最終面接に落ちたかも!不安克服の方法と採用・不採用のフラグとは

最終面接後は、合否が気になって落ち着かないことがあるものです。面接後に落ちたかもしれないと悩む理由や、採用・不採用フラグについて解説します。最終面接で落ちてしまったときの対策方法、気持ちの切り替え方も見ていきましょう。

最終面接に落ちたと思う理由は?

自信なさげな男性

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最終面接が終わった後、落ちたのではないかと不安になる理由はいくつかあります。不安が増してくる理由と、原因について見ていきましょう。原因がはっきりすると、落ち着くかもしれません。

うまく話せなかった

面接で予定していた話ができないことは、不安を呼ぶ原因となります。緊張による混乱や、練習していた内容をうっかり忘れてしまったなどのトラブルもあるでしょう。予想していない質問があり、答えに詰まってしまったときも同様です。

面接官が回答を誤解したり、意図がうまく伝わらなかったりするケースでも、手応えがないように感じてしまうかもしれません。

最終面接で落ちたかもしれないと悩まないよう、伝えたいことはすべて伝え切る意思も必要です。事前の練習で、ある程度はトラブルを回避できるでしょう。

面接の時間が短かった

質問がほとんどなく、短時間で面接が終わってしまうと、不安を感じる人もいるでしょう。「別の人が採用されるのでは?」と悩んでしまうかもしれません。

特に面接の序盤で失敗をすると、面接官の態度が気になることも多いでしょう。

最終面接は、企業によって目的が異なります。しっかり質問をするか、最終確認程度で終わらせるかは目的によって変わるはずです。役員が忙しい場合は、全員面接時間が短いこともあり得ます。

すでに採用がほぼ確定していて、面談のような形で行われるケースも考えられるでしょう。時間が短かったからといってすぐに落ちたとは判断できないため、雰囲気から目的を見極めるのが大切です。

不必要に話し過ぎたかも

面接で必要以上に話をすると、後で不安を感じる可能性があります。「余計なことを言ってしまったかも」と悩むこともあるでしょう。不用意な発言は、採用にも影響します。

面接の際は、質問に対する答えを意識しましょう。不要なことは述べず、聞かれていることの答えと理由、具体例を伝えるよう心掛けます。

あまり話が長いと、要点がまとまらずダラダラとした印象を与えます。話す内容によっては、評価が下がることもあります。面接官の反応を見ながら、臨機応変に対応することも大切です。

最終面接の採用・不採用フラグはある?

バインダーの資料に記入する男性

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最終面接で、採用・不採用を判断できるフラグはあるのでしょうか? 一般的に言われている傾向と、その理由を紹介します。採用フラグを確認できれば、不安は和らぐかもしれません。

採用の傾向が高いフラグ

面接官の対応によっては、採用の可能性が高いと考えられます。「質問の回答に共感を得られる」のは、よくあるフラグです。

自分の回答に面接官が共感し、話が盛り上がれば採用に近づいています。企業が求めている人物像に一致しており、面接官が高い評価をしていると考えられるためです。

入社後のスケジュールや待遇について、具体的な話が出たときも採用の可能性は高いでしょう。企業側では、採用をほぼ確定しているかもしれません。

そのほか、転職活動の進み具合について質問されることもあります。これは内定を出そうと考えていて、志望度を探っているときの質問です。

不採用の傾向が高いフラグ

最終面接の雰囲気によっては、不採用の可能性がある程度予想できます。

面接官の受け答えが適当で、すぐに回答を打ち切られる場合は不採用フラグの可能性が高くなります。予備として最終面接に呼ばれているか、すでに採用候補者が決まっていることも想定されるでしょう。

回答の方向性を誤ってしまい、面接官が興味を失っているケースもあり得ます。反対に、必要以上にちやほやされるときも不採用の可能性が高いとも考えられます。今後のイメージを考えて、優しい対応を心掛ける企業も多いためです。

逆質問の時間を取らず、面接時間が短いときも採用から遠ざかっていると考えられるでしょう。逆質問は、応募者のことを詳しく知りたいという気持ちの表れです。待遇・条件についての質問を受け付ける意図も含まれます。

