プランナーとはどういう仕事?代表的な職種や目指し方、必要なスキル

プランナーはさまざまな業界にある職種であり、企画やプロジェクトの方針などを決める役割を担っています。企画の仕事に興味のある人に向けて、代表的な仕事の種類や求められる資質、プランナーを目指す方法などを解説するので、参考にしてみましょう。

プランナーとは?どういう仕事?

資料の説明をする女性

(出典) pixta.jp

多くの業界で、企画の立案をするのがプランナーの仕事ですが、他の職種が考えている以上にさまざまな仕事をこなしています。まずはプランナーの仕事内容や、業界による違いを簡単に理解しておきましょう。

物事の企画や方針を決める役割

プランナーは業界によって位置付けは異なるものの、さまざまな物事の企画・立案や、全体の方針を決める役割を持つ点は共通しています。

イベントやプロジェクトの企画立案をはじめ、進行管理や実行した施策の評価・改善まで、一貫して担っているプランナーが多くいます。施策の実行に関わる者とのコミュニケーションを図り、情報共有を密にしてメンバーがスムーズに仕事ができるように取り計らうのも仕事です。

施策の実行に関して責任を負う範囲や、プロジェクトリーダーとの関係などは職種によって変わってきますが、多くの人が関わる企画の大本を作り上げる重要な役割を持っています。

プランナーの職種はさまざま

一言で「プランナー」といっても、さまざまな職種があります。業界ごとに、商品・サービスの企画立案をするプランナーが存在するといっても過言ではありません。

したがって、これからプランナーを目指すのであれば、まずどの業界で活躍したいかを決める必要があります。その上で目指すべき業界において、プランナーが具体的にどういった仕事をしているか、知っておかなければいけません。

上述のように、プランナーは実行する施策の企画立案をする点は共通していますが、業界によって具体的な業務内容は大きく異なります。自分の目指す業界で活躍しているプランナーの仕事内容は、できるだけ詳しく確認しておきましょう。

プランナーの代表的な種類

資料作成

(出典) pixta.jp

それでは、代表的なプランナーの職種と仕事内容を紹介します。自分の興味のある業界のプランナーがどういった仕事をしているか、概要をつかんでおきましょう。

イベントプランナー

主に企業の販売促進部門に所属して、商品・サービスのプロモーションイベントの企画管理をするプランナーです。展示会や博覧会などの企画に加えて、当日の進行管理などを担う人もいます。

イベント会場を視察して当日の進行や演出について考えるほか、機材の手配やパンフレットの作成など、イベントの開催に必要な人や物の手配をするにも重要な仕事です。

イベント会社の場合は、プロデューサーの下で企画をまとめる仕事するケースがほとんどです。一方、一般企業の場合はプロデューサーの立場で、イベントの総合管理を担うプランナーが少なくありません。

ゲームプランナー

ゲームプランナーはゲーム開発チームの一員として、設計と開発の根幹的な部分を担う役割です。ゲームの世界観やストーリー、キャラ設定など、全体の方針を決める仕事であり、ゲームの大本の設計を担うためプロデューサーやディレクターと並んで、非常に人気の高い職種です。

ゲームの企画立案に加えて、開発プロジェクトの進行や運用まで幅広く担当しているプランナーも珍しくありません。自分の思い描いたゲームを作りたいと考えている人は多くいますが、ゲームプランナーはそれを実現できるのが大きな魅力です。

ウェディングプランナー

顧客の結婚式の企画・立案をはじめ、当日の進行管理も担うのがウェディングプランナーです。式場の選択から衣装選び、式に招待するゲストの管理や当日の進行管理に至るまで、結婚式の企画から運営まで幅広く担当します。

顧客が希望する結婚式を実現するために、ニーズに沿ったプランを提案し、問題やトラブルが起こった際には迅速に対応しなければいけません。顧客にとっては結婚式が終わるまでの間、唯一頼れる存在なので、強い責任感が求められます。

webプランナー(webディレクター)

