デザイナー職への志望動機のポイント3つ。注意点と書き方のコツも

日常的に人々が目にする製品や、ポスター・webなど、さまざまデザインをするデザイナー職は人気の高い職業です。デザイナーへの転職を目指す人のために、押さえておきたい志望動機の3つのポイント・注意点・書き方のコツについて解説します。

デザイナー職への志望動機を書くポイント

デザイナーの机

(出典) photo-ac.com

採用試験において、志望動機は合否の基準にもなる重要な要素です。まずは、デザイナー職の志望動機を書く際のポイントを把握しましょう。

これまでの経験をどう生かせるのかまとめる

新卒であれば、熱意や意欲などの気持ちの部分が大きく評価されますが、転職では経験が重視されます。企業側に「この人を採用したら自社にとってメリットとなる」と感じてもらう必要があり、その1つが経験値です。

そのため、志望動機では自分のしたいことや熱量よりも、今までの経験をどのように生かせるのかを中心に構成しましょう。

ただし、自分の過去の作品や実績を一方的にアピールするだけにならないよう、注意が必要です。これまでの経験をアピールしつつ、その経験を転職先で、どのように生かせるのかまとめるのが重要なポイントです。

その会社でなくてはならない理由を明確に

採用担当者が知りたいのが「なぜこの会社を志望しているのか?」ということです。

例えば「前職でデザイナーとして3年活躍し、会社で1番のヒット商品を生み出した。その経験を生かして御社でも活躍したい。」という志望動機だったとしましょう。輝かしい経歴があることは分かるものの、応募先の会社を希望する理由は読み取れません。

「環境に配慮した商品作りに共感したから」「デザインから商品化まで一貫して携われるから」など、その会社ならではの志望動機にすると、志望度の高さが伝わりやすくなります。

応募先の会社でしかできないことや、他社とは違う点に触れた内容を意識しましょう。

未経験の場合はデザイナー職への熱意も示す

なかには、未経験だけどデザイナー職に挑戦したいという人もいるでしょう。未経験の場合は、経験不足をカバーする熱意や意欲が大きなポイントです。

ただ単に「頑張ります」「やる気があります」と伝えるだけでなく、デザイナーとして働くために、どのような努力をしているかを伝えられるとベストです。

デザイナーの仕事に必要な知識・スキル・資格など、勉強していることがあれば、積極的にアピールしましょう。

また、どのようなデザイナーになりたいか、という明確なビジョンを持っていることも重要です。「未経験でもこの人を採用してみたい」と思ってもらえるよう、ポテンシャルが感じられる志望動機を心がけましょう。

デザイナー職への志望動機を書く際の注意点

履歴書と手にする女性

(出典) photo-ac.com

デザイナー職の志望動機において、やってしまいがちなNGポイントについても紹介します。志望動機を作成する際には、以下の点に注意しましょう。

夢や憧れは志望動機にならない

夢や憧れは、あくまできっかけであり、志望動機としてはふさわしくありません。特に未経験の場合は「デザイナー職に憧れがある」「このブランドに携わるのが夢だった」という理由で志望する人もいるでしょう。

憧れや夢を持つこと自体は自由ですが、それを志望動機にすると中身がないという印象を与えてしまいます。

「初任給で買うと決めていた憧れのブランドに携わりたいと考えていました。ブランドについて調べていくなかで、世界の貧困に苦しむ子どもたちへの支援を行っていることを知り、もともとNPO法人で働いていたこともあって、社会貢献ができる点に魅力を感じました。」というように、憧れから入ったとしても最終的には、その会社の事業内容や理念に共感したという流れにすると好印象です。

デザイナー職へ転職するきっかけや目標を伝える

未経験者・経験者であっても、志望動機を通して自身のストーリーを伝えることが大切です。

  • デザイナー職や応募先の会社を目指したきっかけ
  • 目標のためにどのような努力や行動をしてきたか
  • 入社後や将来の目標

という風に、一連の流れを志望動機に反映させると、採用担当者に伝わりやすくなります。どれか一点でも不足していると、説得力が欠けてしまうため、起承転結を意識して志望動機を作成しましょう。