とはいえ、あくまで傾向でしかない

採用・不採用フラグは、単なる傾向です。最終面接の目的や意図によって、対応は変わります。

例えば、話が盛り上がったとしても、単に面接官個人が面白いと感じただけかもしれません。個人的な感情は、採用に影響しないケースが多いでしょう。

また、面接の受け答えが適当な場合、すでに採用の意思を固めているためとも考えられます。

面接官の態度はあまり気にせず、合否通知を待ちましょう。フラグはあくまでも、採用・不採用の結果で落ち込み過ぎないよう、傾向を示したものです。

そもそも最終面接の目的とは

バインダーを持つ男性

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転職では一般的に、複数の面接を行って内定者を決定します。最後の面接となる「最終面接」には、どのような目的があるのでしょうか? 最終面接の役割と傾向を解説します。

採用決定の権利者が応募者を判断する場

最終面接では、社長や幹部などの経営層が面接官になります。決定権を持つ役員が面接を担当するため、採用・不採用に影響しやすいのが特徴です。

最終面接で良い印象を残せれば、今までの評価が覆る可能性もあります。現場や人事よりも、役員の方が決定権が強いためです。

それまでの面接とは異なり、企業への思いや熱意、考え方など幅広い分野をチェックされます。スキルや能力面は、すでに確認を終えていると考えておきましょう。

経営層の思惑や、理想とする人物像を意識することが重要です。

ミスマッチ予防の疑問解消の場でもある

最終面接では待遇・条件の確認や、入社意思の確認が行われます。企業側と応募者側の認識にズレがないか確認し、ミスマッチを防ぐためです。

最終面接での質問は、それまでの面接より踏み込んだものになります。明確になっていない条件があれば、質問しておきましょう。

疑問点を解消することで、本当に入社したいか、入社にあたって問題点はないか判断できます。

しばしば最終面接後にも面談の場が設けられますが、重要なポイントは最終面接時に聞いておくと、内定辞退のリスクを減らせます。

最終面接で合格する人の特徴

面接を受ける女性

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最終面接で合格する人には、共通点があります。質問回答に対する姿勢や、本人の持つ資質が関係してくるでしょう。内定を勝ち取れる人の特徴と、理由を紹介します。

入社への熱意が伝わる

最終面接では、企業内で重責を担い、社業に思い入れのある役員が面接をします。企業に対する気持ちが強いほど、応募者にも同じ熱意を求める傾向が見られるでしょう。

スキル・能力に差のない候補者が残っていることもあり、熱意のアピールは重要です。同じ能力であれば、やる気のある人を採用したいと考える役員は多いでしょう。

特に経営に関わる役員は、細かい部分より成長力や伸びしろを重視しています。能力のある若手を育てて、場合によっては、いずれ経営に携わってほしいとも考えているためです。

質問回答では、「入社意欲」「活躍したいという気持ち」が伝わるよう意識します。熱意のある人は、入社後の成長や努力が期待でき、最終面接では有利です。

企業との相性が良い

企業の雰囲気、社風に合っているかも最終面接で確認されます。どの面接でも重視されるポイントですが、最終面接では役員が相性を判断するのが特徴です。

企業理念・事業の方向性・社長の考え方など、業務内容以外のところに焦点が当たります。一緒に働いていく上で、同じ方向を目指して仕事ができるかが問われるでしょう。

最終面接前には企業研究を怠らず、何を求められているのかじっくり考えることが大切です。企業が目指す方向性と応募者の考え方が一致していれば、高い評価を得られる可能性があります。

笑顔や清潔感で印象が良い

第一印象は、面接の合否に影響を与えます。特に役員は人との交流が多く、身だしなみをきちんと整えている人が大半です。

服装のマナーを守り、清潔感のある見た目を意識しましょう。外見上の美しさではなく、周囲に気を遣っているかが重要です。清潔感のないヨレヨレのシャツ、サイズの合っていないスーツといった、だらしない服装はしないよう心掛けましょう。

話し方や表情も、面接では見られています。笑顔を心掛け、ゆっくり落ち着いた話し方で人当たりの良さをアピールしましょう。ちょっとした心配りで、面接官に良い印象を与えられます。

最終面接で不合格になる人の特徴

手のひらを出す男性

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最終面接で不合格になりやすい人には、どんな特徴があるのでしょうか? それまでの面接は通るのに、最終面接が通りにくい原因を解説します。当てはまっている場合は、対策が必要です。

話に一貫性がない

複数の面接を行っている以上、役員にはある程度の情報が伝わっています。過去の面接を含めて、一貫性のない話をすると信頼を失ってしまうでしょう。

過去の面接では「人と話をするのが好き」だったはずなのに、最終面接で「人見知りをする」と正反対のことを話すと、違和感があります。最終面接の発言だけでなく、すべてが疑われる原因になるため、注意が必要です。

