社会人3年目で求められるものとは?転職のチャンスって本当?

社会人として経験を積み、仕事を任されるようになる社会人3年目は、どのような行動・考え方が求められるのでしょうか?今の職場で活躍するためのポイントや、転職のメリット・デメリットを紹介します。転職を成功させるコツも覚えておきましょう。

社会人3年目に求められることは?

若手ビジネスマン

(出典) pixta.jp

社会人になって1~2年の間は、新人として教育され指導を受けるシーンも多いはずです。3年目になると、どのような変化があるのでしょうか?意識しておきたいポイントを紹介します。

仕事に対する自主性

就職して3年目を迎えると、多くの場合基本的な新人教育は終了しています。自分で判断し、仕事を進める自主性が求められる時期です。

上司・先輩の指示を待つのではなく、何をするべきか考えて行動しましょう。普段の仕事をこなすだけでなく、提案を求められる場面や自分の考えを述べる機会も増えてきます。

自分で判断できる内容と、上司の指示を仰ぐべき内容を見極めるのも重要です。トラブル時の対応や大きな影響を与える判断は、1人で決断せず周囲の意見を聞きましょう。

後輩の手本・育成

社会人として3年目になると、2年目と3年目に入社した新人が後輩になります。自分よりも経験が浅い後輩に対して、手本となるべき行動や仕事を教える役割が求められるでしょう。

後輩の指導を任される可能性がある以上、3年目になる前に仕事の基礎や流れを理解しておかなければなりません。自分が普段担当する業務だけでなく、全体的な流れやルールも確認しておきましょう。

新人教育担当者として役割をこなし、見習うべき先輩として振る舞えていれば、上司からの評価も高くなります。

チームの一員である自覚

新人のうちは、自分の業務だけに集中できる環境が整っています。疑問点があれば先輩に確認ができ、誰かに質問される機会もほとんどありません。

しかし、3年目になり仕事を覚えると、周りの状況を見て他の仕事をサポートする役割も求められます。戸惑っている人がいれば声を掛け、仕事が回っていない場所があれば手助けも必要です。

チームの一員として、部署全体の仕事が円滑に進むよう、気を配りましょう。自分の仕事を終わらせた上でサポートを求められるため、スピードアップや効率化も必要です。

社会人3年目に考えることは?

仕事をする男性

(出典) pixta.jp

社会人になって3年目は、仕事にも慣れてくるころです。それまで自分の仕事だけで精いっぱいだった人も、余裕が出てくるでしょう。同時に、人間関係や仕事の方向性に悩みが出てくる時期でもあります。

3年目のうちに考えておきたいキャリアに関する方向性と、自己分析の方法を確認しましょう。

キャリアプランを考える

1つの仕事を続けて3年が経過するころには、仕事の向き不向きや、将来目指す姿が見えてきます。自分がどのような方向性で成長していきたいのか、考える時期でもあるでしょう。

仕事が向いていないと感じるなら、転職のタイミングにもなります。今の仕事をずっと続けていきたいと考える場合は、今後のキャリアプランを明確にしましょう。

チャレンジしたい業務内容や、今後のプランによっては、資格取得やスキル向上のための努力も必要です。キャリアプランについて考え、方向性を決定するだけで、何を勉強し、どのようなスキルを身に付けるべきなのかが分かってきます。

自己分析の方法について

今後のキャリアプランを考えるに当たって、自己分析が役立ちます。今の仕事を続けるにしても、転職するにしても、自分が目指す姿や目標を定めることは大切です。

「フレームワーク」を活用すると、自己分析がスムーズに進みます。フレームワークの形は複数ありますが、簡単に「やりたいこと」「自分ができること」「やるべきこと」を把握できる「Will・Can・Mustの法則」を使って、自分が目指す姿をイメージしましょう。

「Will」には、自分がこれからチャレンジしたいこと・やってみたいことをまとめます。「Can」には、目的のために今自分ができることや、スキルを分類することがポイントです。「Must」には、目的のためにやらなければならないことをピックアップしましょう。

社会人3年目は転職のチャンスって本当?

ビジネスマン

(出典) pixta.jp

社会人になって3年が経過する前に転職を始める人は、「第二新卒」と呼ばれます。入社から数年での転職や、4年目以降とは何が違うのでしょうか?3年目にチャンスがあるといわれる理由を紹介します。

企業が欲しがるタイミング

すでに新人教育を終えた社会人3年目の若者は、多くの企業に求められています。新人教育のコストが削減できる上、若い人材を確保できるのは、企業にとって魅力的な条件です。

すぐに退職した社会人とは異なり、ある程度の実務をこなし、常識も身に付けています。業務の内容によってはすでに一人前になっており、即戦力としても期待できるでしょう。

やる気があり、熱意を持って転職を検討している社会人3年目の転職者は、多くの企業から受け入れられるチャンスがあります。

異業種へチャレンジしやすい

1つの企業に長く勤めるほど、異業種への転職は難しくなります。長いキャリアを捨てるのが難しくなるだけでなく、同一業種で経験を積んだ同世代と比べると大きな差が出てくるためです。

3年程度の遅れであれば、同世代と比べても大きな差はありません。最初の1~2年は新人として基礎的な業務を任されるケースが多く、社会人教育も含まれているため差が出にくいのです。

