コンビニバイトでは、レジから売り場まで多くの業務を覚える必要がありますが、マニュアルが充実しているため未経験でも始めやすい仕事です。コンビニバイトがどんな感じなのか、仕事内容や大変なこと、向いている人の特徴を確認してみましょう。
この記事のポイント
- コンビニバイトは覚える業務が多い
- レジ業務をはじめ、売り場作業や調理、店内外の清掃など、多くの仕事をこなします。
- コンビニバイトならではの忙しさもある
- 幅広い業務内容や多様なお客さまへの対応を「きつい」と感じる人もいます。
- 柔軟なシフトで時間や場所を問わず働ける
- コンビニは24時間営業が中心です。ライフスタイルに合わせたシフトの希望が通りやすい傾向があり、一通りの仕事を覚えたら全国のどこでも働けます。
コンビニバイトの仕事内容はどんな感じ?
はじめに、コンビニバイトの仕事内容を紹介します。レジでの会計業務や品出しなど、主な業務7つについて、具体的に確認してみましょう。
レジでの会計業務
商品のバーコードを読み取る会計業務は、コンビニバイトにおける基本業務の1つです。会計処理と並行して、商品の温めや袋詰めを臨機応変に行います。
近年では、電子マネー・コード決済など、多様な支払い方法に対応する必要があり、これらを覚えることが求められます。
また店舗によっては、お客さま自身が支払い方法を選択するセルフレジを導入している場合もあり、どのような支払い方法があるのかを事前に把握しておくことが重要です。
さらにレジではタバコ・切手・はがきの販売も行います。タバコは、番号ではなく銘柄名や略称で注文されることもあるため、慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
収納代行サービスの受け付け
公共料金・インターネット・携帯電話料金などの支払いを受け付ける収納代行サービスも、コンビニバイトの重要な業務です。
お客さまから預かった払込用紙に収納印を押し、控えや領収書をお渡しします。収納代行は、基本的に現金で対応します。難しそうに感じる人もいるかもしれませんが、レジ画面の指示に従って操作するため安心です。
また、店舗設置のマルチメディア端末から申込券を発行したお客さまには、チケットの発券も行います。お客さまから端末の操作方法を尋ねられた際に答えられるよう、時間に余裕があるときに操作方法を覚えておくとよいでしょう。
宅急便などの受け付け
持ち込まれた荷物の大きさを測り、レジ画面のマニュアルに従って宅急便の受け付けもします。受け付けが完了したら、お客さまには伝票の控えを渡します。
なお、ポストを設置しているコンビニもありますが、レジでは郵便物の引き受けを行っていないのが一般的です。コンビニチェーンによって対応する宅配業者が異なるため、事前に確認しておきましょう。
調理業務
レジ前のホットスナックは、タイマーをセットしてフライヤーや電子レンジで調理します。自動的にできあがるため、調理に不安がある人でもやりやすい業務です。
またパンを焼いたり、弁当を作ったりなど、店内調理に力を入れているコンビニもあります。そういった店舗では、厨房専門のスタッフが在籍していることが一般的です。
品出し・商品陳列
品出しや商品陳列は、売り場での基本となる業務です。棚の前の商品が売れ、奥のものが残っていると、売れ残り商品に見えてしまいます。こうした商品を再び前に陳列し、きれいに整頓する「フェイスアップ」も大切な作業です。
なお売り場では品出しの他、おにぎり・サンドイッチといった賞味期限切れの日配食品の廃棄も行います。
清掃
清掃は、お客さまに気持ち良く買い物をしてもらうために、重要な業務です。深夜~早朝にかけての来客が少ない時間帯を中心に、清掃を行います。
店内では売り場・レジ周りの定期的な清掃はもちろん、フライヤー・コーヒーマシンの清掃も実施します。また駐車場の掃除・窓拭きをはじめとした店外清掃も欠かせません。
発注
商品ごとに適切な数量を発注する業務も行います。売れ筋の商品を把握し過不足なく発注すれば、店舗の売り上げに貢献できます。廃棄商品の数量も減らせるでしょう。
在庫管理に関わる業務であるため、店長と密に連携が取れるなど、慣れてきてから任されるケースが多い傾向です。
コンビニバイトの大変なところ
コンビニバイトはバイト未経験の人でも始めやすい仕事ですが、「きつい」「大変」といわれることもあります。具体的な理由は主に以下の3点です。
業務が多岐にわたる
コンビニバイトの業務は、多岐にわたります。レジの業務だけでも、会計以外に料金収納代行・チケット発券・宅急便の受け付けなどを担当しなければなりません。この点を大変だと感じる人もいるでしょう。
