ノマドワーカーの意味とは?適した職種や向いている人の特徴を紹介

近年、ノマドワーカーという言葉が多く見られるようになりました。しかし、どのような働き方をする人を指すのか、正しい定義を知らない人もいるのではないでしょうか。ノマドワーカーの意味のほか、適した職種や向いている人の特徴などを解説します。

ノマドワーカーとはどんな人?

シェアオフィスで働く女性

(出典) pixta.jp

ノマドワーカーとはどのような働き方をする人を指すのでしょうか。定義や、フリーランス・テレワークとの違いについて解説します。

時間・場所にとらわれずに働く人

ノマドワーカーとは、時間や場所に縛られることなく、自由な働き方をする人を指します。「ノマド」の語源は、遊牧民を意味する英語の「nomad」です。

近年、Wi-Fiなどの通信環境の整備が進んだこともあり、オフィスに限らずカフェ・コワーキングスペース・自宅など、自分の好きな場所で仕事ができるようになりました。

ノマドワーカーは主に、パソコンと通信環境があればどこでも仕事ができる職種に多く、自分らしい働き方のスタイルとして選ぶ人も増えています。

フリーランスやテレワークとの違い

ノマドワーカーと混同されがちなのが、フリーランスやテレワークです。いずれも従来の会社勤めとは異なる働き方ですが、それぞれに違いがあります。

フリーランスは、働き方だけでなく契約形態の一種でもあり、組織に所属せず独立して仕事をする人を指す言葉です。フリーランスにも、仕事場の拠点を置かずに働く人が存在します。

自宅やレンタルオフィスなど、決まった場所で働く人も多い点がノマドワーカーとの違いです。一方、テレワークは、会社に所属しながら、オフィスから離れた場所で仕事をすることを指します。

つまり、フリーランスは「契約形態」、テレワークは「働く場所」、ノマドワーカーは「働き方のスタイル」を表すという違いがあります。

ノマドワーカーのメリット

公園でパソコンを操作する男性

(出典) pixta.jp

ノマドワーカーとしての働き方にはどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを2つ挙げて解説します。

プライベートと仕事を両立させやすい

ノマドワーカーとして働くメリットの1つに、プライベートと仕事の両立のしやすさがあります。時間や場所に縛られないため、自分のライフスタイルに合わせて働けるのが魅力です。

例えば、育児や介護などの家庭の事情がある場合でも、柔軟に対応しやすいでしょう。働く場所も自分で決められるので、パートナーの転勤で居住地が変わっても、仕事を辞める必要がありません。

国内だけでなく、海外で働くという選択肢もあることから、ノマドワーカーとして働く人の中には海外を旅行しながら仕事を続けている人もいます。

人間関係のストレスを感じにくい

人間関係のストレスが少ないというメリットもあります。基本的に1人で作業することが多く、オフィスで働く際に生じがちな対人ストレスを感じる機会が少ないからです。

例えば、上司との関係や同僚とのコミュニケーションに気を使う必要がないので、自分のペースで働けます。職場での人間関係の構築より、仕事に集中したい人にとってもメリットの大きな働き方といえるでしょう。

職場の人間関係によるさまざまなストレスから解放されるため、メンタルヘルスの面でも良い影響が期待できます。

ノマドワーカーのデメリット

パソコンを操作する男性

(出典) pixta.jp

ノマドワーカーには、さまざまなメリットがある半面、自由な働き方ならではのデメリットも存在します。主なデメリットについても確認しておきましょう。

セキュリティー面のリスクがある

場所を選ばずに働けるため、利便性が高い一方、セキュリティー面でのリスクが高くなるのがデメリットです。例えば、カフェやコワーキングスペース、公共の場で作業する際、他人から画面をのぞき見られてしまう可能性があります。

フリーWi-Fiの使用により、個人情報などが外部に漏れてしまうリスクもあるので注意が必要です。これらのリスクを回避するには、セキュリティーに対する意識の高さが求められます。

周りから画面が見えないような工夫をしたり、安全にインターネットに接続できる通信サービスを利用したりするなどの対策を講じる必要があるでしょう。

収入が安定しにくい

フリーランスのノマドワーカーとして働いている場合は、収入が安定しにくいというデメリットもあります。会社に雇用されている場合は、一定の収入が保証されますが、フリーランスは自分で仕事を獲得しなければ収入につながりません。

