英語を使う仕事に転職するには?職種別のアプローチを解説

「英語が好き」「英語が得意」という人であれば、英語を使う仕事への憧れを持っているかもしれません。コツコツと英語力を磨き、いつかは仕事に生かしたいという人もいるでしょう。

実際に「英語を使う仕事」に転職するためには、自分の適性を見極め、職種に合ったアプローチをすることが不可欠です。「英語を使う仕事」をタイプ別に紹介しながら、転職成功へのヒントを探ります。未経験の仕事への転職に必要なステップについても確認しておきましょう。

この記事のポイント

・自分の英語力を知る
「英語を使う仕事」に転職したいのであれば、自分の英語力を客観的な指標で示すことが必要です。
・自分に合った業種や職種に絞る
自分の適性や「英語を使う仕事」に転職したい理由を明確にすれば、どんな業種・職種に転職すればよいのかが分かってきます。
・ゴールを見据えたキャリアマップを作る
自分の英語レベルに合った職種でスキルや経験を磨けば、さらなる転職でキャリアアップしていけるでしょう。

英語を使う仕事への転職を成功させる方法

英会話教室

(出典) pixta.jp

英語を使う仕事に転職する場合には、実務に関わるスキルや経験だけでなく、自分の英語レベルをしっかりとアピールすることが必要です。

「英語が好き」「外国人とのコミュニケーションに喜びを感じる」といった表現では、採用の判断材料になりません。

自分の英語力を転職の武器とするためには何をすればよいのか、思い描く「英語を使う仕事」への転職を実現させるためにはどうすればよいのかを解説します。

自分の英語レベルを知る

「英語を使う仕事」は幅広く、求められる英語レベルもさまざまです。そのため、転職を考える際には自分の英語レベルがどの程度なのかを知っておくことが不可欠といえます。

英語レベルを確認する1つの指標が、一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施するTOEICです。

TOEICは世界160カ国で実施されている英語能力測定試験で、多くの企業が転職希望者の英語力を見極めるためにTOEICのスコアを参考にしています。

スコアはA、B、C、D、Eの5つにレベル分けされており、860以上がA、730以上がB、470以上がC、220以上がD、それ以下がEです。C以上でなければ英語を使う仕事は難しいとされています。

出典:【公式】TOEIC Program|IIBC

業種・職種を絞る

英語力が確認できれば、転職できる仕事、できない仕事も分かってくるでしょう。とはいえ、英語を使う仕事をこなしていくためには、英語力だけではなく他のスキルも必要です。

自分の適性や今までの経験に合った転職先を選べば、英語力がさらなるアピールポイントになるため、転職は成功しやすくなります。

英語レベルだけを見て脈絡なく仕事を選ぶのではなく、まずは自分に合う業種・職種を絞ってみて、それから自分の英語レベルで通用するかどうかを判断するのが賢い方法といえるでしょう。

英語レベルに合わせたキャリアマップを描く

英語を使いこなしてバリバリ活躍する自分を夢見ているとしても、自分の実務レベルと英語のレベルがそこに達していなければ、その夢はすぐに実現できるわけではありません。

実務レベルも英語レベルもまだまだ開発の余地があるため、転職でキャリアアップしながら少しずつ夢の実現を目指すというのが現実的です。

似たような職種でも、求められる英語レベルに違いがあることも少なくありません。自分の英語レベルでできる職種から始め、英語力と実務経験が積み上がった段階で次の職種に転職するのがスムーズな流れです。

英語を使う+人と接する仕事【初級レベル】

ホテルの受付の女性

(出典) pixta.jp

英語レベルはもちろん、自分の適性やこれまでの経験なども考え合わせて、自分に合った職種を見つけていきましょう。

まずは人と接する「英語を使う仕事」を紹介します。TOEICでいうとC以上の初級レベルで、限られた業務範囲内で問題なく受け答えできる英語力が必要とされます。

テーマパークのスタッフ

テーマパークには外国からの観光客も多く来ます。初級レベルの英語力があれば、大きなアピールポイントになるでしょう。

テーマパークには清掃やショップのスタッフ、アトラクション担当者、受付、演者などさまざまな仕事があり、それぞれに必要とされる英語レベルは違います。とはいえ、業務範囲が限られているため、使う英語は限定的です。

人を楽しませたい、コミュニケーションが好きという人にはぴったりの仕事といえるでしょう。未経験からの転職も可能です。

ホテルの受付

ホテルの受付は、英語力だけでなく、おもてなしの気持ちや礼儀正しさなども必要になります。チェックイン・チェックアウトの手続きだけでなく、困りごとを解決する、周辺の道案内をするといったレベルの英語力が必要になるでしょう。

