人と関わらない仕事19選!メリット・デメリットも紹介

人と関わらない仕事がしたいと思っていても、どのような職種が該当するのか判断が難しいと感じる場合があるでしょう。できるだけ人と関わらない仕事の特徴や具体的な職種の例、メリット・デメリットなどを紹介します。

この記事のポイント

人と関わらない仕事とは
職場の人との会話が少なくても仕事をしやすい、接客対応がない、在宅勤務が可能など、さまざまな特徴があります。
人と関わる機会が少ない主な職種の例
警備員・工場の作業員・トラック運転手など、1人での作業が中心の仕事などが該当します。
メリットやデメリット
人と関わらない仕事は自分のペースで進めやすい点が魅力ですが、収入やキャリアの面で不利になる場合があります。

人と関わらない仕事のポイントは3つ

機械の点検をする作業員

(出典) pixta.jp

人と関わらない仕事には、主に3つのポイントがあります。仕事を探す際は、誰とどのように関わるのを避けたいのかを、よく考えて選ぶことが大切です。

仕事をする上で自分に合った人との関わり方をするために、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

職場の人との会話があまり必要ない

職場の人間関係に悩みがちなら、一緒に働く人がいない、もしくはコミュニケーションがそれほど必要ない仕事を選びましょう。職場の人との関わりが薄い仕事は、意外に多く見つかります。

例えば、検針員や新聞配達などは、職場で多くの人に囲まれながら働く必要がなく、自分のペースで黙々と仕事ができます。あいさつや報告などを除き、勤務中に人と会話をする機会がほとんどありません。

働き始めは先輩・上司などに指導してもらいながら進めますが、仕事を覚えた後の基本的な作業は1人で行うタイプの仕事が当てはまります。

接客対応がない

決まった職場の人と接するのはそれほど苦ではなく、接客対応が向いていないと感じる場合もあります。

人見知り・口下手などの自覚がある人や、誰かが見ている前で仕事を進めるのが苦手な人は、接客したくないと感じがちです。ストレスなく働くには、接客対応がない仕事がおすすめです。

例えば、経理事務や警備員などは、外部の人と関わる機会がほぼありません。営業職や販売業とは異なり、クレーム対応や顧客に合わせた提案などをしなくてよいことが特徴です。

人と接さず特定の業務に集中できる仕事なら、ストレスを感じにくいでしょう。

在宅でできる

自宅でできる仕事の中でも、来客がないタイプの職種は対面で人と関わりたくない人におすすめです。

例えば、フリーランスのWebライターやプログラマーなどが該当します。仕事を引き受ける段階では打ち合わせがありますが、作業が始まったら基本的には1人です。

ほかにも、インターネット環境とパソコンさえあれば、在宅勤務ができる仕事は少なくありません。

また、メールやチャットでなら、人と関わるのが苦ではない人もいるでしょう。フリーランスになることに抵抗がある人は、企業に所属しながらリモートワークが可能な仕事を選ぶのも1つの方法です。

職場の人と関わらない【1人作業が中心の仕事】

トラックを運転する男性の手

(出典) pixta.jp

人間関係のトラブルは、仕事を辞めたくなる理由の1つです。職場の人と接する機会が多いと、人との接し方に悩まされる可能性が高くなります。職場の人との会話が少なく、個人での作業が中心の仕事を見ていきましょう。

