イベントコンパニオンとは?主な仕事内容や求められる能力を解説

「イベントコンパニオンの仕事に興味があるけれど、実際のところどのような仕事をするの?」と思っている人もいるでしょう。

イメージだけで決めると後悔しやすいため、実際の仕事内容を知って挑戦するかどうかを判断することが大切です。この記事では、イベントコンパニオンの具体的な仕事内容や、働く上でのメリットなどを解説します。

他にも、必要とされる能力・スキルや仕事の探し方など、これからイベントコンパニオンを始めようと考えている人に役立つ情報を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

・イベントコンパニオンの仕事
会場の受付や案内、商品のPR、サンプルの配布、アンケートのお願いや回収など多岐にわたります。
・主なメリット
一般的なアルバイトに比べると自由な働き方をしやすく、時給が高い場合が多いことなどが主なメリットです。
・仕事を探す方法
求人サイトを活用する他にも、イベントコンパニオンを派遣する会社に登録し、仕事を得る方法があります。

イベントコンパニオンの主な仕事内容

画面の説明をする女性

(出典) pixta.jp

イベントコンパニオンは、イベント会場の来場者とコミュニケーションを取りながら仕事を進めます。ただ、一般的な接客業とは異なり、さまざまな業務を担当する職種です。代表的な仕事内容を見ていきましょう。

イベント会場での受付・来場者対応

イベントコンパニオンは、イベント会場を訪れた人の受付や案内を担当します。一口にイベントといっても、種類や規模はさまざまです。展示会・学会・セミナーなどでは、ビジネスシーンを意識した対応が求められます。

展示会は企業が新しい商品やサービスを発表し、新規顧客の獲得や認知度の向上を目指す場所です。見本市やエキスポなどと呼ばれることもあり、多くのイベントコンパニオンが活躍しています。

会場の入り口や各ブースなど受け持つ場所に応じた対応が求められ、施設の案内や名刺の受け取り、問い合わせへの対応など、幅広い業務がある点を覚えておきましょう。

商品やサービスのPR活動

街頭や会場内の企業ブースなどで、商品やサービスをPRする業務もあります。PRの方法は、イベントの種類や担当する企業によって異なりますが、イベント会場のステージに立つ役割を求められる場合もあるでしょう。

商品やサービスのPR活動では、商品の隣に立ってモデルとして被写体になる機会が多く、多くの人の注目を浴びます。

来場者に興味や関心を持ってもらうため、商品がより魅力的に見えるような振る舞いや、明るい笑顔で魅了することが必要です。

担当する商品の名称や企業名、概要などを正確に把握し、詳細な説明を求められたときは企業の担当者につなぐように指示されるケースが多いでしょう。

商品サンプルやパンフレットなどの配布

来場者に、商品サンプル・パンフレット・カタログ・ノベルティーなどを配布する仕事も、イベントコンパニオンが担当します。配布物は、担当する企業やイベントによってさまざまです。

例えば、お菓子・文房具・化粧品・生活用品などのサンプルを配る場合があります。無料でサンプルを配るイベントでは、来場者が自ら受け取りにやって来ることが珍しくありません。

単にものを手渡しするだけでなく、商品名や特徴などを伝え、関心を持ってもらえるように努めます。その商品やサービスに好印象を持ってもらい、認知度の向上や実際の購入へとつなげることが大切です。

アンケートのお願いやヒアリング

イベント会場で商品やサービスを体験した人にアンケートを依頼したり、感想を聞き取ったりする業務を担当する場合もあります。特定のサービスだけでなく、イベント全体に関するアンケートを実施することもあるでしょう。

企業は自社の商品やサービスが、消費者にどのような影響を与えるかを気にしています。消費者の声が、より必要とされるものを生み出すきっかけになる場合もあるのです。

アンケートのお願いやヒアリングは、企業にとって重要な意味がある仕事といえます。イベント全体のアンケートも同様に、イベントを取り仕切る側が自社のサービスを評価し、改善するために重要です。

会場を盛り上げるマイクパフォーマンス

派遣される場所によっては、イベント会場を盛り上げるための声出しや会員募集などのマイクパフォーマンスを担当する場合もあります。

例えば、パチンコ店などのイベント日を盛り上げる役割を任せられるケースです。現地では主に、店舗の入り口での呼び込みやイベントの告知、景品の配布などの仕事を担当します。

また、その店が提供しているサービス内容に応じた手伝いを求められることもあります。ホールスタッフや、カウンタースタッフなどの仕事に従事するケースもあるでしょう。

コスプレモデル

アニメやゲームなどの登場人物に扮するコスプレモデルは、パチンコ店でのイベントや、アニメ関連のイベントなどで需要があります。

自分が被写体となり、写真撮影に対応することも重要な仕事の1つです。ただ衣装を着るだけでなく、そのキャラクターになりきってイベントを盛り上げます。

アニメ・ゲームへの関心が高い人や、コスプレが好きな人におすすめな仕事です。コスプレに関するイベントのニーズに応えるため、コスプレモデルに特化した派遣会社もあります。

イベントコンパニオンになるメリット

スーツ姿の女性の手元

(出典) pixta.jp

イベントコンパニオンの仕事には、一般的な職業にはないメリットもあります。給与や働き方、身に付けられる技能などに関するメリットを見ていきましょう。

短期間で稼ぎやすい

イベントによって異なりますが、日給1〜2万円程度が相場とされ、一般的なアルバイトに比べると短期間で稼ぎやすい仕事といえます。

オーディションが必要なイベントコンパニオンの仕事では、容姿や振る舞いなど、企業側が求める条件を満たしていなければなりません。

グラビアアイドルのような優れたスタイルが求められる場合や、語学力・専門知識が求められる場合は相場より高く設定されることもあるでしょう。優れたスキルを持っていると認められれば、時給に反映される可能性もあります。