仕事が見つからない期間が長引けば、収入が途絶えてしまう可能性もあります。案件数や仕事の内容によって収入が変動するため、先の見通しがつきにくく、生活に不安を感じる人もいるでしょう。

自由な働き方をしつつ、収入面も安定させたい人は、フリーランスになるよりノマドワーカーとして働くことが許されている会社に所属する方がベターです。

ノマドワーカーとして働きやすい職種

webライター

(出典) pixta.jp

ノマドワーカーとして働きやすいのは、職場に出向かなくても成り立つ仕事です。具体的にどのような職種があるのでしょうか。代表的な職種を3つ紹介します。

ライター

ライターは、出版社やWeb媒体を運営する企業と契約し、文章を作成する仕事です。パソコンやインターネット環境があればどこでも好きな場所で仕事ができるため、ノマドワーカーとして働きやすい職種といえるでしょう。

特にWebライターは、未経験でも始めやすい仕事といえます。ただし、パソコンに関する基本的なスキルや、正しい情報を誰もが読みやすい文章で伝える能力は必要です。また、安定した収入を得るために、案件を獲得する営業力も求められます。

エンジニア

エンジニアは、システム設計やアプリ開発など、主にITに関連する専門的な仕事をする職種です。企業のデジタル化やAIの開発が進む中、エンジニア職の人手不足も叫ばれており、需要の高い仕事でもあります。

ノマドワーカーに適している理由は、案件の受注から成果物の納品まで、オンラインのみのやりとりでも問題がないという点です。

プログラミングなどの専門的な知識やスキルは求められますが、その分仕事の単価も高くなる傾向にあり、スキル次第では高収入を得られる可能性もあるでしょう。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを行う仕事です。企業の公式サイトだけでなく、個人のホームページなども制作します。自分のパソコンにデザインソフトなどが入っていれば、作業場所を選ぶ必要はありません。

顧客とのやりとりもオンラインだけで完結できます。Webデザイナーとして働くために、特別な資格は不要です。ただし、HTMLやCSSなど、Webサイトの構築に必要な知識は求められます。

これらの基本的な知識に加え、Webマーケティングに関するノウハウなども身に付けておくと、仕事の幅が広がるでしょう。

ノマドワーカーに向いている人

ワーキングスペースで働く女性

(出典) pixta.jp

自由な働き方を求め、ノマドワーカーを目指している人も多いでしょう。ノマドワーカーに向いている人の特徴を2つ紹介します。

環境の変化に順応できる人

ノマドワーカーとして働くには、環境の変化に順応できる適応力が不可欠です。仕事場所が変われば、周囲の雑音や人の出入りなどの環境も変化します。

そのような状況下でも、集中して仕事ができる人に向いているといえるでしょう。一方、決まった場所でしか仕事ができない人や、環境の変化に敏感な人には難しい働き方かもしれません。

新しい環境に対する好奇心がある人や、どのような状況でも自分のペースを保てる人は、ノマドワーカーとしての働き方を選択肢として入れてみるのもよいでしょう。

しっかり自己管理ができる人

ノマドワーカーには自己管理能力も必要です。特にフリーランスとして働く場合は、スケジュールや納期の管理などを全て自分で行わなければなりません。

顧客からの信用度にも関わるため、自己管理能力はノマドワーカーにとって必須ともいえるスキルです。また、心身の状態を良好に保ちながら働き続けるためには、健康面を管理する必要もあります。

仕事とプライベートの切り替えがうまく、メリハリのある働き方ができる人に向いているといえるでしょう。

ノマドワーカーの働き方を知っておこう

カフェで働く女性

(出典) pixta.jp

ノマドワーカーとは、働き方のスタイルを指す言葉で、時間や場所を選ばず働く人を意味します。働き方の自由度が高いというメリットがある一方、自己管理能力の高さや、環境に影響されない適応力などが必要です。

また、職種によってはノマドワーカーとして働くのが難しいケースもあります。求人サイトのスタンバイには、ノマドワーカーとして働きやすい仕事も多く掲載されています。気になる人は、自分に合った働き方ができる仕事を探してみましょう。

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