入社準備に必要なことは?心構えから用意すべき書類までチェック!

転職が決まったら、入社までの間に何を用意しておくべきなのでしょうか?入社準備のやり方と、提出が必要な書類を解説します。入社前の心構えや、あいさつを考えるときのポイント・例文も確認しましょう。入社初日の基本的な持ち物も紹介します。

入社する際に提出が必要な書類

源泉徴収票

(出典) pixta.jp

転職の際は、入社時に提出が必要な書類がいくつかあります。退職前に相談し、早めに書類を準備しておきましょう。主な書類の内容と、提出が必要な理由を解説します。

雇用保険被保険者証

雇用保険被保険者証は、雇用保険加入者に発行される書類です。前職で雇用保険に入っていた場合、被保険者番号を引き継ぐために提出します。

雇用保険は、雇用期間や1週間の所定労働時間によって加入義務が発生するため、フルタイム勤務の被雇用者であれば通常は加入しているはずです。雇用保険に加入している場合は、退職の際に被保険者証を受け取っておきましょう。

もし雇用保険被保険者証をもらっていない場合は、基本的には前職の企業に問い合わせます。紛失したり、書類を発行してもらえなかったりなどの場合は、ハローワークで再交付の手続きや相談をしましょう。

出典:雇用保険被保険者証|再交付|再発行|千葉労働局

源泉徴収票

源泉徴収票は、転職後の企業で年末調整をする際に使います。入社時にほかの書類と一緒に提出を求められることが一般的です。

退職してすぐに転職する場合、入社時に源泉徴収票の交付が間に合わないこともよくあります。その場合は交付された時点か、年末調整の際に提出するケースが多いでしょう。

もし源泉徴収票をもらっていないときは、前職の企業に問い合わせが必要です。源泉徴収票の交付は所得税法第226条で義務付けられているため、発行してもらえます。

入社が年末調整よりも後になり、年末調整が難しいと言われたときは、自分で確定申告が必要です。源泉徴収票は残しておき、確定申告の際に収入を確認するときに使いましょう。

出典:給与所得の源泉徴収票等の交付義務|国税庁

出典:所得税法第226条 | e-Gov法令検索

基礎年金番号が分かるもの

厚生年金に加入するため、基礎年金番号が分かるものを提出するよう求められるでしょう。一般的には、年金手帳です。

もし年金手帳を紛失してしまったときは、年金事務所で「基礎年金番号通知書」を交付してもらいましょう。2022年に年金手帳が廃止されたため、今後の再交付は通知書となっています。

企業によっては、マイナンバーの提示で基礎年金番号確認の代わりになるケースもあります。そのほか、番号を伝えれば問題ないと言われたときは、ねんきんネットや年金事務所などで確認も可能です。

出典:基礎年金番号・基礎年金番号通知書・年金手帳について|日本年金機構

出典:基礎年金番号通知書や年金手帳を紛失またはき損したとき|日本年金機構

入社に向けてすべき準備

スーツ一式

(出典) pixta.jp

入社前には書類だけでなく、入社に必要な環境を整える準備が必要です。退職前から、新しい職場でしっかり働けるよう、用意をしておきましょう。一般的に必要となるものや、心構えを紹介します。

企業に合った服装を用意

入社時に着ていく服は、早めに用意しておきましょう。勤務先での服装が制服であればそれほど気を使う必要はありませんが、靴・かばんなどは業務に支障がなくシンプルなものが求められる可能性があります。

私服で仕事をする場合は、職場のルールに従った服装をしましょう。もし合うものを持っていない場合は、事前に購入が必要です。

業務内容や職場の雰囲気に合わせて、適切な服装を選びましょう。スーツ・オフィスカジュアル・動きやすい服など、適切な服装は異なります。

採用が決まったときに、服装はどのようなものがよいか聞いておくと、迷わず準備ができるでしょう。

転職先の業界を勉強

特に異業種転職の場合、入社前に転職先の業界について勉強しておくと、仕事が覚えやすくなります。早く仕事を覚えて、新しい職場で役に立ちたいと考えているなら、リサーチや予習をしておきましょう。

選考や面接の際に企業研究・業界研究を行い、ばっちり勉強した人もいるかもしれません。同じ業界からの転職で、すでに分かっている人もいるでしょう。

業界の知識が身に付いている場合は、業務に必要な知識を深く勉強しておくのもよさそうです。特に資格取得や技術を身に付ける必要がある業界では、事前の勉強をしっかりしておくと入社後の説明・指導が頭に入りやすくなります。