自分の性格や資格、職歴には一貫性を持ちましょう。面接を通して変わった部分がある場合は、変化の理由を伝えます。

志望度が低く見える

志望度の高さは、採用判断に関係します。別の企業が第一志望の人は、内定を出しても入社してくれない可能性が高いためです。

内定を出して、辞退になると手間がかかります。入社直前の辞退では、別の採用者を探すことも難しいでしょう。企業はできるだけ、確実に入社してくれる人を採用したいと考えています。

最終面接で「自社が第一志望ではなさそう」と判断されると、落ちる可能性が高くなるでしょう。やる気のなさも、印象を悪くする原因です。やる気がない人は、早期退職のリスクが上がります。

最終面接を意思確認の場と思っている

最終面接を面談と同じようなものと考えていると、落ちる可能性が高くなります。条件確認や今後のスケジュールを話す場と思っていると、面接対策ができません。

多くの場合、最終面接ではこれまでの面接よりも突っ込んだ質問があります。対策ができていないと慌ててしまい、うまく回答できないかもしれません。

内容がはっきりと分からない以上、十分な面接対策を心掛けましょう。最終面接は、優秀な候補者の中から採用者を決める、重要な局面と考えるのが基本です。

本当に落ちていたときの対処法は?

手帳を見ている男性

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最終面接で不採用となった場合、まず何をすればよいのでしょうか? 次からの転職活動に生かすため、やっておきたいことを紹介します。落ちた経験を踏まえて、対策を考えましょう。

落ちた原因を考える

最終面接に落ちたときは、原因を考えましょう。同じ失敗を繰り返さないための対策です。原因がある程度分かれば、「最終面接で落ちやすい行動」が判断できます。

企業側が面接に落ちた理由を話すことはないため、自分で考えることになります。何が悪かったのかを考えると自分を責めがちですが、自分を責めるためではなく次に生かすための作業だと割り切りましょう。

面接官の態度や面接の雰囲気を思い出して、何が悪かったのか振り返ります。答えられなかった質問や、手応えがなかった回答がなかったか考えてみましょう。

次の面接に向けて対策を考える

原因が分かった後は、次の面接に向けて気持ちを切り替えましょう。自己分析で失敗だったと思う箇所を対策し、次回に生かします。

答えに詰まった質問はピックアップし、同じ質問があったときにどう回答するかシミュレーションしましょう。

面接官の反応がよくなかった回答は、何が悪かったのか考えます。社風に合わない回答や、質問の意図とズレた回答をしていないか客観的に振り返りましょう。

場合によっては、目指している企業が自分の性質と合っていない可能性があります。方向性が合わないと感じたときは、応募する企業のカテゴリーを考え直すことも検討しましょう。

不採用を前向きにとらえる思考法

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不採用だったとき、ネガティブになり過ぎると次の応募に差し支えます。前向きにとらえるには、考え方を変えるのもおすすめです。次の面接に向けて、明るい気持ちを取り戻すための方法を紹介します。

面接の練習になったと考える

不採用であっても、最終面接まで進んだ経験は次に生かせます。役員による面接がどのようなものなのか、傾向が分かるためです。

不採用でも、次に同じような面接を受けるときの練習になったと考えてみましょう。質問の傾向や面接官の求めることを理解できれば、内定を勝ち取れる可能性は高くなるはずです。

面接慣れしてくると、緊張せずに本来の自分を出せます。何度かは落ちて当たり前と考え、落ちるたびに成長していると方向性を変えてみましょう。

かえってラッキーだったと考える

面接で落ちたということは、お互いに縁がなかったと考えられます。どこか合わない部分があり、受かったとしても違和感が続くかもしれません。

ズレがある企業に転職して後悔するより、落ちた方がよかったと考えてみましょう。相性の悪い職場では、うまく自分の能力を発揮できません。

不採用になったことで、自分と合わない企業の特徴が分かります。明確なズレが判明したときは、「自分に合う企業」がどういうものなのか見つめ直すのもよいでしょう。

自分を認めてあげることも大切

不採用になったからと、自分を卑下する必要はありません。自分の考えと合わない企業は、世の中にいくらでもあります。自分を責めてしまうのであれば、企業側に問題があったと考えてもよいでしょう。

また、必ずしも面接官の判断が正しいとは限りません。見る目のない担当者もいます。自分を落とすような企業では、入社しても活躍の場がなかったと気持ちを切り替えましょう。