働き方が自由

イベント期間だけ集中して働けばよいという点に、メリットを感じる人もいるでしょう。イベントコンパニオンには、アルバイト・パート・契約社員などの雇用形態があります。

イベントコンパニオンを抱える事務所に登録し、仕事をもらう流れとなっているのが一般的です。通常のアルバイトのように決まったシフトがなく、イベントの開催日のみ働きます。

イベント期間は2〜3日程度のものから、1週間以上に及ぶものまでさまざまですが、該当する期間中にスケジュールが空いていなければ働けません。

イベントが少ない時期はまとまった収入を得にくいため、学生や主婦など本業を別に持っている人もいます。

ビジネスマナーを学べる

イベントコンパニオンとして働く上では、ビジネスマナーが求められます。現場に出る前に研修を受け、ある程度の対応を学ぶことが一般的です。

例えば、丁寧語・謙譲語・尊敬語などの使い分けやお辞儀の仕方、名刺の受け取り方などを学ぶ機会があります。

学生の間にイベントコンパニオンを経験していると、社会に出る際に有利になるでしょう。営業や販売など、接客が主な仕事に就きたい人にとっても、今後に役立つ経験になります。

イベントコンパニオンに求められる能力・スキル

プレゼンをする女性

(出典) pixta.jp

イベントコンパニオンは、誰でも簡単になれるわけではありません。適性がないと、仕事を獲得しにくくなります。どのような能力やスキルが必要なのか、見ていきましょう。

人前でも物怖じせず仕事ができる

イベントコンパニオンは、人前に出て注目を浴びる仕事です。ただ人から見られるだけでなく、受付や案内などで来場者を待たせている状態にプレッシャーを感じる場面もあります。

商品やサービスにふさわしいイメージを保ちながら、割り振られた業務を進めなければなりません。

商品のPRを担当する場合はステージに立ち、堂々としていられるメンタルが必要なため、引っ込み思案の人よりも、見られることでモチベーションが上がるタイプの人に向いています。

自己管理能力

イベントコンパニオンは、指定されたイベント開催期間中には必ず出勤する必要があり、基本的には急な休みは許されないと考えてよいでしょう。

決まった期間中、パフォーマンスを維持できるように、生活習慣に気を配る必要があります。また、イベントコンパニオンの仕事は、企業側が要求するイメージに合わせて容姿も重視されることが大半です。

商品やサービスのイメージに合ったデザインの衣装を着る場合、用意された衣装を着こなせるように、体型を維持する能力も求められます。

立ち仕事に対応できる体力

イベントコンパニオンは基本的に立ち仕事であるため、長時間立っていられる体力が求められます。屋内での仕事ばかりとは限らず、店頭など屋外で案内する場合もあり、暑さや寒さの影響を受けやすい点も見逃せません。

衣装が決まっている場合、ハイヒールで1日中立っていなければならず、慣れないうちは疲労を感じやすいでしょう。厳しい環境の中でも笑顔を絶やさず仕事をするには、精神力も必要です。

「イベントコンパニオンになりたいけれど体力面が心配」という人は、ウォーキングやランニングなど、持久力を意識したトレーニングを行うとよいでしょう。

イベントコンパニオンとして働くには

スマホ操作をする女性

(出典) pixta.jp

全国で日々、大なり小なり何らかのイベントが開催されています。イベントコンパニオンは展示会や新しい店舗の開店イベントなどにおける需要が高く、年間を通じて募集があります。イベントコンパニオンに応募する方法を見ていきましょう。

求人サイトを活用する

一般的な求人サイトでも、イベントコンパニオン募集の情報を得られます。経験者が優遇される傾向はありますが、未経験者を募集している場合も少なくありません。

イベントの主催者側がイベントコンパニオンを募集しているケースもありますが、派遣会社やイベントコンパニオン専門の事務所が求人を出していることが一般的です。

国内最大級の求人情報一括検索サイト「スタンバイ」を活用すると、全国のイベントコンパニオンの求人情報を探せます。ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイトなら

イベントコンパニオン事務所に登録

イベントコンパニオンの派遣会社や事務所の中から、派遣先などの条件を見て自分に合うものを探す方法もあります。

登録したからといってすぐに仕事ができるとは限らず、面接やオーディションを経て、合格すればイベントコンパニオンとして働ける流れです。

事務所によって得意とする仕事が異なり、コスプレイベント専門やパチンコ店専門など、特定の分野に特化している場合もあります。

「有名な展示会に参加できる」「プロの講師からレッスンを受けられる」など、個性も多様です。希望に合わせて選ぶとよいでしょう。

イベントコンパニオンの仕事を探そう

横を向いて立つ女性

(出典) pixta.jp

イベントコンパニオンは、人とのコミュニケーションが好きな人に向いている仕事です。精神面・肉体面での負担が大きく、実際に働いてみると見た目の華やかさとのギャップを感じる場合があるでしょう。

企業や商品のイメージに合った人材が求められ、面談やオーディションなどの合格が条件となっている仕事もあります。

ビジネスマナーや体力など求められるものが多いですが、スキルの高さが認められれば短期間でまとまったお金を稼げるようになるかもしれません。

未経験者でも適性があれば活躍できる可能性は十分にあります。興味がある人は、求人サイトやイベントコンパニオンの派遣会社を活用し、仕事を探してみましょう。