求められる英語レベルは、ホテルによって大きく異なります。大勢の外国人観光客を受け入れている大型ホテルでは、即戦力が求められるため、ホテル業務の経験者や英語力上級者が有利です。

一方、アットホームな小規模のホテルや地方のホテルでは、初級の英語力に加えて高いコミュニケーション能力があれば十分というところもあります。未経験OKの求人もあるため、業務の中で英語力を磨いていくこともできるでしょう。

クルーズ船のスタッフ

クルーズ船には、客室係、レストランやバーのスタッフ、エンターテインメントの担当者など、さまざまな仕事があります。外国人客も多いため、日常会話だけでなく、緊急時にも対応できる英語力が必要になるでしょう。

同僚が外国人ということも少なくないため、一般的なコミュニケーションに困らないレベルの英語力が必要です。

さまざまな言語や文化が混ざり合う職場であるため、英語が話せるというだけでなく、異文化への興味関心や順応性、サービス精神なども求められます。

未経験OKの求人もありますが、ホテルや飲食店、テーマパークなどサービス業の経験があると有利です。

英語を使う+デスクワーク系の仕事【初級レベル】

ビジネスミーティング

(出典) pixta.jp

次に、デスクワーク系の「英語を使う仕事」を紹介します。必要なのは、TOEICでいうCレベル以上の初級英語力です。

デスクワーク系の職種では、英語で会話ができることに加え、読み書きできる能力も求められます。人と関わるよりもコンピューターや書類と向き合うことの方が多いというケースもあるでしょう。

貿易事務

貿易事務は輸出入関連の書類の作成、海外取引先とのやりとり、為替管理などを担当する仕事です。契約関連などの重要業務を扱う場合には高いレベルの英語力が必要になりますが、初級レベルで対応できる業務もあります。

英語で書類を作成するため、読み書きできるレベルの高さが必要です。ビジネス英語に精通していると、さらに有利になります。業務に専門性が求められるため、未経験からの転職は難しいのが実情です。

通関士

通関士は税関に関わる手続きである「通関業務」を行う専門家です。輸出入関連の書類作成や申告を引き受けることもあります。

貿易関連の専門用語を使いこなせさえすれば、英語は初級レベルでも問題ありません。ただし、通関士は国家資格です。

通関士への転職を考えているのであれば、まずは通関士試験に合格しなければなりません。通関士試験に合格さえしていれば、未経験からの転職も可能です。

合格後は通関業者に就職し、そこで通関士として登録してもらい、初めて通関士になれます。晴れて通関士として登録されれば、通関業者だけでなく、貿易会社や商社などさまざまな企業への転職が可能です。

出典:通関士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

英文事務

海外との取引が多い企業では、英語が使える英文事務が必要とされます。英語でメールや書類を作成したり、データ入力したりするのが主な業務です。電話対応が求められるケースもあるでしょう。

英語力が高い場合には、営業アシスタントとして英語で直接商品やサービスの売り込みをしたり、翻訳・通訳業務を任されたりすることもあります。

業務自体に特殊性はないため、英語力さえあれば、未経験からでも比較的転職しやすい職種とされています。

ツアープランナー

ツアープランナーは旅行プランの策定と手配を行う仕事です。リサーチや現地とのやりとり、添乗員への指示などで英語が必要になるため、日常会話が問題なくできる程度の英語力が必要です。

転職では経験者が優遇されますが、旅行・海外文化への興味関心と高い英語力があれば、未経験からの転職も可能でしょう。

英語を使う+教育系の仕事【初級レベル】

日本語学校で働く男性教師

(出典) pixta.jp

教えることが好き、人と関わる仕事に就きたいという人であれば、教育系の仕事を考えてみるのもよいでしょう。教育系の仕事は、英語レベルによって転職できる職種が異なります。初級レベル、TOEICでいうCレベルで転職できる職種を見てみましょう。

子ども向け英語教師

子ども向けの英語教室も、目的により求められる英語レベルに違いがあります。「本格的な英語に触れさせる」「英語能力試験に合格させる」という目的の英語教室であれば、ネイティブレベルの発音や高い英語力が求められるでしょう。

初級レベルで転職可能なのは、「英語を楽しみながら学ぶ」というスタンスの英語教室です。基本的な読み書きや会話を教えるだけでなく、歌やゲーム、イベントなどを通して英語に触れさせるレッスンスタイルになるため、子ども好きで明るい性格の人が向いています。