ただし、次の面接で根拠のない自信を見せるのはNGです。落ちた企業とは別物と考えて、謙虚な気持ちで面接に臨みましょう。

次の面接に向けてのチェックポイント

勉強する女性

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最終面接で不採用になってしまったら、次の面接に気持ちを切り替えましょう。挽回するためには、もう一歩踏み込んで準備をする必要があります。最終面接で落ちた原因を踏まえて、できる対策を解説します。

自己分析の見直し

最終面接を通過するには、自己分析が重要です。客観的に見た自分の姿とズレがあると、面接の際に違和感を与えます。

自分にできることとできないことを分析し、転職先の候補を絞りましょう。求めている条件・待遇・希望を明確にし、何のために転職したいのかを知るのも重要です。

最終面接で落ちてしまったときは、応募する企業と自分の能力・性質が合っているかを客観的に判断し、「受かる企業」を選ぶことも検討しましょう。

企業研究に漏れはないか

企業研究によって、入社後のビジョンや職場の雰囲気が分かります。納得いく転職をするためにも、企業研究は大切です。

最終面接に通らず、次の企業を探すときはよりいっそう企業研究に力を入れましょう。何かしら企業と自分に合わない部分があり、不採用になった可能性があります。

企業研究の不足は、質問回答のズレにもつながるでしょう。前回見落としていたチェック項目を洗い出し、企業の思惑を理解して面接に進むことが重要です。

身だしなみの再チェック

面接では、身だしなみが重視されます。初対面では外見が印象を大きく左右するためです。

ビジネスでも、清潔感やマナーは大切なものとされています。同僚・取引先・顧客とやり取りするにあたって、身だしなみがきちんとしている方が安心感があるはずです。

面接では、場違いな服装やだらしない印象を与える髪形・メイクなどは避けましょう。スーツの状態にも気を配り、全身を鏡でチェックすると問題点が分かります。

面接の基本マナーを再チェック

面接を待つ女性

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面接の段階を問わず、基本的なマナーは常に意識するべきです。特に最終面接では、マナーを熟知している役員が対応します。受付から退室まで、覚えておきたい面接マナーを見ていきましょう。

受付から入室まで

面接では、受付のときからマナーを意識しましょう。受付担当者も一緒に働く同僚になることを理解し、面接に来たことの連絡とあいさつを心掛けます。

待ち時間は、静かに面接の準備をしましょう。誰かに見られていると考え、誤解を生む行動を避けるのが基本です。

だらしない姿勢や、スマホで遊んでいるような行動は評価を下げる可能性があります。

入室時にはドアをノックし、「失礼します」とひと声掛けましょう。面接をしてくれる担当者にお辞儀をして、椅子に座るのは席を勧められてからが基本です。

面接中のマナー

面接中は、面接官に不安を与えないように振る舞うことがポイントです。偉そうな態度や、目を見ずにずっとうつむいているのはNG行為と言えます。入社後に長く働けるかは、本人の人柄も重要になってきます。態度が悪いと、評価が下がると考えておきましょう。

面接で話すときは、言い切ることを意識します。「〜かもしれない」のような発言は、自己分析の不足や本人の意思が定まっていない印象を与えるためです。はっきりと意思を伝えるためにも、曖昧な発言は避けましょう。

特に、自己PRや志望動機は、熱意を伝えることが大切です。「〜です」と言い切り、はっきりと自分の意思を伝えましょう。

退室後も気を抜かない

面接が終了しても、退室してから会社を離れるまで気を抜かずに行動しましょう。

面接終了後は、まず椅子に座った状態で面接官にお礼を伝えます。お辞儀をし、感謝を表すとともに「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と伝えてから立ち上がりましょう。

ドアの前まで歩いていき、「失礼します」とあいさつしてお辞儀をします。部屋を出るときに、ドアを静かに閉めるのも意識しておきたいところです。

部屋を出ても、会社内では気を抜かないようにしましょう。気が抜けて、思わずメールチェックやそのほかの私用は建物の外に出てからするのがおすすめです。

最終面接でよく聞かれる質問

面接の様子

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最終面接の対策をするときは、「聞かれやすい質問」についてしっかり考えましょう。今までの面接と、同じ質問もあります。より詳しく説明するために、過去の面接回答を振り返ることも大切です。

