介護職未経験の志望動機の書き方!現在の職種・年齢別に例文を紹介

未経験から介護職を目指す人には「自分の職歴・年齢でも書ける、具体的な志望動機の書き方が知りたい」という人も多いでしょう。未経験者向けに、現職経験や年齢を介護職の強みに変える、志望動機の例文を紹介します。

介護職経験の有無で変わる志望動機の例文

打ち合わせをする介護士

(出典) photo-ac.com

介護職の経験があるかどうかで、書ける志望理由や強みは変化します。また採用担当者が、志望動機から読み取りたい情報や、介護職経験の有無による志望動機の違いを見ていきましょう。

未経験者は現職の経験や意欲が強みになる

未経験から介護職に応募するなら、なぜ介護職を目指すのか詳しく書くのがポイントです。理由が明確で、介護職への意欲が感じられるなら、未経験でも将来性がある人材だと思われるでしょう。

【例文】
貴社は中途採用に力を入れており、教育制度も充実していると聞き、志望しました。私は以前から、高齢者の生活に寄り添った仕事をしたいと思ってきました。

現在、子どもが高等学校に上がり、自分の時間に都合がつくようになったので、介護職員初任者研修の修了を目指しています。

貴施設では家事や現職の接客経験を役立て、できるだけ早く戦力になれるよう、スキルアップするつもりです。

人と接するのが好きな性格や、現職の経験・介護福祉士になるといったキャリアプランは、すべて強みになります。

経験者は実績・即戦力などの取りえを生かす

介護経験者が同じ介護職に転職する場合、前の職場の退職理由について確認されることが多いのが実情です。もちろんすべてがポジティブな理由ではないことが実情ですが、採用面接の場では、いくつかあった退職理由の中で、前向きなものも1つ以上挙げると印象が変わります。

【例文】
貴社を志望したのは、24時間体制で、一人一人の利用者に合わせたサービスを提供する経営理念にひかれたからです。

私は、デイサービス施設で5年以上働き、リハビリやレクリエーションに携わってきましたが、部分的な支援しかできないのを歯がゆくに思ってきました。

転職後は、現職で培った介護スキルや企画力で、24時間体制の介護ケアに関わりたいと思います。

経験者の強みは、即戦力になれる点です。介護職の実績や仕事での学びから、職場への貢献度をアピールできます。

【現職別】未経験から介護職への志望動機の例文

ノートにシャープペンで書く

(出典) photo-ac.com

介護未経験から志望動機を書くには、今まで身に付けてきた仕事スキルや、介護に関わる個人的経験を強みにするしかありません。職種別に見る、介護職の志望動機例文を紹介します。

事務職は正確性や連携力をアピールする

意外かもしれませんが、パソコンが使えることや、事務・書類作成が得意というスキルは、介護の現場でも重宝されます。

【例文】
新人研修や資格取得制度が充実した環境で、キャリアアップを目指し貴社を志望しました。私は事務職として、パソコンの事務処理や書類作成に携わってきましたが、もっとお客さまに深く関わる仕事がしたいと思い、介護職員初任者研修を受講しました。

介護職の経験はありませんが、少しでも早く必要な知識を身に付け、ゆくゆくはケアマネージャーの資格を取って、介護保険やケアプランの面でも、利用者さまのお力になりたいと思っています。

また、ミスのない仕事の正確さや、他部署との連携を意識したコミュニケーションと気配りも強みです。

接客業はコミュニケーション力の高さを武器にする

接客業と介護職は、対人サービスという共通点があります。例えば、以下のような例文が考えられます。

【例文】
貴社を志望したのはレクリエーションやイベントにも力を入れた、アットホームなサービスに共感したからです。現在の接客業の中では、お客さまに合わせたサービスを心掛けてきましたが、特に高齢者の方に喜ばれることが多く、やりがいを感じました。

現在は高齢者の方を本格的にサポートする仕事をするため、介護職を目指しています。転職した際には、これまでの仕事で培ったコミュニケーション力を生かし、一人でも多くの利用者に笑顔になってもらえるような、介護スタッフとして貢献していきます。

コミュニケーション力や、気配り力の高さを印象に残すために、接客中にどう気を配っていたか、どんなやりがいを感じていたかを具体化しましょう。

工場勤務は集中力や安全性への意識が強みになる

工場勤務の人は、体力・集中力・正確性・安全への意識・責任感を強みにできます。特に夜勤ができると、採用担当者からの評価が高くなります。

【例文】
私は以前から、直接人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。昨年、貴社の施設で祖父の介護を目の当たりにし、こんなにもきめ細かく、利用者さまのサポートができる仕事なのかと、感動しました。

夜勤シフトも多かった工場勤務で、体力には自信があります。現職で培った安全への意識や正確性を生かし、少しでも早く仕事を身に付けて、職場と利用者のお役に立てるよう精進します。

