仕事ができない人の特徴と解決法!悩む前にできることから試してみよう

仕事でミスが続いてしまったときは、自分は仕事ができない人ではないかと悩むこともあるでしょう。仕事ができない人の特徴や、主な原因を解説します。仕事ができない状態を解決する方法と、気持ちの切り替え方も知っておきましょう。

仕事ができない人の特徴

仕事に悩んでいる男性

(出典) photo-ac.com

仕事ができない人には、どのような特徴があるのでしょうか? 周りから「仕事ができない」と言われやすい人の特徴を3つ紹介します。当てはまっているときは、改善を心掛けましょう。

成果を出せない

成果主義の会社や業界では、成果を出せない人は「仕事ができない」と言われがちです。営業職や外資系では、業務時間の長さや真面目さよりも結果が重視される傾向があるためです。

成果主義の会社では、報酬も成績によって変わります。歩合給やボーナスの金額が大幅に変わるなど、仕事ができる、できないで差が出てくるでしょう。

しかし、仕事内容や役職によっては、成果主義を取り入れていないこともあります。売上と直接関係ない部署では、基準が異なると考えておきましょう。

ミスを繰り返し、カバーできない

仕事ができない人は、同じミスを何度も繰り返し、自分でカバーができません。何かが起こる度にほかの人が手伝うことになり、全体の生産性低下にもつながるでしょう。

メモを取らず仕事が覚えきれないケースや、聞いたことが分かっていないのに分かったように振る舞ってしまうなど、ミスの理由はさまざまです。

何度言われても直らないということは、仕事内容が向いていない可能性もあります。

ミスをしてしまっても、それ以降、気を付けてリカバリーすれば、評価は上がるでしょう。ミスが続くときは、周囲に迷惑がかからないよう対策を考える必要があります。

頻繁に顧客から苦情を受ける

接客業でクレームが多い人は、仕事ができないと認識されます。クレームは、顧客を失うことにつながるためです。

ほかの人に比べてクレームが多いということは、対応に問題がある可能性も考えられます。失礼な態度をとっていたり、対応がいい加減だったりすると問題も起きやすいでしょう。

顧客の話を否定する、話を事務的に打ち切るなど、顧客対応では避けた方がよい行動もあります。思い当たる原因がないときは、苦情を言いやすい雰囲気が関係している可能性もあるでしょう。

「仕事ができない」主な原因

パソコンを操作している手元

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仕事ができない人には、何らかの共通した問題点があります。問題の原因が分かれば、改善もしやすいでしょう。パターン別に対処方法を考えることが重要です。

「報連相」をしない

報告・連絡・相談は仕事の基本です。報連相ができていないと、間違いがあったときに修正が効かず、大きな問題に発展します。周囲は仕事が完了していると思っているのに、実はまったく進んでいないというトラブルもありえるでしょう。

もともと報連相をする気がない人だけでなく、「周りが忙しそうだから」と気を遣ってしまうタイプも陥りやすい問題です。

相手から聞かれるまで黙っていると、しなければならない連絡が多く、状況がはっきり伝えられません。周囲とのコミュニケーションを取るためにも、定期的な報連相は必要です。

臨機応変な対応が苦手

仕事をしていると、突然急ぎの業務が舞い込んでくることもあります。スムーズに仕事を終わらせるには、急ぎの仕事を片付けてから進めていた仕事に戻ることが求められるでしょう。

臨機応変な対応が苦手な人は、急がない仕事から終わらせようとしたり、スケジュールに余裕がないのに急ぎの仕事を受けてしまったりします。

完璧主義で、納期よりも完成度を重視する人も陥りがちなトラブルです。スピードがゆっくりだと、今やっている仕事も、新たに頼まれた仕事も終わらないという問題も起こります。

仕事ができないと感じるときの改善策

手帳をつける男性

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いくつかのポイントを心掛けると、仕事はスムーズに進みます。問題を改善するための方法や、普段から心掛けたいことを見ていきましょう。

業務に優先順位をつける

スピードアップを目指し、的確な順序で仕事を終わらせるには優先順位の設定が重要です。誰がいつまでに必要としているのか、それぞれの納期を確認しましょう。

できそうなものから適当に取りかかってしまうと、いつの間にかほかの仕事の納期が迫っていることになりかねません。

また、すぐ終わらせられるものを置いたままにすると、そのまま忘れる可能性もあります。仕事にかかる時間や納期を整理し、取りかかる順番を明確にしましょう。

報連相の習慣をつける

報告の遅れや適切な相談ができていないと感じるときは、報連相の習慣をつけましょう。気になることがあるときは、必ず周囲への相談が基本です。

特にミスが続いている場合は普段より注意して、報告の頻度を増やす方がよいかもしれません。

隙間時間の会話や、メールによる報告でも問題はないでしょう。仕事の進捗状況や起きたトラブルを話すことで、問題があれば早めに修正ができます。

報連相を忘れてしまう人は、一定のルールを決めておくと行動しやすいでしょう。「1日・1回・何時までには報告をする」と決めておけば、業務に気を取られて忘れるリスクが低くなります。