デザイナー職への志望動機を書く際のコツ

履歴書とペン

(出典) photo-ac.com

どのような点に気を付けると、応募先から興味を持ってもらえる志望動機ができるのでしょうか?志望動機を書く際の3つのコツについて解説します。

具体的なエピソードを盛り込む

デザイナー職に限ったことではありませんが、志望動機には具体的なエピソードを盛り込むことで、より説得力のあるものができあがります。

例えば「このブランドで働きたい」だけでなく「母が初めてくれたブランドで、大切なときにはいつも身に着けていました。私も誰かの人生とともに生きるブランドで働きたいと考えています。」など、志望するに至った背景を伝えられると効果的でしょう。

また、エピソードを盛り込むことで、自身の考え方や人となりなどを知ってもらえるのも1つのメリットです。

前職の経験やスキルをアピールする

前職で培った経験やスキルは、積極的にアピールしましょう。経験者であれば、前職で手掛けたデザインや実績など、具体的な内容を書くと即戦力として採用されやすくなります。

一方、未経験者についても、デザインの経験はなくても、デザイナー職に生かせるスキルはたくさんあります。コミュニケーション能力や行動力など、前職を通して得たスキルをどのようにデザイナー職に生かせるかアピールしましょう。

志望動機の例文はあくまでも参考程度にする

「採用担当者に刺さる志望動機を書きたい」「上手な文章を書きたい」というのは、転職希望者の誰もが望むことでしょう。

よりよい志望動機を書くために、ネットで例文を探す人もいるかもしれません。例文を参考にすること自体は全く問題ありませんが、文章をそのままコピーすることや、引用は基本的によくありません。万が一判明した場合は、不合格になる恐れもあります。

上手な文章よりも、気持ちがこもった文章の方が相手に伝わるため、志望動機の例文は、あくまで参考程度に留めておきましょう。

デザイナー職への志望動機の作成前にするべきこと

手帳に書き込む女性

(出典) photo-ac.com

志望動機の作成には下準備が必要です。きちんと相手に伝わる志望動機を作成するために、次の2つの準備をしておきましょう。

自己分析・他己分析

まずは、転職に不可欠な自己分析をします。自己分析は、志望動機の作成だけでなく、転職全体において必要なステップです。

  • これまでの経歴
  • これまでの仕事で楽しかったこと・つらかったこと
  • 得意なこと・好きなこと
  • 理想の働き方
  • なぜデザイナーになりたいのか
  • 働く上で譲れない条件
  • どんな人生を送りたいか

など、仕事についてだけでなく、これまでの人生を全て振り返りましょう。また、家族や友人など、第三者目線で他己分析をしてもらうのも有効です。

企業研究

応募先の企業についての知識や理解が浅いと「本当にこの会社で働きたいの?」と疑問に思われてしまいます。

他の応募者と差がつく志望動機を作成するため、入社への熱意を伝えるためにも、企業研究はしっかり行いましょう。

  • 企業理念や社風
  • 事業内容
  • 求める人物像
  • 会社全体で取り組んでいること
  • 競合他社
  • 業界の傾向

など、応募先の情報だけでなく、業界全体を含めて細かくリサーチするのが重要です。

デザイナー職への志望動機で好印象を与えよう

面接をする女性

(出典) photo-ac.com

志望動機は、応募先へ自分自身について伝えるための重要な手段です。自身の経験や熱意を伝えるチャンスを逃さないよう、しっかりポイントを押さえた志望動機を作成しましょう。

デザイナー職への転職は、経験が重視されるケースも多いですが、未経験であってもアピール次第では採用されるケースもあります。

志望動機を書く際のポイント・注意点を押さえ、採用担当者に好印象を与えられるような志望動機を作成して、転職を成功させましょう。

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