【例文付き】広告業界の志望動機の書き方は?必要な要素やコツを確認

さまざまある業界の中でも、とりわけ人気が高いのが広告業界です。採用を勝ち取るには、志望動機をしっかりと練り上げなければなりません。広告業界の志望動機の書き方について、必要な要素とコツ、作成のステップや、例文まで紹介します。

広告業界の志望動機に必要な要素

履歴書の志望動機欄

(出典) pixta.jp

アピール力の高い志望動機を作るためには、その業界や会社を選んだ理由や、自分が貢献できることを伝える必要があります。志望動機で書くべき要素を見ていきましょう。

広告業界を志望する理由

志望動機では、広告業界を志望する理由を明確に伝えることが大切です。広告業界は人気が高く、求人が出れば多くの応募者が集まります。

中には「かっこいいから」「おしゃれだから」などの漠然とした理由しか持たない人も混ざっており、採用者は「なぜ広告業界を選んだのか」を厳しく判断する傾向です。

憧れやイメージだけで広告業界を選んだと思われれば、書類審査を通過するのは難しくなります。志望動機では、「広告業界だからこそ」の理由を伝えましょう。

その会社を選んだ理由

「なぜその企業なのか」も企業が注目するポイントです。広告業界は広く、さまざまな企業があります。企業研究をしっかりと行って、その企業にしかない魅力や特徴を見つけることが大切です。

広告代理店には、Web媒体が得意なところがあれば、紙媒体・テレビ・ラジオ媒体が得意なところもあります。他社との違いやこれまでの実績などに注目すると、その企業を選んだ理由をピックアップできるはずです。

入社後に貢献できること

入社後のビジョンを伝えると、やる気や熱意をアピールできます。求人を出す企業の多くは、即戦力を期待しています。自分を採用するメリットを伝えることは、採用を勝ち取る上で重要な要素です。

まずは企業がどのような課題を抱えているのか、どのような人材を求めているのかを把握しましょう。その上で自分は「こんな風に役に立てる」と伝えれば、言葉の説得力が増します。

広告業界の志望動機を作る上ですべきこと

パソコンを見ながら作業をする男性

(出典) pixta.jp

広告業界の志望動機を作るためには、広告業界そのものについて深く知る必要があります。志望動機を作るとき取り組むべきことを見ていきましょう。

広告業界の種類を理解しておく

広告代理店は、総合広告代理店・専門広告代理店・ハウスエージェンシーの3種類に大別され、それぞれ特徴が異なります。志望動機を書くときは、種類に合わせた理由や動機を考えることが大切です。

総合広告代理店は、紙媒体からテレビ・Webまで、あらゆるメディアで広告を展開する企業です。請け負う分野が幅広い上有名企業の案件も多く、大規模なプロモーションに携わりたい人に向いています。

専門広告代理店は、特定のメディアに特化した広告代理店です。近年はWebに特化した企業が増えており、選択肢はさまざまあります。

ハウスエージェンシーは、特定企業専属の広告代理店です。案件は親企業に関係するものだけですが、受注は安定しています。親企業と同様の労働条件が適用されることが多く、働きやすい傾向です。

広告業界の職種や仕事内容をリサーチ

志望動機を書く際は、どのような仕事に従事したいのかを明確にしておきましょう。ここがあいまいだと、「どのように貢献できるか」を伝えられません。仕事内容を理解した上で、自身の強みをリンクさせることが大切です。

広告業界の職種は、主に営業職・クリエイティブ職・マーケティング職があります。

営業職は、広告を出したい企業を探すのが仕事です。ルート営業・飛び込み営業など、さまざまなスタイルがあります。一方、クリエイティブ職は、広告を制作する仕事です。デザインの基礎知識や、画像加工ソフトを扱うスキルが求められます。

広告代理店の広告戦略を立てるのが、マーケティング職です。業務では、市場調査や広告の効果検証・分析などを行います。マーケティング知識やデータ分析スキルがあると有利でしょう。

広告業界のトレンドを研究しておく

業界のトレンドを知ることで、業界を選んだ理由や将来のビジョンを考えやすくなります。志望動機にリアリティを持たせるなら、広告業界のトレンドの研究は必須です。

また、世の中の最先端を行く広告業界は、トレンドの移り変わりが激しい傾向があります。トレンドの方向性については常にアンテナを張り、情報のキャッチアップに努めなければなりません。

広告業界に転職したいのであれば、今からでもトレンドをキャッチする習慣を身に付けておくのがおすすめです。

広告業界の志望動機作りのステップ

広告業界で働く男性

(出典) pixta.jp

広告業界の志望動機を作るときは、「自己分析」「企業研究」「入社後のビジョンを考える」というステップが必要です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

自己分析を行う

志望動機を作る前に、自己分析を徹底しましょう。自己分析とは、これまでの自分の経験を振り返ったり、思考や考え方・価値観を深堀りしたりすることです。

自己分析によって自分の特徴や性質・強みが分かれば、企業の求める人材との接点を探しやすくなります。どのような点が広告業界に向いているのか、どのようなポイントから企業に貢献できるかの根拠が見つかるはずです。

なお、自身の強みや特徴をピックアップするときは、具体的なエピソードも忘れずに拾います。理由の根拠として提示すれば、志望動機に一貫性と説得力が出ます。

企業研究を行う

応募したい企業の情報は、企業ホームページや採用サイト、採用者向けパンフレットなどで確認できます。業績や財務内容まで調べるなら、四季報もチェックしておきましょう。

企業研究を行うことで、その企業に就職してからのビジョンを描きやすくなります。どのように働きたいか、どのように貢献できそうかがイメージできるでしょう。

代表者のメッセージや社員のインタビューなどを見れば、その会社の社風や企業理念、企業文化も伝わってくるものです。共感できる点や好印象を持った点は、忘れずにピックアップしましょう。