工場の作業員

工場の作業員の中でも、製品の組み立てや食品の製造などのライン作業は、自分に割り振られた仕事を黙々とこなす必要があります。

食品製造ではマスクを着用するので表情が見えず、最低限のコミュニケーションで済むように作業を進められるようになっている場合が少なくありません。

接客対応がなく、知らない人と話すのが苦手でも働けます。さまざまな業種があるので、興味があるものを選べる点も魅力です。

基本的には1人作業ですが、チームで業務を進める場合もあるため、心配な人は事前に詳しい仕事内容を確認しましょう。

倉庫の作業員

倉庫内で貨物の搬入や詰め替えをする作業員は、決められた役割を淡々とこなさなければなりません。勤務先は、物流倉庫や大型の店舗の倉庫などさまざまです。

フォークリフトを使って大きな荷物を運ぶ際には、集中力を必要とします。また、リストに基づいて倉庫内の商品を選別するピッキングや検品、梱包などの仕事もあります。

多くの場合、決められた範囲内で個人作業をするので、人と会話をしながら仕事を進める機会は少ないでしょう。

トラック運転手

トラック運転手の主な仕事内容は、運転と積み荷の上げ下ろしです。長距離を走行する場合、運転をしている時間が勤務時間の中でも大きな割合を占めるので、人と関わる時間は少ないといえます。

「車種に合う免許を取得していなければならない」「時間に間に合うように運ばなければならない」など、難しい点も多いですが、運転が好きな人におすすめの仕事です。

運送業界は人手不足に悩まされており、仕事を見つけるのは難しくないでしょう。社会的な需要も高いため、実力次第で高収入を得ることも可能です。

水道や電気などの検針員

検針員は、水道・電気・ガスなどのメーターを読み取り、端末に入力する仕事です。担当地域を1人で回るので、職場の人と関わる機会は少なく、担当地域に住む人と会うこともほとんどありません。

敷地に立ち入る際に、家人とすれ違うことはあるかもしれませんが、簡単にあいさつをする程度です。

移動方法は車・自転車・徒歩などさまざまですが、アップダウンが激しい地域や、細い道が多いなど地形に苦労する可能性があります。

新聞配達員・ポスティングスタッフ

住宅などに新聞・チラシを届ける仕事も、ほとんど人と関わりません。その日に配る新聞・チラシなどを回収した後は、1人で担当地域を回ります。決まった枚数を配り終えたら、事務所に完了報告をする流れです。

新聞配達の場合、朝刊・夕刊を配達するほか、新聞にチラシを挟む折り込み作業や集金などを担当する場合があります。歩合制・時給制などで働けるので、隙間時間を活用しやすいでしょう。

警備員

警備員は、施設・機械・雑踏・交通誘導などを対象に、警戒や防護をする仕事です。どのような警備を中心に引き受けているかは、警備会社によって異なります。

周囲を見張って誘導するだけの仕事だと思われがちですが、現場での事故の発生防止を目的としており、注意力や対応力が必要です。

2人以上で警備に当たる場合も、警備に集中しなければならないため、基本的には話しません。また、警備業務に関連する国家資格の取得により、ステップアップも目指せます。

ビル管理・メンテナンススタッフ

ビルの管理やメンテナンススタッフは、商業ビル・オフィスビルなどが主な勤務先です。対象となる施設はさまざまで、利用者が安全かつ快適に過ごすための重要な役割を担います。

基本的には施設に常駐し、計器のチェックや交換などをします。担当する設備によっては、資格が必要になる点に注意しましょう。

例えば、「ボイラー技士」「電気主任技術者」などは優遇されるケースがあります。資格を持っていれば、働き方の幅が広がるでしょう。

社外の人と関わらない【接客がない仕事】

清掃作業時の侵入防止サインボード

(出典) pixta.jp

接客を苦痛に感じているだけなら、選べる仕事の種類が増えるでしょう。社外の人と接する機会がなく、社内で完結する業務が中心の職種を紹介します。

ビル清掃員

商業施設・オフィスビルなどの清掃員は、施設利用者と積極的に接することなく、短時間で清掃します。通行などの邪魔にならないように、決められた時間までに作業を終えなければなりません。

清掃する範囲にもよりますが、効率よく仕事をするためにチームで仕事を行うのが一般的です。接客はありませんが、仲間とのコミュニケーションを取りながら進めていく必要があるでしょう。

