仕事中に眠すぎると感じる原因は?対処法から良質な睡眠の取り方まで

仕事中に眠気が襲ってくると、仕事が進まないだけでなく、上司・同僚から注意を受ける可能性もあります。眠すぎるときにできる対処法や、眠気が強くなる原因を確認しましょう。日中の眠気回避のために心掛けたい睡眠の取り方も紹介します。

仕事中に眠すぎる!すぐできる対処法

肩こりに悩む女性

(出典) pixta.jp

仕事中に眠くなると、居眠りをするわけにもいかず困ってしまいます。何か対処法はあるのでしょうか?簡単にできる方法を紹介します。

こっそりできる「ツボ押し」

眠気覚ましに効果があるといわれるツボは、多数あります。眠くなったときに、押してみるのもよいでしょう。

「晴明(せいめい)」は、左右の目頭の上のやや鼻に近い場所にあるツボです。目が疲れたときにもよいとされます。

「太陽(たいよう)」は、こめかみのくぼみにあるツボです。頭をすっきりさせたいときに適しています。

中指の爪の生え際の親指寄りにあり、押すと凹む「中衝(ちゅうしょう)」も、眠気覚ましにおすすめとされるツボです。

親指と人差指の間にある「合谷(ごうこく)」は、眠気の予防だけでなく万能のツボとも呼ばれています。

出典:目の疲れをとるツボ【睛明(せいめい)・太陽(たいよう)】 - 久喜整骨院

出典:ツボ押しで眠気を抑えられる、眠気解消のツボ・翁鍼灸治療院

肩凝り防止にも「ストレッチ」

デスクワークで画面を見るだけの時間が続くと、眠気が出てくるときもあります。少し体を動かすと、眠気の解消につながるでしょう。

立てない状況だとしても、手や足を動かす程度なら、注目を集めてしまう心配はありません。腕を大きく回すだけでも、肩凝り防止になります。

手を開いたり握ったりを繰り返す簡単なストレッチは、手が疲れてしまったときにも適しています。しっかり指を伸ばし、握るときにはぐっと力を入れると、血行も良くなるでしょう。

膝を少し伸ばした状態で、爪先や足首を動かすストレッチも簡単です。爪先を内側・外側に動かし、足首を回すなど手軽にできるものを取り入れてみましょう。

作業効率もアップ「仮眠」

昼休みや短時間の休憩タイムを使って、仮眠を取るのもおすすめです。業務時間中に堂々と寝るのは難しいとしても、昼休みや休憩であれば文句を言う人は少ないはずです。

午後に眠くなると分かっていれば、ランチを食べてから少し仮眠するようにしてみましょう。横になる必要はなく、目を閉じてうたた寝をする程度で問題ありません。短時間の仮眠は、疲労軽減や効率アップにもつながります。

そのまま寝入ってしまう心配があるときは、スマホのアラームやバイブレーションを設定しておくと、寝過ごしを防げるでしょう。

飲み物・道具を使う対処法

ガム

(出典) pixta.jp

ツボ押しやストレッチをしてみても効果が薄く、仮眠が難しいときは他の行動で対処してみましょう。飲み物や道具を使って眠気を覚ます方法を紹介します。

水分の摂取・ガムをかむ

眠気を防ぐために、水分摂取を検討するのもおすすめです。どの飲み物が合うかは、体の状態や好みによって選びましょう。

眠気覚ましの効果を期待する場合は、カフェインが入っているドリンクが向いています。水分不足による倦怠感が気になるなら、冷たい水を飲むのもよいでしょう。気分をすっきりさせたいなら、炭酸水も適しています。

食事・飲食が許可されている職場であれば、ガムをかむことが眠気を覚ます一つの手段となり得ます。しかし、ガムをかむ行為が職場の環境・他の従業員に与える影響を考慮し、事前に理解を得ることが重要です。

顔を洗う・ミントやメントールの活用

冷たい水で顔を洗うと、気分がすっきりします。手を洗える場所があるなら、顔を洗いに席を立ちましょう。歩いているうちに、眠気が落ち着くこともあります。

顔を洗えない場所では、汗拭きシート・冷感スプレー・ぬらしたタオルなど、すっきりできるものを使うのもよいでしょう。

ミントやメントール系の香りがするものを、持ち歩くのもおすすめです。リップ・ハンドクリームなど、さまざまな商品があります。用途以外に使うのは肌荒れや刺激感の原因にもなるため、使える部位は説明書きを確認しましょう。

ハッカ油のスプレーは、タオル・服などに吹きかけるだけですっきりとした香りが広がり、眠気覚ましにもなります。眠くなる頻度が高い場合は、あらかじめ準備しておきましょう。

仕事中なのに眠すぎる原因は?

