現在の仕事に満足感を得られなかったり、将来の働き方に悩んだりして性格タイプ診断を受けてみた人も多いでしょう。キャリア構築の参考になるよう、ESTP(起業家)タイプの適職10選・向いていない仕事3選を理由とともに詳しく解説します。
この記事のポイント
- ESTP(起業家)の性格とは?
- エネルギッシュかつ外交的で、創造力に富んだタイプです。ルールや慣習よりも、実践的な行動や新たな挑戦を好みます。
- ESTP(起業家)の適職
- 実践的な問題解決能力が生きるマーケター・経営企画、社交性が強みとなる営業・販売、新たな挑戦ができる起業家などが挙げられます。
- ESTP(起業家)に向いていない仕事
- 1人の作業が多い仕事、長期的な計画が重視される仕事、ルールが厳格で刺激の少ない仕事です。
ESTP(起業家)の性格傾向
ESTP(起業家)は、16Personalitiesの性格タイプの1つです。名前の通り起業家のようなチャレンジ精神と、バイタリティーにあふれるタイプとされています。
適職を理解するためには、まずESTPという性格タイプがどのような傾向を持つのかを知ることが重要です。4文字のアルファベットが示す意味から、性格傾向を深掘りしていきましょう。「-A」「-T」の違いも解説します
※一般にMBTI診断として利用されている16Personalitiesは、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス タイプ指標)とユングの心理的類型論(タイプ論)を基に独自の定義をしているため、本来のMBTIとは別物です。この記事では16Personalitiesに準拠して性格タイプの解説をしています。
出典:Our Framework | 16Personalities
アルファベットから分かる性格特性
1文字目は、周囲との関わりについてです。
- I(Introverted/内向型):1人を好み、社交に疲れやすい
- E(Extroverted/外向型):人との関わりを好み、社交から活力を得られる
2文字目は世界の見方や情報の処理方法を表します。
- S(obServant/観察型):実際的・現実的に捉える。現在起こっていることを重視する
- N(iNtuitive/直観型):想像力が豊かで将来の可能性を考える
3文字目は意思決定の基準です。
- T(Thinking/思考型):客観性や合理性を重視し、感情より論理を優先する
- F(Feeling/感情型):論理よりも感情を重視し、他者に共感する
4文字目は仕事や意思決定へのアプローチ方法を表します。
- J(Judging/判断型):予想できることを好み、ルールや計画性を重視する
- P(Prospecting/探究型):ルールや計画よりも、柔軟かつ即興的な対応を好む
ESTPタイプは、外向型・観察型・思考型・探求型の性質を持つ性格です。社交的かつエネルギッシュで、人との交流を苦にしません。
物事を現実的に捉えるため、実践的な問題解決能力に優れているのも大きな特徴です。何かしらの判断を下すとき、ESTPタイプは感情よりも合理性や実用性を基準とします。時にはその性質が無神経に見られてしまうこともあるでしょう。
また、ESTPタイプは探究型の代表格のような性質を持ちます。新たなアイデアやツールを好み、独創的な発想で周囲を驚かせることも少なくありません。ただ、衝動的で先を見通せない面もあります。
ESTP-AとESTP-Tはどう違う?