クライアントのニーズを聞き出し、webサイトの方向性を決めるのが、webプランナーの役割です。どういった構造・コンテンツにするか、全体の設計をするとともに、デザイナーやプログラマーなどに設計の内容を伝えて、プロジェクトの進行計画を立案します。

クライアントに対して、制作状況を報告し、必要に応じて意見交換や仕様の変更に関する相談をするのも重要な役割です。開発プロジェクト全体を統括する、マネージャーの役割を兼務しているプランナーも少なくありません。

ファイナンシャルプランナー

個人の顧客とその家族、あるいは企業に対して経済面・財務面のアドバイスをするのが、ファイナンシャルプランナーです。顧客の財務状況を調査・確認し、顧客の人生や、事業における目標を達成するための資金計画を立てるとともに、資産の形成や運用・管理に関するアドバイスをします。投資に関する助言をする場合もあります。

顧客に有益なアドバイスをするために、経済や金融、保険などの幅広い知識を有していなければいけませんが、資格がなくてもプランナーとしての仕事は可能です。しかし、ファイナンシャルプランナーとして活動している人の多くは、同名の資格を有しています。

プランナーに求められる資質・スキル

打ち合わせの風景

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プランナーに求められる資質やスキルとしては、以下のものが挙げられます。業界によって必要な知識や技能は異なりますが、以下の能力は共通して有していなければいけません。

企画力・分析力

プランナーには、クライアントのニーズをヒアリングした上で、それを満たすための戦略を立てる力と、打ち立てた戦略に基づいて有効な企画を立案する力が求められます。

業種によっては、全体の戦略は他の職種が立てるケースも多くありますが、戦略をよく理解した上で、必要な企画を立てなければいけません。有効な企画を立案するためには、市場のニーズやクライアントのニーズを分析する力も必要です。

プレゼンテーションスキル

市場の状況や顧客ニーズを分析し、企画を打ち立てたら、それを分かりやすく説明する力も求められます。企画は立てただけでは意味がなく、クライアントやチームに有効性を理解してもらわなければいけません。

説明の仕方で顧客の納得の度合いや、チームのモチベーションも変わってきます。日頃から説得力のある説明ができるように、プレゼンテーションスキルを磨いておきましょう。

プランナーを目指すには?

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どの業界に転職するかにかかわらず、プランナーを目指すには以下の方法があります。全くの未経験からプランナーの仕事に就けるケースはまれなので、まずは必要な知識やスキルを身に付けましょう。

必要なスキルや資格を取得する

業界によって、プランナーに求められる知識やスキルは異なります。いきなり転職をするのではなく、まずは必要な技能を身に付けることが大事です。

特に資格が必要な職種だったり、資格を有していると優遇される職種だったりする場合には、取得を優先するのがよいでしょう。webプランナーやウェディングプランナーなどは専門学校もあるので、通学も選択肢に入ります。

未経験OKの求人に応募する

自分なりにプランナーとして必要な技能を身に付けながら、未経験OKの求人を探して応募するのも有効です。業界によってはアルバイトから仕事に必要な技能を身に付け、正社員としてキャリアアップする道もあります。

また、将来のプランナー候補として、未経験から受け入れている業界もあるので、仕事をしながらプランナーとしての技能を磨いて、昇進を目指すのもよいでしょう。どの業界のプランナーを目指すかによって、キャリアアップの方法は異なるので、まずは興味のある業界のプランナーについて、自分なりに調べてみることが大事です。

プランナーを目指してみよう

プレゼンするプランナーの男性

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プランナーの役割や仕事内容、求められる資質やスキルなどを解説しました。

プランナーは業界によって位置付けが異なりますが、物事の企画・立案をするのが仕事というのは共通しています。企画力はもちろん、分析力やプレゼンテーションスキルが求められるので、どの業界を目指すにしても、これらのスキルを自分なりに磨いておくとよいでしょう。

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