内定承諾メールの返信はいつまで?メール作成のポイントと例文を紹介

内定承諾メールの返信は、迅速かつ丁寧に行うことが重要です。具体的なメールの書き方や返信のタイミング、確認事項がある場合の対応方法など、内定承諾メールのポイントを解説します。電話や郵送で内定通知が来た場合の対応もチェックしましょう。

この記事のポイント

内定通知を受け取ったら?
できるだけ早く返事をします。基本的には企業の営業時間内に送るのが理想です。
返事をする方法
メール・電話・郵送など、連絡方法に合わせて返事をすることが重要です。
返信をする際のポイント
内定に対する感謝を忘れずに伝え、丁寧な言葉で返信しましょう。

内定承諾メールはいつまでに送るべき?

スーツを着てスマホとノートパソコンを確認する女性

(出典) pixta.jp

内定の通知を受け取った際、うれしさと同時にどう返信すればよいか悩む人もいるのではないでしょうか。返信のタイミングや連絡方法について解説します。

内定メールに気付いたらできるだけ早く

内定の通知が来たら、気が付いた時点でできるだけ早く返信することが大切です。

ただし、深夜などの時間帯に気が付いた場合は、即座に返信するのは避けましょう。企業への配慮として夜遅くの返信は控え、翌日の営業時間内に送るのが理想的です。

返信のタイミングとしては、メールを受け取ったその日のうち、企業の営業時間内が望ましいとされています。迅速かつ丁寧に対応することで、より好印象を与えられるでしょう。

企業からの連絡方法に合わせた返事をする

内定の連絡は、メール以外に電話や郵送で来ることがあります。その際は、通知方法に合わせた対応を心掛けましょう。

電話で内定を受け取った場合は電話で返事をし、郵送の場合は郵送で承諾の書類を返送するのが一般的です。各連絡方法に適切に対応し、企業に対するマナーを守りましょう。

内定承諾メールの書き方と例文

屋内のテーブルにノートパソコンとシステム手帳とスマホがある様子

(出典) pixta.jp

内定承諾メールの基本的な書き方と、実際に使える例文を紹介します。書き終わった後は、誤字脱字がないか、しっかり確認することも忘れないようにしましょう。

内定承諾メール作成時のポイント

内定承諾メールを作成する際に気を付けておきたいポイントが3つあります。

まず、件名は変更せず「Re:」を残すようにしましょう。企業側がどのメールに対する返事かを即座に把握できます。

本文には、内定を承諾する意思があることを明確に記しましょう。「承諾いたします」とはっきり示せば、誤解を避けることができます。

内定をいただいたことへの感謝の気持ちも忘れずに伝えましょう。感謝の言葉を一文加えるだけで、印象は大きく変わります。

【メール例文】確認事項がない場合

確認事項がない場合の内定承諾メールの例文を紹介します。適宜自分の言葉で記すようにしましょう。

<例文>

件名:Re:内定通知のご連絡(〇〇〇〇)
〇〇株式会社
〇〇部〇〇様

お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。
このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社の内定を正式に承諾させていただきます。

貴社で働けることを大変楽しみにしております。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

〇〇(自分の名前)
連絡先(電話番号やメールアドレス)

【メール例文】確認事項がある場合

入社日や労働条件など、内定承諾の前に確認したい事項がある場合は、具体的な質問をメールで伝えます。

<例文>

件名:Re:内定通知のお知らせ
〇〇株式会社
〇〇部〇〇様

お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。
このたびは、内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。
内定を承諾する前に、確認させていただきたいことが2点ございます。

・入社日について
入社日は〇月〇日と伺っていますが、もし変更があった場合、どのように対応すればよいかお教えいただけますでしょうか。

・労働条件について
労働条件(給与・勤務時間・休日など)の詳細を確認させていただきたいと考えております。可能であれば、書面でのご提供をお願いできればと思います。

上記についてご確認いただけますと幸いです。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

〇〇(自分の名前)
連絡先(電話番号やメールアドレス)

内定承諾ではなく辞退する場合の例文

辞退の際には、丁寧かつ感謝の気持ちを表すことが大切です。企業に対して礼儀正しく、理由は簡潔に伝えるよう心掛けましょう。

<例文>

件名:Re:内定通知のお知らせ

〇〇株式会社
〇〇部〇〇様

お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。
内定のお知らせをいただき、誠にありがとうございます。