5文字目の「-A」「-T」はそれぞれ「Assertive(自信に満ちた)」「Turbulent(不安定な)」という意味です。
どちらが優れているという指標ではなく、「-A」は神経性が低い、「-T」は神経性が高いという傾向を表します。
ESTP-Aと診断された人は自信があるため、元々大胆なESTPタイプの特性が強く出るでしょう。ストレスには強い一方で人の感情に鈍感な傾向があり、無神経だと思われたり周囲と衝突したりしやすいかもしれません。
ESTP-Tと診断されたなら、ESTPタイプにしては神経質でストレスに敏感です。ただ、完璧主義的な傾向があるために自己向上の努力ができるほか、内省が強いのでESTP-Aタイプほど無神経に思われる行動を取らないでしょう。
ESTP(起業家)の適職10選と向いている理由
社会人で16Personalitiesを受けた人の中には、現在の仕事に満足できていない人もいるかもしれません。これから進路を決める学生であれば、診断結果を今後の働き方に生かしたいと思っている人もいるでしょう。
ESTPタイプにはどのような仕事が向いているのか、性格特性から考えられる理由とともに適職10選を紹介します。それぞれの仕事に必要とされるスキルや関連資格・平均年収も、キャリアを考える参考にしてみてください。
※各職種の年収はスタンバイの求人から統計を取ったデータ(3月21日時点の数値)、または厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag(データは「令和5年賃金構造基本統計調査」より)」から紹介しています。
マーケター
マーケターは市場状況や自社・クライアント企業のデータを分析して課題を把握し、有効な施策を立案する仕事です。マーケターの業務には、データ分析の結果をマーケティング戦略に活用することが含まれます。実践的な問題解決能力と創造力を併せ持つESTPタイプは、実際に課題の解決策を考えるマーケターに向いています。
トレンドに対してスピーディーに反応できる点も、ESTPタイプがマーケターに向いている理由です。トレンドを取り入れつつ独自の視点も交えて、斬新な施策・企画を思い付くでしょう。
マーケティングの仕事には、データを集めるための情報収集能力や分析力だけでなく、斬新な企画を考えられる創造性やプレゼンテーション能力も求められます。
必須の資格は特にありません。ただ、元々アイデア創出能力に長けているESTPタイプなら、マーケティングに関する知識やスキルを補完できるような資格を学ぶことで即戦力として活躍できるマーケターを目指せるでしょう。
マーケティングの知識・スキルを学べる資格には、以下のような種類があります。
- マーケティング・ビジネス実務検定
- ウェブ解析士
- SEO検定
- Google 広告の認定資格
マーケター(デジタルマーケター)の平均年収は、正社員の場合519万円です。
出典:「デジタルマーケター」求人の給与・年収・時給情報|スタンバイ
出典:マーケティング・ビジネス実務検定(R)|どこでも通用するマーケティングのスキルを磨く
出典:ウェブ解析士とは | 一般社団法人ウェブ解析士協会
出典:SEO検定 一般社団法人全日本SEO協会|Webの資格
出典:Google 広告の認定資格について - Google 広告 ヘルプ
経営企画
経営企画は企業の幹部とともに、市場の動向を把握して戦略を立てる仕事です。物事の変化によく気付く洞察力と実践的な問題解決能力に優れるESTPタイプは、経営企画に向いているといえるでしょう。
企業の経営という重要な要素に関わるため、リスクや責任を伴う仕事です。しかし、このリスクや責任はESTPタイプにとって、ストレスではなく良い刺激になり得ます。
経営企画に求められるスキルは主に、経営や財務・会計に関する知識、論理的思考力、プレゼンテーション能力です。必須の資格はないものの、経営や会計の知識を学べる資格としては以下が代表的です。
- MBA(学位)
- 中小企業診断士(国家資格)
- 商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
経営企画には企業での就業経験も重要ですが、積極的に専門知識を学ぶことも必要です。正社員の平均年収は546万円となっています。
出典:「経営企画」求人の給与・年収・時給情報|スタンバイ
出典:Start Your MBA or Business Master’s Journey Here | mba.com
出典:JF-CMCA 日本中小企業診断士協会連合会
出典:簿記 | 商工会議所の検定試験
営業
営業では分野を問わず、商談でコミュニケーション能力や柔軟性が試されます。明確なコミュニケーションが得意で柔軟な対応ができるESTPタイプは、営業に適任です。