家族の介護を近くで経験したなど、介護に興味を持ったきっかけをしっかり書くことも大切です。

【年齢別】未経験から介護職への志望動機の例文

履歴書と封筒

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転職先で期待されるスキルや人物像は、年齢ごとに変わってきます。採用者が求める強みをアピールできれば、合格しやすくなるでしょう。分かりやすく世代に分けて説明します。

20代は成長力と熱意が評価されやすい

20代は将来の戦力として、未経験者でも歓迎されやすい傾向があります。中長期的なキャリアビジョンを示し、本気度や意識の高さをアピールしましょう。

【例文】
資格取得制度を利用した、資格取得の実績が多い職場環境に魅力を感じ、貴社を志望しました。現職の接客業では、お客様に喜ばれることにやりがいを感じてきましたが、もっと幅広いサポートで寄り添える仕事として、介護職に興味を持ちました。

現在は介護職員初任者研修の勉強中です。将来的には介護福祉士の資格を取り、より専門的なサポートを目指したいと思っております。

まだ介護職の仕事イメージがはっきりしなくても、人を笑顔にするのが自分の喜びであるなどの人柄や、熱意・柔軟性・積極性・成長力、あるいは経営理念への共感も強みになります。

30代は介護職を選んだ理由を明確にしよう

「子どもも成長してきたので、本格的に働きたい」「将来を考えて専門性を身に付けたいと考えるようになった」など、ライフスタイルの変化を理由にしやすいのが30代です。

【例文】
特別養護老人ホームの中でも、認知症ケアに力を入れた姿勢に共感し、貴社を志望しました。私は育児をしながら事務のパートをしてきましたが、将来を考えて専門性を身に付けたいと考えるようになりました。

また将来、親の介護をするためにも認知症ケアを学びたいと思い、認知症ケア専門士を目指しています。現場では仕事を通して認知症への理解を深め、適切なサポートができるよう努力します。

現職で培ってきたスキルや、主婦ならではの家事や子育て経験から、強みを見つけましょう。

40代は育成力と長く働けることを強調する

40代の未経験者に期待されるのは、社会経験の長さで培われた、柔軟なコミュニケーション力と、若手を育てる力です。

【例文】
40代や50代の中途採用でも、活躍されている職員が多いと聞き、貴社を志望しました。介護職を目指したのは、母が貴社の施設で介護サービスを受けたのがきっかけです。

職員の方は生活サポートだけでなく、家を離れて心理的に不安定になっていた母を、細やかな気配りで元気づけてくれ、私も安心できました。

介護の現場では、現職の接客やパートリーダーで身に付けたスキルを生かし、利用者が快適に過ごせるよう貢献したいと考えております。

一生涯働ける職場を求めている意欲の高さや、家族の介護経験といった強みが考えられます。特にマネジメントや人材育成経験があると、喜ばれるでしょう。

介護職の志望動機の基本的な書き方

ペンで資料に書き込む

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いくら志望動機の内容がよくても、採用担当者に伝わらなければ意味がありません。分かりやすく、強みをアピールしやすい志望動機の書き方を見ていきます。

最初の一文は応募先を選んだ理由にする

志望動機は結論を初めに書くと、読み手に伝わりやすくなります。長い文章の後では、結論がぼやけやすいからです。特に、一文目に応募先を選んだ理由を持ってくれば、その会社に対する熱意を印象に残せます。

選んだきっかけは、会社の研修制度や、職員の親切さでも構いません。研修制度を取り入れた社風や、職員の姿勢からうかがえる会社の理念など、きっかけの背景にある会社の中心部分への共感を表せば、より会社理解の深さを評価されるでしょう。

志望動機のきっかけをエピソード化する

最初に結論を伝えたら、次にその理由をエピソードで説明します。エピソードの中に、自分のスキルやキャリアプランを交えて、具体的に強みをアピールすることが大切です。

その応募先でなければならない理由も、忘れずに書きましょう。冒頭に入れられなかった場合は、エピソード部分に書く方法もあります。唯一無二の理由でなくてかまいません。大切なのは、個人的スキル・動機・キャリアプランが、応募先を選んだ理由とマッチしていることです。

就職後はどのように貢献できるかで締めくくる

志望動機の目的は、自分を採用するメリットを採用担当者に感じてもらうことです。自分のスキルや仕事経験で強みをアピールするのも、応募先を選んだ理由やキャリアプランによって働く意欲を示すのも、すべては職場で役に立つ人材だと思ってもらうためです。

何の仕事でどの強みを生かせるのか、どんな働き方で職場の役に立ちたいのか、具体的な方がオリジナリティが出ます。志望動機の最後では、職場に対する自分の貢献度を強調しましょう。

自分のよさを引き出す介護職の志望動機を書こう

ノートとペン

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自分の強みを生かす志望動機の書き方が分かったら、実際に応募してみましょう。もしもアルバイト・パートから介護職を目指すなら、転職サイトのスタンバイがおすすめです。未経験からでも働きやすい職場の選び方や、面接対策に関わる悩みに応えてくれるコラムも豊富です。

 

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