英語力や子どもとのコミュニケーションスキルが重視されるため、未経験であることはあまり問題になりません。

外国人向け日本語教師

外国人に日本語を教える日本語教師も、初級レベルの英語で転職可能です。特に、日本語がほとんど話せない日本語初級レベルの外国人に日本語を教える際に英語が必要になります。

未経験からでも転職できますが、認定日本語教育機関で働きたい場合は、国家資格である「登録日本語教員」を取得することが必要です。

日本語教師には、日本語力や日本語・日本文化に関する知識が求められます。異文化への理解やコミュニケーション能力も必要になるでしょう。

英語を使う+人と接する仕事【中級レベル】

客室乗務員

(出典) pixta.jp

TOEICのスコアが730以上の中級レベルであれば、転職できる職種の幅はぐっと広がります。中でも人と接する仕事、コミュニケーション能力が試される職種を見ていきましょう。

初級レベルでここに挙げる職種を目指す場合には、まずは英語力のレベルアップを達成し、それから転職活動という流れになります。

キャビンアテンダント

キャビンアテンダントは、飛行機の中でお客さまの対応をするスタッフのことです。国際線はもちろん、国内線を利用する外国人客も多いため、英語は必須のスキルとされています。

快適な空間提供に必要な英語力だけでなく、トラブルを解決したり緊急時に誘導したりと会話の内容も幅広いため、高い英語力が必要になるでしょう。

未経験OKの場合もありますが、即戦力になる人材が採用されやすい傾向です。英語力の他にも、おもてなしの精神、体力、コミュニケーション能力などが求められます。

空港のグランドスタッフ

グランドスタッフは、飛行機に乗る前と後のお客さまに対応するスタッフのことです。業務には搭乗前のチェックイン手続きや搭乗案内、誘導などが含まれます。

外国人客に対しては英語で対応するのが基本です。搭乗開始や変更、トラブル発生なども英語でアナウンスします。

中級レベルの英語力があれば対応は可能で、業務の中で英語力を磨いていけるのも魅力です。未経験採用も積極的に行われています。

ガイド

ガイドには、バスガイドや外国人客への通訳ガイド、海外旅行の添乗員など、さまざまなタイプの職種があります。

日本国内で外国人をガイドする場合には、準備さえしっかりとやっていれば、限定的な英語力でも対応可能です。

海外旅行の添乗員として働く場合には、現地のホテルやレストラン、交通機関などさまざまなシーンで英語が必要になるため、実践的な英語力が求められるでしょう。

未経験でも転職可能ですが、コミュニケーション能力や体力、緊急事態にも臨機応変に対応できる柔軟性などが不可欠です。

国際協力団体のスタッフ

国際的に活動する非営利組織(NPO)や非政府組織(NGO)で働く場合には、共通言語は英語という認識が必要です。スタッフや関連団体、現地の人たちと円滑なコミュニケーションを取るためには、英語の他に現地語を習得することも必要になるでしょう。

社会情勢や異文化への理解も欠かせません。現地での活動になれば、体力や現地の生活スタイルに合わせる柔軟性も求められます。

未経験からの転職も可能ではありますが、海外ボランティアの経験や特殊技能、資格などがあると有利です。

英語を使う+デスクワーク系の仕事【中級・上級レベル】

男性カスタマーサポーター

(出典) pixta.jp

高度な英語力が求められるデスクワーク系の職種についても見てみましょう。TOEICではスコア730以上のBレベル、860以上のAレベルが該当します。

ここで紹介する職種ではより大きな責任のある業務を担当するため、きちんと理解して交渉したり、トラブルを解決したりするための高い英語力が必須です。ボキャブラリーの幅広さや表現力、専門用語の習得も求められます。

コーディネーター

コーディネーターとは、あるプロジェクトに関するアレンジや調整を行う職種です。専門分野ごとに必要な知識や手法は異なりますが、高い英語力が求められる点は共通しています。

留学希望者をサポートする留学コーディネーター、ALT(外国語指導助手)の派遣を手配するALTコーディネーター、国際貨物輸送の手配に関わる国際物流コーディネーター、国際会議に全面的に関わる国際会議コーディネーターなどはその一部です。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは顧客対応業務で、お客さまからの問い合わせやクレームに対し、電話やメール、チャットなどで対応します。

