面接結果の連絡が遅いときの原因と対処法。不安の解消法も解説

面接日から日数が経っても合否が分からないと、悪いケースばかり頭に浮かんで不安になってしまうものです。しかし不合格だから連絡が遅いとも限りません。通知が遅れる原因について解説します。待つ間の不安を和らげるためにできることも押さえましょう。

面接結果が届くまでにかかる日数は?

カレンダーとスマホ

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面接結果が届くまでにかかる日数は、面接を受けた企業やタイミングによってさまざまです。ただし、一般的なビジネスマナーとして、目安と考えられる日数はあります。

1週間から10日かかるのが一般的

事前に日数の断りがない場合、1週間から10日ほどで結果の通知が来るのが一般的です。ただし急募の求人では、当日や翌日に合否を伝えられるケースもあります。2週間近くかかる場合もありますが、1週間から10日程度を目安と考えておきましょう。

応募者に不安を与えない工夫として、事前に企業側が期限を設定するケースも多いものです。例えば、1週間以内に通知がなかったら不合格というもののほか、合否に関係なく◯月◯日までに連絡するといった伝え方をされます。

営業日ベースで日数を伝える企業もあるため、日数を数え間違えないように注意が必要です。

合格であっても面接結果の通知が遅い理由

スマホを持つ手元

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面接結果の通知まで日数をかけないために企業側も努力しているものの、すぐに結果を知らせるのが難しいケースもあるでしょう。合格であっても通知が遅れている場合に想定される3つの理由について解説します。

応募者が多くて手続きが遅れている

応募者が多いために、面接結果の連絡が遅れている可能性は十分あります。応募者が多いと全員の面接完了までに時間がかかるため、選考作業に移れていないと想定されます。採用予定人数が多い企業や、人気の企業を受けた際に直面しやすいケースです。

また応募者が多いと、面接が終わっていても採用者を選ぶのにも手間取るものです。社内で採用者の選定について意見が分かれている可能性もあります。全員分の面接が終わり次第、すぐに結果が届くわけではない点を理解しておきましょう。

選考スケジュールの調整に手間取っている

面接の合否は、採用担当者の一存で全てが決まるわけではありません。別の採用担当者と話し合うほか、現場で働く社員の意見を聞いたり、意思決定権を持つ上司に確認を取ったりする必要があります。

決定権を持った人がほかの業務で忙しいと、評価の高い応募者でも結果を知らせるのが遅くなってしまうものです。

合否が確定しても、すぐに通知できないケースもあります。次の選考ステップに進む前に、次の面接会場の手配や資料の準備、日程調整が必要です。応募者側からは見えづらいですが、採用に至るまでの道のりには多くの時間と手間がかかるものなのです。

採用担当者の手が回っていない

採用担当者が多忙なため、連絡を後回しにしたり忘れたりしている可能性も想定されます。採用担当者が少ない中小企業やベンチャー企業、新規事業に取り組んでいる企業を受けた際に起こりやすいパターンです。

中途採用の場合、応募者の多くは働いているため、平日の日中に面接を取りつけるのは非常に大変でしょう。応募人数が多いと、日程調整だけでかなりの時間を費やすことになり、採用担当者の負担は重くなるのです。

これらのケースの場合は、面接結果の連絡が遅くても十分に合格している可能性があります。

面接結果の通知が遅く、不合格のケース

考えるスーツの男性

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面接結果がなかなか届かないと、不合格なのではないかと落ち込んでしまうものです。残念ながら不合格の場合はどんなケースが考えられるのでしょうか。

また、不合格ではありませんが、不合格と合格の天秤にかかって通知が遅れているケースも見られます。

合格者から順に連絡している

応募者が複数の企業に応募していることは、企業側も承知しています。そのため、採用したい優秀な人材には、ほかの企業に取られないために迅速に内定通知を出すものです。さらに入社について同意でき次第、入社前の準備や教育に取り組みます。

合格者に優先的に時間を割く一方で、不合格者への対応は自然と後回しになりがちです。不合格者への連絡は、合格者への対応が落ち着いてからというケースもあるでしょう。

面接結果の通知が遅い場合は、不合格になっている可能性もあると覚悟しておく必要があります。

補欠合格者としてキープされている

結果の知らせが遅い場合でも、合格の可能性が残っているケースも見られます。補欠合格者としてキープされ、合格者の中から辞退者が出た際に繰り上げで合格になるという場合です。

応募者の中に優秀な人材がたくさんいても、企業が採用できる人数は限られているため、全員に合格通知を出せるわけではありません。企業側から高い評価をもらっているにもかかわらず連絡が遅い場合は、補欠合格の可能性が残っています。

キープされている場合には、別の合格者の回答が遅いほど、自分への結果連絡が遅れるものです。合格者の回答次第で自分の運命が決まるため、落ちた場合のことも考えて準備しておく必要があります。

面接結果が来ない場合の問い合わせ方法

スマホとパソコン

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面接結果が遅い場合は、いつまでに結果を知らせてもらえるか問い合わせることも可能です。問い合わせ方法にはメールと電話の2つがあり、状況に応じて使い分けます。