生活サイクル・体調を整える

環境が変わるときは、体調を崩しやすくなります。前職の引き継ぎや転職先との相談で慌ただしくなる分、睡眠や食事をしっかり取って、入社日に備えましょう。

特に、退職日から入社日まで時間があるときは、しばらく休暇が続きます。つい夜更かしをしたり、食事の時間が不規則になったりと、生活サイクルが崩れてしまう人もいるでしょう。

もし入社日から体調を崩してしまうと、新しいスタートがうまくいかず、落ち込んでしまうかもしれません。体調を崩したときは、無理をせず指示を仰ぐことが大切ですが、生活を整える努力も必要です。

退職から入社までの期間は、リラックスして過ごしながら、あまり生活サイクルを乱さないよう注意しましょう。

入社時のあいさつを事前に考える

お辞儀する女性

(出典) pixta.jp

入社日には、これから一緒に働く従業員の前で、あいさつを求められる可能性があります。人数が多くないとしても、指導担当や上司へのあいさつがきちんとできるよう事前に考えておく方がよいでしょう。

あいさつを考える際のポイント

入社のあいさつは、基本的に短時間で終えることを意識しましょう。まだ職場のことも分かっていないため、伝えるべき内容は限られます。

特に、朝礼などで時間を取ってもらう場合、周囲の従業員はその後仕事があります。長引かせず、数十秒から1分程度で自己紹介とこれからの抱負などを伝えれば問題はありません。

あいさつの内容が簡単であっても、明るくはきはきと話し、笑顔を見せる方が印象は良くなります。姿勢良く立ち、周囲に声が通るように前を向くのもポイントです。

入社あいさつの例文

入社あいさつでは、簡単に自己紹介を行います。実際の例文を見てみましょう。

【例文】

おはようございます。本日より▲▲部でお世話になります、〇〇〇〇(フルネーム)です。前職では、■■を4年間担当していました。

▲▲部でも、■■の業務を中心に担当いたします。まだ勝手が分からず、皆さまに質問することも多いと思いますが、これからどうぞよろしくお願いします。

あいさつで伝えるべき内容は、フルネームや簡単な過去の経歴などです。入社後、どのような業務に携わるのか、分かっている場合は伝える方がよいでしょう。

周囲の人に対するあいさつも、欠かせない内容です。経歴ではなく、趣味や好きなことについて触れても構いませんが、深い内容は避け、長くなりすぎないよう注意しましょう。

入社初日に必要な持ち物

ノートとペン

(出典) pixta.jp

入社初日には、持ち物の指定が特にないケースもあります。しかし、必要になると分かるものは、持参した方がよいでしょう。なるべく用意しておいた方がよい持ち物を紹介します。

メモ帳・筆記用具など

入社初日は、今後の予定や基本的な業務のやり方など、さまざまな話を聞くことになります。要点をまとめるために、メモ帳と筆記用具を持っていった方がよいでしょう。書類を書くことも考え、印鑑もあるとスムーズです。

メモ帳などは職場に用意されている可能性もありますが、初日はどこに何があるか分かりません。慌ただしく研修が進むと、言い出しにくくなりメモが取れない可能性もあります。

すぐに取り出せる場所に入れておけば、困ることもないでしょう。かばんを置いて仕事をする可能性が高いため、小さいメモ帳と筆記用具が入るポケット付きの服装が適しています。

時計も用意しておくとベター

入社初日は、話を聞くために移動が多くなります。どこにでも時計があるとは限りません。腕時計をしていくと、時間が分かりやすくなります。

仕事中に私物のスマホを触れない職場もあるため、スマホがあるからと安心するのはやめましょう。話を聞いたり、仕事を進めたりしているうちに、思いのほか時間がたってしまうこともあります。

特に初日は時間配分が難しいため、時計を持っていき、確認しながら作業を進めるのがおすすめです。

入社準備を進めて気持ち良く入社初日を迎えよう

女性社員

(出典) pixta.jp

転職して入社するときは、必要書類や持ち物など、入社準備を整えておきましょう。前職を退職する際に受け取っておかなければならない書類もあるため、注意が必要です。

入社のあいさつを考え、入社日までに生活サイクルを整える努力もしておかなければなりません。新しい職場で頑張れるよう、準備はしっかりしておきましょう。

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