眠い女性

(出典) pixta.jp

仕事中は気を張っていて、眠くなりにくいのではないかと考える人もいます。家でくつろいでいるわけでもないのに、眠くなるのはなぜなのでしょうか?主な原因を紹介します。

単純な寝不足

寝不足になると、状況を問わず眠くなります。特に仕事で体や精神が疲れてくると、眠気は増すでしょう。元々日本人は睡眠時間が短いといわれており、十分寝ているつもりでも足りていない可能性があります。

日中によく眠気が出る場合、夜寝る時間を早くするか、入眠しやすいよう環境を整えてみましょう。睡眠時間を増やした結果、眠気が出ないようになるなら、ほぼ寝不足が原因です。

睡眠不足の心当たりがない場合でも、眠りが浅く休めていない可能性があります。夜中に目が覚めるときや、寝苦しさを感じている場合は、寝室の環境を変えてみるのもよいでしょう。

布団の厚さや枕、室温などを確認し、自分に合うよう調節するとゆっくり眠れることもあります。

出典:睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

出典:良い睡眠の概要(案)|厚生労働省

食後だから

食後は消化にエネルギーを使い、一時的に眠気が強くなることがあります。血糖値の上昇と降下が原因で、眠くなることもあるでしょう。

食べすぎや早食い、糖分が含まれているものをたくさん食べているなど、心当たりがあるときは食事を見直すと、眠気が改善される可能性もあります。

食後の眠気自体は一般的なものですが、眠気が強すぎるときや他にも気になる点がある場合は、病院で相談する方がよいでしょう。

ストレスが原因の場合も

仕事がつまらないと感じているときや、仕事自体に嫌気が差しているときは、眠気が出てしまう可能性があります。勉強や人から強制された作業をしていて眠くなった経験がある人は、仕事でも同じ現象が起きていると考えられそうです。

仕事以外では眠気がなく、出勤してパソコンに向かってしばらくすると眠くなるようなら、仕事に対する嫌な気持ちが表れているのかもしれません。一種のストレス状態ともいえるでしょう。

ストレスによって、気付かないうちに睡眠不足に陥っている可能性もあります。心当たりがなく、眠気もひどいようであれば、病院での相談も検討しましょう。

しっかり休める睡眠の取り方もチェック

睡眠

(出典) pixta.jp

睡眠不足を解消するといっても、布団に入るだけでは質の良い眠りにつけない可能性があります。日中の眠気を防ぐために、心掛けたい睡眠の取り方を覚えておきましょう。

就寝時間を定める

就寝・起床のタイミングを固定すると、睡眠のリズムを取りやすくなります。毎日布団に入る時間を決め、休日であっても起きる時間を固定しましょう。

休日に昼頃まで寝ていて寝すぎてしまい、出勤前日に寝られなくなってしまうと、仕事中の眠気にもつながります。毎日同じ時間に布団に入るようにすると、体が眠る時間を覚えるようになり、寝付きの悪さが改善する可能性もあるでしょう。

起床後に朝日を浴びるのも、睡眠のリズムを整えるコツです。朝日によって体が時間を把握し、夜になると眠くなるように準備を始めます。

入眠準備を行う

早く寝ようと考えていても、寝付けないようであれば睡眠不足の解消は難しくなります。入眠の準備を行い、眠りにつきやすい状態で布団に入りましょう。

寝る少し前にぬるめのお風呂に漬かってリラックスすると、布団に入るときにちょうど体温が下がり、入眠の準備が整います。寝付きが良くないときは、入浴のタイミングを変えてみましょう。

また、布団に入る直前までスマホを見る癖を直すと、光や情報の刺激による興奮を防げます。ノンカフェインのホット飲料を飲み、気分を落ち着けるのもおすすめです。

眠すぎるときは無理をしないこともポイント

眠いスーツの男性

(出典) pixta.jp

仕事中に眠すぎるときは、作業の能率低下やトラブルのリスクがあります。できるだけ日頃から睡眠のリズムを整え、日中に眠くならないよう心掛けましょう。

睡眠不足でもないのに眠気がひどいときは、無理をしないことも大切です。眠気以外に気になる問題があるときは、病院に相談した方がよいケースもあります。

今の仕事が嫌で、ストレスを感じて眠くなってしまうようであれば、「スタンバイ」で求人を探し、転職も候補に入れてみましょう。興味を持てる仕事であれば、眠気を感じにくくなるかもしれません。

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