ディーラー営業の仕事内容を徹底解説。年収や求められるスキルも紹介

車好きの人の中には、カーディーラーの営業への転職を検討している人も多いのではないでしょうか。ディーラー営業の仕事内容や年収事情、やりがいや大変なことなどを解説します。ディーラー営業は、車が好きという気持ちを生かせる仕事です。

ディーラー営業とは?

赤い車

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そもそも、ディーラー営業とはどのような仕事なのでしょうか。ディーラー営業の仕事内容や、自動車メーカーの営業との違いを解説します。

顧客に自動車を販売する仕事

ディーラー営業とは、顧客に車を販売する仕事です。多くの人がイメージする通り、大通り沿いの店舗やショールームに来た顧客に対して営業を行うのが主な仕事内容です。

ディーラー営業が提案するのは車の購入だけでなく、メンテナンスの促進や保険の販促も行います。車を売ったら終わりではなく、長期的に付き合いがあるよう顧客と関係を構築することが重要です。

来店した顧客に接するのがメインですが、中には法人向けに提案をしたり、外回りをしたりする場合もあります。

自動車メーカーの営業との違い

ディーラー営業と似た職種に、自動車メーカーの営業があります。自動車メーカーの営業の主な顧客層は、企業や政府などの大口顧客です。この点が、一般消費者への販売を担うディーラーとの大きな違いです。

また、メーカーの営業は、ディーラーへの営業支援も行います。車種の特徴や類似車種との比較情報をディーラーに伝え、販売をサポートする役割です。時には、イベントやキャンペーンの開催をディーラーと一緒に行うこともあります。

ディーラー営業のやりがい

道を走る白い車

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ディーラー営業の魅力とやりがいを解説します。ディーラー営業に興味がある人は、ぜひ参考にしましょう。

成果主義で頑張りが給与に反映される

多くの営業職と同じく、給与体系にインセンティブが組み込まれていることが多いです。そのため、売った台数に応じて給与が増えるため、バリバリ稼ぎたい人はやりがいを感じられるでしょう。

成果主義の特徴は、年次に関係なく評価されることです。成績がよければ、入社1、2年目であっても大きく稼げるだけでなく、昇進が早まることもあります。

好きな「車」を仕事にできる

ディーラーが扱う商材は車であるため、車が好きという気持ちをそのまま仕事で表現できます。営業として成果を上げるには、商材への深い理解が必須です。

車が好きなら、そうでない人に比べて知識の吸収が早く、キャッチアップに苦労することは少ないでしょう。

また、ほかの人が知らない知識も持っていれば、優位に立てます。専門知識が深いほど、顧客からの信頼も得やすくなるためです。

自分自身が商材を好きであることは、営業として重要なポイントです。車が好きであれば、この点をクリアした状態でキャリアを始めることができます。

ディーラー営業の大変なところ

腕組みをする人

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ディーラー営業には楽しいことも多いですが、大変なこともあります。車が好きという気持ちだけでなるのではなく、メリットとデメリットを理解した上で転職するかどうかを判断することが大切です。

土日祝日に休みづらい

ディーラー営業になったら、土日祝日は休みづらくなることを覚悟しなければなりません。カーディーラーにとって、週末は稼ぎ時であるためです。基本的には平日休みになるため、友人や家族と予定を合わせづらいことがあるでしょう。

また、顧客の都合に合わせて平日の夜に商談対応をしたり、自分が休日でも関係なく顧客から連絡が来たりすることがあります。

ノルマやクレーム対応が辛い

ノルマやクレームに追われることは、営業職の宿命といえます。会社によってはノルマが課されることがあり、常に数字を意識しなければならないことはストレスになるでしょう。

また、自分がどれだけ誠実に対応していたとしても、顧客からクレームを受けることがあります。中には自分の責任とはいいがたいことで、文句をいわれることもあるでしょう。

そんなときも、顧客のフロントに立つ人間として丁寧に対応しなければなりません。ほかの営業職にも共通していますが、営業職である以上、このようなストレスはつきものといえます。

ディーラー営業の年収事情

夕暮れと車

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ディーラー営業がどれだけ稼げるのか、気になる人は多いはずです。ディーラー営業の年収事情を解説します。

平均年収は523.2万円

令和3年度の賃金構造基本統計調査をもとに試算すると、「自動車営業職従事者」の平均年収は523.2万円です。これは、日本人全体の平均である443万円よりも高い水準です。

ディーラー営業の給与体系はインセンティブ制が多いため、平均よりも大きく稼いでいる人もいれば、逆の人もいるでしょう。そのため、平均年収はあくまで目安であり、最後は自分の努力次第といえるかもしれません。

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参考:
賃金構造基本統計調査 令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 | ファイル | 統計データを探す | e-Stat
令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

ディーラー営業に求められるスキル・資格

車を運転する人

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ディーラー営業に求められるスキルや資格を解説します。以下の特徴に当てはまれば、ディーラー営業として活躍できるでしょう。

普通自動車運転免許

普通自動車免許はほぼ必須の資格といって差し支えないでしょう。ディーラー営業は、自分で車を運転する機会が多くあります。納車や試乗の際は、営業担当が車を運転するのが基本です。

これから免許を取得する場合は、MTを取得するとよいでしょう。今の時代、ATで不便をすることはあまりありませんが、やはりMTの方が乗れる車の幅が広がります。

すでにAT免許を持っている場合、MTも運転できるようにする必要があるかどうかを会社に確認するとよいでしょう。

結果にコミットする力

ディーラー営業は、ノルマを課されることが少なくありません。そのため、きつい状況でも腐らず目標に向かって努力を続けられる姿勢が求められます。

傍から見ると、営業職は華やかな職種に見えるかもしれませんが、実際は地道な作業のほうが多いでしょう。

課題に対しての解決策を考え、試行錯誤をしていくのが営業の基本です。部活や勉強など、何かに打ち込んだ経験のある人は活躍しやすいといえます。

コミュニケーション能力

営業職である以上、ある程度のコミュニケーション能力は求められます。コミュニケーション能力といっても、ただ話がうまいことを指すわけではありません。

むしろ、売れる営業は聞き上手といわれています。顧客のニーズを上手に引き出し、ダイレクトに刺さる商材を提案できるためです。

そのため、まずは顧客に信頼してもらい、その上で本音を引き出す質問力も必要です。また、車を売ったあとのフォローアップや、クレームへの柔軟な対応力も必要でしょう。

ディーラーは車が好きな気持ちを仕事にできる

走っている白い車

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ディーラー営業は「車が好き」という気持ちを仕事にできるため、車好きにとっては天職になりうる職種です。売った台数に応じて給与が上がるのも、やりがいを感じるポイントです。

しかし、世間一般の休日に休みづらいことや、ノルマやクレーム対応によるストレスなどもあり、華やかな部分ばかりではありません。

ディーラー営業として活躍するなら、車を愛する気持ちだけでなく、結果にコミットする力や顧客とのコミュニケーション能力も求められます。

メリットとデメリットをよく検討し、自分に合っているかを確かめてから転職を目指しましょう。