面接のスーツ・服は用意していても、カバンはまだ考えていなかったという場合もあるでしょう。面接にはどのようなカバンが適しているのでしょうか。男女共通のカバンの選び方・男女別のポイント、カバンを置くタイミングと場所を解説します。
この記事のポイント
- 面接に適したカバンとは?
- A4サイズのファイルが入り、自立するカバンです。落ち着いた色味でビジネス向けのデザインを選びましょう。男女でもカバンの選び方は若干変わります。
- 面接でカバンはいつ・どこに置く?
- 一礼して着席した後、座った椅子の脇の床に置きます。
- カバンの中には何を入れておく?
- 面接書類や資料・連絡用のスマートフォン・面接中に使うスケジュール帳や腕時計が必要になります。身だしなみを整えられるアイテムもあると便利です。
面接に適したカバンの選び方
就職や転職の面接が近くなると、面接に必要な書類の他、服装や持っていくものも考えなければなりません。そんな中で、カバンの選び方に悩んでいる人もいるでしょう。
性別を問わず面接に適したカバンの特徴と、面接用のカバンを選ぶ男女別のポイントを紹介します。業界や就職先の雰囲気によっても変わりますが、一般的な考え方として参考にしてみてください。
選び方のポイント【男女共通】
面接に持っていくカバンは、第一にA4サイズの書類がすっぽり収まるサイズのものを選びましょう。
面接用のカバンには、一般的には面接に使う書類を入れることになるためです。履歴書や職務経歴書をPDFで送る場合も、面接前に確認したい業界の資料などが必要なケースもあります。
また、書類の出し入れに苦労しないよう、底にマチが付いていて自立するタイプのカバンが理想です。くたっとせずしっかり自立するなら、素材は革でもナイロンでも問題ありません。
デザインは性別を問わず、面接当日の服装とトータルで見たときに統一感のある、ビジネス向けのものを選びましょう。
選び方のポイント【男性の場合】
男性の場合、従来のビジネスパーソンのスタイルイメージから、面接には手提げタイプのカバンが適しているとされます。実際に通販サイトを見てみても、メンズのビジネスバッグはほとんどが手提げタイプです。
靴と同色のカバンだと良くなじみますが、全く同じ色で他の条件に合うものが見つからない場合もあるでしょう。ブラックやブラウン・ネイビーなど、落ち着いた暗めのカラーなら派手に目立つことはなく、非常識な印象を与えずに済むでしょう。
選び方のポイント【女性の場合】
女性はビジネスシーンにおいて、男性より許容されるファッションの幅が広い傾向があります。カバンについても同様で、面接に肩掛けタイプやトートバッグを持っていっても問題ありません。
色味については、落ち着いた色合いという点は男性と変わりませんが、ブラックやブラウンなどの他、ベージュのように明るめのカラーでも問題ないとされます。当日の服装と合わせて統一感が出るかどうかを重視しましょう。
白や薄いピンク・ブルーなどは汚れやすいため、基本的には避けた方が無難です。ただし、アパレル系をはじめコーディネートのセンスが問われるような業界の面接では、服の色に合うならこれらのカラーが好ましい場合もあります。
ただし、メイク用具などで荷物が多くなったとしても、置き忘れのトラブルを避けるためにも、2つ持ちはおすすめできません。
面接に使うカバンのNG例
面接に持っていくのに、既に持っているカバンにするか新調するか悩む場合があります。手元にあるカバンが面接用カバンのNG例に当てはまっているなら、新調することを検討しましょう。
具体的なNG例を紹介します。
リュックタイプのカバン
近年のビジネスパーソンの中には、容量が多く両手が空くリュックタイプのカバンで通勤している人も増えました。
ただし、面接は通常の出勤よりもフォーマルな場です。リュックタイプのカバンはカジュアルすぎる印象を与えるため、性別を問わず避けた方が無難です。
スーツにシワが寄ってしまったり、書類が変形してしまったりしやすいという難点もあります。