メールの場合

差し迫った状況でなければ、メールで問い合わせましょう。メールでの問い合わせなら、電話よりも時間を気にせず気軽に連絡できるほか、採用担当者の業務を妨げる恐れがありません。

ただし、昼休みや、始業直後・就業直前の1時間の時間帯は避けて連絡するのがマナーです。

メールの件名は「◯月◯日の面接結果に関しまして【氏名】」のように、ひと目で用件と送信者が分かりやすくしておくことが大切です。

長文のメールにする必要はありませんが、本題についてだけ伝えるメールでは淡白な文面になってしまいます。本文では面接のお礼も添えた上で、面接結果について尋ねましょう。

電話の場合

面接結果を待つ期間中に、他社の内定を受諾する期限が迫ってくるケースもあるものです。すぐに合否を知りたい場合は電話で問い合わせましょう。

メールで問い合わせたにもかかわらず返事が来ない際にも、電話するとよいでしょう。電話の場合も、メールと同じく適切な時間帯を選ぶことが大切です。

「○月○日に面接を受けさせていただいた○○○○(氏名)と申します」と断った上で、結果を通知する時期について尋ねます。担当者が席を外している場合は、電話をかけ直すか再度メールを送信する旨を伝え、対応についてお願いするとよいでしょう。

問い合わせする際の注意点

青空の下で電話する男性

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どちらの方法で問い合わせる場合でも、共通して気をつけるべきポイントがあります。企業の担当者に迷惑をかけたり、印象が悪くなったりしないように、3つのポイントに注意して問い合わせましょう。

迷惑メールフォルダや不在着信を確認しよう

面接の結果について連絡をもらっていたにもかかわらず、自分が見落としている可能性もあります。メールの場合は迷惑メールとして処理されているケースがあるものです。不在着信が着信履歴に残っていて、留守番電話が残されているかもしれません。

連絡をもらっていたにもかかわらず、それに気づかないまま問い合わせをすると、自己管理ができていない人だと思われ、悪印象につながる恐れがあります。まずは問い合わせる前に、迷惑メールフォルダや着信履歴を確認しましょう。

期日が過ぎてから問い合わせしよう

問い合わせは、企業が指定した期日が過ぎてから行うのがマナーです。期限前に問い合わせても、選考作業が完了していない場合があります。結果がすぐに分からないだけでなく、選考作業を妨げたことで悪印象を与える恐れがあります。

指定した期日やその翌日が休日の場合は、週明けなど翌営業日以降に問い合わせるようにしましょう。

結果を尋ねる聞き方は控えよう

結果を尋ねる際には、「面接の合否についてうかがいたいです」のように直接的な表現は不適切です。「選考結果の通知はいつ頃になるでしょうか」のように、間接的に聞くのが適切と考えましょう。

直接的な表現で結果を尋ねる聞き方のほか、結果の連絡を急かすような尋ね方をすると担当者に不快感を与えかねません。面接の結果に影響を及ぼす可能性もあるため、聞き方には十分に注意することが大切です。

連絡が遅くても不安にならないために

スケジュール帳と腕時計

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企業からの連絡がなかなか来ないと、落ちてしまったのではないかと不安が募るものです。面接結果に気を取られすぎると、ほかのことに手が回らなくなり困るでしょう。面接結果を待つ間の不安を和らげるのに役立つポイントについて解説します。

合否の通知ルールを確認しておく

いつまで待てばいいのか明確でないと、結果が届く日の予想がつかず、不安になるのも無理はありません。不安を和らげるためには、あらかじめ結果の通知ルールを確かめておくことが重要です。

不合格者には連絡をしない場合もあるため、通知ルールを把握していないと、来るはずのない結果を待つことになります。

通知の期限を面接時に示してくれる企業が一般的ですが、指定がない場合は、こちらから確認しておくと安心です。面接の最後に設けられる、逆質問のタイミングで尋ねるとよいでしょう。

面接時に聞き忘れてしまった場合は、メールで改めて尋ねても問題ありません。メールの本文には面接のお礼を添えて、失礼のないように配慮することが大切です。

他社の選考を並行して進めておく

面接の結果を待つ間に何もしていないと、余計に不安が募ってしまいます。結果が届くまでに1カ月近くかかる場合もあるため、時間ももったいないでしょう。

結果を待つ間に、ほかの企業の選考も進めておくと、時間を有効に使えるだけでなく不安の解消にもつながります。

ほかの企業も結果待ちの場合は、最悪の事態も想定して、新たに応募する企業を探しておくのも1つの手です。次の選考ステップに向けて、自己分析や企業分析を改めて行うのもおすすめです。

面接結果の通知は焦らずに待とう

時計を見る女性

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面接の結果は、一般的に1週間から10日ほどで届くものです。ただし、面接結果の連絡が遅いからといって、必ずしも不合格とは限りません。応募者が多いことや選考が難航していることが原因で、通知が遅れている可能性も考えられます。

結果の知らせを待つ間は、誰でも不安になってしまうものです。不安を少しでも和らげるために、あらかじめ通知ルールを確認しておくほか、結果の通知に気を取られすぎないことが大切です。