海外の顧客や日本に住んでいる外国人を担当するカスタマーサポートでは、英語の高い聞き取り能力、専門的な内容を分かりやすく伝える能力が必要不可欠です。

業務内容についてはマニュアル化されているため、実践的な英語レベルがある場合には、未経験からの転職も難しくありません。

バイリンガルセクレタリー

バイリンガルセクレタリーとは、2カ国語を操る秘書のことです。外資系企業や国際担当部署で秘書業務を行います。

海外の取引先とのやりとりや英文書類の作成など英語を使うシーンは多く、営業先や会議などで通訳を任されることも少なくありません。上司が外国人で英語でしか話さないケースもあります。

高い英語レベルはもちろんのこと、気配りや礼儀、臨機応変な対応力なども求められる職種です。高い英語力や適性があれば、未経験からの転職もできます。

特許事務員

特許事務員とは、特許申請に関わる書類の作成や手続きを担当する職種です。海外の文献などから情報をリサーチしたり、海外特許を申請したりする際に英語が必要になります。

求められているのは話す英語力ではなく、読み書きの高度な英語力です。法律や専門技術などが関わる情報を扱うため、英文を正確に理解し、各国のルールにのっとった方法で書類を作成しなければなりません。

未経験からの転職も不可能ではありませんが、理系の学歴や知的財産に関する知識、経験は有利に働きます。

英語を使う+教育系の仕事【中級・上級レベル】

英語の授業をする教師

(出典) pixta.jp

TOEICのスコアが730以上の中級・上級レベルである場合には、教育系職種の幅がぐっと広がります。「英語を楽しむ」というレベルではなく、結果が求められるため、責任も重くなるといえるでしょう。

長く続けていくためには、語学の勉強を続けて英語力を磨き続ける覚悟も必要です。

大人向け英会話教師

大人向けの英会話教師として働く場合には、流ちょうな会話、ネイティブに近い発音など、高いレベルの英語力が期待されます。

「海外旅行で通用する英語力を身に付けたい」「ビジネス英語を学びたい」など、レッスン生の要望をかなえることがミッションです。レッスン生のレベルに合わせた指導も必要になります。

未経験からの転職も可能ですが、英語以外の指導経験や海外生活経験などがあるとさらに有利になるでしょう。

学校の英語教員

中級レベルの英語力があれば中学・高校の英語教員、さらに高度な英語力がある場合には大学・語学系学校の英語教員として働くこともできるでしょう。結果が求められる仕事になるため、高い英語力に加え、実践的な指導力も必要です。

文法、リスニング、読解、ライティング、会話とどの分野もまんべんなく習得しておかなければなりません。中学・高校の英語教員になるためには、教員免許も必要です。

大学・語学系学校の英語教員を目指すのであれば、学問としての英語理解が必要になります。英語でのプレゼンテーション能力や専門性の高い指導力も不可欠です。未経験から一足飛びに転職というのは、かなり難しいといえるでしょう。

英語を使う+実務経験が必要な仕事【中級・上級レベル】

ミーティング

(出典) pixta.jp

業務そのものに高いスキルや専門性が求められる職種には、実務経験が必要とされるものもあります。これまでは未経験からの可能性もある職種を紹介してきましたが、ここで紹介するのは、同業種・同職種での経験がなければ転職が難しい仕事です。

バイヤー

バイヤーとは、小売業やメーカーなどで商品・商材を仕入れる担当職種のことです。市場のトレンドをつかむための市場調査、ベンダー探しや商品選定など、緻密なリサーチ業務が欠かせません。

海外商品を仕入れる場合には、リサーチの段階から英語が必要です。現地との価格や条件交渉、入荷の遅延や不良品などのトラブル対応を行うためには、相当レベルのビジネス英語が必要になります。

すでにバイヤーとしての経験がある人が英語力を磨き、需要の大きな企業に転職するという流れが一般的です。

商社パーソン

商社パーソンとは、売り手と買い手の仲介を行う職種です。海外にも拠点を持っている総合商社や、海外展開している、または海外展開を目指す専門商社では、英語が話せる商社パーソンが必要とされます。

商社パーソンとして「英語を使う仕事」に転職したいのであれば、営業経験、特定の分野や商材に関する専門知識が大きな武器になります。

英語レベルがそれほど求められないアジア圏で働いた後、英語レベルを上げて欧米担当の商社パーソンを目指すというルートもあるでしょう。

ファンドマネージャー

ファンドマネージャーとは、ファンド、つまり投資信託の運用を担当する職種です。投資家から集めたお金をどこにどのくらい、どのタイミングで投資するのか、プロとして重要な判断を下さなければなりません。