ブランドのロゴが一目で分かるカバン
特にビジネススーツで臨む面接では、ブランドものは場違いな印象を与える可能性があります。20〜30代の若い世代でブランドものを持っていると、「見栄っ張り」「金遣いが荒そう」などマイナスイメージを抱く面接官も中にはいます。
高級ブランドでもビジネス向けのバッグは販売されていますし、絶対にNGというわけではありません。ただし、ブランドのロゴが一目で分かるような露骨なブランドものは避けましょう。
面接時にカバンを置くタイミングと場所
正式な面接が初めての人は、いつどこにカバンを置けばよいのか悩むかもしれません。当日の不安や緊張を和らげるためにも、事前にカバンを置く場所とタイミングも知っておきましょう。
一礼して着席した後に置く
面接時にカバンを置くタイミングは、一礼して席に着いた後です。面接が始まるまでには、一般的に次のようなステップを踏みます。
- ドアを3回ノックする
- 「どうぞ」という面接官の声が聞こえたらドアを開けて入室する
- 面接官に向かって「よろしくお願いいたします」とあいさつをする
- 用意された椅子の横に立って氏名を名乗り、再び「よろしくお願いいたします」とあいさつをする
- 面接官から「(どうぞ)おかけください(お座りください)」と言われたら着席する
5の着席の後、椅子に深く腰掛けて姿勢を整えたら、カバンを置きましょう。
自分が座った椅子の脇に置く
カバンを置く場所によっては、書類の出し入れがしにくかったり、座っている姿勢を面接官が評価できなかったりします。
そのような問題が起きないためにも、カバンは着席した椅子の脇の床に置きましょう。左右どちらでも問題ありません。利き手から、書類を出し入れしやすい側に置くのがおすすめです。
面接に持っていくカバンの中身
面接前には、カバンだけでなく持ち物の用意も必要です。当日持っていくカバンには、何を入れていけばよいのでしょうか。
面接に必要なものと、持っていると便利なものに分けてカバンの中身を紹介します。
面接に必要なもの
面接に必要なものは、主に以下の通りです。
- 履歴書、職務経歴書とそのコピー
- クリアファイル
- 求人票や会社案内などの資料(面接前に確認するため)
- スマートフォン
- スケジュール帳
- 腕時計
- 身分証明書
履歴書や職務経歴書は事前に郵送したりPDFで送ったりする場合が多いものの、面接時に手渡す・実際に見ながら答えるというケースもあるでしょう。クリアファイルは、カバンの中で書類が折れたり汚れたりしないために必要です。
面接前に確認する資料は、自分の状況に応じて持っていきましょう。面接会場に向かう際、電車の遅延のようにやむを得ない事情で遅れてしまうとき面接先に連絡ができるよう、スマートフォンや携帯電話も必要です。
面接中には、スマートフォンを取り出すと失礼な印象を与える可能性もあります。日程や必要事項を手書きできるスケジュール帳・時間を確認するための腕時計があると好印象です。
また企業によっては、面接時に身分証明書の提出を求められる場合があります。
持っていると便利なもの
面接前に身だしなみを整えられるものも、カバンに入れておくと便利です。
- エチケットブラシ
- 制汗スプレー
- 手鏡
- メイク用具
万が一の事態に備えてソーイングセットや薬・ばんそうこうなどもあると、安心して面接に向かえるでしょう。
好印象を与えるカバンで面接に臨もう
就職・転職の面接に適したカバンは、A4サイズのファイルが問題なく入り、自立するタイプのものです。ビジネス向けの派手すぎないデザイン、落ち着いた色味のものを選びましょう。
紹介した男性・女性別の選び方も、カバン選びの参考にしてみてください。素材は革でもナイロンでも構いませんが、カジュアルすぎるリュックタイプや、露骨なブランドものは避けた方が無難です。
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