不動産営業が気になっているのであれば、向いてる人の特徴を理解しておくのがおすすめです。自分に適性があると分かれば転職に挑戦しやすい上、転職後も活躍できるでしょう。不動産営業に向いてる人の特徴や、転職するメリットについて解説します。
不動産営業に向いてる人の特徴
不動産営業として活躍している人には、共通の特徴があります。転職後に後悔しないためにも、まずは不動産営業に向いてる人の主な特徴を押さえておきましょう。
人と接するのが好き
不動産営業はさまざまな人と接するため、人と関わるのが好きな人に向いています。物件の買い手や売り手だけでなく、仕事内容によっては賃貸物件の入居者とも接しなければなりません。
関係者の要望を聞いたり、適切な提案を行ったりするためには、高いコミュニケーション能力も求められます。不動産取引における契約には大きな決断が必要となるため、相手の立場から物事を考えられる能力も重要です。
外交的で人に好かれやすい性格なら、多くの人に好印象を与えられます。高額になりやすい不動産取引でも、安心して契約を結んでもらえるでしょう。
心身ともにタフ
不動産営業には、飛び込み営業で嫌な顔をされたり商談で断られたりしても耐えられる、精神的なタフさを求められます。厳しいノルマのプレッシャーにも打ち勝たなければなりません。
不動産取引は動く金額が高額になりやすいため、土壇場でキャンセルされる場合もあるでしょう。うまくいかないことがあってもすぐに気持ちを切り替えて、忍耐強く営業活動を進めていける人が向いています。
担当エリア内を終日動き回ることが多い不動産営業には、体力的な強さも必要です。顧客への対応や内覧の案内、イベントの実施など、商談以外にもやるべき仕事が数多くあります。忙しいときには残業が発生する可能性も覚悟しておきましょう。
向上心が強い
不動産業界で働くためには、さまざまな知識を身につけなければなりません。働きながら学び続けることが苦にならない人は、不動産営業に向いています。
必要最低限の知識だけでなく、日々アップデートされる業界知識に詳しくなっておくことも重要です。例えば、不動産関係の法律は頻繁に改正されるため、顧客の質問に対して的確に答えられなければなりません。
向上心の強さや成長意欲は、不動産営業にとって不可欠な要素です。常に勉強する姿勢を持てる人は、不動産営業として活躍できるでしょう。
行動力がある
不動産営業に向いてる人の特徴としては、行動力があることも挙げられます。顧客からの信頼を勝ち取るためには、どのような要望にも迅速に対応できるフットワークの軽さが重要です。
ライバルが多い不動産業界では、問い合わせが来たらすぐに行動できなければ、他社に顧客を奪われかねません。時間が経ちすぎて顧客の興味が薄れ、契約機会を失う恐れもあります。
行動力がある人は、急な予定が入った場合も、優先順位を考慮して適切に動くことが可能です。ビジネスチャンスを逃さないため、営業成績もアップしやすくなります。
トレンドに敏感
不動産業界を取り巻く環境は、日々変化しています。新しい情報の中から有益なものをキャッチできる能力が高ければ、不動産営業で活躍しやすいでしょう。
例えば駅前が再開発される情報を事前に入手できた場合は、周辺の地価が上昇することを予測できるため、より適切な提案ができるようになります。顧客にとって有益な情報を提供できれば、他社との差別化も図れるでしょう。
さまざまな分野で最先端の情報を知るのが好きな人や、流行を追いかけるのが得意な人は、顧客から信頼される不動産営業として活躍できる可能性があります。
不動産営業に向いていない人
以下に挙げる項目にあてはまる人は、不動産営業には向いていないかもしれません。仕事に何を求めるのか、どのようなことを重視するのかを考えれば、向き不向きを見極めやすくなるでしょう。
安定志向の人
給与の安定を求める人は、不動産営業には不向きです。不動産営業の給与は基本給+インセンティブというケースが多く、基本給は少なめに設定される傾向があります。
例えば、基本給が20万円に設定されている場合、まったく契約を取れなかった月は20万円しか給与をもらえないことになるのです。転職後、仕事に慣れるまでしばらくかかる可能性は高いため、インセンティブもなかなか増えないでしょう。
毎月の給与が不安定になるのが嫌な人は、そもそも営業職自体に向きません。営業以外の職種を探した方がよいでしょう。
プライベートを優先したい人
不動産業界は平日休みが基本です。土日に休みを取れた場合も、土日に会いたいと顧客から求められれば、自分の都合で日程をずらしてもらうわけにはいきません。
家族がいる場合は、家族と過ごす時間を確保しにくくなるため、仕事優先の生活になってしまうでしょう。土日が休みの友人と遊べる機会も限られます。
仕事よりプライベートを優先したい人には、不動産営業は不向きです。土日に休みにくいことを覚悟できる場合も、他業種から転職する場合は生活スタイルを見直す必要があるでしょう。
不動産営業の魅力
自分は不動産営業に向いていると思ったら、不動産営業の魅力もチェックしておきましょう。業界特有のメリットを知れば、転職後をイメージしやすくなります。