仕事が合わず、別の業種に強い興味を持っているときは、異業種への転職も検討しましょう。早いうちに決断すれば、自分に合う仕事が見つかるかもしれません。

社会人3年目で転職をするメリット・デメリット

メリットとデメリット

(出典) pixta.jp

社会人3年目の転職には、どのような特徴があるのでしょうか?考えられるメリットと、デメリットを紹介します。退職を申し出る前に、大きな問題がないかどうか確認しておきましょう。

メリット

やりたい仕事が見つかり、転職を検討しているなら社会人3年目での転職にはメリットがあります。

現状の仕事に問題を感じ、昇進・昇給・評価を得ることが難しいのであれば、早めの判断がおすすめです。目的もなく働き続けても、その分時間を無駄にしてしまいます。

ある程度の新人教育を終えており、受け入れる企業が多い点もメリットです。退職の理由が明確でポジティブなものであれば、「苦手な仕事でも3年目まではきちんと勤めた」と評価されます。

デメリット

社会人になって3年目の転職を、早期離職と捉える企業もあります。新人の育成には多くのコストがかかっており、1~2年の間は周囲のサポートも必要です。

転職をしても1~2年で退職するのではないかと、応募先の企業が不安に感じる可能性もあります。特に、「なんとなく嫌になった」「飽きてしまった」などの理由では、次もすぐ退職するのではと懸念されるリスクが高いでしょう。

また、企業の昇給制度がしっかりしていれば、長く勤めるほどに収入は増えていきます。転職をすると経験や継続勤務期間がリセットされ、年収が下がる可能性もあるでしょう。

初めての転職を成功させるには?

履歴書を手にしているスーツの女性

(出典) pixta.jp

転職を成功させるには、じっくり考えた上で転職活動に取り組む必要があります。転職の意思が固まった後、どのように転職活動を進めるのか確認しましょう。

転職には早めの対応が大切ですが、いくら早く転職したいからといっても短絡的に退職を申し出るのではなく、順序を考えるのが大切です。

転職のスケジュールを組む

転職を検討するときは、退職の時期や転職活動にかかる時間を考慮した上でスケジュールを組みましょう。

まずは、退職に適した時期を考えるのが大切です。繁忙期を避け、無理なく転職活動を進められる時期を設定します。

転職先の候補を決め、書類選考と面接をこなし、内定をもらうまでにかかる時間を想定するのが基本です。さらに、引き継ぎや有給休暇の取得にも時間がかかります。

退職を申し出る前に転職活動を始めても問題はありませんが、引き継ぎや有給休暇取得を考慮した上で早めに申し出るよう心掛けましょう。

情報を集める

各企業の募集状況や、待遇をまとめて比較するには、求人サイトの活用がおすすめです。求人の傾向や、求められている人材の特徴も把握できます。

「スタンバイ」でも、転職に役立つ情報が集められます。希望する業種や地域、条件をある程度絞り込み、気になる求人を探しましょう。

定期的に求人情報を確認しておくと、魅力的な条件の求人を見逃しません。情報収集に時間をかけると、転職の成功につながりやすくなります。

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履歴書など書類作成時のポイント

新卒採用に応募するときは、面接の前にエントリーシートや履歴書を提出する形が一般的です。企業によって「エントリーシートのみ」「エントリーシートと履歴書」「履歴書のみ」など、必要書類にはいくつかのパターンがあります。

しかし、経験者採用の転職でエントリーシートの提出を求められるケースはほとんどありません。履歴書と職務経歴書の提出が主流です。また、事前の書類審査ではなく、面接時に履歴書を持参する形も多いでしょう。

転職の際に注意しておきたいのが、職務経歴書の作成です。タイトル・日付・氏名・要約・勤務先情報・職務経験をまとめた書類で、併せて資格・スキル・自己PRを書きます。

履歴書とは異なり、無地のA4用紙1~2枚にこれまでの職務経歴をまとめます。パソコン作成が主流ですが、手書きでも問題はありません。

在職中の転職活動がおすすめ

転職の時期を問わず、在職中にある程度転職活動を進め、転職先が決まってから退職する方が有利です。退職を早く申し出なければならないとしても、余裕を持ったスケジュールを設定しましょう。

転職先候補をいくつか決め、連絡をしても、必ず面接に進むとは限りません。複数回の面接を設定する企業もあります。

仕事を辞めてから転職先を探そうとすると、失業保険の受給・収入の減少・退職後のブランクなどが問題です。収入面で焦りが生まれ、妥協すると転職の失敗につながります。

転職活動が長引くと、ブランクによって転職先が見つかりにくくなる可能性も考えられるでしょう。

節目ごとに理想の将来を確認してみよう

ビジネスマン

(出典) pixta.jp

社会人として3年目を迎えると、仕事にも慣れ、チームの一員としてさまざまな業務を任されるようになります。仕事が合うのであれば今後の目標を定める時期となり、仕事が合わないときは転職を考える時期になるはずです。

転職を考え始めているときは、求人サイトで情報を探してみましょう。求人検索エンジン「スタンバイ」でも仕事探しが可能なので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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