室内だけではなく、外壁・窓ガラスなど屋外での清掃の募集をしている場合もあります。

一般事務員

オフィス内の各部署に配置される事務員は、書類作成・電話対応などの個人でこなす業務が中心です。書類作成では、文書作成ソフトや表計算ソフトを使用します。

また、プリンターやファックスといった、OA機器を使った業務をすることもあります。電話対応は取り次ぎがほとんどで、長時間の対応をしなければならないケースは少ないでしょう。

社外の人と直接会う機会があるとすれば、お茶出しや案内などの来客対応が必要なときなどです。

経理事務員

経理・会計管理のソフトなどを使用し、金銭の管理をするのが経理事務の仕事です。売上管理や給与・保険の計算、決算書の作成などの業務を担当します。

金銭を扱うので、注意力があり几帳面な性格の人に向いています。社内の決まった人とだけ関わる作業が多く、社外の人と話す機会はほとんどありません。

働くに当たって必要な資格はありませんが、経理・会計に関する専門知識や簿記の資格などがあると有利になるでしょう。

社内SE

一般的なSE(システムエンジニア)とは違い、社内SEは自社内のシステム運用・保守などの業務をするため、外部の人と関わる機会は多くありません。

主にシステム全般の設計・管理などを行いますが、自分でプログラミング業務をする場合もあります。開発業務を、社外に委託するケースもあるでしょう。

ただし、プロジェクトリーダーや役職に就くと、人を束ねなければならないため、密なコミュニケーションを取ることが求められます。

校正者・校閲者

校正者・校閲者は、誤字脱字やファクトチェックなど、文章をチェックする仕事です。それぞれ役割と作業内容が異なり、校正者は文法・フォーマットなどを中心に誤りを見つけ出します。

校閲者は、文章の質や細部の正確さを確認する作業を担当します。媒体によって異なるルールに合わせ、チェックを行うのが特徴です。

文章に向き合って集中しなければならないので、人と関わる時間はほぼありません。主な勤務先は、出版社・新聞社・広告会社などです。企業に所属せず、フリーランスとして働いている人もいます。

デバッカー

デバッカーは、ソフトウエアやゲームなどの操作性のチェックや、バグ(不具合)を見つける役割を持ちます。ソフトウエアやゲームなどの完成度を上げるために、なくてはならない仕事です。

「テスター」とも呼ばれ、ひたすらテストプレイを繰り返して問題点を報告をします。長時間、1人で決まった作業を続けるので、忍耐力・集中力が求められるでしょう。

また、バグを的確に修正してもらうため、どこに何の問題があるのかを詳細にまとめる能力も必要です。

家で仕事がしたい【在宅でもできる仕事】

ペンタブレットとカラーチャート

(出典) pixta.jp

在宅勤務やフリーランスをしていると、1日中作業に没頭していて、家族以外の誰とも喋らないというケースも少なくありません。在宅での仕事が可能で、人と関わる機会が少ない職種を見ていきましょう。

Webデザイナー

画像編集ソフトやHTMLエディターなどを使って、Webサイトのデザイン・設計をします。インターネット環境やパソコン、必要なソフトウエアがあれば、リモートワークが可能です。

企業に所属して働くだけでなく、フリーランスとして活躍している人も多い職種だといえます。

クライアントの目的に合わせたWebサイトを設計しなければならないので、担当者とのコミュニケーションは必要です。打ち合わせ以外は、黙々と進めていく作業が中心となります。

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を使って、Webサービスの構築やアプリ開発などをします。システムエンジニアの設計書をもとに作業するので、決まった人以外との関わりが少ない職種です。

ソフトウエアやアプリの開発などの仕事は需要が高く、高収入も見込めます。長く活躍するには、常に新しい知識を吸収していくことが必要です。

プログラミングの知識と実力があれば、フリーランスとして在宅で働くことも可能です。ただし、機密性の高い仕事やサーバーの保守・管理に関わる場合は、現場での対応が必要になります。

