い付かないのであれば、苦手なことから考えてもよいでしょう。

性格傾向をつかむ段階では、「苦手な行動」「相手からされると嫌なこと」「好ましくない環境」などを考えるのがおすすめです。

「単純作業が苦手」「運動が嫌い」「コミュニケーションを取るのが不得意」など、何でも構いません。

自分自身を肯定してあげる

自分らしさを知るために深く自己分析をしていると、自分の嫌な部分やできないことに直面する可能性があります。

向き合いたくない部分を見せつけられると、自己分析が苦痛になってしまうかもしれません。特に、仕事に関わる内容であれば、落ち込むリスクもあるでしょう。

性格診断を楽しむような感覚で、リラックスしながら分析を進めるのがおすすめです。何か悪い部分があると気付いたとしても、いったん自分を受け入れ、肯定しましょう。自分を責める必要はありません。

自分を理解するなら自己分析も有効

手帳を書き込む

(出典) pixta.jp

自分の傾向ではなく、本格的な分析を求めるのであれば、「自己分析ツール」や「自己分析の手法」を取り入れた自己分析もおすすめです。主な手法を紹介します。

思考を具現化する「マインドマップ」

マインドマップは、頭の中に浮かんだ思考をイメージ化するための手法です。自己分析にもよく使われます。キーワードはラベルのようになっており、それぞれをひも付けるためにクモの巣状につないでいくのが特徴です。

まずは紙に「自分」と書き、そこから思考を広げていきましょう。「好きなこと」「苦手なこと」などにつなげ、さらに具体的な行動・思考などを付け加えます。

もし「自分」にひも付けるキーワードが思い付かないときは、自己分析用の質問をしてくれるツールと併せて使うと効率が上がるでしょう。

ルーツを視覚化「自分史」

これまでの経験から、自分の傾向を理解したいときは「自分史」を書いてみましょう。

年表のように出来事を書き出し、「いつ」「何をしたのか」「その行動をしたのはなぜなのか」など、各エピソードごとに掘り下げます。

「印象的な出来事がまったくない」「何を書いたらいいのか分からない」と悩むときは、どのような細かいことでも構いません。

学校・部活・バイトまで広げても思い付かないときは、友達・家族との会話や、遊びに行ったときの行動からでも、自分の傾向をつかめるでしょう。

自分を客観視する「モチベーショングラフ」

モチベーショングラフは、過去から現在までの自分がどのようなモチベーションで行動していたか、確認するためのグラフです。

過去数年・学生時代・幼少期など、特定の期間を設定し、当時のモチベーションを折れ線グラフで表しましょう。

横の軸は「時間」、縦の軸は「モチベーション」です。当時どのような心の状態だったかを思い出すだけなので、手軽に行えます。

モチベーションの上下から、自分がどのようなときに気持ちの変化があるのか分かるようになるでしょう。

深堀りできる「なぜなぜ分析」

ある程度自分の傾向や性格が分かってきたら、深堀りをしてみるのもおすすめです。「○○が印象的だった」と書いた後、それはなぜなのか自分に問いかけます。

「そのとき、うれしいと思ったから」という答えが出てきたら、さらになぜうれしいと思ったのかを深堀りしましょう。エピソードの内容が具体的になり、深い自己分析ができます。

もし「なぜなのか」を問いかけても答えが出ないときは、あまり印象に残らない出来事だったのかもしれません。答えが出なくても焦らず、答えやすいものから始めてみましょう。

自分らしさはなぜ必要なのか

男性会社員

(出典) pixta.jp

自分らしさが分からない場合、自分のことを知る必要性があまり感じられないかもしれません。しかし、自分を知ることにはメリットもあります。なぜ自分らしさが必要といわれるのか、主な理由を確認しましょう。

相手に自分を理解してもらうため

「自分とはどのような人間か」を理解していると、自己紹介がしやすくなります。好きなこと、苦手なことを明確に伝えられると、接する側もどのような人なのか理解しやすいでしょう。