市場の動き、世界情勢、経済や企業の動向をグローバルな視点でリサーチし、海外の担当者との情報共有などを行う上では、ハイレベルな英語力が必要とされるでしょう。

専門性の高い職種であるため、金融業界や関連業界での実務経験、または金融知識や関連資格の習得が基本条件です。

英語力がものをいう仕事【上級レベル】

通訳の女性

(出典) pixta.jp

最後に英語そのものを仕事にする職種を紹介します。英語でコミュニケーションが取れるというレベルではなく、幅広いボキャブラリー、多彩な表現、正確な理解とスピード感など、かなり高いレベルの英語力が必要な職種です。

英語力さえあれば務まる場合もあるため、努力次第では未経験からチャレンジすることもできるでしょう。

通訳者

英語を日本語に、日本語を英語に通訳する通訳者は、さまざまなシーンで活躍しています。

通訳には、話し手とほとんど同時に通訳していく同時通訳、話し手の言葉をしばらく聞いた後にいったん区切り、まとまった文章として通訳する逐次(ちくじ)通訳、担当する人の耳元で通訳を行うウィスパリングがあります。

医療や貿易など通訳する内容やシーンによっては、専門知識が必要になることもあるでしょう。英語力が高ければ高いほど、転職の可能性は高まります。

翻訳者

英語の文章を日本語の文章に書き替えるのが翻訳です。翻訳者の仕事には、小説などの文学作品を翻訳する文芸翻訳、ビジネス文書などを翻訳する実務翻訳、映画の字幕などを作成する映像翻訳などがあります。

高度な英語の読解力に加え、分かりやすく伝える日本語力も不可欠です。取り扱う文章によっては、専門知識や文化・背景のリサーチなども必要になるでしょう。

英文速記者

英文速記者は、外国人へのインタビューや国際会議などで、その内容を同時進行で文章として記録していく職種です。以前は筆記で行われていましたが、現在はパソコンを使うのが一般的です。

英語の理解力と同時にパソコンへの入力にもスピード感が求められます。最終的に編集する際には、正確な日本語力も必要になるでしょう。集中力や正確性も求められます。

未経験から英語を使う仕事に転職するポイント

TOEICの回答用紙と鉛筆

(出典) pixta.jp

「英語を使う仕事」には未経験からチャレンジできるものも多くあります。もちろん英語力は必須です。

とはいえ、「英語が好き」「英語が話せる」というだけで転職につながるほど甘くはありません。未経験から「英語を使う仕事」への転職を成功させるために押さえておきたい3つのポイントを解説します。

まずはTOEICを受けてみる

未経験からの転職で「英語を使う仕事」を目指すのであれば、自分の英語レベルをはっきりと示せる指標が必要です。

「英語ができる」という感覚は人によって異なるため、採用担当者は実力を客観的な指標で示してもらいたいと思っています。

やはりおすすめはTOEICを受けてみることです。採用条件にTOEICのスコアで英語レベルを指定するケースも少なくありません。

自分の英語レベルが分かれば、企業が求めているレベルに達しているかどうかを判断できるため、無駄な転職活動をせずに済むでしょう。

英語を使う仕事に就きたい理由をはっきりさせる

英語は仕事の効率や質を上げるスキルの1つです。職種によって英語の使い方は大きく異なるため、英語を使う仕事に就きたい理由がはっきりしていなければ、自分に合った転職先に巡り合えません。

「海外の人とのコミュニケーションが楽しい」「グローバルなビジネスに関わりたい」など、自分の正直な気持ちを見つめてみましょう。

自分の強みや経験を生かす

英語力だけを武器に転職を成功させるのは簡単ではありません。英語以外のスキルや強み、経験があれば、英語力が追い風になって転職を有利に進められます。

事務経験がすでにある場合には、貿易事務や英文事務など海外との取引を扱う部門への転職を目指すと無理がありません。海外ボランティアの経験があれば、国際協力団体への転職の際にも説得力が増します。

まずは自分のスキルや経験を棚卸しし、どの業種・職種であれば武器になるのかを考えてみましょう。

自分の英語レベルと適性に合った職種を見つけよう!

空港内で案内をする女性グランドスタッフ

(出典) pixta.jp

「英語を使う仕事」への転職を成功させるためには、自分の英語力と適性を見極めることが不可欠です。なぜ英語を使う仕事に就きたいのかもはっきりさせます。

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