清掃の仕事内容を種類別に解説!向いている人やメリット・デメリット

清掃の仕事は、未経験者でも転職しやすいのが魅力です。オフィスビル・ホテルなど、清掃する場所によって仕事内容が異なるため、応募する前にどのような作業があるのか確認しておくとミスマッチを防げるでしょう。清掃の仕事内容について解説します。

清掃の仕事内容とは?

ビル清掃

(出典) pixta.jp

清掃の仕事は、掃除する施設によって仕事内容が異なります。代表的な3つの職場における仕事内容を見ていきましょう。

オフィスビルの清掃

オフィスビルの清掃は、主に共用部分と専有部分の2種類の掃除に分かれます。共用部分の清掃は、エントランス・トイレなど、専有部分以外の全ての場所を掃除する作業です。

専有部分の清掃では、各オフィス内の床の掃除機がけや備品の拭き掃除、ゴミの回収などを行います。また、毎日行う日常清掃のほか、定期清掃を月に1~2回実施します。

日常清掃は、会社の業務に差し支えないよう、始業前・終業後の時間帯に掃除するのが基本です。定期清掃では、専用のゴンドラを使ってビルの外壁・窓ガラスなどを清掃する場合もあります。

ホテルの清掃

ホテルの清掃も、ロビー・エレベーターホールなどの共用部分と、客室部分に分かれて掃除するのが一般的です。客室の清掃には、全体的な清掃・ベッドメイキング・備品管理の3種類があります。

全体的な清掃では、床の掃除機がけ・拭き掃除・ゴミの回収などのほか、バス・トイレ・洗面台を掃除します。ベッドメイキングは、シーツ・カバーの交換です。備品管理では、タオルやアメニティ用品の交換・補充を行います。

客室の清掃は、チェックアウトから次のチェックインの時間までに終わらせなければならないため、丁寧かつ迅速な作業が求められます。

病院の清掃

病院の清掃は、外来と病棟の2カ所のエリアに分かれて行います。外来エリアの清掃は、待合室・トイレなどの共用部分のほか、診察室・検査室を掃除する作業です。

病棟エリアでは、病室・トイレ・エレベーターなどのほか、ナースステーションやシャワー室、倉庫なども掃除します。

月に1~2回、床・窓ガラス・エアコンのフィルターなどを清掃する定期清掃や、外壁・配水管などを掃除する臨時清掃といった作業もあります。

病院の清掃は、特に衛生面に気を配らなければなりません。多くの人が手を触れる手すりなど、細かい場所の掃除を徹底するだけでなく、清掃する人が感染症などを持ち込まないように体調を管理することも必要です。

清掃の仕事のメリット・デメリット

ビルの清掃係

(出典) pixta.jp

清掃の仕事には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?働きやすさや仕事をする上での苦労などを、詳しく紹介します。

清掃の仕事のメリット

清掃の仕事には、経験・年齢・学歴を問わない求人が多いのが特徴です。そのため、異業種から転職する未経験者でも、仕事を見つけやすいというメリットがあります。社会人経験のないフリーターや、定年などで第一線から退いた人も働きやすい仕事です。

また、清掃の仕事は1人で作業するケースも多いので、ほかの人を気にせず働けます。アルバイト・パートなどの非正規雇用がほとんどですが、正社員への登用制度を導入している会社もあるので、経験・スキル次第で正規雇用として働くことも可能です。

清掃の仕事のデメリット

清掃の仕事は、体力を必要とする場合も少なくありません。腰をかがめた姿勢が続くだけでなく、立ったりしゃがんだりを繰り返すので、体への負担を感じる人もいます。

また、給料が安い傾向にあるのも、清掃の仕事の特徴です。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、2022年のビル・建物清掃員(企業規模計10人以上)の平均年収は279万5,300円※でした。

2021年の民間給与の平均は443万円だったことと比較すると、低賃金だといわざるを得ないでしょう。若い世代からミドル・シニア世代まで幅広い年代が働いているため、同僚との年齢差に戸惑う人もいるかもしれません。

※平均年収は「(きまって支給する現金給与額×12カ月)+年間賞与その他特別給与額」で算出

参考:賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査(順次掲載予定) 一般労働者 職種 1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
  :令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

清掃の仕事に向いている人・向いていない人

モップ清掃

(出典) pixta.jp

清掃の仕事は、どのような人に向いているのでしょうか?向いていない人の特徴についても解説します。

清掃の仕事に向いている人

清掃の仕事は、ルーティン作業・単純作業が得意な人に向いています。特に日常清掃は、毎日同じ作業を繰り返す仕事です。毎日同じことを繰り返すのが苦手な人には、苦痛に感じられるかもしれません。

また整理整頓が好きな人にも、清掃の仕事は適しています。自分が掃除した場所がきれいになることに、やりがいを感じられるでしょう。限られた時間内に作業を終わらせなければならないため、集中力も必要です。

清掃の仕事に向いていない人

汚れたものに触れたくないという潔癖症の人は、清掃の仕事には向かないでしょう。清掃の仕事では、汚れたものに触らず作業するのは困難です。トイレの清掃などを任される場合もあるので、汚れに敏感すぎる人にとってはつらい仕事になるでしょう。

またオフィスビルの清掃のように、始業前・就業後に作業するケースが多いため、早朝・深夜の時間帯に働きたくない人にも向きません。そもそも、片付けるのが苦手な人・掃除が嫌いな人にも向かない仕事です。

清掃の仕事内容を理解して応募を検討しよう

ビル清掃

(出典) pixta.jp

清掃の仕事は、整理整頓が得意な人や、汚れた場所を掃除することにやりがいを感じられる人にとって、魅力的な仕事といえるでしょう。

決まった時間内に終わらせることが多いため、残業が発生しにくかったり、自分のライフスタイルに合わせて働けたりといったメリットもあります。

清掃の仕事にはさまざまな種類があるので、仕事内容を理解して応募しましょう。清掃の仕事探しには、求人数が豊富な「スタンバイ」を活用するのがおすすめです。こだわりの条件で検索できるので、自分に合った仕事が見つかります。

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