志望動機

志望動機は、すべての面接で聞かれることが多い質問です。最終面接ではこれまでの面接で答えた内容との一貫性や、踏み込んだ動機を確認されます。

志望動機は「入社したい理由」です。基本的に、なぜ自社を選んだのか聞かれていると考えましょう。

応募した会社でしかかなえられない夢があれば、説得力のある志望動機になります。志望動機を考えるときは、他社との違いを知るための企業研究が欠かせません。

前職の退職理由

転職面接では、「なぜ前職を退職したのか」をよく聞かれます。最終面接でも、確認される内容と思っておきましょう。

面接官は、前職の退職理由を聞いて入社後に長く働いてくれるか判断しようとしています。

マイナスイメージを与える退職理由よりも、「転職によって夢をかなえたい」「スキルアップしたい」のような前向きな理由に置き換える方がよいでしょう。

前職がひどい職場であっても、悪口や愚痴は厳禁です。「うちの会社のことも辞めた後に悪口を言うのではないか」と警戒される可能性があります。

転職活動の状況

最終面接の面接官は、「内定を出して確実に入社してくれるか」を気にしています。転職活動の状況確認は、志望度を探る質問です。

転職活動では同時に複数の企業に応募することも多いため、基本的に正直に答えて問題はありません。しかし、他社が第一志望であると回答すると、面接官に不安を与えてしまうでしょう。

「他社の内定が出れば入社しないのではないか」と思われないためにも、内定が出れば入社の意思があることをはっきり伝えるのが大切です。

キャリアビジョンに関する質問

役員が面接官を務める最終面接では、入社後のビジョンについて聞かれることが多いでしょう。

「入社から5年後のビジョンを教えてください」や「入社して何をしたいですか?」のような質問が一般的です。

面接官はは、キャリアビジョンから入社後に活躍できそうか、具体的なキャリアを描き努力してくれそうかを判断しています。面接官が入社後の活躍をイメージできるように、できる限り具体的な回答を心掛けましょう。

「5年後には昇進して頑張っていたい」のように曖昧な答えではなく、「○○の仕事で成果を出し、売り上げ面でも○○を目指したい。○年後にはエリアマネージャーになりたいと考えているため、必要な経験や知識について聞いておきたい」のように、具体性を意識します。

最終面接ですべき逆質問

スーツの男性

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最終面接の逆質問は、面接官である役員が回答してくれます。最終面接ならではの逆質問には、どのようなものがあるのでしょうか? 「何か質問はありますか?」と聞かれたときに、質問したい内容を紹介します。

会社の「理念」について

逆質問では、会社の理念について質問できます。企業理念の成り立ちや理由に精通している役員が面接官のため、深い考察が聞けるはずです。

最終面接で理念について質問するときは、できる限り詳しく調べておきましょう。社長のインタビューや、企業理念に対する思いを確認しておくだけでも勘違いを防げます。

役員と同じ目線で企業理念に共感できていれば、有意義な会話ができるはずです。企業理念と目的を理解していると判断されれば、高評価にもつながるでしょう。

会社が「社員に求めている」こと

「会社として社員に求めていること」は、責任のある役員だからこそ回答できる質問です。企業の方向性や、社内で重視されている事柄を確認できます。

面接官の回答を聞いて、自分の性質・考え方が企業と合っているか判断できるでしょう。

入社後に求められる行動・考え方を知ると、実際に働くときの状況が想像できます。成果重視、地道な努力を求める社風など、役員の評価基準を聞いておきましょう。

面接中に生まれた「疑問」

面接中の会話の中で、疑問が生まれることがあります。最終面接では条件や待遇に触れることも増え、面接官の説明によっては気になる点が出てくるはずです。

疑問が出てきたときは、逆質問で解消しましょう。内定前とはいえ、採用後に辞退を考えるような重要ポイントは確認しても問題はありません。

面接官から聞いた話をもっと深く知りたいと感じたときにも、逆質問を活用しましょう。

条件面ばかりを気にするような態度はNGですが、面接官の意図が分からないときや、仕事内容で不明点があるときには、そのままにしないことが大切です。

嫌な未来を思うより今できることに集中を!

歩き出すスーツの男性

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最終面接に落ちたかもしれないと悩んだときは、面接の状況を振り返ってみましょう。採用・不採用フラグがあれば、結果を落ち着いて聞けるかもしれません。

基本的には深く考えず、結果通知を待ちましょう。最終面接までたどり着いていればば、落ちたとしても連絡が来る可能性は高いはずです。

もし面接に落ちたときは、あまり落ち込まず、次の面接のことを前向きに考えましょう。面接の経験を積んだことで、対策を考えられます。