高収入を狙える
不動産営業は取り扱う商材が高額なため、成果を出せばインセンティブが増えやすく、自分の収入も高くなります。高収入を望む人には魅力的な仕事だといえるでしょう。
年齢・学歴・経験に成果が左右されにくい点もポイントです。不動産営業は未経験でもなれる企業が多く、とにかく結果さえ出せれば誰でも高収入を狙えます。
ただし、不動産営業として活躍するためには、やれることに対して努力を怠らない姿勢が大切です。向上心を持って日々勉強し、前向きに仕事を頑張れる人なら、いずれ成果につながっていくでしょう。
仕事にやりがいを感じられる
顧客の人生に関われるのも不動産営業の魅力です。住まいの購入は顧客にとって一生に一度の買い物となるケースが多いため、人生における重要な決断をサポートしているという実感が湧きやすくなります。
不動産営業は高額な商材を扱う上にノルマも設定されているため、転職直後は強いプレッシャーを感じやすいでしょう。しかし、成約後に顧客が喜ぶ姿を見れば、やりがいも強く感じられます。
顧客から感謝されると大きな達成感を得られ、仕事に対するモチベーションも高まるでしょう。さまざまな負担が大きい分、見返りも大きい点が、不動産営業の魅力の1つなのです。
不動産営業の仕事内容
土地や建物に関わる仕事は範囲が広すぎるため、不動産営業の仕事内容がイメージできないという人も多いのではないでしょうか。具体的にどのような業務を行うのか、不動産営業の仕事内容を、大きく3つに分けて紹介します。
不動産販売
自社で所有する物件を個人向けに販売する仕事が、不動産販売です。居住用物件を担当する場合は、住宅展示場やモデルルームで物件の説明を行います。投資用物件を扱う営業は、テレアポやセミナーで新規顧客の獲得を目指すことになるでしょう。
単に物件を売るだけでなく、資産運用まで含めた提案が必要になる場合もあります。物件を購入するメリットを、顧客が納得できるように説明することが重要です。
一般的に、不動産販売の営業は個人にノルマが設定されます。成約数が増えるほどインセンティブも高くなるため、営業としての実力がつけば稼ぎやすくなるでしょう。
売買の仲介
不動産営業の仕事には、売り手と買い手との間で商談を取りまとめる仕事もあります。売り手から依頼された物件をさまざまな手段で宣伝し、問い合わせがあった買い手候補を絞り込んで売買契約の仲介を行う仕事です。
売買を仲介する仕事では、不動産の仕入れから契約のクロージングまでを一貫して担当するため、業務の難易度は高くなります。顧客と接する機会が多くなりやすい点も特徴です。
売買が短期間で成立すれば、物件の宣伝コストを節約できるため、利益率が高くなります。不動産販売の営業と同様に、個人ノルマが設定されるケースが多いでしょう。
賃貸物件の提案
住まいやオフィスを借りたい人に向けて賃貸物件を提案するのも、不動産営業の仕事です。物件を貸したい人と借りたい人の間で、賃貸契約をサポートする仲介業務を行います。
賃貸仲介の営業では、個人ノルマではなく店舗ごとに売上目標が設定される場合が多いでしょう。営業の基本的なスタイルは、広告宣伝に興味を持った人にアプローチする反響営業です。
賃貸物件を取り扱う営業は、物件の管理業務に携わるケースもあります。物件管理で行う主な仕事は、集客・集金・入居者対応・建物のメンテナンスなどです。
不動産営業になるには?
不動産営業になるおすすめの方法を紹介します。転職が成功する確率を高めるためのポイントも押さえておきましょう。
転職サイトで求人を探す
未経験者が不動産営業を目指すなら、転職の難易度が比較的低い賃貸仲介の仕事が狙い目です。不動産販売や売買仲介の仕事は難易度が高く、基本的には経験者が優遇されます。
不動産営業になりたい場合は、転職サイトで求人を探すのがおすすめです。希望の条件から求人を検索できるため、自分に合った求人を探しやすいでしょう。
国内最大級の求人サイト「スタンバイ」を活用すれば、豊富な求人の中から理想の求人を探せます。不動産営業の求人も多数掲載されているため、未経験者でも転職のチャンスを広げられるでしょう。
資格を取得しておくと有利
未経験者が不動産営業になりたい場合は、宅地建物取引士(宅建)を取得しておくのがおすすめです。宅建を持っていると転職で有利に働くほか、企業によっては資格手当をもらえるケースもあります。
資産管理の計画を提案できるファイナンシャルプランナーも、持っていればポイントが高い資格です。不動産販売や売買仲介の営業にチャレンジしやすくなります。
そのほか、不動産コンサルティング技能士・不動産鑑定士・賃貸不動産経営管理士といった資格も、余裕があれば取得を目指すとよいでしょう。
不動産営業に向いてる人は転職がおすすめ
不動産営業は、未経験でもなりやすい職種です。資格取得は必須ではなく、自分が不動産営業に向いてることをアピールすれば、履歴書や面接で与える印象が良くなります。
企業は仕事に対する向き不向きも重視するため、自分が不動産営業に向いていると判断できれば、積極的にチャレンジしてみましょう。