大変申し訳ございませんが、慎重に考えた結果、今回は内定を辞退させていただくことに決めました。

応募書類に目を通していただいたり、面接を実施していただいたりと、〇〇様が貴重なお時間を割いてくださったのにもかかわらずこのようなご返信となってしまい、大変心苦しく感じております。

本来であれば貴社に伺い、直接おわびすべきところですが、メールでのご返信となりましたこと何卒ご容赦いただければと存じます。


〇〇様をはじめ、採用関係者の皆さまには大変感謝しております。

最後となりますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

〇〇(自分の名前)

電話で内定を伝えられた場合の対応例

電話をする女性の横顔

(出典) pixta.jp

電話で内定を告げられるケースもあります。内定をもらったら承諾するかどうか、事前にはっきり決めておくことも大事です。電話口での対応例を見ていきましょう。

内定を伝えられた電話で承諾する場合

電話で内定を伝えられた場合、すぐに承諾する際は、落ち着いてしっかりと対応しましょう。

<例文>

自分「お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。」
採用担当者「〇〇さん、お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇(担当者名)です。このたびは、内定のご連絡をさせていただきます。」
自分「ありがとうございます。内定をいただき、誠に光栄です。ぜひ内定を承諾させていただきます。」
採用担当者「ありがとうございます。今後の手続きについては、改めてメールでご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。」
自分「承知いたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
採用担当者「こちらこそ、よろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。」
自分「失礼いたします。ありがとうございます。」

電話をかけなおして承諾する場合

電話に出られなかった場合や、保留後に承諾の連絡をする場合は、折り返し電話をかける際に失礼のないよう心掛けましょう。

<例文>

自分「お世話になっております。〇〇(自分の名前)と申します。先ほどはお電話をいただき、ありがとうございます。〇〇株式会社の〇〇様でしょうか?」
採用担当者「はい、〇〇株式会社の〇〇です。お電話いただきありがとうございます。」
自分「留守電を拝聴し、内定のご連絡をいただきましたことを確認しました。誠にありがとうございます。ぜひ、御社で働かせていただきたく、内定を承諾させていただきたいと思っております。」
採用担当者「ありがとうございます。内定を承諾していただき、大変うれしく思います。今後の手続きについては、後日改めてご連絡させていただきます。」
自分「ありがとうございます。ご連絡をお待ちしております。何卒よろしくお願いいたします。」
採用担当者「こちらこそ、よろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。」
自分「失礼いたします。ありがとうございます。

また、保留した後に内定を承諾する場合には、「お世話になっております。〇〇(自分の名前)です。内定通知をいただきましたが、保留させていただいたことについておわび申し上げます。」などと切り出すとよいでしょう。

郵送で内定を伝えられた場合の対応例

ペンと封筒に入った書類と封筒

(出典) pixta.jp

郵送で内定の通知ともろもろの書類が送付されるケースもあります。

内定通知書が送付された場合

郵送で内定を伝えられた場合、内定通知書とともに内定受諾書が同封されていることがほとんどです。内定受諾書には必要事項を記入し、できるだけ早く返送しましょう。

返送時には、受諾書だけでなく、添え状も同封します。添え状では、内定への感謝の気持ちを伝えることが大切です。また、書類が汚れたり折れ曲がったりしないよう、クリアファイルに入れて送付することをおすすめします。

内定受諾書と併せて送付する添え状の例文

内定受諾書と併せて送付する添え状は、内定に対する感謝の気持ちを伝える重要な役割を持っています。添え状を書く際のポイントを押さえておきましょう。

<例文>

〇〇株式会社
〇〇部〇〇様

お世話になっております。〇〇(自分の名前)でございます。
このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社の一員として働かせていただけることを大変光栄に思い、心より感謝申し上げます。
内定を頂戴しましたことを、ここに正式に承諾させていただきます。
貴社に貢献できるよう、精いっぱい努力する所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具

〇〇(自分の名前)

内定承諾メールはできるだけ早く返信を!

机と机の上に置かれたPC、仕事用の椅子

(出典) pixta.jp

内定を受け取ったら、できるだけ早く返信することが大切です。理想的なのは、通知を受け取った日の企業の営業時間内に返信を送ることです。確認したいことがあれば、丁寧に分かりやすく伝え、必要な情報を知らせてもらいましょう。

また、電話や郵送で内定通知を受けた場合は、その方法に合わせて返事をします。迅速かつ適切な対応をすれば企業に対して感謝を伝えることにつながり、誠意も示せるでしょう。