メモを取る

ミスが多い人や、業務内容が分からなくなってしまう人はメモを取るよう心掛けましょう。メモを取っておけば、後から手順や方法を確認できます。スケジュールの設定も、目立つ場所に貼っておくと忘れません。

何度もやり方を聞き直す必要がなくなり、仕事がスムーズに進むはずです。メモに書いた手順通りに仕事をすれば、間違いも少なくなります。

メモを取ることを楽しめるよう、自分の好きなデザインを選ぶのもよいでしょう。ただし、メモを取っただけで満足せず、活用することが大切です。

生活習慣を正す

睡眠不足や体調不良では、仕事の能率が下がります。うっかりミスをすることも増えるでしょう。仕事に集中できないときは、生活習慣の見直しも大切です。

睡眠時間の確保やバランスのよい食事を心掛け、帰宅後はリラックスできる時間を設けます。ゆったりと湯船につかり、1日の疲れを癒やす時間も作りましょう。

体のコリや運動不足で疲れやすくなっているときは、通勤時間を使って軽く歩くこともおすすめです。ストレッチを取り入れるのもよいでしょう。

仕事ができない人がやるべきではないNG行動

ベンチで悩む男性

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失敗やミスをした後、どう行動するかでその後の状況は変化します。前向きに仕事に取り組めるよう、やるべきではない行動を知っておきましょう。

仕事ができない自分を過度に責める

しっかりした仕事ができていないのではないかと悩んでも、過度に自分を責める必要はありません。ミスや問題を繰り返さないために反省は必要ですが、落ち込むのではなく前向きに考えましょう。

自分を責めすぎても、気分が余計落ち込んでしまいます。睡眠不足やストレスにもつながり、悪循環も起きるでしょう。

どうすれば同じ問題が起こらないか、対策を考えることが大切です。言われたことをうっかり忘れてしまったのであればメモを取る、仕事の優先順位が分かっていないと言われたのであれば納期の確認や報連相を心掛けましょう。

現実に向き合おうとしない

仕事のミスや問題を忘れようとして、現実に向き合わないのもよくありません。自分のせいではないからと対策をしないでいると、同じことの繰り返しになってしまいます。

上司や同僚のせいにするのではなく、反省をした上でリカバリーを考えましょう。周りを責めるとコミュニケーションがうまく取れず、さらに仕事が進まなくなります。

嫌なことを忘れようと、暴飲暴食に走るのもNGです。食べ過ぎ、飲み過ぎで体調が悪くなると、仕事のパフォーマンスにも影響します。起きてしまった問題は現実のものとして受け止めましょう。

自分を責めてしまうときの切り替え方

悩む女性

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失敗が続くと、自分を責める気持ちが湧いてきます。しかし、ずっと自分を責めていても仕方がありません。気持ちを切り替える方法や、考え方を紹介します。

失敗やミスの原因を突き止める

失敗やミスをしてしまったときは、いったん受け入れて反省します。その後は、改善方法を考えることに切り替えましょう。

失敗には、何か原因があるはずです。1回だけであれば「顧客の機嫌が悪かっただけ」のようなどうしようもないケースもありますが、何度も起きる場合は原因を突き止めた方がよいでしょう。

クレームの前に失言や不快な態度を取っていなかったか、上司への報告が遅れなかったかなど原因を考え、突き止めます。原因が分かれば、次から同じことをしないよう注意しましょう。

失敗は誰にでもあると考える

仕事をする上で、一度も失敗をしない人はいません。多かれ少なかれ、誰でも何らかの失敗はしています。

ミスを受け入れることは大切ですが、きちんと反省した後は「誰にでもあること」と割り切りましょう。自分を責める気持ちになっているときは、次から気を付けようと思うだけで問題はありません。

失敗しても、よほどのことでなければすぐに評価が決まってしまうこともないでしょう。今回の失敗を教訓に、次に生かす方向で考えることが大切です。

愚痴を聞いてもらったり好きなことをしたりする

どうしても落ち込んでしまうときは、身近な家族や友人に愚痴を聞いてもらうのもよいでしょう。仕事と関係のない場所でストレスを発散できれば、気持ちが切り替えられます。

自分の趣味や好きなことに没頭し、リフレッシュすることも考えましょう。仕事以外の場所では、失敗のことは忘れても問題ありません。

極度に落ち込むと、過去の失敗のことばかり気にして新たなチャレンジもできなくなります。仕事に打ち込むためにも、落ち込んだ気持ちは早めに浮上させましょう。

周囲に原因があるケースも?