法人営業や提案営業では特に、ESTPタイプの新たなアイデアと創造性も発揮できます。誰も思い付かないような提案ができるため、顧客にとって画期的なソリューションが見つかるかもしれません。
営業全般に求められるスキルとして挙げられるのは、ヒアリング力やコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力です。課題を発見する力や、突発的なトラブルに対応できる力も試されます。
営業に必須の資格はありませんが、未経験からの転身・就職を考えているなら、以下のような資格があると有利です。
- 営業士
- セールススキル検定試験
不動産営業なら宅地建物取引士・英語を使うならTOEIC・IT営業ならITパスポート試験など、分野に応じた資格があるとより採用されやすくなります。
平均年収は分野によって以下のように変わります。
- 不動産営業:425万円
- 金融営業:459万円
- IT営業:434万円
- 電子部品営業:481万円
※いずれも正社員のデータ
出典:職種別の給与・年収・時給情報|スタンバイ
出典:営業士検定とは/日本営業士会公式サイト
出典:セールススキル検定試験 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験 | 宅建試験の概要
出典:【公式】TOEIC Program|IIBC
出典:【ITパスポート試験】情報処理推進機構
販売
販売は各種の分野で、店舗に訪れたお客さまに商品を売る仕事です。相手が何を求めているかを把握して、声かけや商品の提案ができると業績を伸ばせます。
ESTPは洞察力を持って人のニーズをくみ取れるため、販売も適職です。キャリアアップしてマネジメント職に就くと、ESTPのリーダーシップを発揮できるようにもなります。
販売には、販売する商品に関する知識や接客マナーはもちろん、コミュニケーション能力・提案力・柔軟な対応力が求められます。販売に必要な知識や接客スキルを磨ける資格には、一例として以下のようなものがあります。
- リテールマーケティング(販売士)検定
- 接客サービスマナー検定
その他、医薬品販売に携わりたいなら登録販売者といったように、分野に応じた資格があるとさらに有利です。分野によって平均年収も変わるので、自分の興味・関心と収入を加味してどのような販売職を選ぶか考えましょう。
- スポーツ用品店:388万円
- 登録販売者:327万円
- 美容部員:371万円
※いずれも正社員のデータ
出典:職種別の給与・年収・時給情報|スタンバイ
出典:販売士 | 商工会議所の検定試験
出典:接客サービスマナー検定 - NPO法人日本サービスマナー協会
出典:公益社団法人 全日本医薬品登録販売者協会
警察官
ESTPタイプの適職には、行動力やバイタリティーを生かせる職種も挙げられます。警察官がその一例です。警察官はパトロールをしたり現場に出向いて捜査したりするため、行動力とバイタリティーは欠かせません。
ESTPタイプの状況把握能力や感情に流されず冷静な判断ができる点も、警察官としての強みです。
警察官になるには、まず都道府県警察官採用試験に合格する必要があります。基礎的な身体能力が求められ、さらに冷静さや使命感・正義感といった資質も求められます。
警察官は公務員なので、号俸制によって給与が決まっています。「令和5年 地方公務員給与実態調査結果の状況」第1表の1「団体区分別、男女別、会計別、職種別職員数及び平均基本給月額」の全会計から「警察職」を見てみましょう。
平均基本給月額(合計)が36万9,082円のため、12カ月分とすると約443万円(442万8,984円)です。これに都道府県ごとに決められた期末手当・勤勉手当などの特別給与がプラスされたものが実際の平均年収となります。
出典:総務省|給与・定員等の状況|令和5年 地方公務員給与実態調査結果の状況
「第1表の1 団体区分別、男女別、会計別、職種別職員数及び平均基本給月額」PDF P.3
出典:採用案内(警察官) | 採用情報 | 令和7年度警視庁採用サイト
救急救命士
ESTPタイプには、突発的な対応が必要な職業も向いています。状況に応じた素早い救助・救命が必要な救急救命士は、ESTPタイプの適職です。
警察官と同じく、優れた状況把握能力を持ち冷静な判断ができるという点でも、ESTPタイプは救急救命士に向いていると考えられます。
救急救命士になるにはまず、消防職の公務員試験に合格して消防士として採用されなければなりません。その上で救急救命士国家試験に合格し、救急救命士免許を取得すると救急救命士として働けます。
救急救命に関する知識やスキルは免許取得までに習得できますが、ほかに冷静な判断力・使命感・コミュニケーション能力といった資質も必要です。
年収の全国平均は約350万円ですが、各自治体の規定によって変わります。
