熱波師とはどのような仕事?求められる資質やなる方法をチェック!

サウナ業界で注目を集める「熱波師」とは、何をする仕事なのでしょうか?仕事内容や特徴を紹介します。目指す上で身に付けておきたい資質や、なり方も確認しましょう。人気の熱波師になれば、フリーランスとして独立も可能です。

熱波師とは?

熱波師の女性

(出典) pixta.jp

サウナやスパに通う習慣がない人でも、「熱波師」の話題を見かけたことがあるかもしれません。どのような仕事なのか、概要を解説します。

蒸気をあおぐサービスを行う

熱波師は、サウナの中でタオルなどを使い、蒸気をあおぐサービスを行います。蒸気をあおぐサービスは、サウナ従業員や専門の熱波師が担当する仕事です。

蒸気をあおぐと室内に熱気が広がり、体感温度が上がります。サウナで熱さを求める人にとっては、欠かせないサービスといえるでしょう。

サウナの形式によっては、蒸気をあおぐサービスを行っていないケースもあり、全てのサウナで用意されているものではありません。

熱波師は、店舗が設定する日程・時間に室内に入り、パフォーマンスを行います。

日本サウナ熱波アウフグース協会による資格も

日本サウナ熱波アウフグース協会では、熱波師のパフォーマンス向上を目的として「熱波甲子園」を開催しています。

熱波師の仕事内容を知り、サウナの知識を得るための資格「熱波師検定」も主催する団体です。

ドイツ語では、熱波をあおぐサービスを「アウフグース」と呼びます。アウフグースは、ドイツを中心に広まっているエンターテインメント系のサービスです。

日本の熱波師は、アウフグースと似たサービスを行っており、熱波師の中にはドイツサウナ協会に認定されている人もいます。

出典:日本サウナ熱波アウフグース協会[熱波甲子園・熱波師検定]公式HP

国内の熱波師が世界大会で優勝も

ドイツでは、エンターテインメント性の高い「ショーアウフグース」がサウナ内で行われています。

アウフギーサーと呼ばれる熱波師が、蒸気をあおぐとともに演劇や見世物を披露するサービスです。

各国の代表が技術を競う世界大会、「Aufguss WM」も行われており、2023年には団体戦で日本人2人が優勝に輝いています。

2024年も世界大会に出場するための予選が日本で行われており、今後も高いレベルが期待できそうです。

熱波師に求められるもの

サウナ

(出典) pixta.jp

熱波師として活躍するには、いくつかの資質が求められます。目指す上で、身に付けておきたい資質・スキルを確認しましょう。

サウナに関する知識

熱波師は、サウナ内で仕事をするため、サウナの知識が欠かせません。蒸気を室内に行き渡らせるため、道具の使い方や温度調節の方法を身に付ける必要があります。

サウナで働きながら身に付ける方法が一般的ですが、各団体の検定を受けて学ぶことも可能です。主な団体としては、「日本サウナ熱波アウフグース協会」や「ドイツサウナ協会」が該当します。

サウナを楽しむ人の安全を守るには、周囲の人の様子を確認し、やけどを負わせないような温度調節も求められます。併せて、利用客の体調に異変があったときに対応できるよう、救急対応も勉強しておくとよいでしょう。

トーク・パフォーマンス力

ショーアウフグースを担当する熱波師には、トーク力やパフォーマンス力が必要です。パフォーマンスを見て楽しんでもらえるよう、工夫を凝らします。

特別なルールはなく、タオルさばきで注目を集める方法や、トークで盛り上げる方法が一般的です。

特に、アウフグースをイベントとして行っているサウナでは、集客のためにパフォーマンスを行うケースが多くなっています。

体力も必須

熱波師は、サウナ内でタオル・うちわを使って人をあおぐため、体力を消耗します。暑いサウナ内で一定時間過ごすだけでなく、動き回れる程度の体力は必要です。

特に、ショーアウフグースを行う場合、体力の消耗度が高くなります。普段から体力をつけるよう心がけるだけでなく、暑さに強い体づくりも欠かせません。

普段からサウナに通っているとしても、動いたりトークを続けたりできるかどうか、考えておきましょう。

熱波師になる方法もチェック

サウナで蒸気を出す

(出典) pixta.jp

熱波師になるには、何をすればよいのでしょうか?必要な資格やスキルはあるのか、目指すためにできることを紹介します。

必須の資格はなし

熱波師になるための資格は、特に設けられていません。サウナ従業員であれば、アルバイトでも蒸気をあおぐサービスを行うケースはあるでしょう。

サウナの知識を身に付けたいのであれば、サウナ関連の資格取得や検定合格を目指すのもおすすめです。熱波師になれるとは限りませんが、必要な技術や知識を学べます。

しかし、座学やセミナーだけで、技術を磨くことは難しいでしょう。まずは、熱波師やアウフギーサーの募集をしているサウナの求人に、応募するのが近道です。

現在はフリーランス熱波師も登場

熱波師になるには、熱波イベントやアウフグースを行うサウナの従業員となる道が一般的です。しかし、トークやパフォーマンスを行うショーアウフグースを中心に、フリーランスも増えています。

元々有名人で集客力がある人や、従業員として熱波師を続けていくうちに、能力を認められフリーランスになった人などさまざまです。

フリーランスの熱波師は、各地の熱波イベントに登場し、盛り上げ役として活躍しています。経験がない場合は、まず従業員を目指す方法が無難でしょう。

自分以外の人を「ととのえて」みよう

サウナ

(出典) pixta.jp

熱波師は、サウナで蒸気をあおぐ仕事です。エンターテインメントとしても、注目を集めています。

目指すには、熱波師を募集しているサウナで働くのがおすすめです。知識を身に付けたいときは、資格取得や検定の受検も検討しましょう。

「スタンバイ」では、サウナの求人も探せます。熱波師やアウフギーサーの募集をしている求人を見つけたら、応募を考えてみましょう。

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