指さすスーツの男性

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仕事がうまくいかないときは、周囲の行動が影響している可能性もあります。考えられる原因を知っておきましょう。パワハラや指導不足の影響も考え、自分を過度に責めないことが大切です。

上司からパワハラを受けている

自分では仕事ができないと思い込んでいても、上司から無理な要求をされている可能性もあります。パワハラで無理な要求をされ、達成できないと叱責される状況では、失敗はなくなりません。

自分の失敗ではなく、上司のミスを押しつけられ、仕事ができないレッテルを貼られていることもありえます。

一度、周囲との業務時間や仕事量の差を確認し、過度な要求をされていないか確認してみましょう。同じ失敗をしても、ほかの人には叱責していない可能性もあります。

パワハラが原因であれば、本人に責任はありません。落ち込むのはやめ、パワハラを解消する方法を考えましょう。

仕事をきちんと教えられていない

周囲がまったく仕事を教えない状況では、失敗が続きます。適切な優先順位や手順が分からないまま仕事をしているときは、失敗を減らすことも難しいでしょう。

会社によっては、ほとんど業務を教えず上司や同僚を見て学ぶスタイルもあります。全員が多忙で、新人に仕事を教えている暇がない職場ではよくあることです。

仕事がきちんとできない状況を改善するには、積極的に質問し、問題点を解決するよう心掛けましょう。質問にもほとんど答えてもらえないときは、自分で学ぶ姿勢も必要です。

周囲に原因がある場合の対処法

上司に相談する女性

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周囲に原因があるときは、自分の努力だけで職場環境を改善するのが難しくなります。そんなときは、どうすればよいのでしょうか? パワハラや、適正不足が疑われるときの対処方法を解説します。

相談窓口に連絡

パワハラや社内トラブルが原因で仕事がうまくいかないときは、相談窓口を利用しましょう。社内の専門窓口だけでなく、労働基準監督署のように外部で相談を受け付けている機関もあります。

相談によって、職場環境の改善や異動がかなうこともあるでしょう。身近な上司・同僚が信頼できるときは、窓口に行く前に相談しても問題ありません。

無理な要求や暴言など、パワハラによって環境が悪くなっているときは、早いうちに相談を検討しましょう。ストレスで余計に仕事ができなくなる悪循環を防げます。

転職を考えてみるのもアリ

無理をして同じ仕事を続けるのではなく、転職を考える方法もあります。パワハラが原因で解決が難しいときは、転職で環境が改善するでしょう。上司に原因があるとはっきり分かっているときは、転職が効果的です。

それ以外に、業務内容が合わずに失敗が続いている可能性もあります。適正のある仕事を見つけられれば、悩むことも減るでしょう。

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転職を考える際のポイント

履歴書を記入する女性

(出典) photo-ac.com

転職を考えるときは、今の職場に残る選択肢も考慮する必要があります。改善の方法を考えるために、周囲への相談も検討しましょう。転職に向けて行動するときの、基本的なポイントを紹介します。

まずは仕事ができない理由を考える

転職を考える前に、仕事ができない原因を突き止めるのが基本です。理由が分からないまま転職を決めてしまうと、次の職場でも同じように失敗が続く可能性があります。

周りとの差を感じているときは、仕事の適性や基本的なスキルの有無を再確認し、改善できる部分は努力しましょう。資格取得や勉強によって自信がつくと、仕事にもよい影響が出ます。

適正のある部署へ異動がかなうときは、同じ会社で引き続き頑張ることも検討しましょう。会社を辞めてしまってから、「前の会社の方がよかった」とならないためにも、転職が本当に必要なのか見極めることが大切です。

身近な人に相談する

自分だけで転職の必要性があるのか見極めるのは、難しいものです。仕事ができないことを責め、客観的な判断ができないときは身近な人に相談しましょう。上司・家族・友人など信頼できる相手に相談すれば、客観的な視点で意見がもらえます。

しかし、家族や友人には職場内での状況が分かりません。的確なアドバイスをもらうというよりも、自身の気持ちを整理し落ち着かせる目的で相談しましょう。アドバイスが的外れでも不満を口に出すのは避け、お互いに気分よく話をするのが大切です。

社内の上司に相談する場合は今後の指導や異動の検討にもつながるため、何かしらの改善が期待できるでしょう。

転職活動は在職中がおすすめ

今の職場環境の改善や、身近な人に相談した結果、転職の意志が変わらないようであれば、本格的に転職活動を開始しましょう。

すぐに仕事を辞めるのではなく、在職中に転職先を決めるのがおすすめです。仕事が決まってからであれば、辞めた後の心配もありません。

転職活動中に現在の仕事に慣れてくると、気持ちが変わる可能性もあります。仕事を辞めずに転職活動をすれば資金面での不安がなく、焦って納得がいかない会社に決めてしまうトラブルも避けられます。

まずはできることから少しずつ改善を!

資料を元に打合せする男性

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「仕事ができない人」と周囲に思われているときは、改善に向けて努力することが大切です。しかし、周囲の行動や適性不足が影響している可能性もあります。自分を責め続けるのは避けましょう。

職場を変えることで改善が見込めるときは、転職を視野に入れるのもおすすめです。転職前にスキルを学び、自信をつけるのもよいでしょう。