出典:救急救命士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
出典:救急救命士国家試験 | 一般財団法人日本救急医療財団
外務公務員(外交官)
外務公務員(外交官)は、外国との関係維持のため、各種の調整や交渉を担う仕事です。
事実に基づいた明確なコミュニケーションを取れるESTPタイプには、日本と違ってローコンテクストな※コミュニケーションスタイルの文化圏とも接する外交官に向いています。
ただし公務員であるため、規律は厳しめです。ルールに従うのが苦手なら、目指す過程も簡単ではないので、避けた方がよいかもしれません。
外交官になるには、国家公務員採用総合職試験や外務省専門職員採用試験・国家公務員採用一般職試験(大卒・技術系、高卒程度)・国家公務員経験者採用試験などの試験に合格する必要があります。
求められるスキルは、語学力や情報収集能力・調整力・交渉力・行動力などです。TOEICの目安は800点以上とされています。
平均年収は約478万円です。
※ローコンテクストな:背景や文脈を共有せずとも分かるよう、言語に重点を置いたという意味
出典:外務公務員(外交官) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
出典:総合職試験(大卒程度試験)|国家公務員試験採用情報NAVI
出典:採用情報|外務省
出典:一般職試験採用情報|国家公務員試験採用情報NAVI
出典:社会人の皆さんへ(中途採用に関する情報)|国家公務員試験採用情報NAVI
出典:【公式】TOEIC Program|IIBC
ジャーナリスト
ジャーナリストとは、各種のメディアを通じて各地で起きた事件や事故・出来事を民衆に向けて発信する仕事の総称です。新聞記者や放送記者・ルポライターなどが含まれます。
職種にもよりますが、ジャーナリストは海外に行く機会もある仕事です。相手のバックグラウンドにかかわらず、事実に基づいた明確なコミュニケーションを取れるESTPタイプはジャーナリストに向いています。
鋭い洞察力がありエネルギッシュで行動力がある点も、ジャーナリストが適職と考えられる理由です。
ジャーナリストには文章力や発信力・時事や経済に関する知識のほか、好奇心や探究心・反骨精神が求められます。体とメンタルの強さもほぼ必須といえる条件です。
ジャーナリストに資格は必ずしも必要ではありませんが、知識面を強化するには以下のような資格が有用です。
- ニュース時事能力検定試験
- 日経経済知力テスト(日経TEST)
放送記者の場合、平均年収は約572万円となっています。
出典:放送記者 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
出典:トップ | ニュース時事能力検定
出典:日経TEST【個人用】
起業家
ESTPタイプに向いている仕事には、名前の通り起業家も挙げられます。ESTPタイプは大胆で新たな挑戦を恐れないため、事業を立ち上げて運営する起業家はまさに適職です。
実践的な問題解決能力や突発的な事態にも対応できる柔軟性は、起業家としての強みになります。
起業家にはESTPタイプが持つ資質のほか、起業する業界の専門知識はもちろん、経営・法律に関する知識、情報収集やマーケティングのスキルなど幅広い要素が求められます。
年収は各種のスキルや業界・起業の形によって大きく変わるため、一概には言えません。資格は特に必要ありませんが、経営や会計に関する知識が弱いと思うなら、以下のような資格を検討しましょう。
- 中小企業診断士(国家資格)
- ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
- 商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
出典:JF-CMCA 日本中小企業診断士協会連合会
出典:FP技能検定とは | 日本FP協会
出典:簿記 | 商工会議所の検定試験
投資家
大胆でリスクを取ることを恐れないESTPタイプは、株式や債券その他の売買で収入を得る投資家にも向いています。売り・買いの場面で冷静かつ迅速な判断ができるのは、投資家としての大きな強みです。
ただし、ESTPタイプには長期的な戦略が苦手で衝動的な傾向があります。株価が下がったときすぐに売ってしまい、後悔するような場面もあるかもしれません。
投資家には投資に関する知識や数学力・情報収集能力はもちろん、決断力と忍耐力の両方が求められます。忍耐力がないという自覚があるなら、避けた方がよいでしょう。
日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査(2024年版)」によると、個人投資家の年収は300万円未満が41.4%、500万円未満が66.6%となっています。1,000万円以上の収入があるのは全年代で6.7%です。