企業研究によって得たイメージや魅力は、「なぜその企業でなければならないか」の根拠となります。

入社後のビジョンを描く

志望動機の締めくくりは、入社後に成し遂げたいことを伝えるのが好印象です。その企業に入社したと仮定して、どのように働きたいか、どのように貢献できるかを考えましょう。

自己分析で、自身の経験やスキルの棚卸しもしたはずです。これまでのキャリアで得た経験やスキルから、応募先の企業で生かせそうな項目をピックアップします。

例えば営業職に就いていた人は、自身の営業経験や実績から貢献できそうなことを見つけるのがおすすめです。デザインなどの経験がある人は、スキルを具体的に提示してどのような仕事に関わりたいかをアピールするとよいでしょう。

広告業界の志望動機の例文

シャープペンシルでノートに書き込む

(出典) pixta.jp

広告業界の志望動機を書くときは、結論から述べましょう。その後は広告業界を選んだ理由、その企業を選んだ理由、貢献できることと続けていくと、きれいにまとまります。例文を経験者・未経験者に分けて紹介します。

広告業界経験者の志望動機の例文

広告業界経験者は、前職での経験をしっかりとアピールします。担当業務・担当顧客などについて詳細を述べ、即戦力になれることを伝えましょう。

以下は、広告営業経験者の志望動機の例文です。

私はより幅広い分野の広告物に携わりたいと考え、メディアをまたいで活発にプロモーション企画を展開する貴社を志望しました。

前職は、デジタルセールス部門の営業担当でした。専門はSNS広告全般で、年商1億円規模の中堅企業数社を担当していました。いずれのクライアントとも円満な関係を築き、「頼りになる」「レスポンスが早くて助かる」などの評価をいただきました。

私の強みは、顧客のニーズを聞き出す傾聴力と、課題解決に結び付く提案力があることです。コミュニケーション能力にも自信がありますので、新規顧客開拓でも力を発揮できると自負しています。

今後はこれまでに培ったデジタルセールス部門の知識を存分に生かし、貴社のWebマーケティング戦略の一助になれればと考えています。

実績やスキルのアピール・強み・入社後のビジョンを入れて、きれいにまとめることが大切です。

未経験者の志望動機の例文

未経験者の場合は、現職と希望職種との共通点をアピールしましょう。実績や成果は、具体的な数値を出して述べます。以下は、他業種で営業をしていた人の例文です。

私が広告業界を目指すのは、広告によって商品やブランドの認知度を向上させ、さまざまな企業の成長を支えたいと考えるためです。メディアをまたいで積極的に展開する貴社でなら、自分の理想を成し遂げられると感じました。

現職では文房具メーカーの営業部門に所属し、○○エリアを担当しています。エリアでの営業成績は常に上位5位をキープし、過去に3回営業トップとして表彰を受けたこともあります。

広告営業の経験はありませんが、私の心掛ける丁寧な顧客対応やフットワークの軽さを生かした営業スタイルは、貴社が求める営業の姿に近いと感じています。今後は広告業界の知識を身に付けながら、貴社のクリエイティブなプロモーション展開を支える力となれればと考えています。

広告業界での経験がなくても、即戦力として働ける人は好印象です。未経験者が広告業界に応募する場合は、「どのように貢献できるか」に特に重きを置きましょう。

広告業界の志望動機を差別化するコツ

面接官の女性と面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

広告業界は人気が高く、通り一遍の志望動機では注目されにくい恐れがあります。他の応募者と差別化する上で重要なポイントを見ていきましょう。

広告業への情熱を伝える

広告業界で働きたい情熱のある人は、採用者に好印象を与えやすくなります。広告業界で働きたい気持ちを強くアピールしましょう。

広告業界は華やかな印象があり、求人には多くの応募者が集まります。しかし、イメージだけで入る人は長続きしないため、採用者からは好まれません。

働きたい気持ちをアピールするときは、単なる憧れではないことや、業界を理解した上で働きたいと考えていることを伝えましょう。

ただし、ただ「働きたいです!」と声高に言うだけでは説得力がありません。仕事への情熱を伝えるときは、具体的なきっかけが必要です。

どの企業にも当てはまることは避ける

ありきたりな動機しか言えない人は、勉強不足・やる気不足な印象を与えます。

例えば、「世の中の人を楽しませる広告を作りたい」「デザインスキルを生かして働きたい」という動機です。このような志望動機は、どの広告代理店にも使えます。その企業でなければならない理由が見えず、採用者に刺さりません。

志望動機では、抽象的な表現や内容はなるべく排除します。そのためにはまず企業研究を徹底して、その企業にしかない魅力や強みをピックアップすることが大切です。

また、「貴社で成長したい」などの表現も、採用者からは不評です。志望動機は「自分が企業にどう貢献できるか」という視点で考えましょう。

広告業界の志望動機は業界理解が必須

資料作成をする手元

(出典) pixta.jp

広告業界の志望動機は、自己分析・業界分析・企業分析が必須です。自分の強みや特徴を業界や企業のニーズに結び付け、自分が広告業界や広告代理店にマッチしていることをアピールしましょう。

どうしても志望動機が思いつかない人は、応募先とマッチしていないのかもしれません。ひとまずその企業は置いておき、他の企業にも目を向けましょう。

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