「自分らしさ」を知らなくても、所属・出身地・これまでの経験など、事実だけでも自己紹介はできると感じるかもしれません。

しかし、相手と仲良くなりたいときや、相手に自分のことを知ってもらいたいときは、人柄が分かる項目を伝える方が相互理解が深まります。

自分を出せる時代になったこともポイント

今は、「自分らしい働き方」や「個性」が尊重される時代です。多様性が認められ、自分の意見を求められるシーンも増えています。

自分らしさが分かっていないと、自分に適した働き方や職場がはっきりしないことにもつながるでしょう。

自分の意見を出し、ストレスなく働ける職場を見つけるためにも「自分らしさを見つけること」は重要です。

自分らしさを見失わないために控えること

男性のシルエット

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どのような状態が「自分らしい」のか分からないときは、自分を見失っている状態かもしれません。自分らしさを見つけるために、控えた方がよいことを紹介します。

他人と自分を比較しない

他人と比較して、ほかの人のまねをしようとすると、自分らしさを失う原因になります。自分の欠点を意識してしまい、自由に振る舞えなくなる可能性もあるでしょう。

他人と比較して落ち込むよりも、「自分の長所を伸ばそう」「欠点も受け入れよう」という気持ちの方が、自分らしく過ごせます。自分を肯定する気持ちが大切です。

特に、「ついほかの人と比較し、誰かのまねをしてソツなくこなそうとしてしまう人」は、自分が本当にやりたいことや心の声に耳を傾けるようにしてみましょう。

自分を過度に否定しない

「自分らしさ」には、良い部分も悪い部分もあるはずです。長所も短所も、自分らしさであることは変わりません。自分のことが分からないときは、欠点を抑え込んでしまっている可能性もあります。

無理をして欠点がないように振る舞うのではなく、自分を肯定するところから始めましょう。もし「これは直した方がいい部分だ」と思ったとしても、いったん受け入れた上で、短所を長所に変える努力をすることが大切です。

自分を強く否定する必要はありません。長所があれば、伸ばすことで短所を補える可能性もあります。

誰とでも仲良くならなくてOK

無理に気の合わない人と仲良くしようとすると、自分を抑えて付き合う場面も増えてきます。自分らしく過ごしたいときは、周りに気を使いすぎるのはやめましょう。

誰にでも愛想良く振る舞い、自分の意思を出さないでいると、相手に合わせてその都度意見を変えることにもなりかねません。

苦手な人や気の合わない人とは関わりを最小限にとどめ、自分らしく過ごせる時間を増やすようにしましょう。

実は転職面接でも自分らしさは必要?

面接を受ける女性

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履歴書や面接で、本音を伝える必要はあるのでしょうか?選考時には、自分らしさを隠していた方がいいようにも思えます。転職面接で自分らしさを持つ必要性や、アピールのコツを確認しましょう。

素の自分を知ってもらうことも大切

素の自分を知ってもらうことも大切です。転職時の書類選考や面接では、採用されるために企業の期待に応えようとする姿勢を見せる人がほとんどです。

もちろん、それが間違いだというわけではありません。多くの人が自身を良く見せようと努める中、真実だけを伝えるのは困難です。

では、なぜ面接で自分らしさが重視されるのでしょうか?主な理由は、ミスマッチを防ぐためと、面接官が本当の気持ちを聞きたいと考えているからです。

自分にとって働きやすい企業に入社したい場合、ある程度は素の自分を出すべきだと考えられます。自分自身をよく理解していない場合は、その理解を基にして受け答えを考える必要があるでしょう。

素の自分を隠して企業に合わせると、入社後もずっと自分を偽り続けることになります。お互いに「こんなはずではなかった」と感じないためにも、自分らしい自己PRや受け答えを目指すべきでしょう。

他人との差別化につながる

自分らしい考えをアピールすると、他人と差別化ができます。ほかの人と同じような考えよりも、オリジナリティがある方が面接官の印象に残るでしょう。

自分の個性が企業の考え方と一致していれば、他の人より評価が高くなることもあるはずです。

似たような答えばかりでは、面接官もどの応募者を採用するか決め手がなく迷うケースもあります。その中で自分の個性をアピールできれば、転職面接でも採用に近づけるでしょう。

自分と向き合って自分らしさを見つけよう

スーツ姿の女性の後姿

(出典) pixta.jp

「自分に特別な個性はないのではないか」と考えている人は、自己分析ができていない可能性があります。まずは、自分の良いところ・悪いところをどちらも受け入れ、深く分析することで性格・傾向をつかみましょう。

転職でも、自分らしい受け答えは評価が上がる可能性があります。これから転職を考えているなら、しっかり自己分析をした上で仕事探しを始めましょう。

自分に合う仕事を見つけるには、求人サイトの活用もおすすめです。「スタンバイ」で仕事を探してみましょう。

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