投資家に必須の資格はありませんが、投資や金融の知識が身に付く資格には以下のようなものがあります。
- ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
- 外務員資格試験
- 証券アナリスト
出典:個人投資家の証券投資に関する意識調査について | 日本証券業協会
「2024年(令和6年)」概要のPDF P.9
出典:FP技能検定とは | 日本FP協会
出典:外務員資格試験 | 日本証券業協会
出典:公益社団法人 日本証券アナリスト協会
ESTP(起業家)に向いていない仕事もピックアップ
ESTPタイプには仕事上有利になる資質が多く備わっていますが、向いていない仕事もあります。具体的にどのような仕事が不向きなのかを知って、今後の仕事選びの失敗を減らしましょう。
とはいえ、全てのESTPタイプに紹介する職種が不向きとは断言できません。あくまで目安として参考にしてみてください。
プログラマー
ESTPタイプは社交性が高く、人との関わりを好みます。プログラマーのように1人で進める時間が多い仕事は、持ち前の社交性が生かせずストレスを感じるかもしれません。
細かい作業や長時間の集中力が求められる点も、ESTPタイプにプログラマーが不向きと考えられる理由です。ESTPタイプにはせっかちな面があるため、長い間PCに向かって細かい作業を続けるには集中力が足りないでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーも、ESTPタイプに向かない可能性が高い仕事です。ESTPタイプには長期的な計画が苦手な面があり、プロジェクトの完遂まで計画的にマネジメントしていくのが難しいでしょう。
また、ESTPタイプはリスクを負うような選択を自ら選びがちです。プロジェクトマネージャーとして安定的にリスク管理をしながらプロジェクトを進めるのは、難しい可能性があります。
市役所職員
市役所職員は公務員であり、安定した待遇を得られる半面、厳格な組織のルールに従って働く必要があります。
ESTPタイプは刺激的な環境と新しい挑戦を何より好むため、市役所職員のように安定していてチャレンジの余地が少ない仕事は、退屈に感じるでしょう。
仕事で知っておきたいESTP(起業家)の強み・弱み
ESTPは自分の能力を発揮できる適職に就けば、素晴らしい活躍が期待できるタイプです。多くの仕事で普遍的にプラスとなる強みを知っておけば、より成果を上げやすくなります。
弱みについてもあらかじめ押さえておくことで、事前に対策を考えられるため、適職に就いても失敗してしまう事態を防げます。
エネルギッシュで行動力がある
多くの仕事において、精力的にアウトプットができる人は評価されやすい傾向にあります。ESTPのエネルギッシュで行動力がある点は、どのような仕事をするにしてもプラスになる強みです。
特に紹介してきたESTPタイプの適職では、バイタリティーと行動力が重視されます。生来のエネルギッシュさを失わないためにも、働きすぎやストレスには注意しましょう。
衝動的で人の感情を無視しがち
ESTPはせっかちな性格であり、その場で判断を下そうとする傾向があります。自分の判断が正しいと思って人の助言を無視して行動した結果、後悔した経験もあるのではないでしょうか。
本当にその場で判断するのがベストなのか、一度冷静になって客観的に考えてみることが大切です。
また、感情より論理を優先するESTPは、精神的なケアが必要な場面で無神経に思われてしまう可能性があります。持ち前の洞察力で、自分の言動が相手にとって適切だったのかを考えてみるとよいでしょう。
ESTP(起業家)の適職を探してみよう
ESTPタイプは起業家という呼び名にぴったりの、行動力やバイタリティー・チャレンジ精神を持つタイプです。洞察力や問題解決能力にも優れているため、評価される職種は多いでしょう。
中でも適職と考えられる仕事は、実践的な問題解決能力が発揮できるマーケター、対人スキルが生きる営業、行動力が強みとなる警察官、時にリスクを取れる大胆さが求められる起業家・投資家などです。
一方、1人作業で対人スキルが生かせない仕事、長期的な計画が求められる仕事、ルールが厳格でチャレンジの余地が少ない仕事には向いていない可能性があります。
もちろん16Personalitiesの診断結果だけが適職を知る指標ではありません。とはいえ当てはまっている内容が多ければ、一定の目安になるでしょう。
紹介した10個の適職を参考に目指す仕事を絞れたら、国内最大級の求人情報一括検索サイト「スタンバイ」を活用してみてください。豊富な求人から、希望に合った仕事が見つけられるはずです。