また来客の少ない時間帯があれば調理・清掃など、状況に応じてさまざまな仕事があるため、落ち着ける時間は少ないかもしれません。並行して進める業務も多く、マルチタスク能力が求められる仕事といえます。
お客さまへの対応が大変なこともある
コンビニには多くのお客さまが訪れ、時には急いでいて気が立っている人や、端末の操作方法がわからず困っている人に対応する場合もあるでしょう。理不尽なクレームをつけられるケースがあるのも事実です。
こうした対応に追われていると気持ちがナーバスになり、「きつい」と感じてしまう人もいます。「こういう人もいる」と受け流し、気持ちを切り替えることができなければ、コンビニバイトは大変な仕事かもしれません。
混雑する時間帯・立地がある
コンビニの立地により、混雑する時間帯は変わります。たとえばオフィス街や駅前では、朝の通勤時間帯や昼休みに混雑します。また住宅地の中にコンビニがあれば、学生が帰り道として立ち寄る夕方も忙しいかもしれません。
通勤の途中にやって来るお客さまは、これから仕事に向かうということもあり、急いでいる人が多くいます。スピード感のある対応が求められるため、大変だと感じる人もいるでしょう。
コンビニバイトのメリット
コンビニならではの大変さがある一方、コンビニでバイトを始めることにはメリットもあります。ここからは、コンビニで働く4つのメリットを紹介します。
マニュアルが充実している
コンビニバイトは、未経験者でも始めやすいように事前研修が充実している店舗が多くあります。初めてのバイトに不安がある人は、「未経験者歓迎」の求人を選ぶとよいでしょう。
また、覚える業務が多いことは事実ですが、レジ画面に従った操作で進められる作業も少なくありません。同じ職場のスタッフに恵まれ、仕事にも慣れてきたら、「大変だ」といわれがちな業務もルーティンとしてこなせるようになるでしょう。
シフトが組みやすい
コンビニは、24時間営業の店舗が中心です。そのため、自分のライフスタイルに合わせたシフトの希望が通りやすいというメリットがあります。
たとえば学校に通っている人なら、「平日は夕方以降、土日は日中のシフト」といった働き方も可能です。
短時間勤務を募集している店舗があれば、しっかり長時間働けるスタッフを募集している店舗もあります。自分の生活にマッチしたシフトで求人を出している店舗を探してみましょう。
基本的な仕事のスキルが身に付く
コンビニバイトのメイン業務は接客であり、日々さまざまなお客さまに対応します。老若男女の分け隔てなく、幅広い層のお客さまとのやりとりを通じて、自然とコミュニケーションスキルが身に付きます。
また発注を任されるようになったら、店舗の売り上げのことも考えなければなりません。売れ筋商品・廃棄の数量の把握などで、経営の基礎についても学んでいけるでしょう。
さらにコンビニでは複数の業務を並行して進めるケースが多々あります。来客の数を見ながら複数の仕事を進めるマルチタスク能力も磨ける仕事です。
働ける場所が増える
全国に展開するコンビニチェーンであれば、基本的な業務内容はどこに行っても変わりません。1店舗の仕事を一通り覚えることができれば、全国のどこでも働けます。
「主婦・主夫になった」「引っ越した」など、ライフスタイルに変化が生じたとしても働きやすい点は、コンビニバイトの大きな特徴です。
コンビニバイトに向いている人
コンビニバイトは未経験でも始めやすい仕事ですが、その中でも向いている人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、コンビニバイトに向いている人の特徴を2つ紹介します。
人と話すことが好きな人
コンビニは接客が中心業務となるため、人と話すことが好きな人に向いている仕事です。幅広い年齢層のお客さまが来店する中で、1人1人に合った対応を考え、円滑なコミュニケーションを心がける必要があります。
さまざまな人との関わりを楽しめる気持ちがあれば、コンビニでの接客業務にもやりがいを感じながら働けるでしょう。
臨機応変に動ける人
コンビニでは多岐にわたる業務をこなし、多くのお客さま対応を行います。複数の作業を同時に進めるケースも少なくありません。そのため、作業の優先順位を判断した上で臨機応変に動ける人が向いているといえます。
老若男女が活躍できるコンビニの仕事
コンビニバイトは業務が多岐にわたるため、大変さを感じることもある仕事です。しかし、マニュアルや研修が充実している・コミュニケーションスキルなどが身に付くといったメリットもあります。
全国各地に24時間営業の店舗があり、柔軟なシフトで幅広い年齢層の人がスタッフとして働いている点も魅力の1つといえます。仕事・求人情報一括検索サイト「スタンバイ」では、コンビニスタッフも含め多数の求人情報を掲載しています。この機会にぜひご覧ください。