カーディーラーの志望動機の書き方を解説。車好きのアピールはOK?

カーディーラーの志望動機は、車が好きという理由だけでは採用担当者の心をつかめません。企業研究や自己分析を行った上で、応募先が求める人物像と自分のスキル・価値観が一致している点を伝えましょう。志望動機の書き方のコツや注意点を解説します。

好印象を与えるカーディーラーの志望動機

カーディーラーの女性とお客

(出典) pixta.jp

カーディーラーとは、メーカーと特約店契約を結んだ自動車販売業者を指します。常に車に囲まれた仕事のため、車好きにとっては最高の職場でしょう。

カーディーラーへの転職で重要なのが、志望動機です。採用担当者に好印象を残すためには、以下の3つのポイントを押さえる必要があります。

応募企業・募集ポジションを選ぶ理由が明確

採用担当者が重視するのは、応募企業や応募ポジションを選んだ理由です。「車が好きだから」という理由を志望動機にする人がいますが、それだけでは採用担当者に納得感を与えられません。

自動車メーカーやレンタカーショップ、部品工場など、自動車業界にはカーディーラー以外にもさまざまな仕事・職場があります。以下のポイントを必ず盛り込みましょう。

  • 自動車業界の中でも、カーディーラーで働きたい理由は何か
  • カーディーラーの○○というポジションに応募したのはなぜか

企業理念やメーカーの方針をよく理解した上で、働きたい理由を明確に伝えられる人は、採用担当者に好印象を与えられます。

転職先で生かせる強みや長所がある

採用担当者が知りたいのは、応募者が自社にどのように貢献してくれるかという点です。企業の人材採用は、事業課題を解決するための戦略の一環なので、即戦力になる人材や自社に役立つ人材でなければ、採用する意味がないといえます。

カーディーラーで働きたい理由を述べるだけでなく、自分の強みや長所をどう生かせるかをアピールしましょう。

  • 過去にどのような経験を積んできたか
  • 経験やスキルを生かしてどう貢献するか
  • 入社後に何を実現したいか

企業が求める人物像と一致している

志望動機で自分の強みや長所を述べる理由は、企業が求める人物像と一致している存在であることを示すためでもあります。

例えば、国内展開に力を入れている企業において、「英語力を生かして海外展開を目指したい」と伝えても、高評価にはつながりません。逆に「自社でない方が能力を発揮できる」と思われてしまう可能性が高いでしょう。

うそをつく必要はありませんが、企業が求める人材と自分のスキル・キャリアをできるだけリンクさせる必要があります。スキルのマッチングだけでなく、企業文化に対する適応度の高さもアピールしましょう。

志望動機を書く前に準備すること

鍵を渡す

(出典) pixta.jp

志望動機が思い浮かばない人は、事前のリサーチが不足している可能性があります。企業研究と自己分析にどれだけ時間をかけるかで、志望動機の内容の濃さが変わります。

自動車業界の現状や事業内容をリサーチする

「なぜ自動車業界を目指すのか」「カーディーラーで働きたい理由は何か」を伝えるには、自動車業界や応募企業についてリサーチする必要があります。

業界や企業への理解が深まるに伴い、求める人物像や応募先のカルチャーが見えてくるでしょう。具体的なリサーチ方法を以下に列挙します。

  • 企業のコーポレートサイト
  • 業界紙
  • 経営者や社員のインタビュー記事
  • 業界のニュース
  • プレスリリースの情報
  • 企業の公式SNS・公式ブログ
  • 会社説明会・合同説明会
  • 会社見学・その他イベント

自己分析とスキルの棚卸しをする

自己理解が浅い人は、自分の強みや貢献できるポイントがなかなか思い浮かびません。志望動機を考える前に、自己分析とスキルの棚卸しを行いましょう。

スキルの棚卸しとは、これまでやってきた内容を全て洗い出して、自分の強みを理解する作業です。同じ仕事をしていても、仕事に向き合う姿勢や業務からの学びは人それぞれ異なります。

業務内容を書き出すだけでなく、仕事から得た学びや努力してきた点にフォーカスすると、今まで気付かなかった自分が見えてくるでしょう。

将来やりたいこと(Will)・今できること(Can)・やるべきこと(Must)をクリアにした上で、企業の求める人物像とリンクさせるのがポイントです。

カーディーラーの志望動機を例文でチェック

カーディーラー

(出典) pixta.jp

履歴書の場合、理想的な文字数は200~300字です。面接では、履歴書に書ききれなかったエピソードや内容を補足しながら話しましょう。職種別の志望動機の例文とNG例を紹介します。

ディーラー営業の場合

私が貴社の営業職に志望したのは、保険会社の営業職に携わった経験を生かし、○○社の良質な車をお客さまに寄り添った形で提案したいと思ったためです。

車は人生の中で最も大きな買い物の1つであり、多くの人にとってパートナーのような存在です。前職で培ったコミュニケーション力でお客さまとの信頼関係を築きながら、パートナー選びのサポートをしていきたいと思っております。

貴社では車を売って終わりではなく、アフターフォローに力を入れていると承知しています。お客さまとの関係性を大事にしている貴社でなら、自分の望む働き方が実現できると感じました。

ディーラー営業は、顧客に自動車を販売する職種です。コミュニケーション力や提案力、傾聴力が試されるポジションなので、営業職や接客業の経験があれば積極的にアピールしましょう。

受付事務の場合

車好きだった父の影響で、幼いころから貴店を訪れる機会が多くありました。父が車を見ている間、受付スタッフの方がいつも優しく私の面倒を見てくださり、子ども心ながら「自分もこんな大人になりたい」と思ったのを覚えています。

カーディーラーの受付事務に応募した理由は、車を買う人とその家族をサポートする仕事がしたいと思ったためです。ホテルのフロントで働いた経験があり、対応力には自信があります。

PCの入力や電話応対といった事務全般も得意で、「秘書検定2級」の資格を保持しています。前職で培ったスキルを生かし、貴社の戦力になれるように努力する所存です。

カーディーラーの受付事務は、一般的な事務作業に加えて、来客の対応やイベントの準備なども行います。人と接することが好きな性格や臨機応変さをアピールするとよいでしょう。

不採用になりやすい志望動機の特徴は?

ディーラーで不採用になりやすい志望動機の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 車が好きなことだけに終始している
  • 待遇がメインになっている

車好きをアピールするのは悪くはありませんが、それだけを志望動機にするのは好ましくありません。カーディーラーを目指す人の多くは車が好きなため、他の応募者との差別化が困難です。

「給料が他社よりも高いから」「○○手当が支給されるから」といった内容は、メインの志望動機にしない方がよいでしょう。待遇面にしか興味がない人と受け取られかねません。

カーディーラーへの転職は志望動機が重要

カーディーラーの男性

(出典) pixta.jp

カーディーラーは、車が好きな人にとっては理想の環境です。志望動機で車好きをアピールしても構いませんが、それだけでなく仕事への意欲や企業への志望度の高さを示さなければ、内定は勝ち取れません。

自己分析や企業研究をしっかりと行い、企業が求める人物像と自分の強みをしっかりとリンクさせましょう。

カーディーラーへの転職を考えている人は、求人検索サイト「スタンバイ」をご活用ください。営業や接客の経験を生かせる案件が豊富にあります。

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