Webライター

インターネット上に公開される記事の作成をする人を、Webライターといいます。フリーランスや企業に属する働き方があり、どちらも個人での作業が中心です。

主に情報収集や記事の執筆、画像の選択などを行います。さまざまな案件があり、専門知識や現地取材などを要するものもあります。

クライアントとの打ち合わせは必要ですが、基本的にはパソコンに向かって1人で作業する時間が長い仕事です。

イラストレーター

イラストレーターは、デザインのアイデアを練り、イラストにするのが仕事です。クライアントとの打ち合わせの時間を除き、1人で作業する時間が長いといえます。

人と直接関わるよりも、コンセプトやイメージなどを、どのように作品に落とし込むかを考えることがメインです。

他のイラストレーター・クリエイターとコラボレーションしたり、展示会に参加したりする場合は、多くの人と関わる機会があるでしょう。

動画編集者

動画編集者は、動画編集ソフトを使用し、映像素材を編集します。テロップ入れや音声のレベル調整、グラフィックデザインなどが主な仕事です。

クライアントから映像素材を受け取り、目的に合わせた編集作業をします。フリーランスとして働く以外にも、映像制作会社や広告代理店などに所属する働き方が可能です。

動画サイトを通じて作品を公開している動画配信者の中には、外部に委託せず自分で動画を編集している人もおり、そうした人も動画編集者に含まれます。

翻訳家

外国語のニュースや文書などを、日本語にして表すのが翻訳家の仕事です。海外の小説・出版物などの翻訳を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ビジネスで必要な書類の翻訳をする産業翻訳の仕事もあります。

産業翻訳は、企業からのニーズが高く、安定して仕事をもらえる可能性があります。一方で、語学力だけでなく、各産業の専門知識も必要になるでしょう。

人と関わらない仕事のメリット・デメリット

仕事の合間に伸びをする女性

(出典) pixta.jp

人と関わるのが苦手な人にとって、1人で仕事をするメリットは大きいといえます。苦痛やストレスが少ない方が、パフォーマンスを向上させられるでしょう。

また、デメリットも理解しておくと、後から悔やまずに済みます。最後に、人と関わらない仕事のメリットとデメリットを見ていきましょう。

【メリット】人間関係に悩まされない

人と関わる機会が少ない職種は、「仕事自体は好きなのに、人間関係が原因で続けにくい」という人に向いています。

必要最低限のコミュニケーションをしていれば、上司・同僚との関係に悩まされにくい点がメリットです。在宅勤務が可能な仕事を選べば、直接のやりとりがない分、ストレスが少ないでしょう。

1人が中心の作業は、他者に振り回される心配がないところも魅力です。時間内や納期に間に合うように注意する必要はありますが、基本的には自分のペースで仕事を進められます。

【デメリット】収入やキャリア面に不安が残ることも

人との関わりが薄い仕事は、単純作業や未経験者でもできるものが少なくありません。特別なスキルを必要としない仕事を長く続けると、キャリアを築きづらい点がデメリットです。

中には、給与が低く設定されているものもあります。また、フリーランスになる場合は自由な働き方ができる一方で、収入の保証がない点も注意しましょう。

始めたばかりの頃は、収入より支出が多くなる場合もあります。軌道に乗るまでは、ある程度の辛抱が必要になるでしょう。

人と関わらない仕事を探そう

机の上のノートパソコン、その上に置かれた眼鏡

(出典) pixta.jp

人から仕事をもらい、対価として報酬を得る限りは何らかの関わりは存在するものです。しかし、あいさつや報告、必要な連絡程度のコミュニケーションしか求められない職種は意外と多く存在します。

1人で作業に集中する時間が長い仕事を選べば、人間関係のストレスを減らせるでしょう。メリットだけでなくデメリットも理解し、自分の能力を生かせる仕事を見つけることが大切です。

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